さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

石井会長、アフターの楽しみにも理解あり 2日土曜日ホールは17時開始

2023-11-30 05:54:47 | 関東ボクシング


12月2日のダイナミックグローブは、坂井祥紀vsシーサー皆川の日本ウェルター級タイトルマッチがメインで行われますが、その興行全体の見どころを、石井一太郎会長が自ら語る、お馴染みA-Sign動画がアップされましたんで、紹介。





梶颯再起戦のこと、村田昴残念ながら欠場、高見享介が老雄リト・ダンテに挑む一戦、ホープ小川寛樹出場など、アンダーカードの見どころについても触れている動画です。

当日はU-NEXTで配信もあり、楽しく見ようと思っていますが、8分41秒くらいから、試合開始時間についても言及あり。
今回の興行は第一試合開始が17時とのこと。
その理由については「吞みに行けるじゃん」(笑)と笑ってはりますが、これは観戦に行くファンにとっては、それなりに重要な話だったりします。

もちろん、平日開催なら18時開始で仕方ないですが、土曜日の興行でも判で押したように同じ時間で始めて、終わるのは22時に迫る時刻となれば、そのあと観戦仲間と連れだって、飲み屋で完敗を振りかえる、じゃなくて乾杯して、あれこれ語り合う時間など、ほぼ取れないです。

田舎者の感覚で行くと、東京って終電も遅くまであるのかと思ったら、田舎と言うほど変わらないし、石井会長の言うとおり、水道橋近辺や文京区の辺りって、お店終わるのがけっこう早いです。
コロナの時期を経て、その傾向はますます、なのかもしれませんし。

昔は夜通しやっているお店が普通にあって、ホールで試合見たあと、一度、そこで朝まで語り合う、というグループに入れてもらった...のはいいのですが、そのグループというのが、ボクシングを大いに語り合って、眠くなったら仮眠とって、また起きて語り合う、という凄い人たちでして、これはさすがにようついていかん(笑)と、這々の体で逃げ出したことがあります(笑)


まあ、今となっては楽しい思い出、笑い話です。
ボクシング観戦の楽しみ方って、人それぞれにいろいろあると思いますが、こういうところも大事なんですよね。
単に試合見て帰る、だけじゃない部分というか。
YouTubeのコメントにもありますが、ボクシングジムの会長さんで、こういうところを考えている人って、あんまりいなさそうですが、石井会長はこういうところが良いですね。
ちょっとしたこと、つまんないことだと思う向きもおありでしょうが、実はそうじゃないんですよ、ええ。



そんなことで、土曜日は始まるのが一時間早いですよ、という。
こんなマイナーブログで書いてみたところで、さしたる周知効果もないでしょうが、多少なりとも足しになれば、ということで。



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両者とも再浮上期す 木村吉光、坂晃典大晦日に再戦決定

2023-11-29 09:21:43 | 関東ボクシング




メインの世界戦はカード未発表のまま、という異例の発表があった大晦日、大田区総合体育館の試合ですが、メインも決まって、発表されました。
井岡一翔はジョスベル・ペレスという選手と対戦。8位だそうです。
以前、フライ級でアルテム・ダラキアンに挑み判定負けした選手とのこと。

こちらの記事には、色々詳しく書かれています。
読んで何を思うかは人それぞれでしょうが...私としては、記者というのも楽やない、ということを改めて思った次第、です。
ご苦労はん!というところ、ですかね。



まあ、基本、好きにしたらええがな、ということで(笑)これよりも個人的に重大なのは、アンダーカードに木村吉光と坂晃典の再戦が入ったことですね。
OPBFスーパーフェザー級王座決定戦、とありまして、あれ?これは誰かが持っていたタイトルでは、と思ったら、森武蔵が王座返上する予定、みたいな話。
ちょっと疑問を感じる話ではありますが、とりあえずそうなるのでしょう。


