さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

悪貨、世にはばかる

2006-05-29 22:46:22 | その他
この夏に行われる世界戦の中で、一番つまんなさそうな試合なのに、
記者発表がTVで生中継されました。

TBSのアナウンサーが、何もそこまでってくらい、
へりくだった言葉遣いで代表質問をしていて、
それに対してカメ1号が

「まあ、普通にやっとったら勝てるやろ」
「オレの目標は3階級制覇やからな」
「歴史的瞬間を見に来てほしいな」

と、大層なクチの利き方で応じる、という、
毎度のとおりのカメダ劇場でありました。


相手はてっきり、WBAライトフライ級3位(カメが割り込むまでは2位でした)の
インドネシア人ビッキー・タミルだとばかり思っていたのですが、
元WBAミニマム級暫定王者ランダエタで手を打った(或いは妥協した)ようです。

まあ、ランダエタというのも、稲田千賢と同じく、
長いリーチと懐の深さに依存した防御の持ち主で、
さしてスピードもパンチも技術もなく、
体格差がある相手とばかり闘ってきた選手ですから、
フライ級から降りてきた亀田が押し込めれば、勝機もあると踏んだのでしょう。

まあ、いずれにせよ、つまんなさそーな組み合わせです。
長谷川穂積×ヘナロ・ガルシア、マルティン・カスティーヨ×名城信男に比べたら、
試合内容に対する期待度に、雲泥の差があります。

どっちが勝っても負けても、KOでも判定でも。
過程も結果も、ともに楽しめそうもない組み合わせです。
どーしょーもありません。

でも、記者発表生中継( ̄(∞) ̄)ブヒ


「悪貨は良貨を駆逐する」とは、よく言ったものです。
ほんま、口の悪い悪貨ですが...。



あと、先日対戦要求をした徳山昌守について、
金平会長はこんなコメントをしたそうです。


>「イーグル京和君もやりたいと言っているようだが」と前置きし、
>「私のもとに電話もない。これはオファーではなく挑発。
>(雑誌など)そういうところで発言してもまったく意味がない」と話した。

(スポーツナビ5/29「亀田興毅が徳山の対戦要求にコメント」より)

 
うお、うお、うお。
ほ、ほんなら、電話したら、受けてくれるんでしょか?(^○^)

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徳山の会見

2006-05-27 22:31:17 | 徳山昌守
とにかく、何もかもがホントにばかばかしい会見でした。

なんで世界戦二ケタ勝った選手が、
乳母日傘(おんばひがさ)の若手相手に、
対戦をお願いするような話になってしまうんですかね。

それに、対戦希望の相手として、長谷川と亀田の名前を挙げたわけですが、
どういうテーマであれ、この二人が同列に並べられることの異常さ。
下品な表現で申し訳ないですが、味噌と糞の区別も出来んのですかね。

徳山昌守のようなチャンピオンは、亀田みたいなのは無視して、
長谷川穂積のことだけを言えばいいのです。
なんでこんな当たり前のことがわからんのですかね。
今回の件で、心ある世の人々は、またボクシングというものを見下げたことでしょう。

世界王者が5人いて、面白い試合もあって、なのにどうも気が晴れません。
単に亀田ブームが不愉快だとかいう問題じゃなく、
今のボクシング界が、大切にすべきものを完全に見失っているこの現実が
なんとも情けない、今日この頃であります。


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名城信男、8戦目で世界へ

2006-05-24 23:43:12 | 名城信男
今日、発表になりました。
TVでも夕方のニュースでやってましたね。
キャスターが「亀田兄弟の活躍で注目されるボクシング界に、
また大阪からスターが生まれるかもしれません」つってました(;-_-)ノ


会見での名城のコメントは

「辰吉選手の記録に並べる可能性があるというのは嬉しいことです」
「(今、話題の亀田兄弟の印象は)...無いです(笑)。あんまり意識はしてないです」

というものでした。
ふたつめのコメントをするときの名城は、格上ならではの余裕をたたえた笑顔でした。


この挑戦に対するボクシングファンの意見は、大多数が厳しいものでしょう。
しかし、もちろん苦しい試合になりましょうが、
私は大いに期待するに足る試合だと思っております。

