【あらすじ】
臨時教員をしている皆川七海(黒木華)は、おとなしい性格で、生徒にからかわれても怒りもせず、
オンラインでの家庭教師やコンビニ店員もしながら暮らしています。
SNSで知り合った相手と何となく結納を交わし結婚式を挙げることになりますが、自分側の出席者が少ないことから、
ニセの出席者を何でも屋の安室(綾野剛)に頼みます。
しかし結婚後に、自分の物ではないイヤリングを自宅で見つけたことから、再び安室に連絡し、調査を頼むのでした。
【感想】
漂う黒木華と泳ぐ綾野剛
大学を卒業して教員になるくらいですから、七海はそれなりに恵まれて育ち、能力もあるのでしょうが、
作中に出てくる水槽の中のクラゲのように、終始、受け身で漂っています。
かたや何でも屋の安室の方は、様々なことをして細かく稼いでいるようです。
何かにつけて、何かを企んで、いろいろと収入に繋げているようです。
年代的に安室は、やる気があっても、あまり先に繋がりそうな仕事を任されることがないため、
自ら色々と情報を集めて、仕事を作っているのでしょう。
七海はあれこれあった後も、安室から家具などをもらい、彼との関係に疑念を持たないようでした。
恵まれて生まれ育った人と、そうではない中で育った人の対比になっているように見えました。
二人の関係は、漂うクラゲと泳ぐ魚のような感じの関係でした。
『リップヴァンウィンクルの花嫁』予告編