前回の対戦については、日本王者として防衛にも成功していた坂に対し、苦戦続きでキャリアの危機にあった木村が、それこそ乾坤一擲の勝負をして坂を倒し、立場を逆転させた、という試合でした。
両者はその後、坂が日本王座を失い、木村も力石政法との決戦に敗れ、改めて再浮上を期す者同士、ということで、言えば立場が揃った、と言える状況にあります。

原優奈戦から調整試合なしの坂に対し、再起戦勝利を挙げている木村の方が、状態としては良いのだろうと思います。
しかしもう、こういう舞台では「そういうこっちゃない」のでしょう。
両者にとって、改めて未来を切り拓くための一戦。タイトルどうより、ボクサー人生を賭けた一戦と言えるでしょうね。


この日は堤駿斗の4戦目と共に、このカードが言えば目玉になりますね。
大晦日、元々紅白は見ないし、他に何も見るものがなかったのですが、有り難いことにABEMAのライブ配信という楽しみが出来ました。

そりゃ、6千円と言われるときつい(笑)ですが、普通の価格ならお金払ってでも見たいくらいです。
その分、画質を安定させてくれれば、というところでもありますが。ABEMAの無料配信、スマホやタブレットならともかく、大画面で見ようとすると、どうも良くないですしね。
大田区からということは、重岡兄弟のダブル世界戦とかと同じ、と見るべきでしょうから。そこは残念ではあります。



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雪辱に闘志燃やすも、捨て身の反撃届かず 高田勇仁、森且貴を再び下す

2023-11-28 10:00:03 | 関東ボクシング



ということでLeminoフェニックスバトル、またも充実の一戦を見られました。メインから感想です。


かつては強打を持ちながら、黒星の多い選手だった高田勇仁ですが、日本王座へ駆け上がる過程で、ついに開眼かという印象強し。
その過程で、痛烈なKOに仕留めた相手、森且貴の再浮上を受けて、タイトルマッチでの再戦となりました。


立ち上がり、構図としては強打を見せる高田に、忙しなく動いて速いジャブから、という森。基本、両者の持ち味どおり。

2回、ジャブから右ボディ、重そうなパンチを高田が決めると、森が速いジャブ連打から、同じく右ボディ返す。
しかし高田、右アッパーで脅かす。すると森、速いジャブを突き、少し肩入れてカウンター気味に決め、とやり返す。
高田、右かと思ったら飛び込んで左フック。ラスト、右アッパーから左フック返し。

森にしたらスピード生かしてビジーファイトに持ち込み、高田のリズム、フォームを乱したい。
落ち着いて構えられ、狙われたらパワーの差があり、難しくなる。


それが森のジャブとフットワーク、時折のボディ打ちでかなうものかどうか、と思っていた3回早々、アクシデント。
高田が右決めて、アッパーで追撃したところ、森の頭部が高田の顔、真ん中にヒット。ぐらついた高田に、森が右を当てる。
レフェリー割って入り、高田に休憩を与える。ていうか、両者とも休憩してるわけですが。

コーナーで高田、両グローブ叩いて闘志を見せる。レフェリー諫めて、再開。
高田、怒りもあってか、連打を続けて攻める。森は足を使って外しにかかる。

この回終盤、今度は高田の方から当てるバッティングがあり、また休憩。
このような形で高田のリズムが乱れるか、と見えたが、バッティングが「おあいこ」になったこともあり?この後、徐々に落ち着いていった印象。


ここまでポイントは高田が抑えていると見える。
しかし4回、森が速いジャブ、ダブルトリプルと当てる。高田の左は肩入れて打てるが単発。
森、右フェイント入れての左。偽の逆ワンツー、とでもいうべきか。右クロスもダイレクトで当て、この回クリアに取る。
5回も森の速いジャブが良い。高田のプレスが弱まったわけではないが、懸命に動いて当てていた。

このまま行けば途中採点の発表時点で、3対2のスコアになる。
後半も競った回を取っていくという形で、森にも勝機が...と思ったのですが、この回ラスト20秒くらいか、高田が左を当てず探りに使って、右ストレート。
これがクリーンヒットして、高田追撃のワンツー連発。森ピンチ。僅差で取れたであろうポイントをひとつ落とす。痛い痛い失点。
途中採点、フルマークひとりは如何ともし難いにせよ、残り二人が4対1で揃ってしまう。これを3対2に出来ていればと悔やまれるところ。


6回、劣勢の森、奮起。果敢に出て、右アッパーのヒットを奪う。しかし直後、高田が反撃、同じ右アッパー決めると、森がダウン。
食った直後に同じパンチ返して、それで倒す高田、お見事としか。森はパワーの差を見せつけられた形。

劣勢の後半、出鼻にこれはますます厳しい。ダメージあり、再開後クリンチを繰り返し、三度目は高田を押し倒す格好に。
高田左フック連打で追い立て、右クロスショートで決める。森なおもクリンチでしのぐ。10-7つけてもいいかという回。

高田のリードさらに拡大、ダメージもあり、森は心身共にますます苦境。
これはさすがに(あまり好きな表現ではありませんが)「折れた」かな、と思いました、が。


7回、高田は要所で左ボディを打ち込んでいく。パンチ力の差を見せる。
8回は森がジャブを増やし、手数で差を埋めようとする。くっついても食らいついていく。森はよく粘っている。
そして9回、遂にノンストップの猛攻が始まる。きっかけは右フックのヒット。高田のこめかみ辺りを捉えた。
森が左右のボディ攻撃を続け、高田疲れもあってか失速。
強打による迎撃がなくなり、打ち返すが威力が無い。自らクリンチを求める場面も。場内大歓声の3分。

最終10回もバッティングで中断があったのち、森が出て左フックのヒットから攻め立てる。
しかし高田が肩を入れたジャブで突き放す。森、半ば捨て身で出て打ちまくる流れが、ここで切れた。
高田が右ダイレクト、左右をヒット。間合いが取れるぶんだけ有利。しかし森も最後まで食いついて、激しく左右の打ち合い。
試合終了、9回と10回は、ベストラウンド候補に挙がるような激闘でした。

判定97-92×3、高田が森を再び下して防衛。
誌合後、実況が、Lemino興行は「神回」が多いと評判で、と自賛していましたが、言いたくもなろうと納得。
またしても、の好ファイトだったと思います。



勝者、高田勇仁は、世界へという話をするなら不足も感じますが、日本チャンピオンとしてまずは合格点。
もちろん若干不安定な面も見えましたが、強打を秘め、森且貴捨て身の反撃に遭いながら凌ぎ、強いジャブで展開を変えて押し止めたあたりは、王者らしい冷静さが光りました。
タイに遠征しての挑戦なら、今すぐにでも出来るでしょうが、これだけ魅力あるところを見せたのだから、Leminoの配信する興行で、何とか挑戦を実現したいところです。
そういう「機運」を生み出し、作り上げられるかどうかですが、今後もうひとつかふたつ、上位陣や海外のランカー(最近、日本でも勝っている選手などもいますし)あたりを破っていけば、充分可能ではないかと。
もちろん重岡兄弟と、という話になれば、ABEMA配信試合になるわけでしょうが。


森且貴については、きつく言えば改めて限界も感じた試合でしたが、その敢闘精神は変わることなく、見る者の心を揺さぶるものでした。
パワーで劣り、ポイントで勝たねばならない選手でありながら、序盤を抑えられなかった以上、不利な流れになるのは仕方なく、途中採点の直後にダウンを喫するなど、展開としては最悪でした。
しかしそこから見せた心身の反発力は、やはり驚異で、感動的というべきものでした。
省みなければならないことは当然あるのでしょうが、傍目に見る者としては、まず最初に、やっぱり拍手を送りたい気持ちです。



メインがこのとおりの熱戦だった上に、アンダーも印象的な試合続き。

セミはチャールズ・ベラミーが時の流れに抗えず、若い可兒栄樹にに倒されるという、ボクシングの残酷さを見せつけるような試合。
セミセミは全日本新人王対決を、渡邊海が制しましたが、大谷新星は過去最高かなと思うほど、力み無く打っていくボクシングが出来ていて、採点も内容も僅差。
勝った負けたというのは便宜上の話に過ぎない、新たなライバル関係が生まれた、という試合でした。
あと、63キロ契約の試合で勝ったホープ中島海二も、体格面で言えば、若い頃の中谷正義を初めて見たときに似た、強烈な印象を残しました。
技術面やその他についてはこれからでしょうが、ちょっと注目していきたいですね。


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強打で返り討ちか、痛烈KO敗の雪辱か 高田勇仁vs森且貴再戦、本日Leminoで配信

2023-11-27 07:00:37 | 関東ボクシング



昨日はU-NEXTで4試合見たわけですが、今日は今日とてLeminoの無料配信で、奇数月ながら、八王子中屋ジムとの共催という形で、大橋ジムのフェニックスバトルがあります。
メインは日本ミニマム級タイトルマッチ、高田勇仁vs森且貴の再戦です。








前回はランカー対決だった高田と森、ミニマム級らしからぬ強烈なノックアウトで高田が勝利。
その後、高田は日本王座へと駆け上がり、森は再起後も激闘を勝ち抜いて、日本王座再挑戦へとこぎ着けました。

ミニマム級の国内シーンは、世界王座にある重岡兄弟に続くホープの競争という観点で、真正ジムの小林豪己が初黒星で雌伏の時にあります。
従って、強打と共に安定感が出てきた日本チャンピオン、高田勇仁が世界への待望論を勝ち取れるか、注目の一戦となりますが、大橋ジムが再びタイトルマッチに送り出す懸命果敢なファイター、森且貴を返り討ちに出来るか否か、ですね。
森にしてみればいよいよ背水の陣、というと大袈裟かもですが、そういう試合でもあります。激戦必至と見ますが...。



アンダーもなかなか良いカードが並んでいます。この辺はLeminoならではの充実度か。
とはいえ、これでも普段からすればおとなしめなくらいですが。

来月、井上尚弥メインに、バンタム級トーナメント決勝も組み込んだ大興行があるので、奇数月の月末にカードを持ってきたという事情もありましょうか。
とはいえ、あのチャールズ・ベラミー4年半ぶりの試合があったり(相手も楽なタイ人とかじゃなく、日本1位の可兒栄樹)、渡邊海の相手が新人王の大谷新星だったり、やっぱり普通とは違うところが見えます。
もちろん世間からは地味な話なのでしょうが(笑)ボクシングファンとしてはけっこう楽しみなカードで、しかも無料です。有り難く視聴しましょう、ということで。




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圧倒的な強さ故に、待望の一戦は遠のく? ベナビデス、アンドラーデをTKO

2023-11-26 21:57:35 | 海外ボクシング


ということでショータイムのラストPPV、U-NEXTでのライブ配信ということで、有り難く視聴しておりました。


簡単に感想ですが、メインはやっぱり強いぞデビッド・ベナビデス、という結論で終わりました。
デメトリアス・アンドラーデは、いつもは序盤にスパートして、3回くらいまでに打ち込み、ダウンも取り、でもスローダウンしてペース配分、リードを元手にコントロール、という、見ていてどうも楽しくない試合をする選手でしたが、今回はそういう算段ではなく、本当に出るとこは出て打たないと、この相手には通じない、という「覚悟」が見える試合ぶりでした。

2回にはコンビネーションを繰り出し、揉み合いながらも打ち勝ち、気合い充分。
3回も身体を寄せた位置から攻め続ける。
しかしベナビデス、長い腕を畳んで、右アッパーから左フック返しなどを決めていき、アンドラーデが巧みにアングル変えて打ったり外したりしても、まるで容易いことのようにパンチの軌道を変え、角度を変えてアジャストしていきます。

