一時期何かと取り上げられていた、境界例の人を扱った映画になると思います。
【あらすじ】
精神科クリニックを経営する医師の貴志(仲村トオル)は、自身も妻を亡くし、
なかなかそのことから立ち直れないのですが、患者さんの話をしっかり聞く医師なのでした。
ある日そのクリニックに、裕福そうな身なりをした綾子(杉野希妃)が患者として訪れます。
しばらくした後、彼女が良くなってきたことから貴志は個人的に彼女と付き合うことにするのでした。
【感想】
以前は生育歴の特定の時期の問題が原因ではないかと議論されていて、最近では様々な
トラウマなどの影響も原因としてあるのだろうとされている境界例の人を扱った映画ですが、
原因論はともかく、いかに治療者などが公私混同せずに関わり、境界や治療構造を守ることや、
作ってゆくことが大事なのかが解る映画になっていました。
最近は様々な境界や構造が無いことで、様々な不適応状態に陥いり、来院する人が増えていそうに
思いました。
政治の世界でも自分の気に入らないことは『フェイクニュースだ』と言う人が増えているくらいですから、
日常で様々な嘘を言ったりして、周囲を混乱させる人は増えているのでしょう。
「愛のまなざしを」予告