さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

パンヤvs田中教仁再戦、20時よりライブ配信(追記あり)

2023-06-28 22:03:45 | タイ国ボクシング




本日、タイでのWBCミニマム級タイトルマッチ、パンヤ・プラダスブリvs田中教仁の再戦は、もうすぐYouTubeでライブ配信されるとのこと。






たぶん、こちらで見られると思います。取り急ぎ。






なんでこのカードがもう一度組まれるのか、とか、勝てば次、本当に暫定王者の重岡優大と闘うのだろうか、とか、色々疑問もあるところですが...。
もし田中が勝てば、そういうのは全部消し飛びますんで、そういう意味でも、田中頑張れ、という気持ちになりますが。


====================



そういうことで見終えましたが、残念でした。

田中、初回早々左フックでダウンを喫したものの、凄まじい闘志を見せ、前に出て凌ぐ。
2回、攻めるところに、パンヤの左フックリターンが来て、少し効かされたか、3回はワンサイドに打ちまくられ、ダウン無しでも10-8の回か、と思うような劣勢。
しかし4回はパンヤが少しペースを落とし、やや田中か、と見える回を作る。

とはいえ、ダウンからの挽回を図り、アクセルを踏み続けた田中、徐々に失速。
パンヤもリードはするものの楽ではなく、6回はジャブを忘れて打ち合いに応じてしまう場面も。
とはいえ、ヒットの積み重ねでダメージを溜め込んだ田中、ミスブローも増え、足元も軽いヒットで揺らぐ。
8回途中、パンヤのスリーパンチが入ったところで、挑戦者コーナーからセコンドが入って、TKOとなりました。

内容的にはやはり、パンヤの巧さ、正確さが田中の猛攻を上回った試合でしたが、心情的に、という断りを付けなくても、田中の闘志は目を引きました。
熱戦だったと思います。

で、パンヤが勝ったので、WBCミニマム級タイトルの今後はどうなるか、ちょっと不安ではありますが。
すんなり来日となるものかどうか?はてさて、ですね。




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タイで勝つにはもう一歩 田中教仁健闘も、WBC王者パンヤに判定負け

2022-09-01 07:07:14 | タイ国ボクシング





昨夜はYouTubeにて、WBCミニマム級タイトルマッチがライブ配信されていました。
試合開始には間に合わなかったのですが、見たら試合途中だったので、試合開始まで巻き戻して見ました。
この辺、YouTubeは便利で良いです。


田中教仁、王者パンヤ・プラダスブリに割と大差の判定負け。
しかし内容的には健闘していて、普通に採点したら、或いは日本でやっていたら、もっと競った判定になっていたようにも思います。


田中は積極的に出てプレス、ボディ打ち。パンヤは外して軽く返す感じで立つが、田中の気迫に押され気味。
1、2回は田中の攻勢、パンヤの軽いヒットが拮抗している内容。
しかし真面目に採点する気は無いというか、タイ目線による採点が押し通される現実を考えると、1、2回は「絶対に」パンヤなのだろうなあ、と。

3回、すでに左頬が少し赤いパンヤ、田中を抑えにかかるが、逆に田中が前進、さらに攻勢強める。
この回は田中であってほしいが...という回。
4回さらにパンヤが叩きに来る。右ストレート、アッパー、断続的にヒット。田中ここは堪えどころ。

5回両者少しスローダウンか。互いにジャブ。相打ち気味に田中右。パンヤも右。パンヤ。
6回、田中のプレスが少し緩む。ボディ攻撃の応酬で、パンヤがまさる。パンヤ。
パンヤ、間合いの取り方、外し方はさすがに上手い。ヒット率も田中を上回っている。

7回、パンヤがワンツーを数回繰り返し攻勢。田中ピンチと見えたが凌ぐ。左右ボディ返し、プレスかける。
攻勢一転、パンヤ押されて膝をつく場面も。田中元気が戻る。ポイントはパンヤ。

