さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

若き王者、意地の奮戦も届かず 重岡優大、ジェルサエムに判定負け

2024-04-01 00:01:25 | 中部ボクシング




午前中からWOWOW、午後はABEMAとライブでボクシング漬けとなった日曜日、DAZNにまではとても手が回らず。
とりあえずABEMA、全部張り付いて見てはいられませんでしたが、メインを中心に感想文です。


メインとして行われたWBCミニマム級タイトルマッチは、重岡優大が初回早々、メルビン・ジェルサエムのボディ攻撃を受けて後退、ダメージありありで打ち込まれるという、意外過ぎるほど意外なスタート。
強気の表情と、打ち込む構えで隠そうとしていたが、かなりきつかったはずで、身体の動き自体も、パンチのノリも、明らかに良い時からすれば割引きあり、という感じに落ちている。

その状態のまま、引いたら攻め込まれるという判断で、必要なだけの攻撃はして、リズム刻んで、時間作って回復待ち、と頑張っていた優大でしたが、打ったあと身体が残り、止まるところを右で叩かれるというパターンで二度ダウンを喫する。
ジェルサエムはボディ打って、上に返してという、良いパターンの攻撃が出来る上に、WBCルールで途中採点を聞けるものだから、終盤は適時、構えて迎撃というスタイルにシフトしていき、最終回はほどよく流して終了。

判定は驚くほど王者に好意的で、2-1でしたがさすがに逆はなし。ジェルサエムがWBO王座に続き、日本で二度目の戴冠となりました。
私はラウンド数8対4、ポイント数でいうと10対4と見ました。

重岡優大、まさかの陥落となったわけですが、初回早々にダメージを被って、途中で倒されていても不思議じゃ無いと思うくらいの厳しい展開でも粘り抜き、判定に持ち込む奮戦。
その姿は、率直に言って感動的でした。
あのダメージの受け方が、おそらく相当なものでもあろう減量苦から来ているのであれば、転級は待ったなし、ということになろうか、と思いますが...同じ負けるにしても、変な言い方ですが、立派だった、と思いますし、だからこそ今後についても、まだまだ期待したくなる選手です。



弟の重岡銀次朗は、ジェイク・アンパロを2回、左のレバーパンチ、一発でKOして、IBF王座を防衛。
相手の状態についてどうこうというのは、結局答えの無い話ですが、相手が万全かどうか疑わしい時点で、どういう勝ち方をしても、評価のされ方が限定されてしまう、そういう試合でした。
相手がどう以前に、銀次朗が強いことは、間違いない事実なのに、世評はどうしても辛いものになってしまう。
改めて今回の試合にまつわるあれこれは、不幸だったと思った次第です。

今後は昨年末にアンパロを下し、IBFの挑戦権を持つはずのペドロ・タドゥランとの対戦に進むのか、もしタドゥランが他に行くなら、それこそジェルサエムとの統一戦で、兄の仇討ちを目指すのか。
WBO王者オスカル・コラーゾとの絡みは、現実味が薄れた感ありですが、その代わりに、色々と行くべき道が見えてきた、とは言えるのかもしれません。



但馬ミツロは、ブリッジャー級の世界ランカーという、38歳のルーマニア人、アレクサンデル・ジュールに判定負けでした。

但馬は今回、これまでより20キロほど減量したとのことでしたが、それでもまだ、身体の表面に筋肉の形が見えるに至らず。
ヘビー級でやっていく以上、もっとウェイトトレーニングなどをして、肉体改造に取り組んでいるのかと思ったが、そういう感じでもないのか。
体格としてはクルーザーでもなく、ライトヘビー級くらいが「妥当」なのかもしれない。
デビュー当初はともかく、最近はあまり気にもしていなかった部分ですが、今回の体重設定で、その辺が改めて目に見えたような。

で、海外のヘビー級の試合、8回戦とかがWOWOWで放送されるとしたら、負ける方のコーナーにいる選手ってこんな感じやなあ、と見えたジュール相手に、それこそジャブで効かされ、アッパーで倒され、こっちは少々のヒットがあっても、相手がさっぱり堪えない、という展開の末に、相当なダメージを負って判定負け。
その姿を見て、いったいこの選手や陣営は、何を根拠にヘビー級で闘おうという方針で、これまで活動してきたんだろう、と...正直、最近はあまり気にもせず考えもしなかった疑問が湧いてきました。