単に大柄でパワフルで、というのみならず、防御勘も良く、パンチも最短距離を見つけて通し、当てられる。
攻防共に豪快なイメージがあるが、実は緻密で繊細な部分が一番凄い。
そんなデビッド・ベナビデスの「強い天才」ぶりが徐々に発揮され、4回の右強打でのダウン、その後も断続的な攻撃止まず。
アンドラーデ懸命に凌ぐが、ダメージを受け続け、6回終了後、セコンドが棄権の意志表示。誰もが納得の決断でした。


過去のドーピング違反、体重超過などの「前科持ち」ではありますが、同時に誰の目にも明かな天賦の才と、天与の体格を持つ26歳。
ようやく大試合と言えるカードに辿り着き、果敢に挑んできた技巧の王者、アンドラーデをも、きっちり撥ね付け、打ち据えるデビッド・ベナビデスの強さは、まさに圧倒的でした。
試合後は改めて、カネロ・アルバレスとの一戦を待望する旨、語っていましたが、その強さ、充実ぶり故に、結局はその一戦が遠ざかってしまうんではないか、と思うほどに。

しかしWBCも、いつまでもこの団体内統一戦を先送りにする理屈を生み出し続けるわけにもいかんでしょうし(ラスベガスにおける大一番として実現するために、なんて言えませんからね。本当にそうなりますから)、どうなるんでしょうかね。
まあ、普通の頭では追いつかない、面白い話を、また聞くことになるのかもしれませんが...。



セミのジャモール・チャーロは、体重超過しようが、観客にブーイングされようが関係なく、パワーと体格でまさるノンタイトルのカードで、ホセ・ベナビデスJr.に、無理をせず、錆落としに徹する、という試合ぶりで判定勝ち。
ブランク明けだから、という理屈は当然あるわけですが、そういう試合って、こんな大きなイベントでやるんじゃなく、地元のローカルファイトでこぢんまりとやるものでしょう、というところですね。
ベナビデス兄は、パワーの差を積極性で埋めて、健闘したと思います。彼のおかげで、試合自体は救われたかな、という印象でした。


IBFスーパーライト級タイトルマッチ、スブリエル・マティアスvsショジャホン・エルガシェフは、マティアスの5回終了か、6回開始かのTKO勝ち。
序盤こそ左ストレート、それをリードにした右フック返しやコンビネーションが出たエルガシェフですが、タフなマティアスに身体を寄せられると、ショートの距離での防御が甘い欠点を露呈し、あっという間に打ち込まれてしまう。
その流れを変えられず、はぐらかす巧さもないエルガシェフ、劣勢が続いて、わりとあっさり棄権?した感じでした。


WBAスーパーフェザー級タイトルマッチは、レイモント・ローチがエクトル・ルイス・ガルシアを僅差2-1で下し、新王者。
解説の岩佐亮佑が、自分の見方を反省するようなコメントをしていましたが、無理もない、というくらい「どっちでもええわ」な回が9つ重なった挙げ句、10回からようやく展開が動く、という難儀な試合。

10回ローチが攻勢、11回にローチのダウン奪取(スローで見たらヒットじゃなくて、引き倒しのような感じでしたが)があって、でも最終回は元通り。
要は最初の9回をどう振り分けるか、もう好き好きやなあ、という風に思っていたら、判定はローチに行きました。
まあ、終盤までは見ていてあまり身の入らない試合でしたね。別にレベルが低いというわけではなかったんですが...。



さて、ショータイムでの放送が最後となった、PBCの試合ですが、今後はAmazonかNETFLIXか、或いはちょっと格差付けて?双方に配信するか、とか、ちょこちょこ記事は見ますが、まだはっきりとした話ではないようです。
今後、U-NEXTにおける、FIGHTSPORTSを通じてのライブ配信が、これまで同様にかなうのかどうかは、ちょっとわかりませんが...ショータイムのボクシングを「切った」パラマウント+の配信がWOWOWオンデマンドで始まる等々、スポーツに限らず、オンデマンドの業界は色々と激しく動き続けています。

Amazonが海外ボクシングを配信するなら、帝拳の関与もあろうし、見やすい実況解説付き、という期待は出来るかもしれません。
しかしNETFLIXとなると、そういう体制になりうるものかどうか...まあ、遠からず答えは出るでしょうが、気がかりなことです。



