さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

この上、この先の試合が見たい 中谷正義、盤石のV9

2018-02-25 16:22:23 | 関西ボクシング



ということで昨夜は府立地下にて観戦してきました。


中谷正義はOPBFライト級王座9度目の防衛戦。
相手は3位のパラーンペット・ソーブアマート、22勝18KO2敗と好戦績。

まあ、実際見てみんと、というところでしたが、
中谷と比べれば当然小柄ながら、締まった構えから思い切り振る右の威力はなかなか。
タイ人ボクサーの戦績など、真に受ける方が馬鹿らしく、まあ話半分やな、といつもなら思うところですが、
この選手はけっこう強いな、と見えました。相手が違えば...という注釈付きですが。


中谷は初回、左ジャブを突き刺して先制。2回、パラーンペットの右クロスが飛ぶ。
中谷よく見て外し、ワンツー、肩越しに右も。
3回からはワンツーから、左ボディがレバーに入る。4回、パラーンペット苦しくなり、右大振り。
5回、中谷は遠くから打つボディブローを再三決める。終了間際、スリップ気味ながらダウン取る。

6回、バッティングで切ったパラーンペットにドクターチェックが二度入る。
再開後、中谷がそれまでの左ボディではなく、ボディの正面、ストマックに右アッパー。
それまでよく耐えていたパラーンペット、ボディを締めるタイミングを外されていたか、
キャンバスに崩れ落ち、悶絶。カウントアウトされました。


相変わらず、高い集中、能動的に左から「作る」試合運び、天与の体格を生かした闘いぶり。
中谷正義はまたも、充実した試合内容で、9度目の防衛を果たしました。

加藤義孝を攻略して以降、その実績や試合内容は、総じて優れたものだと思います。
今回の試合でも、一定の水準を超えた力あり、と見えた挑戦者に、はっきりと差を見せた上で、
厳しく突き放し、ボディから攻め上げ、優勢に進めた上で仕留めています。

東洋のライト級で、対戦していない有力選手は荒川仁人、リナレスに敗れたメルシト・ヘスタ、
先日ロシアでKO勝ちした中岸風太などがいますが、いずれと対戦しても、私は中谷有利だと見ます。
結果のみならず、そう思えるだけの試合内容を、中谷は繰り返し見せてきましたし、
今回もまた、同様だったと。


試合後の本人のコメントは、自身に厳しいものが出ているようですが、
あのくらいの相手でも、厳しく突き放し、来たら叩いて弱らせ、中盤に仕留めた試合ぶりは、
けっして「おもんない」ことなどない、全然悪くない、良いものでしたよ、と声をかけたい気持ちです。
もっとも、本人は、この上、この先の試合を想定しているから、こういう物言いになるのでしょうが。


そして、そろそろ、そういう試合が組まれるべきだろう、と改めて思います。
IBFで3位に入っていますが、上位との対戦が、どういう形で組まれるものか。
その辺の構想のようなものが、まったく話として出ていないので、何とも言いようがないですが...。

ここから直にタイトルを、というのも難しいでしょうし、出来れば上記した三名や、
世界ランクに相応しい実力のある相手に、これまでより一段上の試合を闘って見せてほしい、と思います。
陣営にもこれまでとは違う負担がある話でしょうが、少なくとも中谷正義は、
そういう試合に臨むべきだ、と言えるだけの結果と内容を、継続して示し続けているのですから。


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カリド・ヤファイに敗れ、再起戦の石田匠は、タイのラチャーノン・サワーンソーダーを3回KO。
ラチャーノンは12勝12KO1敗という戦績で、確かにパンチ力はありそうでしたが、
石田とは距離とスピードの差が歴然でした。
2回、左ボディから上への返しが再三決まり、2度ダウン。3回も左ボディで倒し、KOでした。

世界戦では、敵地とはいえ、あまりに消極的な試合ぶりにがっかりした石田でしたが、
この日はジャブで突き放し、ボディブローも鋭く、自在な攻撃を見せました。
勝ち負け以前に、こういう元気のあるところを世界戦でも見たかったですが...。