スタミナ、手数、強打だけではなく、
攻防の切り替えの速さ、ラフに見えて非常に正確なパンチを持つ名城は、
名古屋の石井広三以来の「ホンモノ」のファイター型ホープです。
カスティーヨにとって、石原英康やアレクサンドル・ムニョス以上に
危険な挑戦者となるのではないか、と思います。


長谷川×ガルシアから一週間後というのが、ちょっと大変ですが、
やっぱコレ、見に行かずにおれません(^^;)
頑張れ、名城~。


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スタンダードの違い

2006-05-21 22:47:57 | 海外ボクシング
ということで、稲田千賢の世界戦は完敗に終わりました。
パンチ力、体力、連打力、全てにおいて大差のある、つらい組み合わせでした。

今まではリーチの長さと懐の深さだけで、防御の用が足りていたし、
そういうレベルの相手としかやっていなかった稲田ですが、
初めて米大陸のスタンダードとぶつかって、その差を否応なしに知ったことでしょう。

この試合を「世界戦」として見ると、批判のひとつもしたくなりますが、
稲田個人の「試練の一戦」として見れば、批判すべきではないとも思います。

私は稲田に関しては、あまりホープとして買っているわけではありません。
しかし、この試合をきっかけに、体格任せのボクシングでは、米大陸の一流選手には通じないと
稲田本人が痛感し、それを今後の成長につなげられるのなら、
これはとても有意義な試合だった、と言える時がいずれあるかもしれない、とも思います。


しかし、アメリカ西海岸の世界戦イベントを生中継で見られるというのは嬉しいですね(^^)
比国のホープ「ブンブン」バウティスタはすごく生きが良かったし、
アルゼンチンの英雄バリオスの「へ?」って感じの珍しいKOもあり、
メインはバレラ×フアレスの激闘。
長谷川穂積の「も、盛り上がるんちゃいますか」に爆笑しつつ、大いに楽しみました。

ということで、これまた毎度ありがちな本日の結論は

WOWOW、ばんざーい\(^_^ ) ( ^_^)/バンザーイ

であります(^^)


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長谷川穂積V3戦

2006-05-13 02:03:56 | 長谷川穂積
7月15日、後楽園ホールで1位ヘナロ・ガルシアと対戦です。
少し前に聞いてたんですが、ほんとにやるんすねー。

これ、ちょっと複雑です。
まず見に行くのが遠い。
後楽園ホールのキャパに不満あり。
それに、あそこで世界戦やると、チケが高くなる。

しかし、良いこともあって、
なんつってもホールは狭いから、
久々に長谷川穂積のテクニックを結構間近に見られる(^^)v

何せ、昔は神戸サンボーホールという、
今の長谷川穂積を思えば冗談のような狭い会場で
フランクフルトとか焼きそばとか食べながら
(カップラーメン食ってた知り合いの人もいたなぁ)
当たり前のように彼の試合を見ていたもんで。

あの過ぎ去りし日々、
思えば、本当に幸せな時間だったんだなぁ...(遠い目)。


ところで。
相手のガルシア、どんな選手なんかなーと、気になるところ。
まず、知っている限りのところを書きますと、
そもそも、3月にディエゴ・モラレスが体重苦で指名挑戦権を放棄した時点で
このガルシアが来るはずだったそうです。

しかし、モラレスが挑戦するならその次で良いと言っていたウィラポン陣営、
ガルシアが名乗りを上げた途端に、先に挑戦させろ、と言い出して、
そして決まったのがあの試合だそうです。

何故なら、長谷川といえどガルシア相手では苦しい、もしガルシアが勝つと
ウィラポンの挑戦試合が色んな意味で厳しくなる、ということだったようです。

もっとも、今、ウィラポンに長谷川とガルシアの比較をさせたら、
何て言うかわかりませんけども、3月の試合前では、そういう評価だったのですね。


あと、ガルシアが指名挑戦権の根拠としている、元WBO二階級王者の
アドニス・リバス戦での勝利は、けっこう論議を呼ぶ判定であったこと。
元王者ビクトル・ラバナレスに判定勝ち、
現IBF王者ラファエル・マルケスに2回KO勝ちしていること。
そんなくらいでした。

と、ところが。
今日、あるボクシングBBSで
「ガルシア×アドニス・リバスは2年くらい前にWOWOWで放送された」
との書き込みが。

ぬお!と思いDVDのライブラリを調べると、ありました。
だぁぁ~。不覚!

