さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

マッチルームのミドル級TM仕切り直し 7.15大阪は吹田市、大和アリーナで

2024-05-23 00:00:07 | 関西ボクシング



3月末名古屋での、亀田の会社との共催が頓挫した後、話が途絶えたままだったマッチルームボクシングの日本進出が、仕切り直しで動き出したようです。
マッチルームのX投稿。






日時は7月15日、月曜。大阪は吹田市、大和大学・大和アリーナでの開催。
ボクシングの会場として使われるのは初めてではないかと。
こちらが公式HPによるアクセスですが、吹田ですからまずまず。駅からちょっと歩くみたいですが、10分かそこらなら...あ、夏場ですから大変かもですが。

構内はこんな感じ。4800人収容。こういうところがあったんですねー。
まあ、アリーナは真っ平らですから、いろいろ限界はありましょうが。


投稿の画像をクリックすると、マッチルームのHPに飛びます。
こちらはその記事
100万ドル賞金トーナメント、カードとしては、以前名古屋でやるはずだったもの中心、ひとり外れた選手がいて、そこに先日韓国で敗れたばかりの竹迫司登が入る、というだけでも驚きですが...さらに、もう闘われて結果が出たカードをそのまま持ってくる、という、力技というのか強引というのか、何を考えているのかわからん仕業もあったりします。


とりあえず、カード一覧。

国本陸vs可兒栄樹、再戦。
マーク・ディッキンソンvs竹迫司登。
アイニウェ・イリシャチvsキーロン・コンウェイ。
アーロン・マッケンナvsジェオバニ・エステラ。


国本と可兒は3月に闘って、国本のKO勝ちですが、4ヶ月経たず再戦。
これは要するに、賞金がかかった大会に出られるはずだった、その機会を改めて選手に与える、という意味合いなんでしょうか。
にしても...という気がしますが。


マーク・ディッキンソンは3月予定では他の相手との試合でしたが、今回は竹迫司登と対戦。
ディッキンソンは英国の24歳、6戦6勝(2KO)無敗。今回のエントリー選手の中では最も「新人」の部類。
竹迫の不調が記憶に新しいだけに、この辺に負けているようでは...という強気の予想も出来ない?


アイニウェ・イリシャチは中国籍、新疆ウイグル自治区ウルムチの出身。
ルックスは中央アジアルーツかと見える。31歳。20戦19勝(14KO)1敗。19年、丸木凌介に判定勝ちの星がある。
対するキーロン・コンウェイは英国の28歳。24戦20勝(5KO)1敗。
一昨年まではSウェルターで闘っていて、スレイマニ・シソッコ戦では判定負けもダウンを奪っているとのこと。


アーロン・マッケンナはアイルランド出身、24歳。18戦18勝(9KO)無敗。
プロモーターとしては、アイリッシュというのは売り出したい要素だが、それ故に?レコード見ても良い戦績の相手とはあまり闘っていない。
ジェオバニ・エステラはアメリカ、フロリダ出身の23歳。14戦14勝(5KO)無敗。
こちらは勝ち負け共に多いベテランや、10勝前後の若手同士の対戦に勝っていたりする。



ということで、日本からは日本チャンピオン国本陸と、挑戦者の可兒栄樹、そして前OPBFチャンピオンとなった竹迫司登の三人が出ます。
外国人選手達は、超はつかないまでもこれから一流のレベルに上がって行く選手もいそうですね。
マッチルームとしては、こういう段階の選手を競わせて、勝ち残った者を売り出していく、という感じで、その中に日本のミドル級ボクサーが割って入れるか否か、が問われます。
ある意味、これまで日本の重いクラスにはほとんど無かった、真の国際的なマッチメイクが実現した、と言えるでしょう。




そして、試合以外のところでは、映像配信がどうなるのかな、と気になりますね。
今回出た画像には、一番最初にマッチルームが日本で会見したとおり、マッチルームと楽天チケット、そしてイベント、マネジメント会社のNSN(ネバー・セイ・ネバー)の三者、そしてDAZNのロゴだけが入っています。
引き続き、亀田の会社と関わってやっていくのか、それとも他の業者さんが出てきたのか、よくわかりませんが...何しろすんなりライブ配信などが見られるようにお願いしたいものですね。
まあ、このくらいのラインナップでPPV、それも無茶な金額を言われたら困りますが...。


しかしこうして会場を抑え、興行配信の枠がひとつ出来たんだから、ここにもうひとつ何か追加というか上乗せされるカードがあったりするのかな、と思ったりもしますね。
それが何かと言われると困るんですが...日本人三選手を中心にしているとはいえ、このラインナップで、月曜平日にこの規模の会場を埋められるものか、不安ではあります。はてさて。




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予想外の展開で、世界を驚かす殊勲の勝利 西田凌佑、9戦目でロドリゲス下す!

