ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

この一年を振り返ると

2005-12-31 18:03:36 | その他
今年一年、何が驚いたって、いつのまにか味覚が変わっていた事。味噌汁、お煎餅、日本茶といえば、日本を代表する味覚ですが、私は何故か子供の頃からあまり好まなかった。まあ、出されれば口を付けるが、自分で買って飲食することは、まずあり得なかった。

ところが、今年いつの間にやら自分で味噌汁を作り、おかきを買って食べ、日本茶を入れるようになっていた。不思議である、これが年をとるということか?そういえば、以前はそれほど好まなかったお鍋料理も、いつの間にやら自分で作るようになっていた。

まあ、楽しみが増えたという事で良しとするかな。そう考えると、今年は充実した良き年であったようだ。それにしても、年を重ねるごとに、好きなものが増えていくのは嬉しいが、体重がそれに比例していくのが、そろそろ問題だわな。

実はダイエットなるものは、これまでほとんどやった事がない。でも、そろそろ本格的に考えた方が良いかもしれない。実は年の瀬、スーツを早めにクリーニングに出した為、着る服に困り、少しきつめのスーツを着ていたところ、翌日腹筋が痛み出してしまった。やはり無理は禁物である。スーツの新調の前に、少し痩せて見たほうがいいかもしれない。でも、空腹の後に食べるものって、何でも美味しいんだよね。

そんなわけで、多少の課題はあるようだが、とりあえずは幸せな一年であった
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安全な公園って

2005-12-30 23:29:17 | 社会・政治・一般
近所にある公園は、昔「シュークリーム公園」と呼ばれていました。コンクリートで作ったシュークリーム状の滑り台が、その名称の由来です。

しかし、老朽化したため公団は作り変えをしました。新たに出来あがった滑り台は、柔らかいプラスチック製で、面白みのない傾斜の緩やかなものへと成り下がっていました。どうやら、子供達への安全を配慮してのことらしいのです。一見、子供達への配慮のように思えますが、おそらくは大人たちの事故に対する責任回避が真相でしょう。

子供に対し安全を考慮しているかに見えますが、私には全く逆に思えます。安全な遊び場所でだけ遊んで育った子供は、いったい何時危険を回避するすべを学ぶのでしょう。子供というものは、砂場で転ぶよりも、堅いコンクリの上で転んで痛みを知ってこそ、危険を察知する能力を得とくするものです。子供達から危険を察知し、回避する場所と機会を奪うことが、果たして子供達の教育になるのでしょうか。

今の大人達は、子供を育てることより、子供から生じる事故を回避することを優先しているように思えて仕方ありません。一体、この子供たちはどんな大人に育つのでしょう。危険に対処できない子供を育てて、いったいどうなるのでしょうかねえ?
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思い出してしまったこと

2005-12-29 15:55:02 | その他
「悪い種子が芽生える時」という本があります。天使のように美しく可愛らしい少女が、まさか人を殺すとは誰も考えない。お気に入りの人形を取られた少女は、その相手を殺してしまう。でも、誰も彼女を疑わない。そんな少女が恋をした。その相手の男性を手に入れるために、少女がとった行動は・・・

怖い話です。ある意味、不愉快な恐ろしさでもある。子供の無邪気さって怖いと思う。もちろんフィクションですが、本当にありそうで怖い。

この本を読んだ数日後に夢をみた。私の中学時代の初恋の少女の夢でした。忘れていたのに、思い出したくなかったのに、夢にいきなり出てきた。どんな夢かは忘れましたが、何かを彼女と話していた気がします。もしかしたら、あの事かも・・・

成績優秀で、穏やかな微笑が魅力的な美少女と、落ちこぼれのチンピラだった私がなんで仲良くなったのか分かりませんが、二人で過ごした図書室での語らいは、確かに初恋そのものだった。でも、ある日突然彼女は長い黒髪を切り、二人で過ごす時間は失われました。私は振られたと思い、心にぽっかり空いた空洞を埋めるためか、喧嘩と読書にのめり込みました。

春になり、クラス替えと共に違うクラスに分かれた時は、正直ホッとしたのは事実です。秋になり、同じクラスの女の子といつしか仲良くなり、楽しみな修学旅行がやってきました。行きの新幹線のなかで、その女の子ともう一人同じ班の女の子と3人で、ボックス席で京都巡りのスケジュールを話合っていた最中でした。

隣の車両から、突然にあの初恋の少女が現れた。もう半年以上口もきいていなかったのに、いきなり私たちのボックス席にやってきて、当然のように私の隣に座り込んだ。頭の中が真っ白になるというのは始めての経験でした。その少女は何やら昔話を喋っていたと思います、しかも私に擦り寄りながら・・・。正直言って、よく覚えていません。覚えているのは、少女が立ち去った後の、しらけた雰囲気だけです。それからの修学旅行は、なにがなんだか分からない、重苦しく気詰まりのするものであったことは確かです。