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心が弱れば目方も落ちぬ? チャーロ兄、無冠戦で体重超過

2023-11-26 04:32:51 | 海外ボクシング




ということでショウタイムのラストPPV興行が見られる楽しい日曜日ですが(笑)
メインのホセ・ベナビデスとデメトリアス・アンドラーデは無事、計量パス。
お決まりのフェイスオフかと思いきや、最後は...ちょっとエエ感じ(笑)。





ベナビデスはケイレブ・プラント戦とかありましたけど、アンドラーデはおそらく過去最高のビッグマッチでしょう。
その喜びがあったのでしょう、か。
何しろ両者好調そうですし、あとはリングの上で大いにやっていただきたい、というところです。



アンダーというか、PPVの枠内に入る4試合全部見どころあり、枠外にも見たい試合あり、YouTubeとかで配信あるのかなあ、と思っていたところ、セミ格の試合でジャモール「お兄さん」チャーロが計量失格。
契約ウェイトはミドル級プラス3ポンドだったのですがそれを超過。166ポンド1/2で、再計量でまた増えてて、もうスーパミドル級リミットと変わらん、とのこと。





こちらの投稿によると、チャーロ兄には163ポンドを超過すると、1ポンドごとに7万5千ドルの罰金が科せられるとのこと。
ついでに、176ポンドからは、またさらに多額の罰金、と。
176って...と思うが、この調子だと試合当日、そのくらいを越え(肥え?)てても、不思議は無いですかね。


メンタルの問題もあって、2年5ヶ月のブランク、そしてタイトルマッチじゃなくて無冠戦からどうぞ、という優遇をされていながら、この事態は、正しく失態としか言えないですね。
こんなのが世界ミドル級のタイトルホルダーとは、お話にもなりません。
しかも、相手が、ミドル級としては小柄というか細いんだろうなあ、と思える、元スーパーライト級王者のホセ・ベナビデスJr.というのも、元々体格を比べてどうなんやろうと思っていたカードですから...いやはや。
なんだか、メインとはだいぶ、見る側の心持ちが違う試合になってしまいましたね。





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月末から来月にかけてライブ配信複数あり U-NEXTボクシング、地味ながら堅調?

2023-11-25 04:54:46 | 関東ボクシング




明日はU-NEXTにて、PBCがショウタイムで放送する最後のPPVになるんですかね、デビッド・ベナビデスvsデメトリアス・アンドラーデ戦はじめ、4試合がライブ配信されます。
時間は午前10時から。今回の解説は岩佐亮佑とのこと。






月末に来て発表されたこのライブ配信だけでも充分、大ごとではあるんですが、来月に入ると、三度のライブ配信が確定しています。

まずは第一土曜日固定のダイナミックグローブ。日本ウェルター級タイトルマッチ、坂井祥紀、シーサー皆川戦。
こちらの「見どころ」も、アンダーカードから詳細な紹介があって、素晴らしいですね。





チャンピオン坂井祥紀の、特異な来歴はよく知られるところですが、チャレンジャーのシーサー皆川も負けず劣らず?ということで、こちらの記事も紹介します

これに加えて17日、神戸でのトリプルタイトルマッチ。
そして23日、全日本新人王決定戦ですね。


国内試合の配信は今のところLeminoが充実度でトップでしょうが、U-NEXTはダイナミックグローブの帝拳興行自体は若干地味ながら、トレジャーボクシングの特別なイベントをカバーし、関西の真正ジム中心の試合も同様で、G+時代以上の「守備範囲」の広がりが嬉しいところです。
さらに、第5回ジュニアチャンピオンズリーグ全国大会の映像も置かれました。U-15大会が生んだ逸材たる、井上尚弥が冒頭ナレーションを担当し、そして最後にメッセージを語っています。


