今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

丹波笹山黒枝豆の販売解禁日

2007-10-05 | 行事
今日(10月5日)は、「丹波笹山黒枝豆の販売解禁日」
丹波篠山黒枝豆ファンに本物の味を存分に楽しんでもらうための「販売解禁日」だという。つまり、販売解禁日は旬の時期のお知らせだそうだ。
丹波篠山で栽培されている「丹波黒」の枝豆は毎年10月初旬に収穫される。丹波篠山の黒枝豆は、今まででも、旬の時期としての奨励期間を10月5日ごろから10月20日ごろまでとし、消費者に周知しているが、昨・2006年から丹波篠山黒枝豆の販売解禁日を設定。消費者に、丹波篠山黒枝豆を本当に美味しく食べてもらう旬の時期の始まりを知らせ、他産地、あるいは偽物との明確な差別化を行おうというものである。そして、今年・2007年の解禁日が10月5日の今日である。
前に9月6日「黒豆の日」でも書いたが、黒豆は、大豆(ダイズ)の品種のひとつ。黒大豆とも呼ぶ。代表的な品種としては、丹波篠山の「丹波黒」他北海道の「早成光黒」「中成光黒」「晩成光黒」などがある。
大豆そのもののことは、まえの「黒豆の日」で書いたので、省略するが、その中で、今日は、枝豆(えだまめ)のことに絞って書いてみよう。
枝豆は、未熟な大豆を収穫したもので、大豆の代表的な食べ方のひとつである。
最も典型的な調理法として塩ゆで したものがある。しばしば枝つきのまま茹でたことから、枝豆という呼び名の由来ともなった。現在でも、「枝豆」と言えばこの塩ゆでを指すことが多い。 枝豆の塩ゆでは、特に酒(特にビール)のつまみとして知られる。
丹波篠山(兵庫県篠山市)では、黒豆の未熟なものを「黒枝豆」として食べることがあるが、茹でる前も茹でたあとも、一般の枝豆ではお馴染みな鮮やかな緑色ではなく、茹であがり後ですら鞘の中の豆は黒みがかった緑色だが、異質な見た目に反して味は極めてよい。漫画「美味しんぼ」でも「最高の枝豆」と紹介されたことがあるなど、様々なメディアで取り上げられたこともあり枝豆愛好筋などへの知名度も高いが、同地域のものは毎年10月5日ごろから10月20日ごろまでと旬の時期のみに出荷されており、流通する期間が限られることもあって入手は比較的難しく、それ以前に流通しているものは別品種の可能性がある。だから、わざわざ「販売解禁日」を設定しているのである。
「今宵は舊暦の十三夜、舊弊なれどお月見の眞似事に團子(いし/\)をこしらへてお月樣にお備へ申せし、これはお前も好物なれば少々なりとも亥之助に持たせて上やうと思ふたけれど、亥之助も何か極りを惡がつて其樣な物はお止(よし)なされと言ふし、十五夜にあげなんだから片月見に成つても惡るし、喰べさせたいと思ひながら思ふばかりで上る事が出來なんだに、今夜來て呉れるとは夢の樣な、ほんに心が屆いたのであらう、自宅(うち)で甘い物はいくらも喰べやうけれど親のこしらいたは又別物、奧樣氣を取すてゝ今夜は昔しのお關になつて、外見(みえ)を構はず豆なり栗なり氣に入つたを喰べて見せてお呉れ、いつでも父樣と噂すること、出世は出世に相違なく、人の見る目も立派なほど、お位の宜い方々や御身分のある奧樣がたとの御交際(おつきあひ)もして、兎も角も原田の妻と名告(なのつ)て通るには氣骨の折れる事もあらう・・・」。これは、樋口 一葉の『十三夜』 (以下参考に記載の図書カード:十三夜参照 )の抜粋である。(※〔舊暦=旧暦〕〔舊弊(きゅうへい、ふるきあくほう〕、〔いしいし =形容詞「いし」を重ねた語。もと女房詞〕団子〕)