8回、田中左ボディ決めるとパンヤ苦笑して引く。効いているか。ラストに田中の左右、アッパー続けてヒット。田中。のはず。
9回も田中果敢に出るがパンヤのカウンターで迎撃される。アッパー、左ボディも食う。パンヤ。
田中、アクセル踏みっぱなしで疲れが見える。さらに凌げるか。
10回、パンヤの左フック、右アッパーに田中もワンツーで返す。良い打ち合いだが、ラストはパンヤ攻勢。
足で間合いを外せるぶん、どうしてもパンヤが有利。

11回、苦しいはずだが田中奮起。ワンツー決めてさらに追撃。右ボディストレート。パンヤ疲れたか。田中。
12回、パンヤはワンツー好打して、場内が声援で後押し。しかし田中がワンツー、左フック返してプレス。追撃を断つ。
パンヤ、詰めは諦めて凌ぐ。パンヤがワンツー、田中出るがゴング。パンヤか。


さうぽん採点は田中に甘くつけても、7対5でパンヤ。
間合いを外し、足で捌いた上で打てるパンヤの攻防、精度の高さが、果敢にプレスをかけ続けた田中を躱した、という試合内容だったと思います。


パンヤ・プラダスブリは、試合ぶりをしっかり見るのは今回が初めてでしたが、けっして世界一流のスケールを感じはしないものの、最低限タイトルホルダーとして備えているべきものは、それなりに持っているなあ、という印象でした。
とはいえ、日本に来てくれたら、重岡銀次朗で充分攻略は出来そうです。タイで挑むとなると、判定になったら最後、という感じもします。
もっとも、重岡にはそのロケーションをも乗り越える爆発的なものを期待もしますが、なかなか...まずはどこでやれるのかが最大の問題、ではありますね。


田中教仁はボディブローも効かせていたし、攻勢もかなう限り取っていましたが、その上にもう一打、倒すなりぐらつかせるなりする切れ味、緩急や変化のある攻め口があれば、と惜しまれるところでした。
タイで勝つには、やはり一歩足りなかった。日本でやっていれば、もうふたつ取って、それが採点に反映される可能性はあったのかもしれませんが。
しかし、予想以上の健闘だったと思います。思った以上に、見ていて力の入る試合ぶりでした。拍手したい気持ちです。



あと、タイでの試合を見るのは、前WBC王者ワンヘンと、元WBO王者福原辰弥の二戦目以来だと思いますが、あの時の無茶苦茶な試合運営と比べると、まあやりようもなければ必要もなかった?のか、妙なことは特に目に付きませんでした。
レフェリーはアタマは両者に注意、ホールドはパンヤに注意、終盤パンヤのグローブのテープが剥がれたらすぐに処置して再開させ、という具合で、公平に試合を裁いていたように思います。
ただ、採点はやはり、競ったら全部あっち、という基準でしたが。そりゃ、どこでも大なり小なり、とは言えるでしょうが、常に「大」に設定されているのが、どうにも...ですね。








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「自分で決めた」のが事実ならば ワンヘン、王者のまま引退表明

2020-06-23 05:18:52 | タイ国ボクシング



WBCミニマム級王者、ワンヘン引退
王座は12度防衛中で、メイウェザーの連勝記録を超えていて、という表面上の話からすれば、普通はあり得ないことでしょう。
米国進出が新型コロナの影響で頓挫した、というのは理由のひとつかもしれませんが。

しかしこの記事で一番目を引くのは「引退は誰にも相談せず自分で決めた」という部分です。
カオサイ・ギャラクシーのような桁外れの例外を除けば、タイのボクサーは基本的に、自分の意志で何かを決められるような立場にはなく、それは「引退」ですら同じです。

王者クラスの選手でも、最後は刀折れ矢尽き、という様を見せた挙げ句に、となるのが常で、希に嫌気がさしてジムから姿を消す、というパターンがあるくらい。
このように、負けたわけでも、限界を露呈したわけでもないまま、自分の意志で引退を表明する、という事例は、珍しい部類のように思います。