2024-05-05 00:06:02 | 関西ボクシング



昨日は西と東で試合があり、共にライブで見られるという一日でした。
しかしなんといってもメインと見るべきは、IBFバンタム級タイトルマッチの王座交代劇。
単に結果のみならず、試合内容にも驚きの多い一戦でした。


王者エマヌエル・ロドリゲスは、過去の対サウスポー戦同様、右ストレートをリードに使う。
フェイント入れて、拳を放り出すような打ち方ですが、このリードで相手を捉えてリズムに乗り、後続打に繋げるパターン。

ところが挑戦者、西田凌佑はサウスポースタンスの前足、右足の位置取りが巧く、ロドリゲスの踏み込む左足を邪魔する位置をキープ。
この前足による「制限」が効いて、初回、2回と、遠い間合いを強いられたロドリゲスは右を打つたび、前にのめる。
そして西田の右リード、長短様々に打ち分ける左、ときに右フック返しに繋がる連打も出て、西田がポイント連取の好スタート。


西田は調子自体良さそうな上に、ロドリゲスのキーパンチである右ストレートのリード、カウンターを共に封じる策を練ってきた、と見える。
これは良いぞと思ったが、3回からはロドリゲスの前足、左足の踏み込みが、少しずつ左側へとずれていく。
この左斜め前への踏み込みで、右ストレートが当たる間合いを探し、角度もつくようになり、西田がこのパンチを受け始める。


ロドリゲス、さすがに対応が早い。
西田、この良い感じをせめて4回終わるまで続けたかったなぁ...さてこの先どうなるか、と思っていた4回からは、もう試合前に思い描いたあれこれが、全部無に帰すような展開になっていきました。


西田がワンツーを上下に散らし、近い距離で打ち合う中、ボディ攻撃が決まる。
ロドリゲスが少し効いたかと見えたのち、西田の左ボディブローがまともに入って、なんとロドリゲスがダウン。
かなりダメージ甚大で、立ったが足が止まっている。西田追撃し、ロドリゲスそこから打ち返す。激しい打撃戦に突入。

4回は西田が攻めきったが、5回、ロドリゲスは苦境にあっても強さを見せる。ボディ打たれても堪え、反撃の左右フックには迫力がある。
6回も西田のボディ攻撃は良いが、ロドリゲスの右リードも再三決まる。
西田はボディ打ちたいのか、接近戦で行くと決めたのか、もう距離や間合いどうという部分では、序盤の優位性を捨てている。

7回、ロドリゲスはさらに闘志をみなぎらせて打ち合う。右アッパー決める。しかし西田も左アッパーでお返し。
ロドリゲス、ワンツーで西田を一歩下がらせる。さらに激しく打ち合うが、西田のボディがまた効果を上げる。
8回も激しいラリー。西田、ボディから上へ返す連打が決まる。ロドリゲス、小さい左フックのカウンターが出るが、もらった西田が構わず左ボディを伸ばす。

9回、西田が打ち合いを挑み、ボディ決める。ロドリゲス攻められてスリップ。見るからにきつくなっている。足元が乱れる場面も。
10回、西田は左ショート決める。ロドリゲス粘るが、動きが止まりかけ、もう棄権するんではないか、と一瞬思ったほど。
西田さらに出るが、ちょっと下ばかり狙いすぎ。上下に攻撃を散らし、ときに上に強打、或いは「鋭打」が欲しい、と見ていて少し歯痒い。
しかしこちらも精一杯なのだろう、という感じ。

11回、激しい消耗戦。ロドリゲスがリターンのコンビでヒットを取る。ややロドリゲス。
最終回、互いに疲れとダメージ抱えながら打ち合い、かなわず休み合い、また打ち合う。ラストにヒットをとった西田の回か?


採点は4回にダウンがひとつあったので、13ポイントを取り合う形。
8対5が二者、一人は10対3で、西田が3-0判定勝ち。
さうぽん採点は、西西ロ西、ロロロ西、西西ロ西、8対5で、合計は二者の採点と同じでした。



試合としては、わずか9戦目の西田凌佑が、世界のボクシングファンを驚かせる殊勲の星を挙げた、というものでした。
しかし、結果だけで無く、その試合内容、経過もまた、驚くべきものだったと思います。

見ていて、序盤のうちはまだ、両者の過去の試合を見てきて、こういうことが起こるだろう、と思う範囲に収まる攻防でした。
しかし4回、西田のボディ攻撃とダウンシーン、そしてその後の西田が見せた、ショートの距離中心でのヒット・アンド・カバーによる試合展開は驚きでした。

大きく動いて外す、見てわかりやすいヒット・アンド・ラン戦法ではなく、もっと動きの範囲を狭めたもので、当てて外す展開で競り勝てたら。
それが、試合前に想像した西田凌佑の勝機でしたが、実際に起こったことは、足で距離を作る防御でなく、ガード、ブロックと上体の動きで防ぎ、接近して打ち勝つという展開でした。