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これ以外の前座では、元全日本新人王、日本スーパーフライ級13位の橋詰将義が、
元日本ランカーの村井貴祐に8回判定勝ち。

新人王獲得の後、カタカナ選手との対戦が続いていた橋詰、昨年12月、久々に日本人と対戦しましたが、
藤本耕太と引き分け。試合を見ていないのでわかりませんが、結果だけ見ても芳しくはなく、
ちょっと停滞気味なのかな、と想像していました。

しかし今回、非常に気合いの入った立ち上がり。序盤からリーチを生かし、サウスポーからの右ジャブ連発。
後続の左ストレートも決まり、4回はサイドに出てのワンツー。ベテランの技巧派、村井を圧倒。

5回くらいに橋詰、左拳を痛めたか、見るからに右中心、左はかばいつつ、という風に変わる。
苦しいところでしたが、村井の反撃をよく動いて外し、クリアに判定勝ちでした。

終始、高い集中が見え、終盤攻め込まれた際にも、ヘッドスリップで防御するなど、
スタミナも切れず、練習量の豊富さも感じられました。
この感じなら、むしろ今後に大きな期待をしてもいいのでは、と思える試合ぶりでした。



秋月楓大(大成)と藤岡拓弥(VADY)は、藤岡が8回判定勝ち。
終始切れ目なく、ノンストップの打ち合いでした。

※勝敗を間違えて、秋月の勝ちと書いていました。コメント欄にて指摘いただきました。
訂正します。大変失礼しました。


16年度のスーパーバンタム級全日本新人王、サウスポーの岡本文太は
タイのクーキアット・ソーケーキカムシーに8回判定勝ち。
正直言って、何も期待せず、のんびり見ていたんですが、とんでもない試合になりました。

まず、35歳のクーキアットが果敢に連打し、攻め込まれるとまっすぐ下がってしまう岡本を捉える。
それでも岡本は初回、2回に左を決めて、連打でダウンを奪うが、3回、逆に倒される。
双方ダメージを抱えたまま、ぎりぎりの打ち合い。4回タイ人のボディ攻撃で岡本ピンチも、
5回盛り返し、6回離れた距離で捌く。8回、3度目のダウンを奪い判定勝ちでしたが、
えらく出入りの激しい、スリル満点の試合でした。
岡本は新人王獲得後、丸1年以上開けての試合で、ブランクの影響もあったのでしょうが、
クーキアットの健闘も光りました。


4回戦では、勝輝ジムのサウスポー、スーパーフライ級の新生佳弘がデビュー戦で初回KO勝ち。
4戦(2勝1敗1分)のキャリアがある尾方大地(大成)の右アッパーを外し、
サウスポーからの右フックでKO。尾方が担架で退場するほどのダメージ。
今後、新人王戦に出るのでしょうか。ちょっと注目かも、です。



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SF2配信無しか/トリプルになりました/関西いろいろ/平日に馬鹿を

2018-02-23 05:14:57 | 話題あれこれ




ということで、日本時間25日の Superfly2 ですが、金曜日朝の時点で、
DAZNには配信予定が出ていません。今回は無しなんでしょうね。

なんでもバスケのBリーグのみならず、プロ野球も配信されるようになり、
この週末はJリーグも開幕と、DAZNもボクシングにかまっていられないのかもですね。
ここまでの流れだと、HBO放送のものは、高い頻度で配信してくれていたようですが、
今回はまあ、パスされてしまったようです。

今のところ、ボクシングは他の試合の配信予定が新たに出てはいません。
日曜日はいろいろ見られて面白かったですが。
フェイゲンブッツさんは相変わらず打たすなー、とか(笑)
ダニー・ガルシアのワンパンチKOは見事でしたし。

