さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

効率悪し/41歳の快足/会場直行ツアー/Superfly復活?

2019-02-26 23:05:13 | 関東ボクシング



ということで、paraviというところでライブ配信された
ビック・サルダールvs谷口将隆戦を見終えました。

全体としては、サルダールの懐の深さが、谷口及び陣営の想定を超えていたのかな、
という印象が残りました。
サウスポーの谷口が、ジャブやワンツー、左ボディストレート、左ボディアッパーなどで
攻めていましたが、思った以上に届かず、深く入らず、という場面が多かったように見えました。

その場合、やはりサイドに出て食いつき、攻めて、或いは回って外して、という展開を
作っていかないと苦しいのですが、攻めはほとんどが正面から、という具合。
この攻め口だと、攻撃面で爆発的な何かがないと厳しいのですが...。

本来、技巧派の谷口が、攻め方の方針を誤り、効率性で劣っていては、
苦しい展開が続くのも当然、という感じで、見ていて辛いところでした。


サルダールはけっして好調には見えませんでしたが、懐深く構え、
右ストレートをリターン、カウンター、リードに使って捌く流れ。

谷口が、ほぼ前後の動きのみで正面から来るので、手も出しやすかったのでしょうが、
谷口のガードの上を軽く触って回ったかと思えば、リターンやカウンターを強打したり、
パワーでまさる方が、効率的な闘い方をしていて、判定もそれを反映、3-0。
118-110、117-111×2でした。私も後者と同じでした。

今年最初の国内世界戦、ライブ配信で見られたのは良かったですが、
結果はともかく内容的に、色々と不足の方を強く感じた試合でした。
優劣や強弱以前のところで「そうじゃないなぁ」という...ちょっと残念でした。


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今日、BoxingRaiseの動画配信で、日曜日の府立の試合を見ました。
細川チャーリー忍vs野中悠樹の一戦です。

野中が勝つときの、一番良いパターンの試合だった、というのが率直な印象でした。
スピードに乗って立ち上がり、ヒットを取ってサイドに回り、
それだけでは収まらず、強打やカウンターのタイミングを逃さず、ダウンを奪う好スタート。
過去の強敵相手の試合でも、この型で快勝した試合を、いくつも見たことがあります。

初回、細川のフック気味の左を外し、見事に左カウンターを決めてダウンを奪い、
序盤は好ペースを概ね維持。
踏み込みのスピードに欠ける細川を、速いフットワークとサイドステップで捌き、
着々とリードを重ねていきました。

中盤以降、当然疲れもあり、細川の追い上げもあり、5回、8回には少し足が止まり、
細川の手数、攻勢を引き出してしまった時間もありました。
終盤はマウスピースを出したり、減点されたりと苦しい回も。
しかしリードは問題なく保ち、逃げ切り勝ち、でした。

41歳という年齢、重要な試合での連敗、再起戦の不調を見ているだけに、
いかな不屈のスピードスター、野中といえど、今度ばかりは...と思っていました。
ましてミドル級に上げてのタイトルマッチですし。

しかし、ミドル級で思った以上に良いコンディションを作れたようで、
序盤から非常に快調でした。
好調時の勝ちパターンをしっかり踏襲した試合ぶりには、感嘆しかありません。
考えたら長いこと、154ポンドで闘い続けていて、一階級くらい上げた方が良かった、
ということなのかもしれません。

とはいえ、41歳でなお、あの快足ぶりは、改めて...日本のこの近辺クラスにおいて、
王者クラスや上位陣の大半を網羅した、壮観そのもののキャリアは、まだ終わりません。
直に見られなかったのは残念ですが、見事な試合ぶりでした。脱帽です。


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来月の田中恒成、田口良一戦ですが、チケットは完売とか、
追加分が僅かに、とか、景気の良い話があれこれ出ておりますね。

私は今回、自重してTVですが、関東から遠征観戦を目論む方向けに、
観戦バスツアーが企画されたようです。

元世界王者、木村悠氏のトーク、解説という特典もさることながら、
岐阜メモリアルセンターへ直行、というのが、非常に便利だなあと思います。
もし自分が関東在住だったら、このツアーへの申し込みは、かなり真剣に検討するでしょう。

