ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

察してね

2023-02-28 12:21:34 | 社会・政治・一般
>北朝鮮が「我々の度重なる抗議と警告にも米国が朝鮮民主主義人民共和国に対する敵対的かつ挑発的な慣行を今後も続ける場合、
我々国家に対する宣戦布告と見なす場合もあることを肝に銘じなければならない」と威嚇した。

北朝鮮外務省米国担当局のクォン・ジョングン局長は24日、朝鮮中央通信を通じて談話を発表して
「我々は主権国家の合法的な自衛権を国連安全保障理事会に上程させたこと自体を非常に不快に考えていて、強力に抗議糾弾する」と明らかにした。

クォン局長は「国連安全保障理事会が心から朝鮮半島の平和と安全保障に寄与するつもりがあるなら、
朝鮮民主主義人民共和国に反対して常に展開している米国と南朝鮮の戦略資産投入と大規模合同軍事演習のような軍事的緊張激化行為を厳しく断罪しなければならない」と主張した。

あわせて「朝鮮半島(韓半島)と周辺地域で軍事的緊張激化の悪循環を防ぐための唯一の方法は米国が南朝鮮に対する戦略資産展開公約を放棄して
朝鮮民主主義人民共和国に反対する各種名目の合同演習を中止するといったような明白な行動的立場を示すこと」と強調した。

中央日報/中央日報日本語版2023.02.24 13:51


一言で要約すると「食い物よこせ」

以上。

ふむ、さすがに不親切すぎるか。現在、分かっているのは朝鮮半島の北部では近年稀に見る飢饉であることです。しかし、国連の制裁もあり、食料輸入もままならない。ぶっちゃけ金もない。

あるのは武器だけ。だからミサイルをバンバンと撃ちまくり危機を演出し、過激な談話で緊張感を煽り、世界が関心を持ってくれるのを待っている。この半世紀変わらぬ北の伝統的手法です。

正直無視したい気持ちが強いのですが、暴発されても迷惑。だから国連なりユニセフなりを通じて食料を供給しておき、腹をある程度満たしてやったほうが得策だと思います。

活かさぬ様、殺さぬように冷たく放置がベストだと思います。
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LGBT法案に思うこと

2023-02-27 10:37:15 | 社会・政治・一般
民主主義を誤用する、あるいは勘違いしている人はけっこう居る。

その一つが少数意見の尊重という奴である。

まず基本的なことから言えば、民主主義とは多数決原理である。いかに正しい(と本人が確信していようと)とされる意見でも少数意見であるならば切り捨てられる。それが多数決原理である。

ベンサムはこれを「最大多数の最大幸福」と評している。

これに対し、多数決の横暴とか多数決独裁などと誹謗する人もいるが、これはおかしい。少数意見を正しいとし、多数意見を切り捨てることこそ横暴であり、独裁である。

そこで今、話題になっているのが国会で論議されているLGBT理解増進法である。

私は性的少数派を誹謗する気はないが、あれは個人の嗜好であり、多数派の権利を侵してまでして推し進めるべきではないと考える。あくまで少数派なのだから、多数派の権利こそ守られるべき。

嫌らしいのは、この議論に差別を持ち込むことだ。どちらかといえば差別よりも区別の問題であると思うのだが、差別的意識が根底にあることまでは否定しない。

そして困るのはLGBTの問題が、性的な性格を強くもつことだ。具体例をあげれば「私は身体は女だけど、意識は男なの」といって艶っぽい女性が男性用浴場に入ってきたら、健全な性欲を持つ男性は非常に困るはずだ。

だって絶対、欲情しちゃうもの。この事例を男女逆転させるともっと問題は明白になる。「私は身体は男だけど、意識は女なの」といって男が女性用浴場に入ってきた場合を想定すれば、これが如何に少数派の横暴だと分るはずだ。

いくらLGBTを尊重しろといっても本能までも抑制するのは難しい。いやなんで我慢しなきゃいけないの?はっきりいって迷惑だ。まだ混浴のほうがマシだと思う。

同性婚にしたところで、私からみれば少数者のわがままにみえる。婚姻ではなくパートナーシップ契約など他にやりようはあると思う。少なくとも血統を重んじてきた人類の文化的背景からはかけ離れている。これを認めるのが先進国というのもおかしな話だ。

いずれにせよ現段階の日本では、まだまだ一般的な理解は広まっていない。知識の普及と理解の促進を目的とするなら分かる。でも差別にかこつけて少数派の権利をごり押しするのは良くないと思います。

人気が欲しい岸田政権が、妙に肩入れしてますけど、声なき多数派の反発を感じているのか疑わしいです。
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EV化の遅れ