そこへ加えて海外試合は、PBCの興行をFIGHT SPORTS経由ながらライブで見られ、しかも日本語コメンタリーがつく。
PBCがショウタイムと切れたのち、どうなるかは不透明ではありますが、ここまでのところ、見やすさという面ではDAZNを上回っていました。
出来れば今後も続けてほしいところではありますが。


U-NEXT公式の「X」を見ると、いろんな格闘技の投稿がずらりと並ぶのに対し、ボクシングは数も少なく地味な印象ですが、それでもLeminoやFODプレミアムのように月イチ、ないしは隔月と固定されているのと比べ、複数見られる月がけっこうあります。
数で言えばABEMAに次ぐか、というところ。そして、画質の良さなどでは完全に上。


なんだかんだ不満もありますが、U-NEXTのボクシングは堅調だと言える方でしょう。何しろ、思っていたよりも、色々な試合が見られました。
それこそ溢れかえらんばかりの勢いにある、多様な格闘技コンテンツの中で、今後生き残っていけるかはちょっと不安ですが、ある意味マイペースに少し色が付いた感じで続けていくのなら、それはそれで一つの道なのかもしれません。
もちろん、良し悪しありますし、それで良いと全面的に思うわけでは無いんですが。



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世界ユース王者、高校6冠に挑む 坂井優太ドキュメント

2023-11-24 05:42:28 | 関西ボクシング




先週土曜ですが、毎度お馴染みの大阪毎日放送「せやねん」にて、ボクシングコーナーがありました。
西宮香風高校の三年生、昨年世界ユース選手権優勝の坂井優太が、高校6冠に挑む様子、ご紹介。







西宮香風高校の練習、アマチュアでは知られた強国に倣い「ウズベキ体操」を取り入れているとのこと。
その中から世界ユース王者となり、高校6冠に挑む選手が出てきたというのは、興味深いものがありますね。
しかも坂井の「5冠目」は、同じ部の一年後輩、熊本風真という選手と闘って、高校選抜に優勝したものだといいますから、坂井のみならず、この部全体のレベルがかなり高いのでしょうね。


「せやねん」なので、途中で長谷川穂積も登場します。今回は真面目です(笑)。


しかしパリ五輪には間に合わないなあ、と思っていたら、もう行き先は決まっているんですね。
やっぱり関西のジムじゃ無いんですね。まあ、しょうがないですが。
来年春以降、Lemino配信の興行で、その姿を見ることになりましょう。
プロでどんな感じになるか、現時点では何も断じることは出来ませんが...上手くいってほしいなあ、と思うのみですね。



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新品ベルト/DAZNひとまとめ/コラム復活/前田稔輝、無念のカード変更

2023-11-23 06:08:09 | 話題あれこれ




とりあえず日曜日が楽しみやなあ、というところで、年末に向けて小休止?という時期です。話題あれこれ。


日本ライトフライ級チャンピオン、大内淳雅、新品のチャンピオンベルトを手に、初防衛戦に決意。





王座獲得の芝力人戦から、新品になったのだそう。
12月17日、神戸ポートピアホテルでの初防衛戦は、川満俊輝との指名試合。猛ファイター川満を、右クロスカウンターで捉えられるか。
U-NEXTで配信もあるそうです。要注目。


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今月下旬から来月にかけてのDAZN配信試合、ひとまとめにしたポスター、というか「ビジュアル」ですかね。






こうして見ると、そりゃWOWOWエキサイトマッチも大変になるわ、という感じが改めて...まあ、それはおいといて、やっぱり注目はレジス・プログレイスvsデビン・ヘイニーですかね。
もちろんジェシー・ロドリゲスvsサニー・エドワーズもですが。
この辺のカード、WOWOW独占状態だったらたぶん録画放送だったでしょうから、そういう意味ではDAZNありがたや、なんですが...やっぱり、ただ流すだけやから出来ることなんだろうなあ、と思うと、色々複雑です。


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ボクシングライター諸氏が集まって立ち上げた「The Boxers」というサイト。最近出来たものです。
プレビューやレビューなど、今のところいろいろ「持ち寄り」という感じですが、嬉しいのは粂川麻里生さんのコラムが始まったことですね。






知識や理論の土台、その上に「講談師」のような語り口は楽しく、故・梶間正夫さんの後継という感じでもあり、なおかつ批判的な見解も含め、率直に書いていく姿勢もあり。
ワールドボクシング誌購読の際は、充実したコラム記事の中でも一番楽しみにしていたものです。

故あって、ボクシング界から離れた後も、不定期にボクシングについて書かれていましたが、今後、出来る範囲で、定期的にコラムを読みたいものです。
本業ですっかり偉くなってしまわれたので、なかなか難しいのかもしれませんが...それにしてもボクシング界の、こういう貴重な人材を失っても、なんとも思わない鈍感さは、本当に救い難いものがありますね。
まあ、だからこその現状である、と言ってしまえばそれまでかもしれませんが。



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日本フェザー級王座へ再挑戦を目指す、令和の海老原こと前田稔輝でしたが、12月10日の渡部大介戦は、渡部の負傷により中止になったそうです。






カードは変更され、タイの選手と対戦するとのこと。
しかしこの興行、セミにはバンタム級の最強挑戦者決定戦、那須亮祐vs富施郁哉が入っていますので、こちらは要注目です。

まあ、負傷ともなれば仕方ないことですが、前田がこの代替カードに勝って、では来年の日本タイトル挑戦権はどうなるのか?ちょっとわかりません。
改めて何かやらないといかん、というのも厳しい話ですが...言ってみればほぼ、タイトルマッチと変わらない、大事な試合だっただけに、改めて残念ですね。




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大晦日大田区、メイン未定ながらアンダーカード発表

2023-11-21 06:25:45 | 井岡一翔



大晦日、世界チャンピオンが試合をするが、相手は未定という、前代未聞というか、私個人としては、聞いたことがない発表がありました。

メインの井岡一翔は、当然WBAスーパーフライ級タイトルマッチを闘うはずですが、対戦相手は未定。
大田区総合体育館という「箱」の規模は、相手選びには関係ない?のかも知れませんが、大物が来るとは、ちょっと考えにくい...いや、過去にはドニー・ニエテスが来てますね。うーん。
まあしかし、大方、こんな感じかな、というところで落ち着くことでしょう。知らんけど(笑)。


セミの比嘉大吾、ナワポーン・ソールンビサイ戦は、バンタム級ランカー対決。
ナワポーンはWBC9位に対して、比嘉はWBO5位、WBA7位、WBC14位。
ナワポーンはフライ級でWBC王座に挑み、その時敗れた相手ファン・エルナンデスが、次の試合で比嘉の挑戦を受けて、体重超過の末にKO負けで陥落しました。
間接的ですが、縁があるといえばそうですね。

堤駿斗は一度流した試合の相手、ルイル・ベンチャーラと仕切り直しの一戦。
これはきちんとやっておかないといかん試合ですね。戦績は良くて11勝9KO無敗。
実力はちょっとわかりませんが、楽な相手ではなさそうな。

このほか、木村吉光も出場予定。森武蔵などもカードが決まれば出るかも。

放送配信は後日、と記事にありますが、ABEMAでライブ配信が見られることでしょうね。
ボクシングビート誌には、おそらくこの日の興行用にデザインされたと覚しき「絵」の広告が、カラーの1頁を割いて載っていました。
肝心のカード決定が間に合わなかったので、何の表記もありませんが。


しかし、世界タイトルマッチの相手が決まらないまま、日時と会場とアンダーカードだけ発表、というのは改めて...本当に、井岡一翔というのは面白いことばかりする人だなあ、と呆れるやら感心するやら。
肝心の試合が面白いとか面白くないとかをひとまず置いても、どうにも手に負えん(笑)お方ですね。
まあ、上記のビート、カラー頁には「ABEMAボクシングチャンネル 完全無料生中継」とありましたので、今回は高額なお布施を強要されることもなさそうです。
大晦日、コタツ入って暖かく見守るとしましょう。



コメント (2)
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