以来、しばらくは女性不信というか、異性への関心を忘れてしまったと思います。トラウマと言っていいでしょう。あの悪夢の修学旅行から1年以上たったある日、高校の帰りに偶然あの初恋の少女と再会しました。あれ以来完全に断絶状態であったのですが、いきなり現れるものだから、つい挨拶してしまった。たわいない世間話をして、別れ間際の彼女の一言。

「私、ヌマンタ君は男子校にいくと思っていたんだけどな・・・」

絶句でしたね。鈍い私でもいい加減気がつきました。あの髪を切ったことが、必ずしも別れを意味していた訳ではなかったことを。ただ、私がそう思い込んでいただけだったことを。自他共に認める美少女だった彼女には、それは耐えられないことだったのでしょう。だからこその、あの新幹線での振舞いなのでしょう。女は怖い・・・つくづくそう思います。

私が普通に女性と付き合えるようになるのに、それから更に1年以上の月日が必要でした。だからこそ、忘れたかったのに・・・思い出してしまったじゃねえか、自分の馬鹿さ加減を
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ほうれん草

2005-12-27 09:34:15 | 健康・病気・薬・食事
季節を問わず出回っているほうれん草ですが、やはり旬は冬。この季節のほうれん草が、一番栄養価が高く、また美味しく感じます。

おひたしにして良し、ソテーしても良し、お味噌汁に入れても良しと使い勝手の良い野菜ですが、使いすぎ食べすぎに注意。都市近郊農家で育てられたほうれん草は、どうしても多量の化学肥料を使います。連作で土地が疲れているので、肥料を使わずに育成するのは困難なのです。

なかでも注意を要するのが、肥料の中に含まれるシュウ酸です。結石の元になるんですよ、こいつ・・・。いや、マジで痛いっす、腎臓結石。数年前、背中が妙に痛む。うずくように痛む。なんだこれはと、病院で検査した結果が腎臓結石でした。幸い私は手術することなく、薬と水の大量服用で治しました。

以来、ほうれん草は十二分に湯がいてから、食べるようにしています。
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生命保険について その3

2005-12-26 17:22:24 | 経済・金融・税制
株価と不動産の大幅下落に代表されるバブル経済の破綻は、日本の生命保険会社の財務体質を大幅に悪化させました。生保では日本生命以外は全て、実質債務超過に陥ったと私は考えています。但し税効果会計の導入による繰延税金資産を国際基準に照らして過大に計上することで、辛うじて債務超過ではないと言い訳していましたがね。

おまけに日本政府は税収不足を補うため大量の国債を発行し、その買い入れを生命保険各社に迫ってきました。本来なら断りたいところですが、税効果会計を前唐オで導入してもらった義理もあり、断れるはずもない。国債の利回りなんて雀の涙。更に追い討ちをかけるように、不況により生命保険契約の解約が相次ぎ、ますます生命保険会社の経営状態は悪化していきました。

それゆえ非難されようと何だろうと、「保険の転換」を推し進め、財務体質の改善により生き残りを目指す以外なかったわけです。それでも経営的に厳しい状況に変わりはなく、旧大蔵省主導による合併に嫌々ながら応じざる得なかった。

それでもなお、経営状態は悪化を辿る以上、残された手口が保険金の不払いでした。現在、明治安田生命が非難を浴びていますが、あれは氷山の一角でしょう。私は生保のみならず、損保でも似たような保険金の不払いをみてきました。保険金の支払いを求める顧問先と保険会社との間に入って、随分激しくやりあったものです。以来保険会社に対する不信感は相当なものがあります。

なお、今後問題になるのは銀行による保険の販売でしょう。現在の銀行は融資による収益獲得よりも、手数料収入に重点を置いています。手持ち資金を使わずに高額な保険紹介手数料を確保できる、生命保険の契約紹介は、銀行にとってかなり魅力的なビジネスです。

私は銀行の紹介による生保については、かなり否定的です。NHKで報道されていた例では、78歳の老人に95歳から年金が支給される個人年金保険を契約させたそうです。しかも訪問販売法によるクーリングオフを避けるため、キャッシュカードの更新手続きと称して銀行に呼びつけ、その場でハンコを押させたというから悪質です。違法ではないが、問題はあるとの金融庁のコメントが出てましたが、その後改善されたとは聞いていません。

いずれにせよ、従来の銀行という名称が持っていた「お堅い」印象は過去のものと考えたほうが良さそうです。もちろん、保険会社は言うに及ばずです。
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