ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

政治はパフォーマンス?

2019-07-31 11:53:00 | 社会・政治・一般
人気があるのは知っているけど、なにか勘違いされているように思えるのが、幕末の新撰組である。

人気の背景にあるのは、恰好がイイとか、漫画の影響であるのは知っている。でも、新撰組って、要は体制側のテロリストに過ぎない。

分かりやすく言えば、暴力好きの人を集めた右翼団体が、政府の公認のもと、反政府の人たちを実力(暴力に他ならない)で排除してきたのが新撰組である。その反政府側の圧涛Iな暴力で排除されてしまったのだから、因果応報としか言いようがない。

その新選組の名を借用したのが、先の参議院選挙で議席を獲得した「れいわ新選組」とかいう政治団体である。あのメロリンキューの山本が作った団体なのだが、投票した馬鹿が思いの外多かったには呆れた。

あのパフォーマーに何を期待しているのか?

山本自身は落選しているが、難病患者を国会に送り込むパフォーマンスに満足げな様子が報じられていた。しかし、筋ジスの患者を国会に送り込むことは、パフォーマンスにしかならないのではないのか。

なにも私は難病患者は政治家にはなるな、なんて言うつもりはない。でも、本当に政治家としての役割を全う出来るのかは、かなり個人差があるとも思っている。

まだ政治家として、何もしていない方にケチを付けるのも、どうかと思う。でも、難病を利用しての集票との誹謗が出るのは避けがたい。それを撥ね退ける実績を挙げることが出来るか、どうかが重要だと思います。

今回の参議院選挙は争点に乏しく、投票率は私の予想を下回る4割台。奇抜なパフォーマンスに注目されるのも無理ないけど、私としては日本人の愚民化がますます進んでいるような気がして、それが厭ですね。

私は政治を「何を言ったか」ではなく、「何をしたか」で評価するようにしているので、とりあえずは様子見です。でも、衆議院への鞍替えを狙っているらしい山本には、断固落選してもらいたいと思います。何故なら、山本・元参議院議員には立法府の仕事で、まったく実績を残していないからです。

まァ、この山本にすり寄ってくる馬鹿をみつけるのには役立っているとも思っていますけどね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

校内写生 遊人

2019-07-30 12:03:00 | 
先日、押し入れの整理をしていたら、見慣れぬ漫画本を発見した。

「校内写生」遊人著である。ご記憶にある方もいるかと思うが、この著者の漫画「ANGEL」は青少年に有害な影響を与えるとして発禁処分を受けた。正直、表題の書も似たようなものだと思うが、こちらは発禁にはなっていないと思う。でも内容は似たり寄ったりだ。

「ANGEL」はコンビニでの雑誌立ち読みでしか読んでいない。それも流し読みなので、詳細まで覚えていないが、「校内写生」同様な内容であったと記憶している。まァ十代の青少年向けであろう。

それはともかく、私は買った覚えがない。私は生粋のスケベではあるが、けっこう好き嫌いが多くて、この遊人氏の漫画はタイプでないので、自分で買うことはありえない。

考え込んで思い出した。私が20代の頃の長期入院中に、当時勤めていた会社の先輩が持ってきた手土産だった。ちなみにその時は、個室から大部屋に移っていたので、この手のスケベ本は病室に置く訳にはいかない。

困った私は、見舞いに来た大学の後輩に渡して処分してくれと頼んだはずだった。ところが、その後輩、生真面目な奴でこの手のスケベ本を苦手としていたことを私は忘れていた。困った彼は、結局私の自宅のャXトに入れて置いた。

入院中、所用があって一時帰宅した時に、袋に包まれたその本が部屋の中にあって驚いた。多分、母か妹がャXトから部屋へ運んだのだろう。退院後、部屋の整理をしている最中に、押し入れの奥に仕舞い込んだことは、ついさっきまで忘れていた次第である。