しかし、そういうタイの事情、実情にも、知らない間に変化が起こっているのでしょうか。
或いは、この件がその端緒なのか。コロナの影響もまた、その一因なのか。

いずれにせよ、特殊な状況に閉鎖され、試合運営の公正さに著しく欠ける、と批判され、現に見ていて呆れるような試合が、いまだに散見されるタイのボクシング界にも、様々に限界があることでしょう。
今回、選手の意志がこうして通った...それが「辞める」ことであったとしても、あの国においてはひとつの変化であり、良い方向性が見える話であるのかもしれません。

もっとも、近々「撤回」がなくば、という話ではありますが...。
物事なんでも、巻き返しを図ろうとする意志はあるものでしょうし、ことにあのような国における「旧弊」の存在は、軽く見られるようなものでもないでしょう。

はっきり言って、特に好きな選手ではないし、別段興味のある選手でもないんですが、引退にせよ撤回にせよ、自分の意志で何事かを決められるような状況を、一度なりとも手にしてほしいものだ、と思います。
それがタイ国ボクシング全体を、良い方向に導く一歩だろうとも。それが例え、小さな一歩でしかなくとも。



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自分を曲げずに、変えずに闘い、敗れる 赤穂亮、タイでKO負け

2015-08-07 19:37:02 | タイ国ボクシング



今日の夕刻、ネットで生中継を見ることが出来ました。
タイで行われたWBOバンタム級タイトルマッチは、元王者プンルアン・ソーシンユーが、
日本の赤穂亮を2回ノックアウト。二度目の王座獲得となりました。


初回、やはり地元のプンルアンが好調で、鋭いジャブ、ワンツーを繰り出す。
赤穂はすかさず左ボディ、右クロス。間を置かず打ち返そうという姿勢は良し。
しかしこれまでの試合と同じく、相手と間を詰めて闘うわりにはガードが低く、開き気味。

初回の半ばからか、徐々にラフな展開。赤穂は打ったあと、接近戦で防御の手立てがないので
お決まりのようにクリンチに行くが、これはプンルアンが一枚上手。
赤穂のバランスを崩したり、ラビットパンチを打ったり。赤穂には良いことがない。
しまいには投げられてしまう。この直後にゴング。

2回、映像が映った時点でレフェリーが両者のグローブを拭いている。何かあったのか。
プンルアンが連打、後頭部にもパンチが入る。赤穂は左ボディを突き刺す。
しかしプンルアンが出て、ロープ際で揉み合い、両者もつれてコーナーへ。

後に、スロー映像を見ると、赤穂の肩の上からプンルアンが左の肘打ちを決めているように見える。
これで赤穂がロープに腰を落としたところにプンルアンが連打、右がまともに決まって赤穂ダウン。
あの状態で打たれては、とても立てない。そのままKOとなりました。


客観的に見ても、非常に問題のある試合でした。
試合が長引けば注意くらいはしたかもしれませんが、プンルアンのラビットパンチは野放しで、
最後の一連の攻撃も、かなり悪質な反則だったように見えます。


敵地、しかもタイだから、というのは、従来の古い常識論ではあるでしょう。
こういう、ドサクサに巻き込まれた時点で負けだ、という見解があることも理解はします。

しかし、いつまでもそういうことでいいんですかね、という気持ちも、一方ではあります。
軽量級では、一定数の世界戦が開催されるマーケットであるタイですが、昔から今にいたるまで、
ちょっと度を超した酷い話が、リングの上でも外でも、頻繁に見え、聞こえてきます。

最近もアムナットvsカシメロ戦は、見た人の間で、かなりの「評判」を取っていました。
この試合をダン・ラファエルがネットで視聴して、そうとう厳しい批判をしたらしいですが、
井上尚弥や田中恒成の好ファイトが、Youtubeで広く見知られたのと同様、こうしたタイの現状もまた、
これからは広く世界に知られ、厳しい批評にさらされるべきでしょう。
もっとも、そういう時代はもう、すぐそこに来ているのかも知れませんが。