もちろん、ロドリゲスがボディ攻撃によるダウンで被ったダメージは甚大なもので、それがロドリゲスの戦力を大きく削いだから、こういうことも出来たのでしょう。
しかし、ダメージを堪えて打ち返すロドリゲスのパンチには、まだ充分に威力も感じました。
それに対し、変に動いて外しにかかるのでなく、ボディ攻撃の手応えを信じて、打ち合って勝つというのは、かなりの胆力と、技術体力の充実なくば、不可能だったでしょう。
上記したとおり、下狙いが見え見えなところがあり、もっと上へのパンチを強く、鋭く打っておいて、また下へ、そしてまた上へ、とやれんものか、これだけ優勢なのに...と思わなくもなかったですが、考えてみればデビュー9戦目で、相手があのロドリゲスなのですから、さすがに欲張りすぎかもしれません。


その辺はまた今後の課題でしょうが...試合後のインタビューなどを聞いても、大阪にもこんなに上品で謙虚な「ええ子」で、なおかつ強いボクサーがいるんですよ、という良いアピールになるようなもので(笑)関西ボクシングのイメージアップに一役買ってくれそうな、新チャンピオンの誕生でした。
その闘いぶり、勝ち方は、こちらの想像を上回るものでもありました。脱帽し、拍手したいと思います。いや、お見事でした!




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死闘だった模様/傷だらけの勝利/こちらも好感度高し/アメリカならばこそ

2024-05-02 00:00:13 | 関西ボクシング




一昨日にフィリピンで行われた、ベンジー・スガノブに石澤開が挑んだ一戦は、スガノブが8回TKO勝ち。
石澤開、世界上位への挑戦はまたも敗戦となりました。
試合はYouTubeでライブ配信があったようで、アーカイブもありますが、あまり画質は良くありません。
こちらはダウンシーンからストップへの流れが見られるX投稿。





これだけ見ても、壮絶な闘いだったことがよくわかりますね。
石澤開、敗れたとはいえ健闘した、そして恥じること無い闘いをしたのだと。
スガノブも顔を半分朱に染めているように見えましたし、タフな試合だったようですね。


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さて、こちらも試合映像をフルでは見られませんが、野中悠樹を取り上げた関西ローカルのニュース番組。
サム・ソリマン戦に向けての様子と、試合後の姿も少し。





容易に想像出来ることですが、試合の勝ち負け、内容以前に、この年齢で闘うことが、いかに大変な事か。
その末に彼が今回手にした、傷だらけの勝利そのものが、彼が追い求めたものである。
それに付随する何ごとかの有無などは、傍目がどう思おうと、彼には関係が無いことなのでしょうね。


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さて、東京ドームの二日前、この土曜日に迫って来ました、エマヌエル・ロドリゲスvs西田凌佑戦。
ロドリゲス公開練習、好調とのことです。





こちらも井上尚弥戦での、真っ向から切り結ぶ闘いぶりや、ルイス・ネリーに対する毅然たる対応等々、日本のファンにとって、ジェイソン・モロニー同様に好感度の高い王者です。
その上、実力評価も高い。
さらに、過去の対サウスポー戦で、長身ラッセル、短躯メルビン・ロペスに完勝した星があり、右カウンターの迎撃に目を見張るものがある。
西田凌佑もその辺は承知の上で、時に外から、下から、小さい変化球のような軌道で、そして時には真っ直ぐのも打てる、微妙に調整した左のパンチを、出しどころを弁えて打っていくことでしょうが...もし西田が有効打で上回り、競り勝つようなことになれば、これまた世界のボクシング界に驚きの一報がもたらされることになりますね。
それはすなわち、不利の予想が圧倒的に多いという証なわけですが。むー。


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最後に「AMERICA」というX投稿。





やっぱアホやこいつ、と一言で済ませば良いのですが...昔、佐瀬稔氏の記事で、ドン・キング全盛のころ「オンリー・イン・アメリカ」アメリカならばこそ、この私、ドン・キングは存在し得たのだ、と宣う様を、批判的に取り上げたのを読んだことがありまして、それを思い出しました。
このご両人もまた、同様だなあ、と。ある意味、実にお似合いのおふたりです。アメリカならばこそ。


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事なきを得た? ロドリゲス西田戦、元通りにABEMAで配信

2024-04-27 00:04:48 | 関西ボクシング



亀田の名古屋の興行にまつわるどたばたの影響、そのしわ寄せを食ったものか、いったんABEMAではなくてTravelTVでの配信を、社長さん自ら公言したという、5月4日のエマヌエル・ロドリゲスvs西田凌佑戦ですが、結局ABEMAでの配信が改めて発表されました。