しかし、しばらく様子見て、当面何もないなら、一旦解約するかもしれません。
春になればGPが始まり、G+も契約しないといけなくなりますし...。



※3月4日のワイルダーvsオルティスが、DAZNでも配信されるようです。
いや、それはWOWOWでもやるから、別にええのに...(^^;)



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4月15日横アリは、トリプルになりました。
比嘉大吾と拳四郎の防衛戦が、それぞれ行われます。

比嘉の相手は2位のクリストファー・ロサレス。1位が辞退というか、日程が合わなかったという話ですね。
こういうとき、10何位とか呼ばれると、けっこうしらけてしまいますが、上位から呼んだんですね。
日程も、相手選びも割と厳しめな感じです。善し悪しあるでしょうが。

拳四郎は前王者ガニガン・ロペスとのリマッチです。
前回は非常に競った試合でしたが、今回はどうなるか。鮮やかに勝とうとしすぎると、難しい部分もありそう。
しかしこの試合は、横アリみたいな「大箱」じゃなく、ホールあたりで間近に、しみじみ見たい気も...。

この興行は、当初TVでいいかなと思っていましたが、いろいろあって、行くことになりました。
そのあと、このカード追加を知って、ちょっと得した気分ではあります。


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関西では、神戸ダブル世界に、久保隼vs大沢宏晋も決まりましたが、それ以外にも。

まず、4月14日、府立地下で、久田哲也vs板垣幸司と、久高寛之vs翁長吾央の再戦。
15日、横アリの前日です。むー。どうしたものか...と独り言。

坂本真宏はWBOアジアパシフィック王座の防衛戦
記事によると、相手は元ミニマム級世界1位まで行ったピグミーなんだそうですね。
今回は名前が違っているようですが。これが本名なのでしょうか。

坂本の略歴と、ここまでの戦績、そして木村翔戦の惜敗についても書かれていますが、
あの日の試合後、観客席で腫れた顔をタオルで冷やしながら、天を仰ぎ、何度も息をついていた坂本の姿を覚えています。
もう少しだったのになあ、という気持ちだったのでしょうか。それは、試合を見ていて同感でしたが...。

あの敗戦のあと、木村の世界王座奪取があり、それが坂本の人生も大きく変えた、という話です。
とりあえずはWBO系列タイトルから飛躍した、木村の背中を追うことになるのでしょう。
ボクサーにとり、ひとつの試合の勝敗が如何に大きく、重いものか。改めてそう思わされます。


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来週半ば、平日ですが、また馬鹿をやって、上京観戦することとなりました。
仕事が忙しくなる前に、試合見ておこう、と思った次第です。

ダニエル・ローマンvs松本亮は、TVの生中継がないそうで、これは見に行く価値ありかなと。
パワーで松本、左と動きの多彩さでローマンですが...松本の、あまり動かず迎え撃つ「型」で
果たして世界上位にどの程度やれるものなのか、疑問というか興味というか、その辺が見所ですかね。

で、その翌日は両国です。
ことの是非はどうあれ、試合後には、きっとさまざまに感情を揺さぶられていることでしょう。
それだけは確かです。





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ついに再起/西の好カード/DAZN、ドイツからも生中継/MVPの想い

2018-02-11 17:27:35 | 粟生隆寛




粟生隆寛、ついに再起戦。相手は因縁?のガマリエル・ディアス。
3月1日両国のアンダーに入るそうです。

私、この選手はデビュー戦をホールで見ておりまして、それ以降、何度も直に試合見てます。
長谷川との名古屋ダブルとか、前座だった頃とか。山中とのダブルも複数回。
日本王者だった頃も、榎洋之戦とか。宮田芳憲との若手対決やら、数えたら12試合も、です。

そしてもちろん、前回のディアスとの一戦も。
粟生は試合ごとに出来不出来の差が、と言われますが、この試合はまさに不出来の最たるもの。
あまりの完敗、大敗ぶりに、この前の強敵ターサク戦での好調ぶりとの落差が理解できず、
見ていて混乱さえした、というのが正直なところでした。

この再戦構想は一昨年にもあって、粟生の負傷で流れたという話が出ていましたが、
ああそうだったかな、と思うくらいでした。あまりに長いブランクでした。

兄貴分と慕った長谷川が引退し、粟生に勝った男として売り出した山中は、進退を賭けた試合に挑む。
粟生がプロ入りした頃、国際大会でほぼ勝てなかった日本のアマチュアは躍進し、
村田や井上のようなトップクラスが、プロでも粟生と入れ替わるように活躍しています。

時代はあっという間に変わり、かつて粟生が期待された「大成」は、他の選手によって実現されている。
長谷川の後は山中慎介の「王朝」があり、さらに若い世代が、その後を担おうとしています。

果たして今回の再起戦が、粟生の今後をどのように切り拓くのか、という話より先に、
この試合までの粟生隆寛が、どのような日々の鍛錬を己に課し、リングに戻ってきたのか。
その答えをまずは、試合内容で確かめたいと思います。結果どう、今後どうは、その後の話でしょうね。



実はこの試合、平日ながら会場にこっそりお邪魔します。
ということで、どうでもええ話ながら、私、ガマリエル・ディアスの来日試合、今度で5度目になります。
こんなのも「コンプリート」っていうんですかね。何の自慢にもならんですが...。



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一部ネットで情報が出てまして、まだメディアに向けて正式発表された記事はないんですが、
一応、4月28日、神戸?で、久保隼vs大沢宏晋戦が決定したそうです。

単純に、関西ボクシングの枠内では、好カードといえる試合です。
久保がフェザーに上げて再起するとして、再起戦の相手として、考え得る中で一番の
相手選びだな、と思いもします。ここに坂晃典が絡んできたら、さらに良いですが。

その坂も、再起自体は決まったそうです。具体的なカードなどは未定ですが。
最初は肩慣らし的な試合でも、その次が、この一戦の勝者であってほしいな、と思いますね。



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最近、生中継の数が思っていたより多いDAZN。
先日、スポナビライブというところが持っていたコンテンツが、DAZNに移行されると発表があり、
バスケットボールの「Bリーグ」も、DAZNに移るそうです。

私のような「充分に老いた身」(佐瀬稔さん風に)にとっては、よくわからないところもありますが、
Jリーグと共に、Bリーグというのは若い層の競技者やファンがかなり多く、
それをスマホやタブレットで気軽に見られる動画配信の動向は、かなりの重要ニュースなんだそうですね。

あまりひとつの業者に偏りすぎると、よくない部分もありましょうが、DAZNがより広範に、
スポーツ中継、配信の世界で支持される方向にある。それは確かなようです。


で、ボクシングですが、18日お昼からダニー・ガルシア戦ライブ配信と前記事で紹介しましたが、
同日未明、午前2時からは、元WBAミドル級暫定王者、ビンセント・フェイゲンブッツの試合も配信されます。
以前、WOWOWで何度か見たことのある、ドイツの若き強打者です。
若くして王座(暫定でしたが)に就き、若くして陥落した選手ですが、今はスーパーミドル級。
こちらも先日のローレンス・オコーリー同様、地域タイトルマッチのようです。

まあ、さすがに前座から全部見ることはかないませんが、見逃し配信であっても、見てみようと思います。
しかし要注目は改めて、翌週日曜のSuperfly2、ですが。ライブ配信はあるのか?
予定が出たら、速報(笑)しようと思っております、ハイ。



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年間表彰式。プロMVPは村田諒太に決まりました。

その村田は、今や最も有名なスターボクサーとしての地位を自覚してか、
自身の目標のみならず、ボクシングというスポーツの普及、存在価値などを広い視野から語っています。
これはなかなか立派で、ファンとして感心します。
一昔前までは、本当に、お話にもならないようなのが最大の有名ボクサーでしたが、えらい違いですね。


村田諒太の今後が、さらにボクシングのイメージ向上に繋がるものであってほしいですね。
ただ「そのため」に、物事の優先順位をひっくり返すような話ばかりでは困りますが...。






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本部に/犯罪者/兄弟喧嘩/DAZN、次はダニー・ガルシア

2018-02-07 09:24:50 | 話題あれこれ




比嘉大吾快勝で、明るい話題ばかり...ともいかないボクシング界。
話題あれこれと。



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OPBFの本部国が、順番飛ばしで?日本に回ってきた、という話。

かつて矢尾板貞雄、関光徳、村田英次郎らが守った「東洋最強」のグレードは
もはやどこにもなく、世界の統括団体増加に伴い、というより、
それを追い越す勢いで増加した、アジア地域のタイトルのひとつに埋没している感があります。

ランキングが独特の偏りを見せていたり、暫定廃止かと思えばシルバー王者設置とか、
やっていることは、いかにもアジア的「その場しのぎの浅知恵」ばかりです。

しかし、コミッション機能の優れた日本、というのも、現状、他国に比べれば、という話でしかありません。
そもそも日本の関係者も「私物化」としか表現しようのない、かつての運営に深々と関わっていたんでしょうに。

各国それぞれ事情...とも呼べぬ勝手な都合があり、日本にお鉢が回ってきたんでしょうが、
各団体ごとの世界ランキング斡旋ルート、という以上の価値を、
OPBFが取り戻せるのか否か...なんて、誰もそこまで考えてはいないでしょう。
ベトナムなどの新興国参加は、良いニュースではあろうと思いますが。



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IOC、東京五輪からボクシングを除外か

AIBAの台湾人会長が辞任して、次の人が犯罪者?ということで、
そらIOCも怒るわな、という感じではあります。
前会長さんもとかく噂のあった人ですが、その次がこれかい、と。

リオ五輪の判定問題も、急速な「プロ化」?も、傍目には不安でしたが、
言ってみれば旧来のIOCによる、ビジネスとして旨みのあった五輪の商業利用、
その肥大化に沿った動きでしかなく、ある意味IOCに最も忠実なのが
AIBAという組織なんだろう、と思っていたくらいです。

今回の報道で、そういう図式がもう過去であり、IOCの変革姿勢は本物だと示された...
のだとしたら、大変喜ばしいことではあるのかも知れません。
もっとも、本当に、よりにもよって東京五輪で除外されたら、そんなことも言っていられませんが。


それにしても、この報道を受けての、国内のえらいさんのコメント
いろんな意味で味わい深いものがあります。
我田引水!なんて言葉では追いつかないというか(笑)
自分で言ってて、恥ずかしいと思わないんですかね。思わないんでしょうね...。



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この番組、レコーダが検索で拾って録画してまして、見たんですが、
まあクリスマスやお誕生日というのは、各々のご家庭でそれぞれでしょうけど、
ちょっとびっくりしたのが、兄弟スパーリングの「惨状」でした(笑)

てっきり、どっちも強いからケガしてもつまらん、という理由かと思ったら、
本当に喧嘩腰、というか喧嘩そのものに近く、技術面や体力面でやる意味の無い、
酷いスパーリングでした。確かにこれでは、やらん方が良いなーと納得でした。
「兄弟あるあるでしょ」と尚弥様の言でしたが、いやーそれは...(笑)


しかし、バラエティとかに出ている尚弥様は、試合のときの神々しさとは違い、
実はちょっと(かなり?)天然入ってて、見ていてじわじわ来るときがあります。

昨年、ダウンタウンDXに出て、自宅公開VTRの際に、トイレの背面に
金色の壁紙が貼ってあり、その理由を「トイレで運気を高めようと思い」と
真顔で言っていました。
誰も笑っていませんでしたが、私はTVの前で、じわじわ来てました。



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さて、DAZNの次回生中継は18日、日曜お昼から。
ダニー・ガルシア再起戦、対ブランドン・リオス戦です。
セミはデビッド・ベナビデスとロナルド・ガブリルのダイレクトリマッチ。
PBC、ショータイムの興行ですね。
今回はけっこう早めに予定が出ました。