今回の相手は、これまでの相手と違い、一定以上の体格と技術を持つ選手でしたが、ブリッジャー級というものがなければ、世界どうと言われる選手ではないのも確かで。
このくらいの相手に、今の段階で当てて、限界が露呈されたことを、幸いと見ていいものかどうか、ちょっとわかりませんが...見た感じ、筋肉量という以前に骨格、フレームの比較で、もう無理だろう、ということが見えたように思います。
しかしライトヘビーに落とすとしても、そこでは体格やパワーとはまた違った「質」の部分で、シビアな闘いが待っていることでしょうが。



亀田和毅は、こちらも代打のケビン・ビジャヌエバに5回終了TKO勝ち。
この試合、私、ちょうど(上手い具合に、なんて言うつもりはないですが)丸ごと居眠りしてしまいまして、見ていません。
従って感想は書けません。気が向いたら見てみるかもしれませんが、今のところは。そういうことで、ご了承を。



日本ミドル級タイトルマッチは、王者の国本陸が、1位の可兒栄樹に6回TKO勝ち。
始まってすぐに、可兒が意外に動かず、足使わず、正対して止まって国本とやり合うのを見て、これは国本に幸いするだろう、と思いながら見ていました。
概ね、展開はその範疇にあるまま、国本がTKOに持ち込んだ、という風。
可兒は国本のガードが動く瞬間を狙って打つ、高度な戦法をやっていたのかもしれませんが、結果として奏功しませんでした。



イベント全体としては、冒頭からトークのパートがたっぷり取られ、試合の合間にも何回かあったようです。
亀田の会社とABEMAは現状、従来どおりの支援体制とは関係性が違ってきているのか、芸能人も歌手も登場せず、ひたすら高柳さんと内山高志と女性ゲストの方がお話する、という具合。
明らかに予算の削減、ないしはそれに留まらない何ごとかがある模様。

まあ、こちらにすれば、そんなのに付き合ってられないというのは変わらず。
音声消して読書したり、仮眠したり、いったん離れたりするわけですが、こちらとしても辛いけど、仕事とはいえ、長丁場ずーっとしゃべり続けないかんというのも、大変だろうなあと。


あと、次回配信の堤駿斗の試合については、それなりに力入れている印象でした。
矢吹、力石兄弟や重岡兄弟、堤駿斗など、帝拳、大橋やその関連以外にも、良い選手はいるのですから、ABEMAさんはそちらを「受け持つ」形で、引き続きボクシングを取り上げ続けてもらえたらなあ、と思います。
何かとどたばたする業者さんとのお付き合いについては、なるようにしかならない、と割り切っていかれるのが良いか、と...。



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カード変更、しかし直前過ぎる 重岡銀次朗の挑戦者はアンパロに

2024-03-28 00:09:31 | 中部ボクシング



日曜日に試合予定だというのに、今週に入ってから、挑戦者の欠場が報じられた、IBFミニマム級タイトルマッチですが、昨日になって代理挑戦者が決まった、とのこと。





ジェイク・アンパロ。小林豪己を二度ダウンさせ、WBOアジア王者になり、ペドロ・タドゥランとIBFイリミネーションを闘って敗れたIBF6位のフィリピン人です。
小林戦での印象としては、実力的には、世界上位の迫力は感じませんでした。
ただ、リーチがあって、ワンツーが遠くから、少しズレたタイミングで飛んでくる。
このパンチで小林を初回に二度倒し、小林のボディ攻撃による反撃にも耐え、終盤また逆襲して、クリアに勝ちました。
警戒を要する武器のみならず、闘志や粘り強さを持っている選手ではある、と思います。


しかし、選手がどうこうはおいといて、この日取りで代理挑戦者を決めて、今から来日したとして、JBCが試合出場を認可するに足る条件をクリア出来るものなんでしょうか。
やれ検診だ、計量だとやらねばならず。普段から練習していた、或いは同時期(或いは同日)、別で試合予定があったのを乗り換えた...等々、理屈は立ててくるのかもしれませんが。
それにしても、ノンタイトルの試合ならともかく、さすがに世界戦でこれは如何なものか、と。
この試合について、JBCがどういう方針で動くのかも、気になるところではありますね。



それにしても、昔から亀田が絡むと、それまであまり聞いたことのない面白いお話を、リングの内外であれやこれやと聞かされるのが常とはいえ、今回もまた、なかなかの大ごとじゃないかと思います。
そして、この挑戦者変更も、急遽駆り出された挑戦者では、重岡銀次朗に太刀打ちできまい、と考えるのが普通ですけど、蓋を開けたら...という可能性も、なくはない?かもしれません。
何しろ、普通なら重岡兄弟に勝ち続けてもらって、試合をプロモートし続けたい、という考えのはずですが、例の試合報酬支払いの遅延などで、関係性が揺らいでいる中、何か違う様相が見えてきたような気も。
今回の件は、その一端なのかもしれません。そもそも今回、優大と銀次朗共々、亀田プロの契約下にある?選手を、揃って挑戦者にあてがわれていたわけ、ですしね...。