2023-02-24 10:55:31 | 社会・政治・一般
齢を重ねると、人って怒りっぽくなるのかな。

子供の頃、ニュースや野球番組をみて怒っている大人を見て不思議に思っていた。でも、気が付いたら最近、ネットのニュースを見て怒っている私がいる。

冷静に考えると、自分のうざったさにウンザリする。昔から短気ではあったが、TVや新聞に怒ることは滅多になかったはずだ。

怒りは物事を糺す道につながるが、反面破壊的であり、生産的ではない。ぶっちゃけ楽しくない。ナマケグマが本性の私としては、穏やかに笑って過ごす中高年でありたいと願っていたはずだ。いつから、こんなに捻くれた大人になったのだろうか。

でも怒るのも無理ないとも冷静に捉えている。

最近、腹が立つニュースは、欧米に比べて日本はEVの推進が遅れていると賢しげに報じるものだ。

昔からよくいる日本を卑下して自らの見識の高さを誇りたがる似非ジャーナリストなのだろう。勘違いされては困るが、原油の枯渇が心配される21世紀において、EV車は立派な対応策だ。

ただし、EVだけが対応策ではない。天然ガス(LPG)駆動の車だってあるし、燃料電池、水素エンジンなど多様な対応策が模索されているのが実情だろう。実際問題、EV化を急速に推し進めた国では、電気料金の高騰、EV充電渋滞、リチウム電池の発火、あるいはリチウムによる環境汚染など問題が次から次へと湧き出ている。

だからだろうけど、環境真理教が跋扈するアメリカにおいてさえEV車への風当たりが強くなっている。ワイオミング州ではEV車禁止法案が州議会に提出される有り様だ。また国を挙げてEV車普及に邁進していたノルウェイでさえ見直しが囁かれ出している。なぜなら電気代が高騰しているからだ。

既にBMW社は急速なEV化に疑問を呈する発言をしているし、ルノーやフォルクスワーゲンも早過ぎるEV化に警鐘を鳴らしている。元々、EUのEV化推進は、自動車産業における欧州の主導権を確立させるといった政治的な思惑が背景にある。

もっといえばアジア特に日本車メーカーの排除が透けて見える。だからこそ現実的なハイブリッドさえ拒否している。日本と云う異分子が跋扈するようになると、ルール変更をして欧州有利な状況を作るのは常套手段であろう。

ただし世の中、そう思い通りにはならない。なぜなら欧州のメーカーではなく中国のメーカーが国家の大々的な支援を受けてEV車を開発販売しており、EV車市場を席巻しかねない状況が予測されるからだ。

何度も書いているが、ガソリン車を廃してEV車への移行を目指す背景には、原油の枯渇問題がある。このことに最も危機感を覚え、対応策を練ってきたのが皮肉にも自動車産業後発国であるシナである。現在、世界最大の自動車市場を抱えるシナだからこそ、その危機感は本物だ。

断わっておくが、私はEV車反対論者ではない。ただ早急すぎるEV化に違和感を感じ、EV以外のエンジンの開発を否定するべきではないと考えているに過ぎない。

そう遠くない将来、ガソリン価格は高騰し1リットル1000円の時代も来ることが不思議ではない。原油の枯渇は石油化学製品にも重大な影響を及ぼす以上、ガソリン以外のエネルギーを考えねばならないのは必然なのだ。

参考までにオール電化住宅を建てて暮らしている人から、この冬の家計状況を取材してみるといい。電気だけに頼ったことを失敗だと嘆く声が多く聞かれるはずだ。おかげでホームセンターなどでは、灯油ストーブが売れ切れ状態である。

そのことを踏まえた上で、日本のEV化の遅れを賢しげに非難するジャーナリストどもの駄文を読んで欲しい。取材不足というよりも、木を見て森を見ずの状態に陥っていることが明白ですから。
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怖れるな! イビチャ・オシム

2023-02-22 13:08:44 | 
歴代のサッカー日本代表監督のなかで、私が最も高く評価しているのがイビチャ・オシムである。

脳梗塞で倒れた為、実質的には二年に満たない代表監督であったが、これほど選手たちに影響力を及ぼした人はいない。

有名なのは遠藤保人だ。各世代の代表メンバーに選ばれ続けてきた英才であるが、なかなか主力選手にはなれずにいた。抜群のテクニック、優れた戦術眼を持ちながら、屈強な外人選手の当たりに弱い点がレギュラーに成れなかった原因だとされる。

その遠藤に注目し、彼を指導して開眼させたのがオシムであった。優れた技術を持つ故に、無駄な動きを厭う遠藤を直に指導し、適切なポジショニングで敵選手のマークを外す走り方を教え込んだ。

遠藤曰く「身体よりも頭が疲れるトレーニングだった」と。また優秀な中盤の選手でありながら、そのポジションが中村俊輔と被るがゆえに日本代表に縁がなかった中村憲剛を招集し、遠藤、中村俊輔、中村憲剛の三人を同時に使いこなした監督はオシムだけだ。