もちろんこれも楽しみですが、さらに期待が高まるのが、この翌週。
そうです、HBOの Superfly2 です。
これも生中継してくれるのでしょうかDAZNさん。

尚弥様出場なら、WOWOWかフジが持っていったんでしょうが、
そうではなくなったのだから、是非頑張ってもらいたいものです。
シーサケットvsエストラーダ戦、生中継だったらホントに嬉しいですね。




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悲願の「沖縄で勝利」成る 比嘉大吾、フエンテスを一蹴

2018-02-04 22:37:48 | 関東ボクシング




そういうことで生中継を見終えました。話が早くて、結構でした。


比嘉大吾は、堅さも減量の影響も見えず、一切心配なしと見える動きの良さ。
モイセス・フエンテスもまた、田中恒成戦より一階級上げたのは成功だったか、
体格の良さはますます際立ち、威圧感あり。
相手の左に右を被せるパンチも、威力を感じました。

比嘉が攻めるが、フエンテスも右を決め、圧して出る。
比嘉が下がる展開になるのかな、と見えたところで、両者が右を振り、
比嘉の方がクリーンヒット、さらに追撃。
押して攻め、リターンが来たら動いて外し、また出る。

フエンテスも返すが、最後は比嘉の左ボディ(外から)、左アッパー上、
この左ダブルの次に、右ストレートがボディに行く。
比嘉のコンビの中でも一番威力がある「殺しのパターン」が出て、フエンテス倒れる。
レフェリーがTKOを宣し、試合終了でした。

最後の攻撃は、比嘉の必殺技とでもいうべきコンビでした。
過去には、あれでアーデン・ディアレを仕留めています。
左アッパーで相手のガードを崩しておいて、上でなく下を狙う右ストレート。
序盤から相手を倒せる威力は、まさしく驚異です。


フエンテスはカウント中、自分でマウスピースを口から出していましたが、
レフェリーが、マウスピースを入れ直してから再開してくれるだろう、という
目論見を持っていたのかもしれません。さすればゴングまでは逃げ切れるだろうと。
しかしレフェリーはそんな「ズル」を許容せず、厳しく断を下しました。


前記事にも少し書きましたが、当の具志堅用高、或いは島袋武信、フリッパー上原と、
沖縄での世界戦は過去3戦全敗という歴史があり、比嘉には「沖縄に勝利を」という
悲願達成へのプレッシャーもかかったでしょうが、それをあっさり成し遂げてしまいました。

減量苦も、精神的な重圧も感じさせず、存分に自分の力を出し切って、初回で倒すんですから、
多少はあった心配も無意味です。脱帽するしかありません。お見事でした。

これで15連続KO勝利、フライ級でこの記録は凄いものです。
次、新記録がかかる試合が、たぶん指名試合になるはずですので、
普通なら正念場、という言い方になるんでしょうが、同時にとても楽しみでもあります。
また、木村翔、田中恒成といった国内のライバルとの比較も、今後楽しめそうですね。



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アイスの無念/不足を見せた健闘/若手対決は凡戦/中岸風太KO勝ち

2018-02-04 16:21:39 | 話題あれこれ




もう数時間後に迫った比嘉大吾初防衛戦。計量は無事、両者パス。
計量後、具志堅会長が比嘉アイスクリームを食べさせた、という話が出ています。

引退後、TV番組などで、具志堅が最後負けた試合の敗因は、
いつも習慣として食べていたアイスクリームを会長に取り上げられたせいだ、と
語ることが何度かあり、芸能人たちは半ば笑い話として受け止めているようですが、
佐瀬稔氏の著書などによると、そんなのんきな話ではないことがよくわかります。

ボクサーとはいかに繊細で、傍目には理解できないほど、些細なことを
心身の支えとしているものか。
沖縄での興行で、様々なトラブルを抱えた当時のジム会長が、
その末に、選手の思いを無視し、自分の我を通した結果、負けるはずのない相手に負けた。

