ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

我が母なるロージー ピエール・ルメートル

2023-05-31 09:22:57 | 

久々のルメートル作品である。しかも嬉しいことに、あのカミーユ警部再登場である。

これは読まずにはいられない。

しかし、あの衝撃の三部作と比べると本作は短編に過ぎる。なによりカミーユ警部への虐待ぶりが物足りない。なにより犯人のサイコ・ミステリー具体が薄いのが不満だ。

ちなみに私がカミーユ警部虐待シリーズだと呼ぶのは、異常なサイコ犯罪者に苦労し、署内の人的軋轢に悩み、政治的な干渉に振り回されるだけでなく、プライベートな問題にまで苦悶するカミーユ警部の悪戦苦闘ぶりが名物だからだ。

ただ、これまでの異様なサイコ犯に比して、今回の犯人は善良さが目立つのが何故か好印象となる不思議な作品。その秘訣はタイトルにこそある。これ以上はネタばれになるから書かないけれど、真のサイコ犯は案外と皆さんの身近にいるかもしれません。

単行本にするには、少し無理があったほどの短編なので、読書家ならば半日で読めると思う。サイコ作品が苦手な人でも楽しめる内容なので、ルメートル作品に手を出したことがない人でも大丈夫です。

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タクアン炒飯

2023-05-30 11:32:26 | 健康・病気・薬・食事

けっこう一人暮らしが長い私だが、案外と偏食である。

いや、出されれば何でも食べる。その意味では偏食ではないが、自分の好き勝手ができる独り暮らしだと結構嗜好性が強く出る。その一つにタクアンがある。

居酒屋なので酒の肴として出れば、特に選り好みもせずに食べるし、定食屋などで出されれば普通に食べている。しかし、自分で買って自宅で食べることはなかった。おそらく20代の頃から30年以上、自分のためにタクアンを買ったことはないと思う。

そんな私なのだが、最近は3か月に一度程度、総菜屋でタクアンを買っている。その原因がタクアン炒飯である。

このレシピはブロガーのハラペコ・グリズリーさんが「世界一美味しい手抜きご飯」で紹介されていたものだ。レシピではタクアンを切り刻んで、ソーセージを切ったものを炒めて、あとは普通の炒飯同様に作る。

私は当初、なんだこのレシピはと懐疑的に思っていた。しかし、よくよく考えてみると、脂っぽい炒飯にサッパリとしたタクアンは案外と合うかもしれない。そこで作ってみた。

うん、悪くない。この時はレシピ通りに作ったが、少し不満も残った。そこでソーセージに変えていわゆるSPAM、ポークランチョンミートを使ってみることにした。

実はSPAMは時々買って、食パンに挟んで食べるのだが、どうしても余り勝ち。味が単純なので飽きてしまう。だから扱いに困っていたのだが、これがタクアンとの相性が良い。

現在はけっこう気に入っており、月に一回は作っている次第。ちなみに塩気の強い肉なら、なんでもいけるようだ。さて、次は何を試すかなぁ

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虚構のゴールド免許

2023-05-29 09:51:15 | 日記

今年は自動車免許証の更新の年だ。

今回の更新では、これまで青色だった免許証がゴールドに替わる予定だ。ただし、安全運転をしてきた結果ではない。車の運転を5年近くやってないからである。

本当はお金を貯めてある車を買うつもりだった。でも心筋梗塞と、その後の病気続きで予想以上に金がかかり、車の購入預金をけっこう使ってしまい、どうしようかと迷っていたところに、心室細動となり止めを刺された。

以前、書いたようにICDという機器を左胸に埋め込んだことにより、突然死のリスクは大幅に減った。ただ、その後も階段を登った直後に、立ち眩みがして数分棒立ちになったことがある。

後で病院でICDから記録を抽出したら、数分間心室細動が起きていて、機器が自動修復のために作動していたことが分かった。まだ治療は完全ではないと分かったので、その後心臓にカテーテル・アブレーションとかいう手術をしえ、心臓内部のクリーニングをして今日に至る。

医師からも言われたのだが、もし運転中に心臓にトラブルがあると危険なので、一年以上体調に異常なしとなってから車の運転を再開したほうが良いようだ。たしかに怖いと思う。運転中にあの立ち眩みと同じ症状が出たら、安全に車を停めることさえ難しい。

そして、あの立ち眩みがあった最後の日から、ほぼ一年が経った。そろそろ車の運転を再開しても良いかと思っていた。ところが先週のこと、通勤途上の渋谷駅の階段で、立ち眩みに似た不快感を感じた。

ずっと歩きながら、妙に不快に感じていたのだが、空室となっている旧事務所へ着いたら、立っていられなくなった。とはいえ、椅子はもちろん家具も電話もない。あるのは廃棄ゴミと未整理の備品だけ。

仕方なく何故かたくさんあった手ぬぐいを床に敷いて横たわる。10分ほどだが、だいぶ楽になった。時間がもったいないので、そのまま片づけを少しやってから、新事務所へ出勤する。