ということで、DVD引っ張り出して来て、見ました。

見た感じ、細身だけどタフでしつこそうなファイターでした。
スピードはあまり感じなくて、ジャブから右は小さいけどアッパーは大きく
思い切り打ってくる感じです。
このアッパーを交えた連打は打ち出したら止まらない感じで、
チャンス掴んだら詰めが鋭い。
しかし、これもしつこいリバスには苦戦してました。

さて、サウスポーで速い長谷川との相性ですが、
あのスローな前進とパンチでは、今の長谷川に勝てるとは思えませんが、
なまじ速さや巧さを感じないだけ、ウィラポンより怖い面もあるかも、です。
辰吉丈一郎×ラバナレス初戦のような展開になりゃせんかいな、と
またしても心配が先に立ちますが。


ところで、長谷川穂積の父君は、かつてプロボクサーとして
後楽園ホールのリングに立ったことがあるそうですが、
息子が世界チャンピオンとしてそのリングに立つというのは、
これまた感慨深いものがありましょうね。


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レブ・サンティリャン×山口裕司

2006-05-12 00:09:21 | 関東ボクシング
知り合いからビデオいただいたノーTVの試合がいくつかありまして、
ぼちぼち観戦記を書いていきたいと思います。

まずは4/20のOPBFウェルター級タイトルマッチ、レブ・サンティリャン×山口裕司。
すごいファイトだったと聞いていましたので、見るのを楽しみにしていました。

ただ、判定には著名な識者から「異議有り」の声も上がっていまして、
そのへんも気になるところで。
この試合、会場に行かないと見られない試合なわけですので、
ラウンドごとに展開を記してみました。
うー、なんか、ボクシングのブログっぽくなってきたじょ...(^^ゞ

そんなわけで、以下、試合展開とさうぽん採点であります。

=====================================

両者登場 サウスポーのサンティリャン、相変わらずでかい。
山口はちょっと小さく見えるが、はしっこそう。
ビデオ映像で見ると、大きめの榎洋之という感じ。


1R
サンティリャンじりじり前進して左ストレート上下で攻める
サンティリャンのパンチが正確 山口は足使うがヒット数数えるほど
ヒットしても軽い 半分以上ガードの上

サンティリャン10-9

2R
山口ボディから速い連打と足を見せる サンティリャン打たれても
あまり効かない感じだが打たれる
山口の軽いコンビネーションがボディから顔面に飛ぶ 
山口手数、ヒット数、攻勢いずれもまさる

山口10-9

3R
山口右ストレートから5、6発連打 舌出して挑発 
山口のボディから上への連打 スピードある
サンティリャンじりじり出るも、山口足使って回る 
サンティリャンのワンツー、ボディ攻撃も出るが
打ち合いでも山口の速い連打がまさる 

山口10-9

4R
山口の速い右からの連打に対し、サンティリャン右ジャブ突いて対抗 
左右共にジャブの感じで打ち前進
サンティリャンの左アッパーでのけぞる山口 しかし山口の右でサンティリャンのけぞる
サンティリャンボディ攻撃 一発だけローブロー 注意あり 
山口ボディから上の連打もヒットせず 山口の攻撃をサンティリャンが見切って攻める

サンティリャン10-9

5R
山口の右フック サンティリャンガードするがバランス崩して下がる 
山口の連打の的中率落ちる
サンティリャン左アッパーで山口ぐらつかせ追撃も左ストレートが
ローブローになって中断 これはたしかにちょっと低い
やや劣勢だった山口いい休憩になる しかし山口の反撃は大半がヒットせず 
サンティリャンの強打が支配