それがあの試合に対する、具志堅用高の真実なのでしょう。
弟子にアイスクリームを与えた、というこのエピソードからは、
その無念がどれほど大きなものだったかが、伝わってくるような気がしました。

その無念を、比嘉大吾が晴らしてくれるものかどうか。
答えはもうすぐ出ます。



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昨夜のホールは、G+で生中継。
末吉大が、大里拳にダウンを喫するも、8回に右フックで大里の左瞼を切り裂き、TKO勝ちでした。

3回、末吉が左フックを打つ際、バックステップしながら、体を反らし、
胸を張るような体勢になったところを、大里は明らかに狙って右を差し込みました。
結果、ダウンを奪われました。その後うまくリカバリーしましたが、
ダメージ自体は一定以上のものがあったと思います。

そのほか、右の打ち方も、悪い展開のせいもありましょうが、少し雑でした。
終盤はダメージも抜け、持ち直し、左を当てて右で切り裂く、鋭さはさすがでしたが。

これまでは良さにばかり目が行った末吉ですが、この試合では、
明らかにいくつかの不足、欠点も見えました。
王者として初の防衛戦で、挑戦者に詳細な分析、研究をされる立場となる、
その苦しさに直面した部分があった。そういう試合だったように見えました。

大里の健闘はキラリと光るものがありました。
12月に杉田聖を破ったばかりで、スケジュール的に苦しく、
負傷の治癒も完璧では無かったのかもしれません。
爆発的な部分に欠け、好機の詰めも欲しかったところですが、
評価を上げた一戦だったと思います。今後に期待です。



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一夜明け、今朝はDAZN生中継。4時からやってたみたいですが、起きたのは6時半くらい。
セミ前の時間でした。

メインはリオ五輪ヘビー級英国代表、ローレンス・オコーリーvsアイザック・チェンバレン。
若手対決だと思うのですが、会場はなんとロンドン、ご存じO2アリーナ。
確か2万入る大箱のはずですが、ぱっと見た目、場内はけっこうな盛況でした。いやはや...。

スタイリッシュな両者、より痩身のオコーリーが初回、右をこめかみにヒット、ダウン奪取。
しかし両者、若干臆病な感じも見え、単発かワンツーまでで、あとはクリンチ、ホールドの応酬。
揉み合いの合間にボクシングをやっている、という類いの試合で、どうにもいけません。

2回、チェンバレン減点。4回、両者に注意。しかし試合ぶり改まらず。
場内、この内容にしては好意的な雰囲気でしたが、5回くらいからうっすらブーイングも聞こえる。

6回、チェンバレンが飛び込んで左フックも、オコーリーが右をリターン。
体が浮いていたものだから、ノーダメージながらチェンバレンがダウン。
7回以降、また揉み合いの繰り返し。申し訳ないが終盤は居眠りしてしまい、試合が終わっていました。
3-0でオコーリー。まあ、ダウン二度取ったんですから、当然でしょう。


試合内容はおいといて、英国のボクシング人気は、やはり凄いなぁと感じました。
リングサイドにジョシュアやデビッド・ヘイの姿がありましたが、
このくらいのカードで2万の箱を使えるなら、このふたりが仮に対戦したら、
それこそアリーナじゃなくてスタジアム...いやもう、国立公園かなにかでも使わんと、という...(笑)



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いやはや、しかしえらいのに当たってしもうた、外れたなーと思って、
ネットをあれこれ見ていると、中岸風太がロシアでKO勝ち、とのこと。
相手はWBC12位のインター王者といいますから、これは大きな星です。

3回に奪ったダウンは、右からアタマのあとに左が入っていて、
相手には気の毒でしたが、7回は劣勢から大逆転の左一発、見事なワンパンチKO。
中岸風太のセンスとパワーが存分に出ました。
ジョン・デビッド・ジャクソンを逆転KOしたホルヘ・カストロぽい感じもあり。


動画紹介します。お早めに。






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