日本にも井上拓真(WBA)、中谷潤人(WBC)とふたりのバンタム級王者がいて、昔ならこれで幸福感に満ちていたことでしょうが(笑)今はなお、このロドリゲス(IBF)とジェイソン・マロニー(WBO)が相次いで来日し、試合してくれて、しかもさらなる日本人王者誕生の期待も大きいわけですから、時代も変われば変わるものです。
以前も少し書きましたが、ファイティング原田以降、六車卓也(WBA)の王座奪取まで、二人目の王者がなかなか出ず、世界の頂を眺めるだけ、という風だった時代からすれば、信じられないというか。

その合間に挑んだ桜井孝雄や金沢和良、村田英次郎に磯上修一、ハリケーン・テル等々、今ならこのうち何人かは王者になっているのかもしれません。
或いは渡辺二郎とて、それこそすんなり転級して、挑んでいたことでしょう。
一時、盛んに待望されたアルバート・ダビラ挑戦が実現していたら、ジムの後輩六車、そして辰吉丈一郎に先んじて、バンタム級王座獲得を成し遂げていたのかもしれません。

王座ひとつの価値が相対的に目減りしている反面、選手には徐々に良い待遇、練習環境に情報が与えられ、そして転級の決断も然るべき時に下されるのが当たり前になりました。
もちろんボクシング界全体を見渡せば、良し悪し含めた話ではあるんですが、個々の選手にとっては、良い面があるのは確かです。



さて、相次いで来日する王者のうち、おそらく実績評価で上を行くエマヌエル・ロドリゲスへの挑戦ですから、西田凌佑には厳しい予想が立ちます。
しかし、西田とて大森将平に比嘉大吾、大橋哲朗といった国内のライバル、そしてメキシカンのクリスチャン・メディナを下した実績があり、なおかつまだ底を見せていない感もあって、けっして軽視できない挑戦者です。
この試合が、悪いですがボクシング配信においては新興、色々不備も心配なところよりも、実績のあるABEMAに「戻った」形で配信されるというのもまた、良い話だと言えましょう。

ホントに、我々の見えんところで色々あったのでしょうけども...あの社長さん、大々的に他の試合の合間に発表したは良いけども、それでは困るやないか、とあちこちから突き回されたんやろうなあ、と容易に想像がつきます。
ABEMAとの関係も、おそらく多少なりとも揺らいだんでしょう。しかし、とりあえず事なきを得た?という感じでしょうか。
まあ何しろ、ひとまず落ち着くところに落ち着いた、ということで、西田には後顧の憂い無く?王座奪取を目指してもらいましょう。
もし王座奪取なれば、何もそこに落ち着くことはいらんのやで、という気もしますが、それはまあ、今は余計なことですね...。



さて、懸念されるのが例によっての長丁場、という点ですが。
なんか、詳細なタイムスケジュールが出ています。






今まで散々、文句言いまくってきた部分ですが、これだけ詳細なスケジュールが事前に出るというのは、有り難いですね。
第一試合開始は14時から、と明記されているし、メインも終わるのは早くて20時頃だろう、と思っていましたが、そんなことはないようです。
合間に挟まるイベントも、無茶に長くは無いようです。試合がKO続きだったら待ち時間は生じますが、それはまあしょうがないといえばそうですし。
もちろん、順番にすいすいやってもらうのが一番ですが、こうして事前にわかっていれば、気の持ちようからして違いますからね。

アンダーカードもずらっと出てます。静岡の高橋ナオトこと(←誰もそんなことは言っていない)佐野遥渉あたり、短い間隔ですが、ひょっと出たりせんやろかと思ってましたがそれはない模様。残念。
しかしテルのび太が出ますね。これはささやかながら(失礼!)良い話、です。


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井上彪、健闘も敗れる 西田凌佑、決戦は二週間後

2024-04-22 00:00:21 | 関西ボクシング



昨日はDAZNのPPVは見ずに、午後からの六島ジムYouTube配信だけを見ていましたが、当然、情報は色々入ってきました。
あの辺のクラスで、元々パンチ力のある選手が3ポンド以上オーバーし、再計量せずリングに上がれば、そりゃ馬力やパンチ力の差が出るだろう、という感じの内容と結果だった、のですかね。

YouTubeにハイライトは出ていますが、さすがにアホらしいて見る気がしません。
それよりもジョン・ラミレスが負けたらしいので、それは見ようと思っています。DAZNにアーカイブが置かれるのを数日待つことになりますが。

しかしDAZNて、その時々の都合でやることがまちまちで、PPVのあとアーカイブ置いたり置かなかったりするんですよね。
ホント、こういうところ好きじゃないです。元々何かにつけて適当で、最近は財政も苦しいせいか、メインコンテンツのはずのサッカーにまつわる話でも、色々と不足が言われているようですが。