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復帰戦としては充分、今後はフライ級への「復帰」も? 矢吹正道、ビバスを4回KO

2024-03-17 00:23:06 | 中部ボクシング




ということで昨日はTravelTVのライブ配信、矢吹正道vsケビン・ビバスを有り難く見ておりました。


アキレス腱断裂という重傷を負った矢吹ですが、考え得る中で最短に近い期間での復帰戦。
相手もタイの強くない選手とかではなく、一応というとナニですが、暫定世界戦出場の経験があるニカラグア人。

矢吹、多少足元が気になるのか、思い切り踏み込んで打って撥ねて、という感じではない。
ビバスは低い姿勢から右、頭から突っ込む場面も何度か。
そのせいもあってか、矢吹は若干腰高で、スウェイの距離測定もちょっと危うさが見える。

しかし攻撃面では強打が生きていて、多彩なコンビの組み立ても同じく。
右アッパー上、左ボディアッパーの「お迎え」。
ジャブ突いておいて、相手のワンツーの合間に右カウンター差し込み。
徐々にダメージ与えて、好機には左右上下を「空いたとこ」に打ち込むコンビネーションが冴える。
3回に左ダブル上下で倒し、4回に一発右をもらったが、また打ち込んで最後は右、左と強打が決まり、KO勝ちでした。


序盤、若干踏み込みに躊躇があったこと、受け身に回ったときにバランスが悪かったことなど、不安もありましたが、何しろ状況が状況だけに、まずは十分といったところか。
攻撃面ではもっと滑らかさがあれば良かったでしょうが、威力自体は目減りしておらず。
色々確認するための試合として、贅沢は言えない、というところだったと思います。


今後はフライ級への転向というか、復帰も視野に、という話もしていたようですが、そもそも契約ウェイトが111ポンド、もうほとんどフライ級ですし、それでも減量きつかった、とのことでもあり、個人的には賛成です。
それこそ京口紘人と「決戦」をAmazon興行でやって、勝った方が...みたいな話になったら最高ですけどもね。


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昨日のTravelTVのライブ配信、全体については見ておらず、セミとメインだけは見ましたが、かなりの長丁場で、ボクシングと音楽イベント、どっちが時間的に長かったのかようわからん感じだったみたいですね。
カメダ興行でもよくあるやつですが、私なんかは単純に、ボクシング見たいんで、アイドル見せられても、ラップを聴かされても困る、としか言えません。

例えば入場演出に付随するような形でミュージシャンが出演する(井上尚弥のときの、布袋寅泰みたいに)形ならまだしも、別個に時間割いてやるというのは...昔のボクシング興行で、演歌歌手が一曲歌うとか、政治家が挨拶するとかいうのと、構造というか建て付けが一緒です。
それのどこが「新時代のイベント」なのか。言って悪いですが「古い」です。


今回はまだ、有名なラッパーの人が来てたみたいですが、これがカメダ興行になると、クスリで捕まって行き場所のない歌手とか、昔売れてたバンドとかが出てきたりします。
何でそんな引き取り手のない「物件」を、ボクシングが引き受けなならんのやら、と。
布袋寅泰のような一流なら逆に、来てくれて有り難い、てなものですけど。

これが例えばハーフタイムのあるスポーツなら、ハーフタイムショーの充実というのは、ある話でしょう。
しかし、単に試合の合間に挟み込んで、延々とやられてもなあ、と。
今回はメイン固定、事前に時間もはっきり決まっていれば、こちらも対応は出来るので、それは有り難かったですけどもね。



ところでアンダーはチェックしていなかったんですが、合間にカメダ社長が登場して?5月4日のエマヌエル・ロドリゲスvs西田凌佑戦、ABEMAじゃなくてTravelTVでの配信である、と発表したらしいですね。
ちょっと記事が見つからないんですが、間違いないと。
これまた驚きです。例の件の影響というのは、多分にあるのでしょう。
また、ABEMAと比べると現状、普及の度合いが段違いですんで、多くに視聴してもらえるものかどうか、心配ですね。



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今日は矢吹正道再起戦 TravelTVで全試合ライブ配信