敗れた赤穂亮ですが、その闘いぶりは、今までの彼の流儀そのまま、という感じでした。
相手と正対して、近い距離から、突き立てるようなパンチを上下に飛ばし、ぐいぐい攻める。
技術的に言えば若干無謀にも見える、まして世界王者経験者、今までの相手と違い、簡単に下がってはくれない。
しかしそれを承知で打つ。逆に打たれる可能性が、五分かそれ以上であっても、攻めて行く。

相手の老獪さ...というか、地元である前提を勘案しての卑怯さに、まんまとしてやられた感のある、
何とも苦い敗北を見てなお、赤穂亮は変わらず、彼自身だった。そんな印象も残りました。
彼の試合をこれまで何度か見て、いずれ彼の流儀が通らない時が、何らかの形で訪れるだろう、と
ある程度想像はしていました。そして、今日の試合が、その時だったのでしょう。

ただ、出来るならもう少し、真っ当な場所での、真っ当な相手との試合であったらな、と。
それが何より、残念に思えました。
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槍を失い、雑兵に討ち取られた 佐藤洋太、タイで完敗

2013-05-03 21:11:38 | タイ国ボクシング

開始早々、シーサケット・ソールンビサイがサウスポーで立ち上がったこと自体を、
佐藤洋太が苦にしているとは、最初の内は思いませんでした。
さして踏み込まれているようにも見えず、長い右ストレートや速いサイドステップも
時折出て、敵地にしては悪くないのかな、と。

しかし、そう思えた時間は、振り返ってみればほんのわずかでした。
低い姿勢から力強く攻め込み、上下に強打を散らし続けたシーサケットは
試合が進むにつれて、どんどん自信、確信を得た者の強さを見せていきます。
佐藤の左ボディブローや、単発ながら良い角度で入ったかと見えた右クロスは、
シーサケットの肉体を打ってはいても、彼の闘志を挫くことは出来ませんでした。


佐藤洋太は長い距離の攻防で、多彩で卓越した技巧をもって、
対戦相手の力を削ぎ、自身の特徴を生かして闘う展開においては、
間違いなく世界屈指の実力者だと思います。

しかし今日の試合は、その観点からいって、まったく彼の試合ではありませんでした。
対戦相手は持てる力を全て出し切り、佐藤自身はその特徴を全く生かせない。

距離を取れず、サイドに出られず、フェイントは見てもらえず、踏み込まれて打たれる。
足を止めても、ショートパンチを出すスタンス、アングルを元々持っていないので、
結果として手数で劣り、シーサケットを勢いづけてしまい、また打たれる、の繰り返しでした。

リング外での、我々の目には見えないところでの何事かを想像はしてみても、
これだけ何もかもが悪い方に回る試合では、佐藤の完敗もやむなし、としか見えませんでした。
長槍の騎兵が、その槍を早々に失い、雑兵の振る小太刀に切り刻まれるような試合展開は、
その終幕が容易に想像出来て、3回あたりから、見ているのが辛かった、というのが正直なところです。


試合前は、佐藤の技巧が、大した選手とも思えないシーサケットを圧倒するのでは、と想像していました。
原田、海老原などとは、悪いが相手が違うだろう。あのパスカル・ペレスを破ったタイの英雄キングピッチと、
聞けば日本でいわゆる「噛ませ」的試合に出て負けたこともある、シーサケット「とかいう選手」を一緒にしてどうする、
いかに敵地といえ、佐藤が捌くだろう。
万一があるにしても、競った試合で、変な判定が出て、とか、そんな感じではないか、と。

しかしその甘い想像は、木っ端微塵に砕かれてしまいました。
今まで見た中で、おそらく最悪の佐藤と、これこそ想像ですが、おそらく過去最高のシーサケットがぶつかった。
その結果が、今日の試合だったのではないか、と思います。


佐藤が今日のような状態に陥ってしまった原因は、目に見えない範囲でいろいろあるのでしょうが、
見えた範囲で言うと、やはり相手の左構えに戸惑った?こと、キャンバスとシューズの違和感など、
その他にも試合開始の待ち時間、会場の気温等々、いくつかエクスキューズはあるのかもしれません。