で、改めて少し読んでみたのだが、なぜにこの著者の漫画が発禁になったのか、私にはさっぱり分からなかった。この作品もそうだが、遊人氏の漫画の特徴は、可愛らしい女の子のHな姿に興奮して馬鹿騒ぎをする男子たちを描いたコメディーだ。

女性を性の道具と見做しているとの誹謗があるらしいが、どちらかといえば女性の魅力に迄Mされる青少年たちの愚かさを笑いの焦点としている作品である。これを読んで、男の子ってバカだなァと痛感させられるが、半裸姿の女の子をバカにする気にはならない。

笑いはしても、この作品を読んで欲情するのは、かなりの至難の業ではないかと思う。断言するが、遊人氏の漫画を青少年に対する有害図書認定をする大人の見識の浅さは、軽蔑に値すると思う。

私は有害図書というものがあるのは知っているが、それは人の人格を無視し、ただ徒に欲情を煽動することのみを目的とした下劣なものだ。間違っても、この作品のように思春期の男の子たちに笑いを提供するようなものは該当しないと思う。

推測だけど、人気があるが故に叩けば世間の耳目を集められるはずと安直に取り上げただけだと思う。本当に有害なものは、人気なんて出ない。あれは異常者が好むもので、健常な感覚の持ち主には受け入れられないからだ。

この漫画本、古本屋に持ち込んでも二束三文である。あまりに大量に市場に出回っているので、捨て値でしか売れない。でも、持っていても仕方ないので、近々売却するつもりです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中東の烽火

2019-07-29 13:09:00 | 社会・政治・一般
再び中東がキナ臭い。

週末、のんびりとBBCやCNNを視ていると、やはりホルムズ海峡でのイギリスのタンカーが、イランの革命隊により拿捕されたニュースがトップに扱われることが多かった。

斜陽の帝国ではあるが、イギリスは軍事力を行使することに躊躇いのない国である。如何に国力が落ちていようと、その軍事力は侮れない。アメリカの協力抜きでも戦える国であることは、よく覚えておくべきことだ。

一方、相手はイランであるから厄介だ。現在、イスラム世界にはリーダーがいない。欧米に圧唐ウれて二流国扱いをされていたイスラム諸国は、数こそ多いが、リーダーたり得る国がいない。

アラビア半島で最大勢力を誇るかにみえるサウジは、リーダーとなりたい野望を持ってはいる。だが、元々サウジ家はスンニ派ではあっても少数派、あるいは異端な宗派であるばかりでなく、歴史も伝統も持っていないがゆえに、アラブ社会での人望は低い。

そのせいか、イランに肩入れしている新興のカタールさえも制御することが出来ていない。このカタールも野望を隠さないが、金は持っていても、国力は乏しく、リーダーたり得る資格に欠ける。

そうなると、残るは伝統あるトルコとエジプト、そしてイランがイスラム社会のリーダーの候補者となる。ただエジプトはイスラエルとの宥和以降、アラブ社会での人気は低い。国内も混迷から脱しえない。

むしろ19世紀まで中東を支配し、18世紀までは西欧さえも圧したオスマン帝国の後継であるトルコ共和国が独裁者エルドアン大統領の元、イスラム社会のリーダーとして復権してくる可能性は高い。

その動きに待ったをかけられるのが、これまたオリエント社会の覇者であったペルシャ帝国の後継であるイランである。正統派であるスンニ派と対立するシーア派ではあるが、その国力は侮れない。

トルコはロシア製のミサイル防衛システムを導入してアメリカの反発を買っている。そしてイランはホメイニ革命以来、アメリカの敵国として認定されている。

中東の二大国家が、今アメリカと深刻な対立状態にある。中東の原油は重要だが、それ以上にアメリカとの友好関係が生命線である日本にとって、この地域でのトラブルは避けて通れない関門である。

困ったことに、トルコはオリエント有数の親日国家であり、イランもまた日本に対して友好的な国である。どちらも敵対関係は避けたいが、アメリカがそのような曖昧な姿勢を許さないことも分かっている。

現在、アメリカが進めているホルムズ海峡への派遣が予定されている連合艦隊に、日本は参加することは避けられないだろう。もはや相C艇の派遣で許されるとは思わないことだ。

