オレン・スタインハウアーの2015年の推理小説「All the Old Knives」を映画化したものです。
かつての同僚に内通者がいたと知らされ、それを探りに行くCIA局員の話です。
[あらすじ]
2012年にウィーン空港でハイジャック事件が起き、それに対応した主人公のヘンリー達ですが、
他の要員が8年後にその事件を起こしたグループの一員を拘束し、取り調べた際に、
内通者が居たと解ります。しかしながら取り調べた相手は尋問の際に死亡したので、
確かなことはそれ以上解らないのでした。
そのため腕利き局員のヘンリーが、以前の同僚たちに会いに行くのですが、
その一人は当時の恋人シリア(タンディ・ニュートン)なのでした。
[感想]
テロや情報部を素材にした映画ですが、アクション物ではなくミステリ&ロマンスの
映画です。主人公のヘンリーはクリス・パインさんが演じていますが、元恋人役のシリアを
演じたタンディ・ニュートンさんの演技が光っていました。
トム・クルーズの「M:I-2」でヒロインを演じていた際は、普通に可愛い感じの女優さんでしたが、
本作ではじっくり演技を披露しています。
容姿から何人なのかと思い調べたところ、父親がイギリス人で母親がジンバブエ人とのことです。
様々な複雑で錯綜した状況を演じていますが、それらをしっかりと表現していたと思います。
英国アカデミー賞助演女優賞やエミー賞助演女優賞などの受賞歴があることが納得できる演技力でした。
テロ事件とその8年後を映像化していますが、肌の感じなどで加齢した感じを上手く
出していて、美容技術や特殊メイク、映像技術などの巧みさも解る映像になっていました。
All the Old Knives - Official Trailer | Prime Video