さて、住吉で行われたWBOアジアパシフィック、ライトフライ級タイトルマッチは、ジェイソン・バイソンが井上彪に判定勝ち。
数字上はけっこう接戦になっていて驚きましたが、内容的にはパンチの威力、精度、キャリアの差が如実に出ていて、バイソンのクリアな勝利でした。

ジェイソン・バイソンは、山中竜也を倒した試合では右アッパーの強打が光りましたが、改めて見るに、アジアパシフィックの王者、というには少し力不足の選手でした。
それは先日のタノンサック・シムシー、ミエル・ファハルドの試合と比べれば、誰にでも分かることだと思います。
まあ、細かいことを言わずとも、ぱっと一見した感じで、説得力が違うというか、納得感がないというのか。

とはいえ、キャリアがかなり違う相手に、井上は5戦目の選手としては健闘したとも思います。
ただ、バイソンを本当に脅かす攻撃というのは僅かで、ボディブローのヒットも実況解説が言うほど、強く深く打ち込めていたかというと、質量ともに不足あり。
それに倍するヒットを下に上にと返されてもいました。
終盤、8回と9回は取ったかと思いますが、それ以外、どの回が井上に行ったものか、正直よくわかりませんでしたね。



エマヌエル・ロドリゲス戦を二週間後に控えた西田凌佑は、リング上でミット打ちなどを披露していました。
これを公開練習に代える、ということなのか、別にジムで取材に応じるのかはわかりませんが、それもひとつの方法なのかもしれません。
調整としては一番大事なときではないかと思います。見た感じ、顔色は良さそうでしたが。

何しろ相手が相手だけに、予想と言えば不利になりますが、少しスピード落ち加減、ちょっと打たれるようにもなった上に、試合間隔も空きがちと、不安を言えば言えるロドリゲス相手に、サウスポーの西田が長い距離を維持出来れば...という期待も、当然持っています。

東京ドームの2日前に、こちらはこちらでかなりの注目カードです。ドームのラインナップと比べても見劣りしない、と言えるでしょう。楽しみですね。


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単純に巧くて強い 奈良井翼、進境示すKO奪取

2024-04-21 00:00:25 | 関西ボクシング



三日連続のライブ配信、金曜夜のU-NEXTYouTube配信は、メインを務めた堀池空希の素質に感心しました。
日本のウェルター近辺で、これほど攻防共に良さを見せた新人、最近いたかなあ、と思うくらい。
まあ、初回KO勝ちで、相手も戦績の浅い相手ですから、何もかも良く見えただけ、かもしれませんが...正直に言うと、これ、かなりの「タマ」かも...と、ちょっと心が沸き立ちました。
今後、注目したい選手です。



さて昨日は、府立地下から二週連続のライブ配信。
しかも、共に関西のジムの日本チャンピオンがメインイベンター。
下町俊貴に続き、原優奈にも勝って欲しかったところですが、結果は厳しいものでした。


日本ユース王座戦では亀田京之助に、日本タイトルでは坂晃典に、いずれも大阪のリングで敗れている奈良井翼は、三度目の正直とばかり?気合い充分。
そして、気合いだけでなく、ボクシング自体にも、しっかりと防御に気を配った、練られた部分が見えました。


初回、原優奈は遠目の間合いからジャブ突くが、奈良井が微妙な間合いで見て、踏み込むときはコンパクトなワンツーをしっかり。
原がジャブで抑えることが出来ず、右ショートクロス、左フックなどをヒットさせた奈良井が取る。
2回、奈良井が良いリズム。ワンツー(下から上)、左フックの返し。終盤、原もジャブから右へ、しかし奈良井返す。奈良井のヒットがより正確。

3回、原は少し目先を変え、ジャブから右ボディストレートを伸ばす。しかし奈良井が右クロス被せ。
奈良井はワンツーの間合いに原を捉えた感じ。原、ジャブ突いて出るが、奈良井が身体の軸を回して外し、左ボディブロー。奈良井。


奈良井が外して当てるリズムに乗っている。4回早々、原のワンツーを外した奈良井、左フック。原ダウン。
立った原に、奈良井また外して左フック。しかし原もワンツー、コンパクトに返してくる。


ここまで意外なほど(失礼)防御から攻撃への流れが良かった奈良井、好機を迎えて、その配分が少し狂うか?
ならば原にも挽回、凌いで逆転を期すチャンスはあるか?とも見える。

しかし原が出て保たそうとするところ、少し間を置いた奈良井が外して左フック。さらにワンツー、左ボディ。

攻撃力はすでに上位の力があった奈良井だが、間を取って外し、当てる。防御も良くなっているからこそ、この組み立てが光る。
また、打ち方自体もバランスが良くなり、無駄な力が入っていないフォームになっていて、パンチ力がより生きている。

打たれた原が、もっとこい、というジェスチャー。いつも飄々と闘う原が、違う貌を見せている。それ自体が...と言える展開。
この回終盤、奈良井のワンツー、二度。奈良井10-8。