さて、この有志連合に自衛隊が艦船を派遣した場合、憲法との整合性はどうなるのだ?先の参議院選挙では、憲法改正に必要な三分の二の議席を取れなかった与党だが、どうみても憲法違反じゃないのか。

まァ、長年にわたり憲法違反を繰り返してきた日本政府のことだから、今回も憲法を踏みにじるのは間違いない。で、毎年「守れ、憲法」とか騒いでいる憲法9条信者の皆さんが、どうせ今回も同じ科白を繰り返すしか能がないのも分かっている。

こうして日本は、再び戦争への道を歩んでいくのでしょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新しい課題

2019-07-26 13:06:00 | 日記
私は日本という国を形作った契機となった二つの反乱に注目しています。

本当は三つ目として明治維新を考えているのだが、これは時代が近いためか、その実相が判明していると思うので研究対象からは外している。

二つのうち、一つは壬申の乱であり、もう一つは本能寺の変である。

先に関心を持ったのは、時代の新しい方の、本能寺の変です。もし明智光秀による反乱がなかったら、果たして日本はどのようになっていたのか。興味深い考察対象ではあるが、結果的に秀吉の継承と、家康による封建体制の確立が、今日の日本の原型となったと考えています。

もちろん、何故光秀は信長を裏切ったのかという謎は残ったままですが、私としてはほぼ勉強し終えた課題だと認識しています。

問題は、古代日本における大事件であった壬申の乱です。若い頃は、天智天皇による大化の改新こそが、重要であると考えていました。しかし、30代以降になり、教科書に拠らない日本史に関する本を、いろいろ読むと再考する必要性を感じてきたのです。

その出発点となった疑問が、果たして天武天皇は、天智天皇の承継者だと云えるのかといったものでした。大化の改新は、豪族の連合国家的な体制であった大和朝廷を、唐の律令体制を範とした近代国家へと変貌させることを目的としていたはずです。

しかし、天武天皇の政治は、その改革を継承するどころか、むしろ変質させ後退さえしているのではないか。そう考えた時、改めて着目しなければならないのが、天智の子である大津皇子と大海人皇子(天武)との戦いである壬申の乱だと思うようになったのです。

ところが、これについて関連する書籍を読み漁るうちに、もう一人のキーパーソンがいることに気づいてしまったのです。それが藤原不比等でした。父は若き日の天智と共に蘇我入鹿を暗殺した中臣鎌足です。

壬申の乱当時は、不比等はまだ若く政治に関与しているはずもありません。鎌足は天智の在世中に亡くなっており、不比等の名が史書に出てくるのは天武の治世でも後半なのです。

それなのに、天武の死後の大和朝廷の動きを見ると、藤原不比等の政治への関与は、相当に古く遡らないと不自然に思えてきたのです。ご存じの方もあるかと思いますが、不比等は日本書紀の編纂に関わった人物です。

この日本書紀という書物が問題が多過ぎる。私の不比等への関心は、日本書紀への疑問から始まっています。調べれば、調べるほど疑問が湧いてくる。本当に天武は、天智の兄弟だったのか。これが最初の疑問でした。

やがてたどり着いたのが聖徳太子です。大化の改新以前であり、まったく気にしていなかった人物です。しかし、この人は聖人として賞賛されているにも関わらず、その子孫たちの末路が悲惨過ぎる。

そもそも聖徳太子と言うのは、死後に賜れた呼称であり、生前は推古天皇の補佐をしていた政治家です。なぜに彼の子孫は妻子に至るまで殺戮されたのか。なぜ、聖徳と讃えられたのか、誰がそのように仕組んだのかと考えると、やはり藤原不比等が浮かび上がってくるのです。

藤原一族の始まりは、不比等であり、その後500年余り日本の政治の中心に居たという空前絶後の権勢を誇った稀有な門閥貴族です。その権勢を支える仕組みを作ったのが、不比等であるにも関わらず、その功績は隠されている。