以前「石原先生」こと石原英康の世界戦で行ったことのある会場なのですが、
何しろ名古屋から岐阜へ出て、そこからバスで20分くらいかかりましたかね。
行きはまだしも、試合終了後のバス停の混雑は、なかなか厳しいものだった記憶あり、です。
ただでさえ、遠方からの観戦者には厳しい立地の会場なのに...と。

その辺の煩わしさが一切無い、というのは、ポイント高いなあと。
チケットの有無が選択できるというのも良いですね。


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HBOのボクシング放送撤退、井上尚弥が去り、シーサケットとエストラーダの再戦が宙に浮き、
その存続が危ぶまれたSuperflyシリーズですが、待望の再戦が実現することになったようです。

Superflyと称するイベントとして復活するのかどうかは不明ですが、
井上が去っても、井岡一翔や、IBF王者に挑む船井龍一など、日本の上位陣にも、
このあたりに絡んでほしい選手が多いクラスですから、大いに盛り上がってほしいですね。

ところでこれ、DAZNが配信というから、当然、日本でも見られるものと、期待して良いのでしょう...ね。
シーサケットとエストラーダの再戦のみならず、Sバンタムの統一戦などもあるというから、
これをライブで見られたら最高です。是非とも...というところです(^^)


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ということで、本日の一曲。

先日「アメトーク」という番組を、見るともなく見ていましたら、
「ろくでなしBLUES芸人」という特集をやっておりました。

ご存じのとおり、登場人物ほぼ全員が、ボクサーからとった名前を冠していて、
最初はボクシング部での闘いから入り、最後は主人公とライバルが世界戦で拳を交える、
というところで終わるので、長い目で見たらボクシング漫画に分類してもいい?作品です
(ようそんな無茶な、というツッコミは、謹んでお受けします)。

で、その作中に出てくる主人公のライバル、原田成吉が入場曲に使っているのが、コレ。
Tommy James and The Shondells の Mony Mony です。





私はかねてから、誰か、こういうの使って入場して来んかなぁ、と思っていたりもするんですが、
今時の若いボクサー諸氏にとっては、何が良いのか全然わからん、という感じなんでしょうかねえ。


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いっそ対決しては/険しい闘いの末/ホールの枠で/DAZN、明後日ライブ配信

2019-02-22 06:22:19 | 話題あれこれ




ということで、年末世界戦立て込みからしばし時が経ち、井上尚弥次戦も決まり、
他の試合もあれこれ決まり、迫り、行われていきます。
日曜日は野中悠樹の進退が(今度こそ?)かかった試合が府立でありますが、
後日動画配信で我慢の子、というところです。残念ですが...。

そんなことで話題あれこれ。簡単に。


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木村翔、再起表明。中国で闘う可能性もあるのだとか。

中国のボクシングマーケットが、どの程度、木村に報いるところが大きいのか、
具体的なことはわかりませんが、話の限りでは、前向きなものと見ていいのでしょうかね。
正直、バラ色の話ばかりだとは思えませんが、マーケットとして可能性が大きいのも確かでしょうね。

以前に比べれば、開かれた話がずいぶん増えて来たボクシング界ですが、
木村翔の存在は、その中でも異彩を放つものです。
従来の枠に収まらない再起路線の行く末、楽しみに見守りたいですね。


で、続いてこちらも再起路線の途上、八重樫東の試合日程も決まったとのこと。
ただ、相手は未定と。

微妙に違うのかもしれませんが、ウェイトが合うなら、この両者の対決も良いですよね。
こういうカードが、それに相応しい見返りのあるものになるかどうか、
確信を持って言えないので、難しいだろうな、と想像もしますが、
中国方面からのオファーに負けず、こういう話が良いものとして成り立ちうる、
そんなボクシング界であってほしいものだなあ、と、ファンとして思います。


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スーパーライト級、ロスで岡田博喜が敗れたのに続き、
ホールでは近藤明広がアヌビン・ソーンコーンとIBFイリミネーションバウトを闘い、
5回に右アッパーの一撃で倒され、敗れました

横浜光ジムの主導で、YouTubeにも早々に動画がアップされていて、
ありがたく拝見しましたが、結末は話の通り、唐突ながら痛烈なものでした。
もし、会場で直に見ていたら、しばし絶句モノだったろうなあ、という。





世界に強豪ひしめくクラスにおける、4大王座のうちのひとつの、
挑戦者資格を争う試合としては、不足を感じる部分もありましたが、
国内の試合における、勝ち負けが気にならないような、予定調和の試合とは
当然ながら全然違いました。
普通に、どちらにも勝機のある、勝負として見る価値十分の一戦でした。

試合後、進退にも触れたという近藤は、この一戦に勝てば、
「上」への道を進んだのでしょうが、そうはなりませんでした。
勝負は非情なものです。
でも、その非情さを避けて通るような試合ではない、本当の勝負だった。
闘い終えた近藤が置かれた、厳しい状況もまた、その証であるような気がします。


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来週火曜、今年、国内最初の世界戦が行われます。
挑戦者、谷口将隆の来歴などはこの記事に詳しいです

私は、府立の地下で、この選手のプロデビュー戦を見ています。
ワタナベジムの選手ながら、関西の出身なので、そういう運びになったのでしょうが、
こういうの珍しいなあ、と思って見ていました。
その他、住吉の会場でも見たし、大田区でも見ています。
相手がタイ人のときばかりでしたので、良し悪しをつぶさには語れませんが、
小浦翼戦や小西伶弥戦は、映像で見た限り、いずれも競った試合で、地力は確かなものでした。

WBO王者ビック・サルダールは、若干大味の印象はありましたが、
持ち前の強打に加え、山中竜也戦では、相手の出方に合わせた細かい対応も見え、
なかなか手強い王者かな、という印象です。

勝ち負けに関しては、王者有利かな、と漠然と思いますが、
展開次第で谷口にも勝機あり、という、ありきたりな見方です。
機動力のあるサウスポー、谷口が、先行逃げ切り、という展開に持ち込み、
その上で、サルダールの強打を如何に回避し、封じられるか、というところでしょう。


...で、この試合は、会場に足を運ぶ以外に、どうやったら見られるものなのかというと、
関東ローカル深夜録画、しかも二日後、です。
少し先、5月13日には、同じくホールで、黒田雅之がムサラネに挑む試合も決まりましたが、
TV神奈川生中継のみ、ということで、こちらも、遠方の者には、後日見る以外の方法はなさそうです。
まさかKBS京都がネットしてくれるわけもないでしょうし(笑)


※当日、動画配信サービス「paravi」というところでライブ配信されるとのことです。
コメント欄にて情報いただきました。ありがとうございました。


なんかもう、今更驚きもしませんが...こんなことでええのかなあ、と
声高に言い募る気持ちも萎えつつある、今日この頃です。
世界戦なんて、モノによってはこういうものでしかない、というのが現実なのでしょうが、
拳四朗の話なんかも含め、業界の皆さんが「てんでばらばら」を改めずに、
都合や勝手で物事を進め続けた結果、いよいよ取り返しのつかないことになってやしませんか、
という気持ちが、どうしても消えません。


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国内で行われる世界戦の放送が、早くて二日後、という状況もある反面、
海外の試合は、DAZNにて、頻繁にライブで見られる、という状況になりつつあります。
昨日気づいたのですが、この日曜、またライブ配信の予定が出ていました。

なんと今回はメキシコのティファナから、元王者対決。
ブランドン・リオスvsウンベルト・ソトの一戦です。

DAZNがメキシコの興行までやるとは驚きですが、
DAZN USAの興行など、かなりの頻度で配信されるようになりました。
それに煽られて?WOWOWも生中継が増えましたし、ここのところ、
毎月のように、何らかの形で、海外の試合をライブで見ています。

かつてWOWOWが、モラレスvsバレラの三試合を、
一度も生中継しなかった頃を思うと、隔世の感があります。ありがたいことです。
しかし、国内に目を向けると、ボクシングファンとしては、倒錯した状況やなぁ、と
改めて思ってしまうわけ、ですが...。


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ということで、本日の一曲。
松山千春「黄昏」。






儚むために、嘆くために、生きるのではない。夢のため。


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5.18グラスゴー/海外で勝ち取る/強豪に完敗/苦難は続くも

2019-02-17 19:12:23 | 井上尚弥



ということで、日本側も正式に、井上尚弥の次戦について会見しました
5月18日、英国スコットランドのグラスゴー、SSEハイドロという、
水力発電や再生可能エネルギーの大手企業の名を冠した、収容人数1万3千人の大箱だそうです。

相手はIBF王者エマヌエル・ロドリゲス。
井上がWBAレギュラー王者だから、統一戦にはならないのか、とか
メイン格のスーパーライト級の試合が、流動的であるとか、
そもそもタータンチェックの竜巻さんのセミ扱いはどうなんやとか、
まあ気にかかる部分も、多少(多々?)ありはしますけど、
とにかく日本側も会見したからには、待遇面などでは妥結を見たし、
試合挙行も問題ない、と思って良い...のでしょう。

ロドリゲスの試合ぶりについては、実質一階級上のコンディションだった
ポール・バトラーを立ち上がりから二度、見事に倒した強さの方を、
直近のマロニー戦の接戦ぶり以上に重く見るべき、だと思っています。





記事にもあるとおり、距離が合いそうで、パンチ力もあり、
プエルトリコの先達に似て、独特の角度をつけた攻撃の威力はなかなかです。
機動力では井上でしょうが、展開次第で油断ならないでしょうし、
何より相手から見て、やるからには全身全霊を込めて挑む対象であるのが、今の井上尚弥です。
過去のどの試合よりも「ネジ巻いた」状態でぶつかってくるでしょうから、
強者の宿命と言えば簡単ですが、大変な闘いになるかもしれません。

しかしバンタム級の若き強打の王者対決、客観的に見ても楽しみ、良いカードですね。
放送(配信?)はどこがやるのかな、というのも、気になるところです。
フジテレビが早朝、全国に生中継してくれるものかどうか。
或いはWOWOWが、前回のロス遠征時と同様に引き受けるか...それとも?

何にせよ、いよいよ決まり、ホッとしています。
トーナメント全体、もうひとつの山の方も、すんなり決まると良いんですが。


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元IBF王者、岩佐亮佑が今日、ロスでセサール・フアレスを10回負傷判定で下し
IBFイリミネーションに勝ち残りました。

頑丈でラフでしぶとい、あのドネアを大苦戦させた試合ぶりを思い出すに、
敵地で闘うには悪い相手やなあ、と心配でしたが、
粘り強く闘ってヒットを重ね、最後はけっこうダメージも与えたような話です。
見目鮮やかとはいかなかったかもしれませんが、海外で試練の一戦に勝ったのですから、
まずは拍手したいですね。

映像はスマホによる?手録りのものがありますが、いずれWOWOWかG+かで
放送してもらいたいものです。
何でもメインのサンタクルスの試合の後に回されたようで、雰囲気はどうなのか、気になりますが。


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昨日はフィリピンで、和氣慎吾のジムメイトだった、パンチ山下賢哉が
元IBF二階級王者の強打、ジュンリエル・カシメロに挑みました
が、6回TKO負け。

ESPN5のチャンネルがYouTubeにあり、ライブ配信されていたようです。
バンタム級に上げたカシメロがどんな調子かわかりませんでしたが、
やはり強打は健在で、ダイレクトの右が再三山下を捉え、5回には鼻から出血。
6回、右アッパーを決められたところで、レフェリーが山下を救いました。ダメージ甚大でした。

敵地で強豪に挑んだ山下でしたが、ダイレクトの右を外せず、防げずで、
苦しい展開が続きました。さすがはカシメロ、というところでしょうか。





しかし、こういう挑戦は、他の国内上位選手にも、どんどんやってもらいたいものです。
井上拓真がやるならば、タイトルがかからないと無理なんでしょうが...。


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高山勝成の東京五輪への挑戦は、あれやこれやと要約して書く気にもなれない
何ともややこしい状況のせいで、先送りになったようです

本人は、意欲に満ちた発言をしていますが、苦難の道はどこまでも続く、という感じですね。
プロだろうがアマだろうが、関係なく、選手のことは後回し、という話には事欠かず、
げんなりするばかりです。彼の変わらぬ闘志、意欲は、せめてもの救いですが...。


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ということで、気まぐれに、本日の一曲(笑)。
The Birthday 「ROKA」です。






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「日本代表」敗れる/苦戦し負傷/異様なほど/道険し、されど/ロッキー死す

2019-02-12 06:21:32 | 海外ボクシング




そういうことで、この連休は海外でも国内でも、色々試合がありました。
国内に関しては、見に行くつもりだった姫路の試合で、清瀬天太がWBOアジア戦にて敗れました
これは後日、BoxingRaiseで見られると思いますが、相手がまた左だと聞いて、ちょっと心配していました。
過去にもテホネス、オーレドンなどのサウスポーに勝ってはいますが、あまり得意ではなさそうだったので。

広島では板垣幸司がOPBFタイトル奪取ならず、引退表明とのこと。
名古屋で見たデビュー戦、滝沢卓との好ファイトから時は流れ、その時が来てしまいました。
久田哲也戦の判定が、おかしなことになっていなければ、王座奪取成ったことは、未だに惜しまれます。
無冠に終わりましたが、王者となっていて不思議のない実力者でした。


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海外では、中量級の「日本代表」といえるひとり、岡田博喜が元王者ベルトランに挑み、敗れました
2回、ブロックの上から打たれた左でダウンを喫し、直後に右を好打、猛攻。
9回まで健闘したが、最後は右フックを食ってしまい、倒され、追撃でストップという流れ。

技術面でも、ボクサーとしての「品質」でも、充分やれるだけのものは持っている、と見ていましたが、
同時に、体力、馬力、という面では、一線級相手だと不足があろう、というのも、誰もが思っていたことで、
相手のタイプと比較して、その部分で劣った、とも見えました。

ただ、フルに見ていないですが、あちらのファンにも「なかなかやるな」と思わせた試合ぶりでもあったようです。
世界に強豪ひしめく中量級ゾーンで、日本を代表する好選手が、上位相手に挑んだ、貴重な試合でした。
これを今後の糧に出来るか、さらなる挑戦に期待ですね。


トップランク公式の短いハイライト。



こちらは別のハイライト。





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日曜、DAZNでライブ配信あった世界戦ふたつ。
アルベルト・マチャドの4回逆転KO負けは驚きでしたが、レイ・バルガスの試合ぶりは、
抜群の体格を持つ正統派のボクサー、しかし決め手に欠ける、という意味で、
まあ言ってみればいつもの通り...いや、2回のダウンシーンは、やはり驚きでしたか。

バルガスが左ダブルを当てた直後、挑戦者マンサニージャの左フックが、思いの外、遠くから飛び、
このリターンパンチがまともに入ってバルガス、ダウン。
けっこう効いてて、スリップするわ後ろ向くわで大変でしたが、
荒くて雑なマンサニージャの貧打、拙攻にも乗じ、ヒットを重ねて挽回、判定勝ちでした。

しかしさんざんアタマをぶつけられ、左右まぶたに左の頬と、三カ所も切ってました。
次は暫定さんとの対戦と言われていますが、治癒にはそれなりに時間もかかりそうです。

それでなくても「然るべき」流れに乗って、次の試合が組まれるものか、怪しいものだと思っていますが、
まあ実現するなら気長に待ちましょう、そうでないなら、そらそうか、くらいに見ていればいい話ですかね。
カードとして、そんなに楽しみな試合か、というと、全然そうではないですし。

とりあえす動画です。

こちらはメインのマチャドvsアンドリュー・カンシオ戦。挑戦者の闘いぶりは見事。


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エイドリアン・ブローナーから、ミスター問題児の座を受け継いだ?
ジェルボンタ・デービスが、お馴染みウーゴ・ルイスを圧倒。
アブネル・マレスの代打として登場したルイスですが、あっという間に倒されました。

しかしこの体格で、異様なほど速く、強い。
単に強いと感心するのを通り越して、なんだかいかがわしささえ感じるほどでした。

試合後、後見人?のメイウェザーが、また妙な話をしているらしいですが、
さすがに勘弁してもらいたいものです。まあ、簡単に儲かるなら、という以外、
何も考えてはいないんでしょうけどもね。


※DailyMotionの動画で画質の良いのがあったんですが、貼ろうと思ったらもう消されてました。残念。
画質は落ちますが、YouTubeのを貼っておきます。
また後日、WOWOWで放送されるとは思いますが。






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高山勝成、アマチュア公式戦、ついに出場へ
長らく求め続けてきた、国際基準に則った選手登録と試合出場がかなったことは、
彼のファンのひとりとして、とても嬉しいことです。

しかし、勝算はというと、長年共に闘ってきた中出トレーナーの言のとおり、
ある意味ではプロの世界タイトル獲得以上に高いハードル、と言えるでしょう。

先の全日本選手権に出たフライ級の顔ぶれを見ても、新旧の強豪が
東京五輪目指して覇を競う、もっとも険しいクラスであることは一目瞭然です。
まして短いラウンドに慣れておらず、なおかつプロの歴戦で古傷も抱える高山が、
柏崎刀翔や田中亮明を攻略し得るか。予想しろと言われれば、厳しいものになって当然です。

しかし、高山勝成とて、そんなことは承知の上で、険しい闘いに挑むわけです。
舞台はプロからアマチュア(と呼ばれるもの)に変わっても、彼が自身の培ってきた
攻防一体のボクシングを極めんとする、その姿勢は何も変わらないのだと思います。

果たしてその試合ぶり、映像を見る機会があるのかどうかわかりませんが、
彼の変わることない闘い、険しい挑戦を、影ながら応援したい気持ちでいます。


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80年代の軽・中量級において、強打と外連味のない、白黒はっきりした一連の試合で
強烈な印象を残したロッキー・ロックリッジが亡くなったとのことです。

まあ、何しろ勝つも負けるも強烈で、見ていて清々しかったのを良く覚えています。
元々ミュージシャン志望だとか、けっこう変わった経歴でしたが、
それが試合ぶりにどう影響したのかは不明なれど、引退後に伝えられた動静などは、
それが悪い方に転がったのかな、と思ってしまう話が多く、残念に思ったりもしました。

とりあえず「代表作」の動画を貼っておきます。ご冥福を。


アンクル・ロジャー撃沈、の一戦。凄いですね、改めて見ると。




こちらはファン・ラポルテ戦。
全米タイトルマッチながら、当時、下手な世界戦以上に、世界中のファンが堪能した一戦。
未見の方は是非、ごらんください。見ないと損です。






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取り急ぎ再開のご挨拶

2019-02-08 20:12:18 | その他


年明け早々、更新が滞ってしまいました。
こんな拙いブログでも、気にかけて見てくださり、コメントもいただいている方が
おられる以上、頑張って更新しようと思っているのですが、新年早々あれこれありまして...

簡単に言うと、骨折して3週間ちょい、入院を強いられることとなり、
先日ようやく保釈されて、娑婆に出てきたようなことであります(笑)

ということで1月の生中継数試合は、録画や見逃し配信でしか見られませんでした。
井上岳志のムンギア挑戦がDAZNでライブ配信されたとか、
高橋竜平のドヘニー挑戦とか(え?何それ?という感じでしたが)、
まさに浦島太郎のごとし。
退院してから、後追いで順次、見ておりましたが、
やっぱりリアルタイムで見たかったなあ、というしかありませんね。

ということで、今週日曜は姫路での観戦を目論んでいたりしたんですが、
日帰り観戦としては最大級の長旅となる、姫路への小旅行観戦は、
身体への負担が大きく...見たい試合がありさえすれば、どんな馬鹿でもやる私ですが、
今回は流石に自重します。


ということで、取り急ぎ再開のご挨拶と、近況報告でありました。
しかし、ひさびさに娑婆に出てきてもなお、尚弥さまの試合が正式発表に至っていないとは。
下手すると5月とかいう話もあるようですが、あれこれ全部ひっくるめて、
「どないなっとんねん」ですね。


あと、ムサラネvs坂本真宏、CS-TBSにて、この日曜深夜に放送されます。
HPはこちらです。
厳しい試合内容だったようですが、放送なしではあんまりですからね。
ムサラネは次、来日が決まったような話ですから、黒田雅之戦を踏まえて、要チェックです。



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ということで、本日の一曲。

...以前コメントいただいていたnekomickさんのブログみたく、
自分の好きな音楽を紹介してみよう、と入院中にふと思ったので、
まんま猿真似ですが、これからも気が向いたらやってみようと思います。

単に自分が好きな歌、ボクサーが入場曲に使ったら良いのになあと思う曲、
内容がボクシングに重なるもの、全然関係ないもの、
あれこれと脈絡なくセレクトします。
ボクシングのことばっかのブログですが、ちょっとした彩りになれば良いなぁ、と。


ということで皆様ご存じ(ご存じじゃない?)宮原学、THE FIGHT です。
ベタやなー、とツッコミも来ようかというものですが、
ここまで来れば清々しい、ってなもので、お気に入りです、ハイ。






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