イソギク
『老いの才覚』 曽野綾子
昔、若いときに読んだ本で「子どもというのは警察沙汰にならなければ、それで良しと思えばよい」という曽野綾子の言葉がえらく気に入って、それから、たまにエッセイなど読んでいる。
読んでも内容忘れてしまうから、せっせとメモしておいた。
それでも忘れてしまうやろね。
・キリスト教は性悪説である
もともと人間というのは根性悪と思えば、ちょっとでもマシな人間になろうとがんばれるかな。
・「~してくれない?」と他人を当てにするのは老化の始まり
・「させられる」と思うから辛かったり惨めになったりするが、「してみよう」と思うと道楽になる
そんなにうまく気持ちの切り替えはできひんやろけど。
・老年の仕事は孤独に耐えること
・年を取るといっしょに遊べる友だちが減ってくるので早いうちに一人で遊ぶ癖をつけておく
・写真も減らす。50枚くらいにする
ううっ、これは厳しい。できそうにない。
・人並みということばが好き
・友だちが死んでいっても深く悲しまないようにする
・イヤな人に尽くし続けるのがボランティアの基礎精神
・75歳が分かれ目
『そらをみてますないてます』 椎名誠
シーナさんが盛んにテレビCMやドキュメンタリー番組に出ていたころ、片っ端から読んでいた。
講演のあと玄関で待って、本にサインもらったこともある。
最近は読んでなかったけど、久しぶりの私小説なので図書館で借りて、すらすらと2日で読了。
テレビの仕事でパダゴニアやアリューシャン列島の無人島や楼蘭の過酷な旅の話とアルバイトを転々とした貧乏生活の話が交差、シーナさんの人生の原点おさらいみたいな内容だった。
パソコン使わないで手書きで書いているのがすごいなぁ。
物書き業って、いくつの語彙をどうにかしてどれだけ組み立ててゆけるかというたいへんに頭の要る作業だ。
パソコンなかったら、簡単な文章も書けないわたくし…
『どくとるマンボウ青春記』 北杜夫
10回以上読んだと思う、43年前発行の単行本を本箱から出してきた。
さすがにかび臭い。けど、文章が古びてなくて、マンボウのユーモアは健在なり。
まだ、途中だけど、たぶん、読み終えられるでしょう。
年末掃除はどこ吹く風、今日も冷たい風の中をウォーキングするのであった。