中村憲剛曰く「オシムさんからいつも怒鳴られてばっか」(苦笑)すると、ボランチをやっていた鈴木啓太から「期待しているからこそ、一番叱られたんですよ」とJEF出身だけに適切な助言。

当時、スコットランドにいた中村俊輔は国際電話で代表合宿の様子を遠藤から聞いて「俺も行きてぇ~」と言わしめるオシム独特のトレーニング。当時、オシムの指揮下にいた選手は口を揃えて、もっと指導を受けたかったと嘆く。

倒れたオシム監督の後を引き受けた岡田監督を気遣ってか、みんなしばらくは黙っていた。しかし引退すると、ユーチューブの番組などで、しきりとオシム時代を懐かしむ選手が続出した。こんな監督はオシムだけです。

表題の書は、オシム監督の後を受けた岡田監督が引きる日本代表が南アフリカにて、カメルーンを破り、オランダに敗れ、デンマークに勝って予選を突破したが、パラグアイにPK戦で敗れてベスト16に終わった試合後に出版されました。

なんか似ていませんか、昨年のカタール大会に。2002年の日韓大会で初のベスト16でしたが、二度目のベスト16が南ア大会でした。ロシア大会でも、カタール大会でも日本はベスト16どまり。オシムの厳しい指摘は、今も通じるように思えてなりません。

ただし、南ア大会の時と比べると、選手個人の力量が上がっている。基礎的な運動能力にさほど差はないけど、相手に盗られない場所にボールをトラップする技術だったり、パススピードの速さといった小さな部分での向上が確実にある。それだけに、クロアチア戦は惜しかった、いや惜し過ぎた。

耳に痛い話が多いのですが、日本サッカーがベスト8以上を目指すならば受け入れなければならないオシムの助言。サッカーをもっと良く知りたいと思ったら是非とも一読して欲しい一冊です。
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薬屋のひとりごと 祝アニメ化

2023-02-21 05:28:15 | アニメ・コミック
あまりというか、ほとんどアニメを視ない私だが、これは視たいと思っている。

原作のライトノベルは累計2000万部を超える大ヒット作である。通常、この手の作品は漫画化を経てアニメ化されて爆発的に売れるのが通例だ。しかし、この作品は漫画化の時点で既に大ヒットとなっている。

しかし、アニメ化されるのに、かなり時間がかかっている。売れると分かっている作品のアニメ化がここまで遅れた原因の一つに、漫画化作が二つあることが挙げられる。

漫画化されたのは小学館から発行された倉田三ノ路版と、スクエア・エニクス社から発行された猫クラゲ版である。なぜに二種類あるのかは、原作者である日向夏さんも分からないとのこと。

ちなみにアニメのほうは、どうも猫クラゲ版のように思える。私はこちらから入ったので、もちろん賛成なのだが、だからといって倉田版を卑下するつもりはない。私はどちらも読んでいるが、小説の漫画化といった面では、倉田版のほうが良質だと考えている。

ネタバレになるのでぼかして書くが、主人公猫猫(マオマオ)が義侠心からやった行為で、幼子と母親が救われた話がある。マオマオは目立つのを厭い、自分がやったのだと分からないよう細工するが、後宮を管理する宦官に見破られる。

数百人いる後宮の下女たちのなかからマオマオを見つけ出す為、宦官は「痩せぎすで字の読み書きの出来る者」を探し出すと猫クラゲ版では表現されている。しかし、原作及び倉田版では、それに加えて「そばかすのある女官」を探せと指示している。

私は猫クラゲ版では気が付かなかったが、倉田版で「そばかすのある痩せぎすの読み書きの出来る女官」探しだと分かり、思わず膝を打った。小説の漫画化とはこうあるべきだと思う。既に単行本の刊行歴のある倉田先生のキャリアと実力だと思う。

猫クラゲ先生がなぜに端折ったのかは不明だが、この作品が初めての単行本発刊だというから、やはりキャリアの差だと云わざるを得ない。ただし、絵の巧さというか、キャラクターを誇張する手法は猫クラゲ版が上回る。おそらくこれがアニメ化された大きな要因だと思う。

なぜなら、この作品の面白さに一つはマオマオの百面相というか、シリアスからコミカルまで多彩な顔芸にあるからだ。この点では猫クラゲ版のほうが上だと思う。

「鬼滅の刃」以来、ほとんどアニメは視てないが、久々に視たいと思う作品が出てきて、ちょっと楽しみ。ちなみに猫クラゲ版の11巻も今月発売され、原作の13巻も発売予定で思わず頬が緩む私です。『薬屋のひとりごと』プロジェクトPV/2023年TVアニメ放送決定!
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