4月の試合のことを、「4分の1」を越えてゆけ、みたいに書いた粟生隆寛の防衛戦ですが
また同じ会場、東京国際フォーラムにて開催なんだそうです(^^;)
10月27日土曜日午後1時半から、相手は4位ガマリエル・ディアスです。
数年前に1位の指名挑戦者としてホルヘ・リナレスに挑んでKO負けした選手ですが、
最近13連勝で再浮上してきたそうです。
この選手、リナレス戦のころに記事に書いたことがあったと思います。
二度、来日経験があって、岡山と大阪で、直に試合振りを見ています。
左が良く出て巧いですが、膝が硬くて腰高で、決定打はない選手、という印象でした。
WBC上位のディエゴ・マグダレノの名が、WOWOWの番組で上がってたり、
或いは因縁の?デビス・ボスエキロとの再戦か、とかいう話もありましたが、
それに比べると、ちょっと話題性に乏しいというか、もうひとつやなって感じです。
まあ、クラスを上げたディアスがどういう状態かを知らないですから、何とも言えませんけど、
今の粟生には、もうちょっと特別な試合が用意されるべきじゃないのかな、というところです。
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この試合のセミファイナルでは岩佐亮佑がデビッド・デラモラと対戦。
いよいよ日本ランカーとの試合が組めなくなってしまったのかな、という感じですね。
山中慎介に敗れて以降、この逸材中の逸材の試合振りは、いよいよ凄いことになってきてます。
そろそろツニャカオやロリー松下あたりとの試合があっても良いんじゃないか、と思うくらいです。
相手は先日、アンセルモ・モレノに敗れたデラモラですが、今の岩佐がこの辺とやってどうなのか、
それなりに楽しみな試合ではありますね。
というか、先日の、神戸での菊池永太vsノルディ・マナカネ戦といい、
いよいよ皆さん、やることが露骨になってきたというか、
以前は出来なかったことが徐々に出来るようになってきたというか...。
まあ、自称「WBAせかいばんたむきゅうちゃんぴおん」のあのお方が、
「世界言うても日本チャンピオンより弱いやん」というファンの嘲笑混じりの見方を、
自ら身体を張って覆したる、という気概を一切見せない以上、
ファンとしては、いささか下世話やな、次元の低い話やな、と内心思いつつも、
その片方で、こういうカード見てみたいな、と思っているのも確かですね。
あんまりこういうのばっかり、というのも困りますが、
要所要所で、適時にやっていただけると、多少心が安まったりもします。
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で、その神戸の試合なんですが、実は観戦しておりました。
せっかくのお盆休みですし、近場で一回くらい観戦しとこか、ということで。
ですが、まあ、いっちゃ悪いですが、大した内容のある試合でもなかったですね
(お盆だけに凡戦、なんて、むきつけた表現は避けておきます)。
菊池永太は日本スーパーバンタム級4位ということでしたが、
まあ相応か、ちょっと名が勝ち気味かな、という感じ。
いかにも線が細くて、でもリーチがあってスピードはまあまあ。
遠い距離を維持して、時にボディを好打して、という感じで判定勝ちでした。
まあ、言ってしまえば、菊池が特に良いボクシングをしたというのではなくて、
対戦相手の方が、ランキングに相応しくなかった、というのが結論です。
たまに右の重いパンチで菊池を脅かしはしましたが、狙いは他に何もなく、
菊池の距離を崩せずに順当に失点を重ねて敗れた、というところ。
まあ、だいたいこんな感じちゃうかなと思っていたのとほぼ変わらぬ試合でした。
しかし、この選手相手に右一発食っただけで、すっかり身体が縮こまってしまって
終始押されっぱなしで判定に救われた、例の自称せかいちゃんぴおんは、
いよいよもって、言葉通りにどうしようもないなぁ、と改めて思いました。
また、指名試合や暫定王者との対戦から逃げ回っているあの身の振り方は、
極めて正しい自己分析に基づいた、ある意味では一流のプロのそれなのだなぁ、とも。
何でも、佐藤洋太との対戦オファーに「金では動かん」とコメントしたそうですが、
確かにあの程度の実力では、金で動こうにも動けないでしょう。
こういうのも「無い袖は振れない」って言うんでしょうか。ようわかりませんが。
何にせよ、いろいろ苦労してはりますな、社長さん。