原題にある"covenant"というのは「契約」などの意味らしいですが、日本でのタイトルはすっきりと
『通訳』などにしたほうが良いと思いました。
【あらすじ】
米軍部隊の指揮官のジョン・キンリー(ジェイク・ギレンホール)は、タリバンの爆弾工場を
探す任務をしていますが、それまでの通訳が死亡したので、新しい通訳としてアーメッド(ダール・サリム)を
雇い、任務を続けます。
しかしながら、タリバンと戦闘になった際に部下は全滅し、ジョンとアーメッドはタリバンの捜索している
地域の中を、徒歩で基地を目指すのでした。
【感想】
米軍がアフガンで活動する際に、多くの現地の通訳を雇ったとのことで、これまで300人ほどの通訳と
その家族がタリバンに殺害され、さらに数千人が身を隠しているとのことで、その事に関する
映画を作ったようです。
自分を助けてくれた相手は自分の身の危険を顧みずに助けるというのは、洋の東西を問わず価値のあることでしょうから、
このような映画が米国で作られたことは、欧米のみならずアラブ世界や他の地域にも影響を与えそうです。
全体的に緊迫感が漂よう内容ですが、最後の方は米国人が好きそうな展開になっていて、
Call of Duty のようになっていました。
登場する米軍ですが、制服に「ISAF」との表記がある人もいるので、国際治安支援部隊に所属している
米兵なのだろうかと思いましたが、その辺りについてはよくわかりませんでした。
ジョンの制服についている「JTAC」というのは、前線航空管制業務を遂行するための特別な認定資格
とのことです。
アーメッド役のダール・サリムさんは、イラク生まれのデンマーク人俳優です。
GUY RITCHIE’S THE COVENANT | Official Trailer