2024-03-16 00:13:23 | 中部ボクシング



さて、名古屋と言えば、月末の試合が何かと話題ですが、昨日会見あって、色々と大変なご様子
要は無理筋の試合がなくなって、重岡兄弟の試合はきちんと行われ、しかもABEMAのPPVが無料配信に変更。
日本ミドル級タイトルマッチは心配ですが、トーナメント自体は「ホンマかいな」でしたから、驚きはなし。
終わって見れば良いことずくめ...とは言えませんが。

しかし、元々2位決定戦自体が要らんのに、それに負けといて再戦組んで、しかもそれを1位決定戦にしようと目論んでいたとは、開いて塞がらない口がいくつあっても足りません。さすがは亀田や、とだけ言っておきます。


とりあえず、どうでもいい話は置いといて、今日は名古屋で肝心の矢吹正道再起戦があります。
矢吹、前日計量クリア。いつもながら、えらい身体付きしてます。減量の心配もついて回りますが。







この興行は、全試合TravelTVでライブ配信
13時半配信開始、第一試合開始は14時頃。
メインを生中継する三重テレビの放送開始は18時半ですので、だいぶ長丁場ですね。

こちらにイベントの内容が詳しく出ていますが、試合以外にも色々あるやつです。
前回の静岡、佐野遥渉メインの配信も、アンダーの合間にいろいろあったみたいですが、今回も同様なのかもしれませんね。


前回の静岡の試合配信は、色々と手作り感(←遠慮した表現)ありありで、音声レベルが低くて臨場感がいまいちでしたし、実況?もトーク中心のものでした。
今回はその辺がどうなっているのか、ちょっと気になるところです。
三重テレビの制作協力が得られていれば幸いなことですが。はてさて。


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重岡兄弟、比国勢を迎え撃つ 3.31名古屋は要らないものも付いてPPV3150円

2024-02-06 00:01:54 | 中部ボクシング


先日、マッチルームと亀田の会社が組んで、3月31日に名古屋で試合挙行という発表がありましたが、そこに重岡優大、銀次朗のミニマム級王座防衛戦が追加されました。





兄のWBC王者、優大は元WBO王者メルビン・ジェルサエムと。
弟のIBF王者銀次朗は、来日二試合、二度とも負傷ドローという珍しい記録が残る、アルアル・アンダレスと。

谷口将隆をKOしたジェルサエムは当然、アンダレスの方も結果こそ出ていませんが、まずまずの力はあるかなと。
重岡兄弟vs比国勢の構図ですが、共に統一戦(オスカル・コラーゾと組むのは容易ではないと思っていましたが、マッチルームとの提携で、話が変わるかも)への試金石としては、悪くないかも、という気がします。
特に優大の方は、減量も厳しそうで、コンディション次第では...元王者ジェルサエム相手に、気を抜けない試合だと思います。


で、PPVの価格も発表。3150円。
3150FIGHTだから3150円、みたいな「ノリ」で値段決められたんでは、たまったものではないな、と思っていたら、こちらの記事ではホンマにそんな感じなのか、というコメントを社長自らしています。正気とも思えませんが。
重岡兄弟の他、ミドル級トーナメントどんな感じかな、と思う反面、こういう馬鹿馬鹿しい話をされると、購入意欲が一気に減退しますね。

あと、要らない試合も付いてきます。
まあ、メインというか一番最後に持ってくるのは、観客にとっては、早く帰れるという意味では良いのかもしれませんが...。



ビートの記事によると、DAZNで配信されるかは未定、とありますが、可能性があるんだったらありがたい、是非そうしてもらいたいです。
こちらの料金だけで済むなら助かります。というか、本来、そうであるべきじゃないか、という考え方も、当然ありますよね。



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ここと組みますか マッチルーム日本興行、3.31名古屋で(追記あり)

2024-02-01 00:01:13 | 中部ボクシング

昨年、降って湧いたようなマッチルーム日本進出のお話ですが、1月神戸のはずが、すっかり忘れてしまっていた頃に、記者会見がありました。






亀田の会社と組んで、3月31日名古屋で興行とのこと。

名古屋と言えば、昨年、試合直前で興行丸ごと中止という事態があって、メインイベンターの力石政法を筆頭に、出場予定ボクサーが試合の機会を失ったわけですが、今回のラインナップには、先にイタリア遠征が決まっている力石の名は当然なし。
代わりに「PRIZE FIGHTER」なる、ミドル級トーナメントが行われ、日本ミドル級タイトルマッチ、国本陸vs可兒栄樹戦が一回戦として組み込まれるとのこと。