しかし何よりも、対戦相手のシーサケットの闘志、果敢に攻めきろうとする強固な意志こそが、
もっとも佐藤にとって脅威だったのではないか、と思います。
佐藤の左ボディや右クロスが、序盤の内に何度か好打しましたが、地元の後援と声援を受けて
前進してくるシーサケットにダメージを与えても、その闘志を削ぎ、打ち砕くには至りませんでした。
タイのボクサーの、母国における本来の強さは、佐藤の想像を超えたものがあったのでしょう。


悪いですが、この挑戦者を日本に迎えていれば、仮につまらない試合になったとて、十中八九、
佐藤が防衛していたと思います。しかし、これがボクシングの怖さなのでしょう。

今日負けたから明日頑張ろうとか、次は来週、会場を相手の地元に移して第二戦、とかいう
他のスポーツとは違って、一発勝負のボクシングというものの怖さ。
優れた技巧の持ち主とて、ひとつの歯車の狂い、好打しても手応えが得られない戸惑い、
そうした僅かな切欠から、徹底的に打ち崩されてしまう、身体を傷つけ合う直截的な闘いの持つ怖さ。

何だか、未だに内容と結果が信じられない、納得出来ないまま書いていますが、
本当に、ボクシングとは怖ろしいものだ、ということだけは確かに感じています。


そして、佐藤洋太のボクシング、あの多彩な技巧、様々な仕掛けがちりばめられた
見ていて楽しい、飽きの来ないボクシングは、また再現されることがあるのでしょうか。
それを安易に期待していいのか、疑問に思うほど、あまりに重く、傷の多い敗北でした。本当に残念です。




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ポンサクレック敗れる!

2012-11-01 23:57:57 | タイ国ボクシング

本日、日本時間だと夕刻だと思われますが、あのポンサクレックが無冠戦で
3ラウンドに二度倒され、TKO負けを喫しました。
動画がありましたので紹介しておきます。

相手はレイ・ミグレノ、というフィリピン人で、レコードは私が見たものだと
15勝(13KO)20敗3分。ポンサクレックとは三度目の対戦で、過去二度は
8回判定と初回KOで敗れています。
それ以外にも、リチャード・ガルシア、ドァンペッチ、デンカオセーン、
テーパリット、ソニーボーイ・ハロといったところに軒並み負けており、
最近の三試合も全て判定負けで、三連敗中という選手です。

ポンサクレックにしたら調整試合の一環のつもりだったのでしょうが、
2Rからの映像を見る限り、往年の、適切な位置取りが全く見られず、
足の運びは重く、上体もふらふらしていて、バランスが悪く、安定感がまったくありません。
顔がポンサクレックの顔やなかったら、誰やコレ、という感じでした。

3R、左フックを食って効いたか、その後右を食って倒れ、立ったものの
足取りはふらふら。詰められて再び倒れ、仰向けに伸びてしまいました。


どこからどう見ても、限界、としか言い様のない姿でした。
どうやら、この小さなタイの英雄にも、グローブを壁に吊す時が来たようです。


基本技術を徹底的に叩き込まれた、バランスの良い、攻防兼備の名選手でした。
ミゲル・カントの記録を破る過程で、何度も来日し、日本のフライ級ボクサーたちにとって
高く険しい壁として、長らく存在したわけですが、今にして思えば、
こんなに巧くて強い、出来の良いボクサーを何度も直に見ることが出来て、
本当に有り難いことだったなぁ、と、感謝すらしているほどです。

本田秀伸戦で見せた技巧、小松則幸戦での衝撃的な強さ、
いずれも目に焼き付いて離れません。

さすがにそろそろ限界が来る頃だろう、と思ってはいましたが、
こうして現実に映像まで見てしまうと、何だか寂しい気持ちがしますね...。



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ポンサクレック奪還

2010-03-27 21:55:10 | タイ国ボクシング
ポンサクレック、王座奪還なりました。
TVの前で、タイ国旗の小旗二本持って「チャイヨー!」言いながら見てましたが(←ウソです)、
一部で言われているほど衰えているわけではなく、デンカオセーンみたいな練習不足でもなく、
17度防衛のタイの英雄としての誇りを感じさせる闘いぶりでした。

