高校一年の夏に親に連れられて、京都の大文字焼きに行った。
何故か両親はコース料理の店に入り、コース料理を注文した。
料理は順番に少しずつ出てくるので、こちらは点火の前に料理を食べ終わるのだろうかと、
気になっていたが、両親とも何も言わなかった。
父親は何をしだすか解らなく、母親はそのような父親といるので、物事を考えられなくなり、
言いなりになっていたのだろう。
父親はもともと英文学とかに興味があったとのことで、外大を受けて合格していたのに、
防大にも合格したので、祖父に防大に行かされたとのこと。
時代的に外大に行っていたら、様々な職種に行くことができただろうに、なぜか祖父が防大に行かせたとのことだ。
祖父は製紙工場の現場の人だったらしいので、自分も誰かの言いなりになり行動する以外のことが
なかったかもしれない。そして長男であるこちらの父親に小さい頃からあれこれ指示して言いなりにして、
行く大学も本人の希望とは違うところに行かせたようだ。
父親は幹部候補生学校を退学して、京大の院外研究生になったとのことだが、そういうところなら、
似たようなタイプがいて、居やすかったのかもしれない。