ついでに同日、昨年、フェザー級のIBF2位決定戦だったんでしたっけ、行われたレラト・ドラミニvs亀田和毅が再戦を戦う、という発表もあり。



マッチルームがここと組みましたか、という時点で、何か色々と...と、漠然と思うわけですが、実際発表された内容だけでも、記事に出ている限りでは、色々と変ですね。

まずミドル級トーナメント?の件ですが、優勝賞金100万ドルとかKO賞とか、すごい金額が出てます。
しかし、なんでそんな金額が、どういう基準で決まって、どこから出てくるものやら。不思議な話です。
以前からマッチルームの興行で、行われていたらしいですが、こんな額が出ていたんでしょうかね?
今回は、こういう顔ぶれでやるようです。






また、ドラミニと亀田和毅の再戦というのも、挑戦者決定戦や2位決定戦で直接再戦なんかやってたら、話が決まらんで難儀ですな、と思わず笑いが漏れるような話です。
またそれを名古屋で?と...そりゃ、色々想像するところではありますが。

本来、大きな興行を名古屋でやり直すなら、それこそ力石vsマイケル・マグネッシを日本に持ってくるくらいの「補填」があっても良さそうなものですが、おそらく矢吹正道も力石も、新しいスポンサーの方に軸足を移しているんでしょうね。
ま、傍目には、その方が良いと見えます。重岡兄弟も同様の姿勢を取った方が良いんではないか、とも...。



それにしても、昨年目出度くJリーグ初優勝を果たしたヴィッセル神戸のホーム、ノエビア神戸スタジアムから、名古屋国際会議場へのスケールダウンもまた、なんともかとも、という感じです。
ボクシングをやるならイベントホールしかないでしょうが、確か3000人行かなかったように思うんですが。記憶が曖昧ですが、2200人じゃなかったですかね、収容人数。
以前、関西一の中部ボクシングマニアとして売っていた(笑)頃、何度もお邪魔した、たくさん思い出のある会場です。
ホントに、小・中規模会場として最高ですけど、マッチルームの日本第一弾としては、えらくまた...まあ、ABEMAと組んだとのことですから、配信で稼げたら良いんでしょうが。


放送配信については気になる記述があり、国内や東南アジアはABEMA、それ以外の地域はDAZNで、とのこと。
DAZNのローカル配信興行の中に、日本も加わった、という形ですね。
それ自体は良いんですが、ABEMAはPPVになる、と書いてあります。
ええ?という感じですね。これ、ホントならパスします。現状のラインナップならば、ですが。
国本vs可兒はまあ良いとして、亀田三男の試合は、お金払って見るものではないというのは、誰の目にも明らかなのに、なんでまた、と。


ひょっとしたら亀田プロが落札したという、IBFバンタム級タイトルマッチ、エマヌエル・ロドリゲスvs西田凌佑戦や、重岡兄弟の防衛戦がここに入るかもしれませんので、そうなれば考えねばなりませんが。
ただ、大画面で見ると画質が落ちることも含め、ABEMAがやること自体、あまり嬉しくありません。
細かいことはひとまず置くとしても、この点だけは...マッチルームがよりによって、そういうところと組むのはなあ、と。
出来たらDAZNでも平行して見られるようにしてくれませんかね。こちらは画質悪かったことが一度も無いんで。



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ミドル級トーナメントの「賞金」ですが、詳しく取材したらこうだった、ということです。



まあ、それならば、という感じですね。


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すみません、さらに追記。
エマヌエル・ロドリゲスvs西田凌佑は、この興行には入らない模様。
5月か6月、関西にて開催とのことです。
考えたら、落札が終わって、興行権取得が決まってから二ヶ月では、ちょっと厳しいですね。




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負傷を乗り越え復活なるか 矢吹正道、3.16再起戦

2024-01-31 05:33:15 | 中部ボクシング


昨年、アキレス腱断裂の大怪我を負った、元WBCチャンピオン矢吹正道の再起戦。
少し前に発表されましたが、3月16日にポートメッセ名古屋第3展示館、というところで行われます。

これはどこにある会場かなと調べたら、名古屋駅から「あおなみ線」というのに乗って、金城ふ頭駅という、以前田中恒成の世界戦で行った「武田テバオーシャンアリーナ=名古屋金城ふ頭アリーナ」と同じ最寄り駅で降りて、南側にある会場のようです。
第3展示館というのは、どうやら長方形の会場みたいですね。