右リードの正確さ、再三当てた左ボディストレート、踏み込みの良さ、
要所で決めた右フックのカウンター、連打に交えた右アッパー。
いずれも、往年の片鱗(あくまで「片鱗」の域でしたが)を見せて、
亀田興毅を確実に捉え、突き放すには充分な技量を発揮しての勝利、見事でした。
今後は内藤大助との5度目の対戦となるのでしょうか。


しかし、あれほど一方がクリアに打ち勝って、判定が2-0というのも理解に苦しむところですが、
今回の鬼塚勝也の解説こそ、意味のわからないものもなかったですね。

実況アナや佐藤修は、時折ポンサクレックのヒットや技量を語っていましたが、
鬼塚は亀田ひいきという次元を超えた「ストーリー展開」に終始し続けていました。

なんかもう、別世界に生きてはりますね。現役時代も「他とは違う」存在であることに
血道を上げているような印象がありましたが、「解説」なんてハナからまともにやるつもりもないようです。
「解説の鬼塚さん」じゃなくて「語り部の鬼塚さん」に肩書き変えてもらいたいですね。

現役時代、ほんとに良いボクシングしましたし、ファンだったんですけどねぇ...。
数年前にも書いた覚えがありますが、解説者としては本当に、最低最悪です。残念です。

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イーグル、母国で散る

2007-11-29 22:52:55 | タイ国ボクシング
イーグル、王座転落とのことですね。

あちこちで情報を見た限りでは、足使われて、イーブンぽい回を
ほとんど取られた、という感じだったようです。
やはり、色んな意味で、母国タイは、イーグルにとって敵地だったということでしょうか。

どんな試合だったかはWOWOWで見ないとわかりませんが、
なんか、再戦してもタイでやったらまた負けかな、って感じがします。
日本での活動はスポンサーの問題もあり、厳しいような話ですが、
どうにかならんものでしょうかね。

日本の上位選手との好カードや、胸を貸す形のカードはいくらでも思いつきますし、
それこそ、ローマン・ゴンサレスとの対戦などをやってもらって、
もう一度、世界へのチャンスを得て欲しいところです。


それと、内藤大助の次が、タイ開催だという話がありますが、
なんとか日本開催にできないものでしょうか。
どっちつかずの試合になったら最後、勝ち目ゼロ、という感じみたいですね。

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イーグル、凱旋試合...?

2007-10-01 22:29:33 | タイ国ボクシング
イーグル、母国で防衛戦
相手は1位オーレイドンです。

今までは日本でのみ闘い、母国ではそのことを指して批判的なことも
言われたことがあるらしいイーグルですが、スポンサー撤退により
ついに母国での世界戦となりました。ええのか悪いのかわかりませんが...。

相手の実力がどうなのか、勝ち負けは、という話ももちろんですが、
当日の試合、またはそこに至るまで、イーグルが母国においてどのように扱われ、
どういう雰囲気の中、リングに上がるのかにも、興味があります。
というか、多少心配でもありますね...通常の意味で「凱旋試合」として
盛り上がって、幸福な結末になればいいのですが。




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タイ御一行様来日

2006-10-04 12:27:03 | タイ国ボクシング
10月8日に嘉陽宗嗣の挑戦を受ける
WBCライトフライ級暫定チャンピオンの
ワンディ・シンワンチャー来日。

は、いいのですが...シリモンコンも来とるがな(^^)


本日はWBAスーパーバンタム級王座統一戦もあり、
しばらくの間、ちょっとしたタイマニア週間ですね。

ソムサック・シンチャチャワン×セレスティノ・ガバジェロの
ストリーミングは本日午後3時ごろからこちらである...らしいです。

...しかし、ちゃんと表示されませんね。
軍系列の局なんで、クーデター関係でサイト管理どころじゃないかも...残念。


=====================================

えー、結果、カバジェロが3RKO勝ちで王座統一。
スリーダウンKOだったそうです。まずは完勝でしょうか。

池原の世界戦はどうなるのでしょう...。

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