旧仮名遣いが多く、読みにくいかもしれないが、「十五夜」は旧暦8月15日、新暦では9月中旬あるいは下句に、満月を鑑賞する行事で、「中秋の名月」ともいわれ、昔から詩歌や俳句の題材ともなっている。 この十五夜には一般的に、すすきを飾り、「月見団子」と共に「里芋」などが供えられた為「芋名月」とも呼ばれていた。この「十五夜」から約1ヶ月後の旧暦9月13日を「十三夜」といい、「十五夜」に月見をしたら、必ず「十三夜」にも月見をしなければ「片月見」といって忌まわしいものとされていた。「十三夜」には、 神棚に栗や枝豆が供えられたことから「栗名月」「豆名月」とも呼ばれ、平安時代以前は「十三夜」を「後の名月」と呼びこちらの方が主流だったようである。それは、「十五夜」の頃には、まだ秋の収穫が終わっておらず、また、高浜虚子の句に「枝豆を喰えば雨月(うげつ)の情(なさけ)あり」 と、お月さんが見えない名月(雨月)を詠んでいるように、天候も余りすっきりしない夜空であることが多いのに対し、「十三夜に曇り無し」という言葉もあるように、この頃には、ほぼ台風も行き去り、晴れることが多い。また、秋の作物の収穫も終えようとする頃で、日本の農業の収穫祭(秋祭り)とも重なり合うからであろう。
ビールのつまみによく合う枝豆と言えば、今では夏のイメージが強いが、昔は「月見豆」ともいわれ、名月を愛でながら食べたものであり、俳句の世界では、「月見豆」は秋の季語となっている。
名月と言っても、「中秋の名月」の頃には、丹波の黒枝豆はまだ収穫されていない。今年( 2007年 )の「十三夜」は10月23日らしい 。この頃には、日本一美味しいといわれる丹波の黒枝豆も収穫されている。丹波笹山黒枝豆の販売解禁日は今年は10月5日であるが、シーズン序盤~中盤の黒枝豆は緑あざやかでいかにも見栄えがいいが実は、終盤の枯れかかった頃の黒枝豆が粒の食感がしっかりした上にコクが深まり絶品であることは産地である丹波篠山の人以外にはあまり知られていないようだとも・・・。「十三夜」は、暖かいところで、ビールに、丹波の「黒枝豆」・・・いいじゃ~ないですか・・・。
(画像は、丹波黒枝豆)
参考:
丹波篠山観光協会 公式サイト
http://kanko.tanba-sasayama.com/
9月6日「黒豆の日」
http://blog.goo.ne.jp/yousan02/e/0e4596508388cd1d71a8415bc1b49e05
Category:豆類-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E8%B1%86%E9%A1%9E
美味しんぼ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E5%91%B3%E3%81%97%E3%82%93%E3%81%BC
丹波篠山産 丹波黒大豆枝豆(黒豆の枝豆)
http://www.redbeans.jp/kuromame.html
丹波ささやま黒まめ課
http://www.city.sasayama.hyogo.jp/kuromame/index.html
高浜虚子 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%B5%9C%E8%99%9A%E5%AD%90
「初秋の一日」夏目漱石(、青空文庫)
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/797.html
図書カード:十三夜 (樋口 一葉)
http://www.aozora.gr.jp/cards/000064/card386.html
舊暦とは
http://www.nnh.to/yomikata/qreki.html
#『日誌字解』明治初期の漢語辞書『日誌字解』を電子テキスト化したもの
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~okajima/kango/nissi.txt
今月の季語
http://ww1.enjoy.ne.jp/~plum/kigo009.html
写真俳句日記
http://blog.goo.ne.jp/miyachan55_2006/e/a8c80d55a9c7de770ee3ca0450d5c7d5