5回、ジャブの応酬。原のジャブも良いが、正確なのは奈良井も同じ。
原はダメージ抱えつつ出て、奈良井をロープ際に追うが、ミスの後ワンツーで倒され、二度目のダウン。
立ったが奈良井が詰めて、最後はまたワンツー。三度目のダウンと同時にレフェリーが止めました。



試合全般を通じて、上記の通り、奈良井が良くなっているなあ、という印象ばかりが残りました。
原優奈の方は、別段いつもより悪いとかいうこともないように見えました。もちろん、特に良いということもなかったのでしょうが。
少なくとも、これほどの完敗を喫するとは、想像出来ませんでした。
しかし、ジャブを丁寧に外され、思うようにリズムに乗れない僅かな間に、奈良井の鋭い攻撃を断続的に受けてしまった内容は、まさに完敗でした。

もしこの試合を、両者の過去の試合ぶりなどの事前情報、予備知識を持たない、例えば海外のファンなどが見たら、単に奈良井翼が巧くて強い、という以外、何も思わないのではないか。
そんな試合内容だったと思います。


正直、私は、奈良井翼の攻撃面の良さはわかっていても、防御面にこれほどの目配りが出来て、丁寧に外せて、それ故に攻撃の良さが今までに増して生きる、今回のような闘いぶりは、想像していませんでした。
もし今後も、今回の試合運びに通じる闘いを続けられるなら、今後もかなり期待していいのではないか、と思います。
鮮やかなほどの進境を示した、新王者の誕生でした。奈良井翼に脱帽、そして拍手です。



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前の手で倒せる、長身サウスポーの強み 下町俊貴、5回TKOで凱旋防衛

2024-04-15 00:03:57 | 関西ボクシング



土曜日府立地下のメイン、日本スーパーバンタム級タイトルマッチは、戴冠戦と初防衛を東京で闘った下町俊貴が、1位のデカナルド闘凜生を5回TKOで下し、二度目の防衛となりました。


両者共、立ち上がりから好調そう。動きに切れがある。初回は互いに探り合いか。右ジャブのぶん、やや下町?
2回、デカナルドは振りの小さい右ショート。大振りにならず、最短距離のパンチを狙う。下町左のガードが良い。
デカナルド、仕掛けて左フック、良いところに届いたかと見えたが、下町すぐワンツーストレートを決める。互いに好打。

3回、デカナルド、左リードジャブ。ワンツーは下町、距離で外す。下町のボディ攻撃、遠目から。
デカナルド、外してから入ってショートで連打。しかし下町、距離が詰まってもガードが良い。

4回、下町ワンツー、左ボディアッパー。少し効いたか。デカナルド懸命に返す。連打は4発、5発と続く。
普通の相手なら効果的なコンビだが、下町ガードが締まっている。下町また遠目から左ボディアッパー。同じパンチを上にも。

デカナルド、力感はあるが大振りはない、良い攻め口を見せている。
しかし下町、ガード堅く、ボディブローで食い止め、右ジャブで遠ざける、という流れを譲らない。


中盤以降、回を重ねる毎にデカナルドは苦しくなっていきそう...と思っていた5回、一気に決着しました。

サウスポーの前に出た右脇腹、レバーを打ちに来たデカナルドに、下町、インサイドから小太刀のような右アッパー。
レバー狙いの相手に、前の手で打てる対抗策、というパンチだが、見事に決まってデカナルド、ダウン。
立ったがダメージ残るデカナルドに下町追撃。畳みかけつつ、よく見てもいて、反撃を外して右フック、こめかみに。二度目のダウン。
なおも立ったデカナルドに、左ボディ、右フック、左ストレート。反撃の左右を振りながら前に崩れるデカナルドを、レフェリーが救って、TKOとなりました。


下町俊貴の、心技体の充実をほぼ全て見られた、という試合内容でした。
日本チャンピオンとして、誰の目にも納得感のある巧さ、強さを見せた、と言って良いでしょう。

ボクサーというもの、前の手で打つパンチで相手を倒すというのは、ひとつの理想ではありましょう。
それを長身、しかもサウスポーがやれることの強みというのが、存分に見られた試合でもありました。

下町俊貴、新人王決勝戦でも前の手の威力を見せて勝ち、見事ノーマークからMVPに駆け上がった痛快がありましたが、さらに着実に強くなり、日本タイトルのレベルでも、その強みにますます磨きをかけています。



ただ、このクラスの世界というと、あのお方ですから、なかなか言えないところではあります。
とはいえ、あのお方の今後も考えれば、しばし先に、その次を伺う、ということは充分出来るでしょう。
それも踏まえてのフェニックスバトル出場だったのか、と考えれば、グリーンツダジム本石会長の舵取りは、極めて適切なものだと、傍目には見えますね。

あとは、その時までのキャリア構築です。国内にはWBAランクに入っている村田昴や、大橋ジムの強打、OPBF王者中嶋一輝がいます。
リングサイドには当然、大橋会長がいましたが、下町の闘いぶりをどう見たものか。中嶋で勝てると見たか否か...誰か、突っ込んで訊きに行ってくれませんか(笑)。
中嶋は奈良出身ですんで、大阪で興行してもお客さん来ると思いますし、また府立でやってもらってもいいかもですね。と、勝手なことを言う(笑)。


まあ、真面目な話、下町のライバルと言えば石井渡士也ですね。
前回の試合は、互いにある程度まで相手を攻略し、攻略された末に「お互い様」という感じのドローでしたが、やっぱり決着戦を見たいです。
そりゃ、あの9回は下町のTKOだろう、と言いたい気持ちもありますが、まあ、試合として凄く良かったんで、そこは抑えまして...(笑)。


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今日も府立からライブ配信 もうすぐ開始

2024-04-14 15:09:23 | 関西ボクシング
昨日はLeminoで府立の試合をライブで見られましたが、今日はYouTube。
三田から世界へ、をテーマにした大成ジムの興行。
WBO世界戦が内定した、加納陸の試合は中止となりましたが、ホープ尾﨑優日メインで行われます。





もうすぐ、15時30分から開始とのこと。
概要欄に全カード出てますが、セミファイナルの野口海音vsパラミン・セーンパック戦が中止になったようで、10試合予定が9試合に変わっています。


そういうことで取り急ぎ。




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これほど巧く据わりが良いとは タノンサック、ダウン喫するも大差勝利

2024-04-14 00:00:46 | 関西ボクシング



昨日のLeminoフェニックスバトル、府立地下からのライブ配信、楽しく見ておりました。
感想はセミファイナルから。
メインと同じく要注目と書いた一戦は、色々と予想外、ではなくて、予想以上、と感じることが多い試合でした。


OPBFライトフライ級チャンピオン、ミエル・ファハルドは、4団体のうちふたつはフライ級、ふたつはライトフライ級でランクインしていて、ライトフライ級でもコンディションが良さそう。
過去試合で発揮された強打の迫力はなかなかで、左フックをこれでもかと振り回すさまは、まるで往年の和製フレイジャー、吉野弘幸の小型版かという。
日本人のライトフライ級上位陣の周辺から、最近、OPBFの話が出ないのもなるほど、と思うような、迫力ある試合ぶりが、大阪のリングでも見られるか、というところでした。


しかし当然、タノンサック・シムシー陣営も、相当警戒し、研究し、きちっと「方針」を立ててきました。
初回から、打つのは軽め、当てたら続けて打ち込むのでなく、足使って捌いて、距離で外すことを最優先。
これに徹するタノンサックに対し、ファハルドは強打を打ち込む機会自体を得られない。
ガードの上を叩くことさえ数少ない、という展開。

初回、2回とほぼノータッチに近い。3回、タノンサックは右カウンター決める。相打ち気味のもあるが、自分のパンチだけ当てる。
ファハルドはボディブローを狙い出すが、タノンサックの動きが良い。
4回、ファハルド、ワンツーストレート伸ばすがタノンサック躱し、逆にワンツー当て返す。ファハルドの空振りが目に付く。
5回も同じ流れ。6回、ショートで両者、希なコンタクト。ファハルドがバランス崩す。
7回、タノンサック右を外して左ボディ。ジャブ上下。8回、タノンサック左ボディまた好打。ファハルド大きな空振り。

タノンサック、高い集中を保って、アウトボクシングを遂行している。
これまではほとんど倒す試合ばかりで、これほど外すことを優先して、その方針を守って長いラウンドを闘うような試合をしてこなかったタノンサックの、新たな一面を見た感じ。

9回、タノンサック変わらず、右カウンター際どい。ファハルドの右クロスに、左ボディ差し込む。
このまま事無く収まると見えた10回、ファハルドの右クロス、左フックとヒット。ファハルド追って打ち、タノンサックが足で外した方へ、追いかけるような左のロングフック。
タノンサック、一発でダウン。この辺はもう、理屈も何も無い、強打者の怖さというしか。

ダメージ無いわけもなさそうでしたが、タノンサック立って、逆に打ち返す場面も。
ファハルドは疲れたか、また空振りし、打たれて逆に下がる。

11回、ファハルドは左フックをコンパクトに打てるようになり、攻めて出る。
しかしタノンサック、右クロス返して、ボディブローも追加。ファハルド押されてスリップダウン。この一連で、食い止められた感じ。
最終回、ファハルドの大振りをダックして外すタノンサック、また余裕が出て、ジャブ突いて外し、試合終了。
判定はダウンがあって、少し接近した数字になりましたが、3-0でタノンサックを支持していました。