午後には体調は戻ったが、いささか考えざるを得なかった。どうやら、まだ車の運転を再開するんは些か早いみたいだ。まだ病院に行ってないが、次のペースメーカー外来でICDからデーターを抽出し、その結果を聞いてから再び考えようと思う。

実は心臓のトラブル以外にもう一つ、糖尿病から来る低血糖の可能性もあったからだ。でも8年近く低血糖は起きていない。冷や汗なども出なかったので、違う気もする。いずれにせよ、この身体がボロボロなのは分かっている。

ボロボロの体ではあるが、まだまだ働けるし、少なくても3年前よりは体調はいい。それだけに、あの不調はけっこうショックだった。

せっかくのゴールド免許になる予定なので、けっこう運転を再開を期待していたのだが、今少し慎重であるほうが良さそうです。

コメント (8)
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若き日本代表

2023-05-26 09:46:32 | スポーツ

あまり話題に上がらないが、現在アルゼンチンにおいてU20対象の世界大会が行われている。

日本の若き代表選手(20歳以下)は3月のアジア大会でベスト4に入ったので、この世界大会への出場権を得ていたので、現在奮闘中である。

初戦は優勝候補の一角であるセネガルなのだが、なんと1-0で勝利している。そのミドルパスを繋げるサッカーは、地元アルゼンチンの観衆を沸かせるほどダイナミックなものであったと伝えられている。

残念ながら私はまだその映像をみていない。早く見たくて仕方ないが、あまり日本一般の関心が高くないので致し方ない。実はこの世代、十代の頃から世界はおろかアジア相手でもあまり芳しい成績を上げてこなかった。

上手い選手が多いのだが、全体的に小粒で大柄な外国人選手に弾き飛ばされての敗戦が多い。ただ次第に体が成長して、今は松木という大柄なMFが育っており、多少は期待できると思っていた。でもアジア大会では準決勝でイラクにPK負けなんだよね。へんなところでA代表の後を追うなと言いたい。

だから、この世界大会でもあまり期待はしていなかっただけに、サッカーに目が肥えたアルゼンチンの人たちからの好評は嬉しい。もっとも、昨日にコロンビアに1-2で負けている。やはりA代表と同様に南米のサッカーは苦手なようだ。

この試合も見てないが、おそらく球際の競り合いに負けたのだろうと思う。南米のサッカーは球際が激しい。激しく汚く、それでいて上手い南米選手との対戦が少ないと、どうしてもやられてしまうのだろうと思う。

ちなみに決勝トーナメント進出を賭けた第三戦の相手は、イスラエルである。欧州予選で準優勝の隠れ強豪であり、情報がほとんどない不気味な相手だ。

これまで大きな大会で目立った実績のないU20世代だけに、今度は意地を見せてほしい。次のワールドカップでは、この世代がA代表を押しのけるくらいでないと、これまで以上の成績は厳しいと思うのです。

WBCの日本優勝で野球に押されがちの日本サッカーですが、地味ながら健闘していますので、是非とも忘れずにいてください。

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通貨スワップ

2023-05-25 12:15:33 | 社会・政治・一般

もしかしたら日本と南コリアの間で通貨スワップが再び復活するかもしれない。

私個人は反対なのだが、どうも先の広島サミットでバイデン・米大統領からの要請があったのではないかと推測している。もちろん公にされた根拠は一切ない。

日本政府も麻生氏をはじめ強硬な反対論者が多く、岸田首相も決して賛意を示しているわけではないと思う。

だが国際情勢が変化している。率直にいって南コリアの本命はアメリカ・ドルとの通貨スワップであろう。しかしバイデン大統領がサミットを早退したように、アメリカ政府の財政状態は芳しくない。金融不安もあって、とても南コリアを支援する余裕はない。

こんな時こそ便利な日本である。ドルがだめなら円でもいい、やい、日本、通貨スワップを締結してやるぞと言わんばかりの上から目線で昨年から喧しい。

さんざん、南コリアの手のひら返しを味わってきた日本政府も、いくら南コリアが困っていようと自主的には助ける気はない。しかし、前政権とは違い、西側に付く姿勢を見せている南コリアをより強く西側に付かせて、シナおよびロシアへの圧力を強めたいアメリカ政府は、今の南コリア政権を好ましくみている。

だからこそ財政状態が不安定な南コリアを救済するため、日本を活用すれば良いと考えている節がみられる。

正直実に迷惑な話だと思う。

だいたい金を借りる側が、貸し手を呼びつけて偉そうに借りてやるとの非常識な態度をとり、借りたらその翌日には手のひら返して竹島に大統領が上陸するような恩知らずの輩である。

私情としては、日本政府も通貨スワップなんてしてやる気はないだろうが、アメリカの軍事的保護下にある立場がそれを許さない可能性が高い。

日本の国防はアメリカが基軸であり、アメリカの不興を買うことは避けるべき。南コリアなんざぁ断交しても構わないぐらいに私は考えているが、アメリカとは友好関係を維持することは絶対に必要だ。

だから日韓通貨スワップの再締結も止む無しと思うが、せめて交渉場所は東京にするべきだと思いますね。そのくらいの意地は見せてほしいですね。

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