対戦相手のニカラグア人、ケビン・ビバスは、WBOミニマム級暫定戦で12回TKO負けという記録があります。
矢吹が重傷を負った後の再起戦でもあり、昔なら強くないタイ人呼んできて、ということもあり得たでしょうが、そういう相手とはやれない、やらない、という意志、方針が見えます。
もっとも、このビバスが矢吹にとって、強敵難敵かというと、そこまでではないでしょうが。

ライトフライ級は、事実上アルファベット要らずの「世界」王者、寺地拳四朗が統一戦か、カルロス・カニサレスとの再戦か、或いはフライ級転向か、という岐路に立っていて、情勢が大きく動く可能性もあります。
そして、その拳四朗を一度は下した矢吹が、重篤な負傷を乗り越えて勝利して再起し、大きなトピックを生み出せるか。
それはひとえに、結果は当然のこと、矢吹の状態がどうか、にかかっていると言えましょう。というか、今回の相手どうよりも、それが一番心配です。
こちらでは短いですがミット打ちの様子が見られます。






放送配信は、この日セミに出る静岡のホープ、佐野遥渉の前回の試合を配信したTravelTVでライブ配信があり、おそらくメインだけでしょうが、三重テレビでも生中継がある模様。
これはありがたい。私、三重在住の友人に頼んで録画してもらうことが出来ますので。

とはいえアンダーも、TravelTVでチェックせねば、というところ。
中部から、上記の佐野に加え、溝越斗夢(元日本Sバンタム、ユース王者)、村上勝也(飯村樹輝弥に判定負け)らが出ますので。

佐野はスーパーフライからバンタムに上げての試合。転級睨みか。
相手のマテオ・ハンティグというフィリピン人は、かつて高山勝成とIBFイリミネーターを闘った元世界ランカー。
まあ、最初はこういうところから、というカードではありますが。
溝越と村上は共に再起戦ということもあり、普通にタイ人との試合です。これを普通と言って良いのか、という意見もありましょうが...。


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名古屋中止、次戦はローマ 力石政法、イタリア遠征決まる

2024-01-06 05:09:13 | 中部ボクシング



名古屋での試合が、直前で興行丸ごと中止となっていた力石政法の次戦が、イタリアで決まったとのこと。
3月22日(日本時間23日)イタリアのローマで、WBC6位マイケル・マグネッシと。

WBC挑戦者決定戦と、シルバータイトルマッチを兼ねる試合で、記事によるとシルバータイトルマッチが日本では認められていないからイタリア開催になった、とありますが、先方も当然地元でやりたかったことでしょう。
何より、双方にとって、挑戦者決定戦であることが大事のはずです。日本側からすれば、単にイタリア人のランカーと試合するためなら、イタリア遠征なんて論外です。
元々厳しいというか、イタリアのみならず、欧州遠征自体に良い話があまりないですね。


最近はどうか知りませんが、平仲明信がイタリアに遠征し、ファン・マルチン・コッジ(イタリアルーツのアルゼンチン人)に挑んだときなど、報酬のみならず待遇が本当に酷かったとか。
まともに試合させる気なんか、さらさら無いのやな、というレベルの話がいくつも重なったそうです。
そういう状況下にありながら、強打の王者コッジをKO寸前まで追い詰めたんですから、あの人、ホンマ強かったんやなー...と改めて思うところですが。



話は戻って力石ですが、WBCランキングを見ると、上から1位ムカハマクチャ・マカボフ、2位に五輪金のブラジル人ロブソン・コンセイソン、3位ロッキー・フェルナンデス(王者フォスターに敗れたばかり)、4位が「ミスター曰く付き」シャフカッツ・ラキモフ。
1位と4位がタジキスタン人という珍しい顔ぶれですが、いずれも王者オシャキー・フォスターにすぐ挑む情勢にあるかというと、1位マカボフにしてからが、ちょっとわからない。
言えば、上がなかなか片付きそうにない状況で、これに続くのが5位力石、6位マグネッシ。
ですから、イタリア側からしても、日本から力石が来てくれて、そのカードが挑戦者決定戦になるというのは、「勝負」であると同時に、けっこう良い話なのでしょう。
もっとも、最上位の挑戦権が獲得出来るかどうかは、はっきりしてはいませんが。5位と6位の試合の勝者が、1位を蹴落とす、ともならないでしょうし。


力石の所属する緑ジムは、改称してLUSH緑ジム、となったそうです。
このスポンサーは英国本拠のコスメブランドの会社ではなく、静岡のマーケティング会社で、静岡のLUSHジム(旧称「平石ジム」)のスポンサーでもあるようです。
WBCに顔の利く亀田プロの交渉とはまた別に、そちらの後押しも大きかったのでしょう。

