世代による軋轢が、どのように事件などの原因になるのかを描いた作品です。
【あらすじ】
親の金物屋を継いだ葛城清は若い頃に一戸建ての住宅を建て、妻とともに二人の息子を育てます。
しかし真面目な長男はリストラの後、仕事が決まらない事を苦にしていて、
次男は社会の中でうまくやっていけません。
清は自分は親と同じようにやって上手く行ったので、自分を基準に物事を捉え、何かと尊大に振る舞います。
妻は幼いところがあり、夫に強く出られないのでした。
そうしているうちに長男は自殺し、次男は通り魔事件を起こすのでした。
【感想】
経済的に豊かな世代が自分を基準にして物事を捉え行動し、更に自らの物理的な威圧感を
自覚しないと、いかに周囲が大変なのかがよく分かる内容でした。
このようなことは団塊の世代とその家族との間でよくある事なのでしょう。
団塊の世代の常識が、いかに周囲に害を与えているのかが上手く描かれていました。
映画『葛城事件』予告編