10回のダウン、11回途中までは、僅かに強打ファハルドの流れでしたが、それ以外の時間帯において、タノンサックは強打者相手に、その持ち味を封じる闘いを貫いて、クリアな勝利を得ました。
これほど据わりの良い、技巧のボクシングをしての12回判定勝ちは、予想外というか、予想以上のこと。
ダウンを喫したのは反省点としても、新たな境地を見せたという意味で、評価すべきだと思います。


普段タノンサックを見ていないある友人は、試合後「矢吹正道はよくこの選手に勝ったものですね」という感想を述べていました。
確かに圧倒的な距離の差と強打を持つ矢吹ならばこその攻略であって、寺地拳四朗や矢吹のような、世界クラス以外の日本人上位選手たちにとっては、勝ったタノンサックも、敗れたファハルドの強打も、出来れば敬遠していたい対象かもしれません。
実際どうか、今後については不明なれど、少なくとも、今回の試合が終わってから、それをつぶさに見た上でないと、誰一人挑戦に名乗りを上げることはなかった、という事実が、すでにして残っているわけです。
そういった意味においても、高いレベルの、貴重な一戦をじっくりを見られたことは、ボクシングファンとして楽しく、嬉しいことでした。


勝ったタノンサックは、当然世界ランクのさらなる上昇が期待出来るでしょうし、いずれライトフライ級の世界タイトルを目指す、有力コンテンダーとなるでしょう。
寺地拳四朗への挑戦がかなうかは微妙にも思いますが、彼が首尾良く4団体統一を果たし、フライ級へと転じるとなれば、空位の王座を争う顔ぶれには、充分食い込んでいけそうですね。
その時は、大いに期待し、応援したいと思います。



コメント (5)
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今日は大阪からLeminoライブ配信 下町俊貴、V2なるか セミのファハルド、タノンサック戦も要注目

2024-04-13 00:05:10 | 関西ボクシング



ということで本日は午後16時30分から、Leminoにてフェニックスバトルのライブ配信。
普段の大橋ジム主催とは違い、週末、大阪での興行ということで、時間的には夕刻から、少し早めに始まります。







こちらがJBCの試合予定
一試合、4回戦が中止になったようで、8試合予定がひとつ減って、全7試合です。


メインは昨年、後楽園ホールでの二試合で戴冠、初防衛を果たし、評価を上げた長身サウスポー下町俊貴が、同じ大阪は六島ジムのデカナルド闘凜生を迎え撃つ一戦。
下町には減量という心配がつきまといますが、さらに進境を示して、上への話に繋がる機運を生み出せるか。



そしてセミにも、OPBFライトフライ級タイトルマッチが組まれ、これが比タイ戦。
王者ミエル・ファハルドに、グリーンツダとの契約もある?お馴染みタノンサック・シムシーが挑む一戦。

タノンサックは、京口紘人挑戦が相手のコロナ感染で前日に流れる不運に見舞われ、結局、仕切り直しの挑戦ならず。
その後、世界挑戦へと繋がる一戦として挑んだ矢吹正道戦では敗れたものの、世界ランカーとしての力は充分に示してきた選手です。



で、挑む先はどうなのか、という話ですが、これがなかなかの「タマ」かもしれず...王者ミエル・ファハルドは昨年8月15日、故・坂間叶夢のラストファイトの相手、ジョン・ポール・カブラニスを初回、あっという間に3度倒して、空位のOPBF王座を昨年獲得した選手。
試合動画ありましたんで貼ります。スマホの撮影なのか、ちょっと寄り過ぎ。一部切れてますが、最初と最後のダウンは視認出来ます。
赤のグローブがファハルド、青がカブラニスです。





話が早くてけっこうです。ところが、これに輪をかけたような試合もあり。
カブラニス戦の前の試合、22年12月28日、サラウット・ジアムトーンとの「ABF」ライトフライ級王座決定戦。ABF...そんなのがあるんですね。





こうなるともう、そんなあほな、という言葉しか出てきません。何しろ左フックの強打は相当なものですね。
なるほど、ここしばらくの間、日本の108ポンド級上位の選手が、誰もOPBFのことを言わんな、と思っていたら、こういう選手が王者だったからか...と納得したりなんかして。


ファハルドの戦績は14戦11勝(10KO)1敗2分。完璧とは言えませんが、現状の力はかなりのものかもしれません。
唯一の黒星は4回戦時代にアルアル・アンダレス(先日、重岡銀次朗戦を「病欠」した選手です)に敗れたものながら、判定は物議を醸した、とか。
先頃ガラル・ヤファイに敗れたアルゼンチン人ランカー、アウグスト・ガウトに初黒星をつけていたり(2回TKO)他にも勝ち方は圧倒的なものが多いと評判です。


これは人知れず、なかなかの好カードなのかもしれません。そうじゃなかったらごめんなさい(笑)
とにかく、こちらもメイン共々、じっくり見てみたい一戦ですね。



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