サンティリャン10-9

6R
山口右でサンティリャンのガードを破る 
サンティリャン地味に左ストレートボディ浅い 両者ストレートの応酬
終盤は互いにボディを交え打ち合う ヒット数は山口か 効果はサンティリャンか
微妙だが山口か

山口10-9

7R
立ち上がり山口前に出て連打 右がサンティリャンのガードを破るも後が続かない
やや疲れたか 
サンティリャン右フックでボディ 左アッパー上に 
サンティリャン前に出るときは手数が増える
サンティリャンの攻勢と有効打がまさる

サンティリャン10-9

8R
山口連打から左フック 右フックで先制 サンティリャン左ショート小突く
山口左に回って上下連打浅くヒット サンティリャン疲れたか 
山口懸命に右ヒットする 僅差だが山口の攻勢
 
山口10-9

9R
山口軽い連打 右ボディストレート サンティリャン左ストレートボディが
またローブローとなる これはそんなに低いようにも見えないがちょっと休憩 
山口ワンツー出すもヒット無し 
サンティリャン細かいボディ 左アッパー 山口右ヒットもサンティリャン左ストレート倍返し
サンティリャンやっと息を吹き返してきたか

サンティリャン10-9

10R
山口軽い右から速い連打 サンティリャンを捉えるがいまひとつ威力がない
山口前に出てボディから連打 サンティリャンちょっと打たれるが、
今度はレフェリーが山口のローブローを注意
山口右ショート当たるも哀しいかなパワーレス サンティリャン単発だがボディ
山口連打から右ショート速い連打
山口右フックカウンター サンティリャン左アッパーボディ返す
サンティリャンのボディ強打 軽いが速い山口のコンビ 山口に振ります

山口10-9

11R
山口連打から右ストレート サンティリャン一瞬止まる? サンティリャンスピード負けしているか 
山口果敢に出て右浅くヒット サンティリャン左アッパーミス 山口打ち終わりに右
山口ペースの打ち合いも サンティリャン左アッパーから左ストレートを山口の胸にヒット 
山口打ち合いに巻き込まれ、右当てるも左ストレート軽くヒットされ尻餅、ダウン
足が揃っていただけでそんなに強くヒットされていないと見えたが
再開後サンティリャン猛攻 左ストレート、山口天井を見上げる 
サンティリャン左ストレート 右フック 左アッパー滅多打ち 

サンティリャン10-8

12R
ピンチだった山口果敢に出る サンティリャンの左アッパーボディはきついが
山口右ストレート再三ヒット
サンティリャンも効いてはいないが打たれると止まる 山口懸命の攻め 
サンティリャンの左アッパーボディから右フック
しかし山口右ストレートショートで前に サンティリャン手数で負ける
山口アッパー気味の右 右ショート上に 山口がヒットと攻勢でとる

山口10-9


公式採点は115-112サンティリャン 115-113山口 114-113山口でした。

さうぽん採点は114-113 サンティリャン です。

=====================================

ということで、これは話の通りなかなかの好ファイトでした。

サンティリャンの長所である強打を、山口は持てる能力の限り外した。
そしてサンティリャンの短所であるスピードのなさ、追い足の鈍さを突いて、
速いパンチでポイントを獲れるだけ獲った。
山口裕司は持てる力を全て出し切って、接戦を勝ち取った、そんな印象です。

これは前チャンピオン日高和彦によるサンティリャン攻略とは、
また違った価値のある勝利だと言えましょう。

ただ、判定は(私の採点にしてからが、その傾向がありますが)、
ちょっと山口に甘いかなー?という感じ。
サンティリャンの弱点をきっちり突いてスピードでまさったことが
ジャッジに好印象を与えたのかも知れませんが、
やはりパンチの効果がかなり違うような気がしました。
山口には、日高和彦が突破出来なかったサンティリャンとの再戦までに、
さらにスピードと戦略に磨きをかける必要がありそうです。