とはいえ、やはりイタリアに行って、万全の状態で闘えるためのサポート体制が取れるかどうかは、未知数です。
帝拳プロモーションが欧州で闘う他ジムの選手をサポートしたような事例に及ばずとも、費用や人手をかけて何か出来るのかどうか。
実力的には、日本でやれば力石に充分勝機ありというカードだと思いますが、実力以外のところも含めての勝負になるでしょうね。



しかし、名古屋での試合が興行丸ごと中止になり、その次に世界挑戦者決定戦、でもイタリア遠征、とは...予想外の角度から話が飛んできた、という印象です。
力石が何とか良いコンディションでリングに上がり、勝利してほしいものですが、そこがやはり不安で...先の試合中止の後、本人がその部分で問題を抱えていると語ってもいましたし。
また、そもそもあの体格で130ポンドは限界ではないか、という点も。
しかし、当面、現状のまま上を目指す、と定まったわけです。とにかく健闘を祈るばかり、ですね。



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パスポート盗難で、興行丸ごと延期

2023-11-09 05:03:55 | 中部ボクシング


先日、井上拓真vsジェルウィン・アンカハス戦が、井上拓真の肋骨骨折という理由で、興行丸ごと延期になりましたが、その前に予定されていた、名古屋での力石政法の試合も、同様に興行丸ごと延期になったとのことです。
同じような時期に、似たようなことが起こるものです。

しかし内実はというと、ちょっと違うところもあるように。
理由は力石の対戦相手、カルロス・フローレスがパスポートを盗難されたから、ということですが、こんなこと、今まであったんですかね。
確かにあり得ない話じゃないでしょうが、リカバーというか、何か善後策がありそうなもので。
こんなことが頻繁に起こっていたら、日本で行われた数多の世界タイトルマッチや国際試合で、中止や延期が、もっと頻繁に起こっていても不思議ではないですが...。


まあ、実際どうなのかはよくわかりません。話がめくれることもないでしょう。
主催者の「言いなり」以上の話など、どこからも出てこない。それが日本ボクシング界ですし。
しかし、力石政法というボクサーの今後を考えると、ちょっと(ちょっとじゃないか)不安な話ではありますね。



そんなことで、11日と15日の試合がなくなり、11月上旬の試合配信ラッシュは、予定より早めに終わりました。
なんか寂しい気もしますが、その分、来月の大一番で盛り上がればいい、てなものですかね。


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無敗ランカー対決は熱戦でした 畑中建人、宝珠山晃に僅差勝利

2023-09-10 06:02:03 | 中部ボクシング




今日はTV大阪YouTubeチャンネルで、加納陸、高山勝成らの試合が配信されますが、昨日は名古屋からのライブ配信を「Locipo(ロキポ)」で見ておりました。
畑中建人vs宝珠山晃のWBOアジアパシフィック、フライ級王座決定戦は、リアルタイムでは見られず、夕方に結果知らずで見ましたが、期待以上の熱戦でした。簡単に感想。



初回から、探りつつ互いに手を出し合うスタート。互いにヒットのあと、畑中が宝珠山の左を外す。
宝珠山が左ミスの勢いで左足を前に出しすぎ、バランス崩したタイミングで、畑中がボディへ右アッパー。
次いで返した左が、宝珠山の肩のあたりを押したか。宝珠山倒れ、これがダウンと裁定される。10-8畑中。

しかし宝珠山にダメージはなく、笑顔で立って、2回から普通に反撃。左ストレートのヒット。
この回、畑中スリップダウン。これはヒットでは無いように見えた。

3回、宝珠山の左伸びて、畑中打たれる。くっついて凌ごうとしたが、宝珠山の左、ショートに切り換えクリーンヒット。
畑中ぐらつき、右グローブがキャンバスに触れたかどうか、これは微妙な印象。何しろ畑中ピンチ。
畑中、左サイドに回る動きが出始めるが、不十分。ショートの距離で打ち合い、宝珠山がまさる。
4回も宝珠山の連打攻撃が畑中を捉える。右フックの好打も目につき始める。
2~4回はいずれも宝珠山の回。畑中は正対して左突くか、右リードから入るか、曖昧な印象。

