1970(昭和45)年 の今日(10月2日)、 山陽新幹線「六甲トンネル」が貫通した。
六甲トンネルは、兵庫県の六甲山を貫く山陽新幹線の新大阪駅~新神戸駅(地図)間にあるトンネルの名称である。1970(昭和45)年の今日(10月2日)貫通した。
美野丘小学校に、新幹線六甲トンネル貫通記念トンネル石(昭和45年6月鹿島建設(株)寄贈) があるらしい。
ここ → 新幹線六甲トンネル貫通記念トンネル石
トンネル区間は西宮市上甲東園4丁目~神戸市中央区熊内町7丁目まで。阪急神戸本線で例えると、西宮北口駅~春日野道駅がそのままトンネルに入る感覚である。
トンネルの長さは、16,250m。1972(昭和47)年3月15日に新大阪駅~岡山駅間が開業。1975(昭和50)年3月10日に岡山駅~博多駅間が開業したが、この山陽新幹線の西の発着駅が岡山までの暫定開業期間当時の鉄道トンネルとしては日本一の長さであった。また、世界では第3位であり、当時の世界第1位は、シンプロン(19,823m、スイス~イタリア)、第2位は、アペニン(18,516m、イタリア)であった。(現在の日本一、世界一は以下参考に記載の「トピックス:熊谷組・トンネルベスト10 」参照)
山陽新幹線は六甲山地を六甲・神戸トンネルで通過し、神戸市布引付近(六甲トンネル出口と神戸トンネル入り口の区間、北側をへ上ると布引の滝がある)に新神戸駅が建設されている。
六甲山は、約1億年も前に地下深くできた花崗岩からなりたっている。そして、六甲山のある辺りはかって、なだらかな平原であった。近畿地方は、第四紀以降に、プレートの水平方向の応力(圧力)により、断層運動と褶曲運動が起こり、近畿地方一帯に山地と盆地が生じた。六甲山一帯に東西方向からの強い圧力が加わり、その結果、六甲山から淡路島にかけて盛り上がり、六甲山は、900mに達する高さまで隆起したため丘から山地に成長。逆に大阪湾は沈んだ。これが「六甲変動」と言われるものである。六甲山の山頂付近には、ゴルフ場などがあって、比較的平らな地形が見られるが、これを「隆起準平原」といい、かって平原であったときの名残りである。
六甲山系の地質は、その大部分が中生代白亜紀に形成された花崗岩でできているが、これらの花崗岩類は、地下でマグマが冷えて固まってできたものであり、普通は固くて安定した岩石を形成しているものなのであるが、先に述べたように、六甲山系は地質変動によって盛り上がったものであるだけに、この形成過程において六甲断層系と呼ばれる多くの断層(六甲断層、五助橋断層、芦屋断層、甲陽断層、大月断層、諏訪山断層、布引断層、渦が森断層、須磨断層など)郡や節理系が発達しており、そのため断層破砕帯が諸所に見られ、表面が「マサ」(マサ化参照)状に風化していることと相俟って、過去の豪雨による山崩れ、土石流などによる土地災害の因となっていた。(六甲の断層をさぐる 資料:六甲山地の断層参照)
それ故に、「六甲トンネル」また、「神戸トンネル」の掘削には、当初の計画段階から断裂系と湧水対策が一番心配され、事実一番苦労したことのようである。その苦労話などは以下を参照されると良い。
神戸の自然シリーズ1 六甲の断層をさぐる ・無名断層,300日の抵抗
http://www.kobe-c.ed.jp/shizen/strata/dnso_org/01062.html
六甲山系の多くの断層は阪神淡路大震災の震源断層である野島断層の延長線上にあるものでもある。、活断層上に新神戸駅と六甲トンネルがあるといってもいいかも知れないが、なぜこの断層が動かず、新神戸駅がやられなかったのか不思議に感じるが、1本の断層は千年単位で動いても、六甲には縮緬(ちりめん)の皺のように断層がある。次は何時どこが動くかは分からない。 そう思うと恐いね~。
(画像は、神戸駅方面よりの六甲トンネル)
参考:
六甲トンネル-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E7%94%B2%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB
兵庫の地質
http://www2u.biglobe.ne.jp/~HASSHI/tisitu.htm
第四紀-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E5%9B%9B%E7%B4%80
[PDF] 一10一山陽新幹線六甲⑤神戸トンネルの地質
http://www.gsj.jp/Pub/News/pdf/1968/11/68_11_02.pdf
神戸の自然シリーズ1 六甲の断層をさぐる
http://www.kobe-c.ed.jp/shizen/strata/dnso_org/index.html
美野丘小学校にある新幹線六甲トンネル貫通記念トンネル石
http://opencage.info/pics/large_1067.asp
建設博物誌
http://www.kajima.co.jp/gallery/const_museum/index-j.html
トピックス:熊谷組・トンネルベスト10
http://www.kumagaigumi.co.jp/tech/doboku2/sangaku3.html
なんでも世界一/鉄道トンネル
http://www.nikkenren.com/rank/data.php?genre=rt&id=5
六甲山楽しみ情報ボックス
http://sv.hint.ne.jp/rokkosan/
六甲砂防 - 六甲山のおいたち(国土交通省 近畿地方整備局六甲砂防事務所)
http://www.rokko.kkr.mlit.go.jp/rokko/history.php
六甲トンネルは、兵庫県の六甲山を貫く山陽新幹線の新大阪駅~新神戸駅(地図)間にあるトンネルの名称である。1970(昭和45)年の今日(10月2日)貫通した。
美野丘小学校に、新幹線六甲トンネル貫通記念トンネル石(昭和45年6月鹿島建設(株)寄贈) があるらしい。
ここ → 新幹線六甲トンネル貫通記念トンネル石
トンネル区間は西宮市上甲東園4丁目~神戸市中央区熊内町7丁目まで。阪急神戸本線で例えると、西宮北口駅~春日野道駅がそのままトンネルに入る感覚である。
トンネルの長さは、16,250m。1972(昭和47)年3月15日に新大阪駅~岡山駅間が開業。1975(昭和50)年3月10日に岡山駅~博多駅間が開業したが、この山陽新幹線の西の発着駅が岡山までの暫定開業期間当時の鉄道トンネルとしては日本一の長さであった。また、世界では第3位であり、当時の世界第1位は、シンプロン(19,823m、スイス~イタリア)、第2位は、アペニン(18,516m、イタリア)であった。(現在の日本一、世界一は以下参考に記載の「トピックス:熊谷組・トンネルベスト10 」参照)
山陽新幹線は六甲山地を六甲・神戸トンネルで通過し、神戸市布引付近(六甲トンネル出口と神戸トンネル入り口の区間、北側をへ上ると布引の滝がある)に新神戸駅が建設されている。
六甲山は、約1億年も前に地下深くできた花崗岩からなりたっている。そして、六甲山のある辺りはかって、なだらかな平原であった。近畿地方は、第四紀以降に、プレートの水平方向の応力(圧力)により、断層運動と褶曲運動が起こり、近畿地方一帯に山地と盆地が生じた。六甲山一帯に東西方向からの強い圧力が加わり、その結果、六甲山から淡路島にかけて盛り上がり、六甲山は、900mに達する高さまで隆起したため丘から山地に成長。逆に大阪湾は沈んだ。これが「六甲変動」と言われるものである。六甲山の山頂付近には、ゴルフ場などがあって、比較的平らな地形が見られるが、これを「隆起準平原」といい、かって平原であったときの名残りである。
六甲山系の地質は、その大部分が中生代白亜紀に形成された花崗岩でできているが、これらの花崗岩類は、地下でマグマが冷えて固まってできたものであり、普通は固くて安定した岩石を形成しているものなのであるが、先に述べたように、六甲山系は地質変動によって盛り上がったものであるだけに、この形成過程において六甲断層系と呼ばれる多くの断層(六甲断層、五助橋断層、芦屋断層、甲陽断層、大月断層、諏訪山断層、布引断層、渦が森断層、須磨断層など)郡や節理系が発達しており、そのため断層破砕帯が諸所に見られ、表面が「マサ」(マサ化参照)状に風化していることと相俟って、過去の豪雨による山崩れ、土石流などによる土地災害の因となっていた。(六甲の断層をさぐる 資料:六甲山地の断層参照)
それ故に、「六甲トンネル」また、「神戸トンネル」の掘削には、当初の計画段階から断裂系と湧水対策が一番心配され、事実一番苦労したことのようである。その苦労話などは以下を参照されると良い。
神戸の自然シリーズ1 六甲の断層をさぐる ・無名断層,300日の抵抗
http://www.kobe-c.ed.jp/shizen/strata/dnso_org/01062.html
六甲山系の多くの断層は阪神淡路大震災の震源断層である野島断層の延長線上にあるものでもある。、活断層上に新神戸駅と六甲トンネルがあるといってもいいかも知れないが、なぜこの断層が動かず、新神戸駅がやられなかったのか不思議に感じるが、1本の断層は千年単位で動いても、六甲には縮緬(ちりめん)の皺のように断層がある。次は何時どこが動くかは分からない。 そう思うと恐いね~。
(画像は、神戸駅方面よりの六甲トンネル)
参考:
六甲トンネル-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E7%94%B2%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB
兵庫の地質
http://www2u.biglobe.ne.jp/~HASSHI/tisitu.htm
第四紀-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E5%9B%9B%E7%B4%80
[PDF] 一10一山陽新幹線六甲⑤神戸トンネルの地質
http://www.gsj.jp/Pub/News/pdf/1968/11/68_11_02.pdf
神戸の自然シリーズ1 六甲の断層をさぐる
http://www.kobe-c.ed.jp/shizen/strata/dnso_org/index.html
美野丘小学校にある新幹線六甲トンネル貫通記念トンネル石
http://opencage.info/pics/large_1067.asp
建設博物誌
http://www.kajima.co.jp/gallery/const_museum/index-j.html
トピックス:熊谷組・トンネルベスト10
http://www.kumagaigumi.co.jp/tech/doboku2/sangaku3.html
なんでも世界一/鉄道トンネル
http://www.nikkenren.com/rank/data.php?genre=rt&id=5
六甲山楽しみ情報ボックス
http://sv.hint.ne.jp/rokkosan/
六甲砂防 - 六甲山のおいたち(国土交通省 近畿地方整備局六甲砂防事務所)
http://www.rokko.kkr.mlit.go.jp/rokko/history.php