とはいえ、重ねてコレは良い試合でした。
山口の健闘は、大いに称えられるべきものでした、と改めて記しておきます。


ということでとりあえずノーTV試合をビデオで見物するぞシリーズ第一弾、終了でございます。
では、第二弾はいつの日か。
それは怠惰で気まぐれな私の、気分と体調とヒマ次第であります...(^^;)
そんなわけで、どうか適当にお付き合いくださいまへ<(_ _)>


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昨日の試合写真ですが

2006-05-07 22:04:59 | その他
実は、場内かなり混み合っていた上に、
ちょっとポストがじゃまになる位置からの観戦だったもので、
写真撮影は諦めました。

ということで写真観戦記のアップはありません。
私のヘタな写真でも楽しみにしてくださっている皆様、
どうも申し訳ありませんです<(_ _)>

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デラホーヤまたも世界奪取

2006-05-07 21:38:40 | 海外ボクシング
オスカー・デラホーヤ、6階級で10個目の世界タイトル奪取ですと。
いやはや、トーマス・ハーンズも裸足で逃げ出しますな、こりゃ(^^;)

しかし、男前でカネあって女にもててボクシングがつおい。
こういうとことん羨ましい奴には、たまには痛い目見てほしいのう、
とゆーよーなことを、けっこう本気で思っている了見の狭い私なわけですが、
今日の闘いぶりには心底感心しました。


そもそもこの人、今や、ボクサーじゃなくて社長さんなんですよね。
ボクサーの引退後って、哀しい話が多いものですが、この人はそういうの一切なし。
それを如才ないって嫌うのも一つの見方ではありますが、
かつてのスターが第二の人生をしっかり生きるっていうのは、
スターとしての責任感であるとも思いますし、
さらに、ライバルのホプキンスやモズリーと手を携えているというのだから
これはやはりすごいことではあります。


しかし、すでにそういう方向へ人生の舵を切っている人が、
またボクサーとして、今までと同じように闘えるもんなのかなぁ、と
疑問を感じてもいました。
でも今日の試合みたら、こういうレベルのセンセ方っていうのは、
私ごときが狭い了見で考えるレベルとは、全然かけ離れてるのね、と
改めて思い知らされた感じであります。

ほんと、ブランクの影響とか、なーんもなかったですね。
やっぱ、世界のスーパースターちゅーのは、ものすごいです。

次の試合がラストファイトになるのならんの、という話ですが、
デラホーヤのボクサーとしての評価はさておいても、
この人の「スター」としてのすごさだけは、誰にも否定できません。
ほんま、羨ましい限りです...(^^ゞ
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両者に拍手!(^^)!

2006-05-07 05:18:54 | 関東ボクシング
ということで行ってきました、WBCミニマム級タイトルマッチ、
イーグル京和×ロデル・マヨール戦。

この試合、誰に聞いても予想が難しいという声が多かったです。
イーグルの強さを知る人は、マヨールの力を量りきれず、
マヨールの強さを知る人は、イーグルとの比較に、さらに頭を悩ませる。
ちなみに私は、後者のクチでした(^^;)

イーグルはベーシックな幹の部分が徹底的に強く、対するマヨールは柔軟で多彩。
もし、イーグルが勝つなら「強さ勝ち」で、
マヨールが勝つならば「才能勝ち」だと思っていましたが、
じゃあどっちになるんやと問われると、全然予想がつかずでした。
ただ、ものすごい試合になるでしょーねー、と、そんなことしか言えませんでした。
結局、誰の思いも同じやね、という結論になるわけです、ハイ(^^;)


んで、試合は想像通りに、ものすごいものになりました。
しかし、後に振り返ると、序盤から両者とも、相手のパンチ力を感じたせいか、
互いにやや体勢が崩れてしまい、少々前のめりでラフな展開になりました。

で、その体勢の崩れをイーグルは立て直して闘えたのに対し、
マヨールはそれを最後まで立て直せなかったように思います。
それは2R以降、マヨールが先にクリーンヒットでイーグルをぐらつかせ、
あわよくばKOか、というチャンスを手にしたことも一因だったのでしょう。