しかし5回、畑中立て直す。ショートの距離で宝珠山の手数が出ると見てか、少し離れ、右ストレートリードに切り換えて、徐々にヒットを返す。
畑中右リード突いて、宝珠山の出鼻に左フック引っかける。宝珠山少しバランス崩す。さらに畑中右ボディからワンツー。
6回も畑中、ワンツーで先制。当てておいて左回りの足捌きが定まってくる。しかし宝珠山も前に出て、間を詰めて攻め返す。


7回、宝珠山がまた流れを変える。ショートの間合いで左ストレート、右フック返しを再三ヒット。
8回も互いに手を出し、ヒットの応酬だが、宝珠山が右フック繰り出し前に出ている。
共に宝珠山の回。

9回も宝珠山が出るが、畑中右ショート決め、右のボディアッパー。宝珠山これが効いたか、前に圧す力が緩む。
畑中、右を繰り出して攻めていく。畑中。

ポイントでは競っている状況と見えた10回、宝珠山が勝負を賭けて左右連打、ラッシュ攻撃。
その中で左ストレートが畑中の顔を跳ね上げる。宝珠山、追撃に一打の正確さがあれば、ここで試合は終わっていた。
畑中後退、打たれるが右ストレート、右ボディを打ち返して凌ぐ。
宝珠山、さらに連打を繰り出して攻め立てるが、後退する畑中の足は、踏ん張りを失っていない。
足を踏み換え、上体を振って外す余裕が、畑中に残っている。畑中右、ワンツー打ち返す。
ラウンド全体は宝珠山の攻勢がまさる。

11回、両者打ち合い、ヒット応酬だが、宝珠山の左がまた畑中の顔を跳ね上げる場面あり。
しかし畑中、地味に右ボディなどで攻める。バッティングもあってか、頬が腫れているが、怯む様子はない。
数は宝珠山が出しているが、一打を当てているのは畑中。この回迷う。

最終回、宝珠山の左を外して、畑中の右ストレート。後続の連打も決まり、打ち合いでまさる。
最後は両者疲れてノーガードでパンチを振り合う。畑中の回。


判定は115-112×2、114-113の僅差で3-0、畑中の勝利。
さうぽん採点は、ハホホホ、ハハホホ、ハホハハ、ラウンド数は6対6ながら、ダウンの分だけ畑中でした。
初回のダウン裁定、3回の畑中の右グローブがどうだったか、11回をどう見るか...そのあたりが違っていれば、とは思いますが、接戦だったことは間違いなし。
判定自体は僅差でどちらでも納得せねばならないもの、という印象です。


内容的には、勝者にWBO世界ランキング突入が半ば確約された試合としては、技術面で攻防共に不足あり。
辛口で語れば、そういう言い方になる試合でもあった、と思います。
この両者が闘うために、WBOアジアパシフィック王座という形式が必要だという、ボクシング界の現状、その是非についても、色々思うことがありはします。
願わくば、この試合の勝者が、、WBOランキング獲得という事実を、日本タイトル挑戦への手段と見做してくれていたら、と思いもしますが、まあそれは傍目が何を思ってみても、仕方の無いことでしょうね。


しかしこのカード自体、そして試合内容も、黒星の無い日本ランカー同士の試合として、充分見応えのあるものでした。
両者が現状の力を、日頃の鍛錬の成果を出し切って、果敢に打ち合い続けた好ファイトでした。両者に拍手したいと思います。
そして、以前だったら名古屋開催の試合は、中部地域のTV局でしか見られないのが普通でしたが、ネット配信があったことで、それなりに広く(多く、かどうかは不明ですが)見られたことでしょう。



あと、解説の田中恒成が年内にも?と見られるIBF王座挑戦試合が、どのような形で放送・配信されるのか、今回のLocipoによる配信はそのテストケースなのかとか、試合見ながら色々想像していました。
500円というのは、まあお手軽な価格だと言えるでしょうが、世界戦だとどうなるものやら、とか。
前回の田中恒成、カリージョ戦は1000円で、中部地域はTV放送があり、Locipoではそれと同内容のもとが流れたわけですが、そういうところに落ち着くんでしょうか。
今日のように、スローリプレイいっさい無し、というのはあり得ないでしょうが、やはり画質は不満あり。
スマホやタブレットでどうだったかは知らず、大画面で見ると画質が良いとは言えず(おそらく、1280×720サイズだったと思われます)これで田中恒成4階級制覇挑戦という試合を流されても困ります。

Locipoを視聴したのは今回が初めてでしたが、安価とは言え、お金取ってこれ?とは、正直に思ったところです。
恒成世界戦の時はやはり、中部在住の友人を頼るしかない、ですかね...。



コメント
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