著者のあらいぴろよさんの家庭での父親からの虐待の体験を描いたコミックです。
この漫画でも、様々なDVを扱った書籍でも、酔って暴れたり家族に暴力を振るう父親と、
それに耐えながら子供をかばう母親が描かれていますが、夫への恐怖から夫に味方したり、
経済的に自分で暮らしていけないので夫に味方して、夫とともに子供を責めたりする母親を描いたものはあまり無いようです。
両親とも自分を責めたり虐待していると、反論したり話し合うことが困難なので、
言葉の発達や思考の発達が遅れ、一般的なDV家庭の子供より困難なことになるのでしょう。
発達障害や知的障害の方の一部には、その様な家庭で育った人がいるのだと思います。
先天的な問題が小さくても、その様な家庭で育つと一方的に責められるのみで、
言葉と思考の発達が進展しないのでしょうが、その様な事に関する研究は
未だそれほど無いようです。