マヨールは前のめり気味のまま、ラフな攻撃を繰り返し、あのイーグルに真っ向から攻め込んで
かなりのピンチに追い込むものの、倒すには至りません。
見ていて、ここで倒しきれず、しかも体力を浪費したことが、中盤から終盤にかけて、
絶対に響いてくると思いましたが、案の定でした。


しかし、普通ならマヨールが少々荒くても、ここで大概の選手なら倒れてるのですね。
が、イーグル京和はそうじゃなかった。

中盤以降の厳しい闘い、イーグルも相当苦しんでいましたが、高山勝成戦でも見せた、
迎え撃ちのボディアッパーが奏功し始め、終盤には鋭い右が再三ヒット。
最終回にはその両方で攻めてマヨールをダウンさせ、KO寸前まで追い込む。
文句なしの逆転勝ちで、終わってみればイーグルが「強さ勝ち」をしました。
タフな奴が最後には勝つ。そんな試合になりました。


マヨールは、イーグルに勝つには、まだ若かった。
イーグルは、恐るべき若者を堂々と迎え撃ち、見事に勝った。
簡単に言えばそんなところでしょうか。
しかし、どちらもそれぞれに強く、どちらもそれ故に苦しみ、
そしてどちらも、立派に闘い抜きました。
両者に拍手、です。結論はそれしかありません。
素晴らしい試合でした。
両者の今後に、ますます期待します。


...まあ、昨日の今日だけに(^^;)
「世間にはカメファミリーのバラエティショーじゃなくてこっちを見せたい」と
誰もが思う、ボクシングの魅力が凝縮された一戦でした。

ホールを去る観衆も、一様に高揚し、幸福そうに見えました。
やっぱ、ボクシングってエエね~。と、誰彼なく話し合えるような、そんな夜でありました(^^)v


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3Rに120分

2006-05-05 23:22:13 | その他
ノーマン・メイラーの「1分間に1万語」でしたっけ?
今日の「番組」(「試合中継」とは冗談にも言えませんよね)を見て、
そのタイトルを思い出しました。

今日の「番組」、実はリアルタイムでは見ておりませんで、
明日の遠足...じゃなくてイーグル京和×ロデル・マヨール戦を見に行くための
荷造りをしながら、録画を横目で見ていたのであります。

じゃあ、7時から9時まで何しとったかというと、阪神の試合見てました(^^;)
あああ、ボクシングファンの風上におけない奴だということがばれてしまった...。

まー、毎度のこととはいえ、いつ試合始まるんじゃい!でした。
当然ながら早送り炸裂。録画で見て正解でした(^^)

しかし、二時間番組で3Rしか放送しないってのはビックリです。
渡部信宣や瀬藤の試合もあったのですが、ハイライトすら無し。
いやはや、芸能界における視聴率競争って、ホントに厳しいんですねー...。


さて、日本期待のニカラグア人カルロス・ファハルド(^^;)
ミニマム級上がりだけど実はフライ級も下駄履いて逃げ出す
恐怖のハードパンチャーだったりしないかなー、と、空しい夢想をしておりましたが、
いざ動いてみれば、やっぱし、でした。

同じサウスポーだけどベタ足で、スピードがなく、パンチの軌道が全部遠回り。
必然的にガードも長い時間開いておりました。

しかし亀田のデキ自体は良かったというか、良いところが全部出た試合でした。
打って押して、下がらせて、また打って押して、って展開に特化したボクシングですから、
けっこう強く見えました。
私は、「あーあ、またかいな」と思いましたけど。

今後ですが、ライトフライ級に落として、WBA王座空位決定戦か、
WBC暫定新王者への挑戦か、いずれかの形で世界挑戦が遠からず実現するのでしょうが、
相手次第で世界王座獲得の可能性もあるでしょう。

ま、そうなったら、また録画で見るとします。
で、見終わったら、速攻でHDDから消去します。
さて、さっきのも消すか、と...。


ということで、明日は世界の軽量級でも屈指の、メガ・ファイトです。
ハイ、見に行ってきます。いえーい(^^)v
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