ちなみに不比等と聖徳太子(厩戸皇子)は、生前の交流がないというか、時代がずれている。にもかかわらず不比等が厩戸皇子を聖徳と讃えたのは、おそらく怨霊を浮黷トのことでしょう。

では、何故に生きた時代が違う厩戸皇子を、不比等が怨霊として恐れなければならなかったのか。

日本史初の女帝である推古天皇の政治を支えたのは、厩戸皇子と蘇我入鹿の二人です。その入鹿を殺したのは、不比等の父である若き日の中臣鎌足と後の天智天皇でした。

ここ最近になって、ようやく私は勉強というか、研究の方向性を定めることが出来ました。これから数年、場合によっては十年以上かけて、この聖徳太子から壬申の乱と藤原一族支配のなぞを紐解いていこうと考えています。

この時代にこそ、日本の政治の原型というか、日本社会の政治構造の原点が出てきたのではないか。そんな考えを抱きながら、じっくりと本を読み、考えをまとめていこうと思います。

読むべき本の多さに、いささか辟易していますが、嬉しさというか楽しさも感じています。もう記憶力も計算力も衰えを自覚していますが、その一方で考える深さ、広さが年齢と共に高まっているようなのが楽しくて仕方ありません。

少しずつ記事をアップしていこうと思います。

大化の改新と壬申の乱を紐解くには、どうしても推古天皇の時代まで遡らねばならない。まずは、この辺りの書籍を読んでいこうと考えています。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宇宙猿人ゴリ 一峰大二

2019-07-25 11:54:00 | 
放送中、タイトルが二度も変った、とんでもない特撮番組、それが「スペクトルマン」だった。

番組当初のタイトルは「宇宙猿人ゴリ」である。惑星Eを追放された天才科学者ゴリは腹心の部下ラ―を伴い宇宙を放浪する。その最中、見つけた美しい惑星地球を気に入るが、人類が公害で星を汚染していることに憤り、怪獣を造りだして地球支配を目論む。

しかし、危険なゴリを監視していた遊星ネビュラがスペクトルマンを派遣してゴリの野望を阻止しようとする。日本では公害Gメンがゴリとの戦いを補佐する。ちなみにスペクトルマンに変身する蒲生は、この公害Gメンの一人である。遊星ネビュラの許可がないと変身できない不自由なヒーローでもある。

で、いったい誰が主人公なのさ?

間違いなく当初はゴリこそが主役であった。しかし、公害問題を扱っていたため、大昭和製紙などスャ塔Tー企業から苦情が入り、いつのまにやらタイトルは「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」に替わり、最後は「スペクトルマン」になっていた。

公害Gメンは、怪獣Gメンに替わっていたのには呆れた。どういう転職だよ。素直に怪獣Gメンになることを認めるメンバーも、メンバーである。普通、抗議すると思うぞ。とにかく、突っ込みどころ満載の番組であった。

このTV番組、オープニングソングはまったく覚えていない。でもエンディングソングである「私は宇宙猿人ゴリ」は大人になった今でも口ずさめる。この曲、カラオケで見つけたら是非とも3番までは歌って欲しい。最後まで堂々と歌えたら偉い!あたしゃ、3番の歌詞で吹きだしてしまい無理。絶対、笑えます。

なんだよ、身震いするほど腹が立つって。でもね、最終回はけっこう印象的だった。うろ覚えだが、最後は腹心ラーの死に衝撃を受けたゴリは、自らも死を選んだ。私としては、子供心にけっこう衝撃を受けた作品であった。

ちなみに、この特撮番組の漫画化は、一峰大二である。ストーリーも少し変わっていたと記憶している。私は一巻とニ巻は持っていたはずなのだが、どこかに仕舞い込んでしまって、今回は見つけられなかったのが残念である。

で、最後に一言。遊星ネビュラのお偉いさん、スペクトルマンを派遣してくれるのはありがたいけど、だったら最初っからゴリを捕まえとけよ。まァ、それだと番組が成立しないのだけどね。



コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする