さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

決戦は土曜日の深夜?未明? 岩佐亮佑、タシケントで調整中

2021-03-31 07:58:29 | 海外ボクシング



ということで先週末、タシケントに発った岩佐亮佑、DAZNでのライブ配信は4月3日、夜11時からと表記があります。
東京とタシケントの時差は4時間とのことですが、いわゆる「メイン」のムロジョン・アフマダリエフ戦が、何時頃になるのか、よくわかりません。
いわゆる「未明」になるのかもしれません。メインが一番最後とも限らなかったりするでしょうし。どうなんでしょうかね、本当に。


現地到着の様子が、岩佐本人のインスタや、同行したジムの後輩、南出仁のTwitterにて少し紹介されています。
敵地での不利は今のところ、特に変なことはない...どころか、割と歓迎ムードで快適らしいです。
この辺は地域性がそもそもそうなのか、プロボクシングの世界に、良い意味で慣れていないからなのか。
少なくとも、タイを筆頭にした、酷い話のあれこれとは、だいぶ違うようですね。


あと、この辺を見ていて、南出仁が見た岩佐亮佑、という記事も発見しました。
内容的にはシンプルですが、興味深く読みましたし、読みやすい文章でもありました。
こういう「発信」は、これからもどんどん、ボクサー諸氏によって行われてほしいものです。



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距離に厳しく、意欲も見えた 久保隼、TKO勝ちで清水聡戦希望

2021-03-30 07:07:29 | 関西ボクシング



日曜のライブ配信、午後からはYouTubeで、久保隼vs佐伯瑠壱斗戦でした。

3回TKO勝ちという結果は「格」の話をすれば順当なものですが、佐伯は戦績以上に難しい相手かな、と思っていました。
そもそも体格面で、今回などもう一押しでスーパーフェザーに届く58.5キロ契約の試合をするには、どうしても痩身のイメージが強い久保よりも、佐伯の方が上だろうし、佐伯の過去の粘り強い闘いぶりもあって。

しかし早々から、良い距離を保って左ストレートを伸ばし、ボディへも左を送る。
踏み込み一つで打てるサウスポーの左ボディブローは大きな武器で、久保もこれが決まってダメージを与えられる試合展開だと、次、その次、とやれる仕事が見えてきて、良さが出ます。

2回に佐伯も粘り、右アッパー5連発などで脅かすも、3回に久保の左ストレートでダウン。
その後、抵抗して好打もありましたが、久保の左が決まって、佐伯が止まったところでレフェリーストップ。
「絵」としては、少し早いと見る向きもありましょうが、けっこう深刻な状態だという判断だったのでしょう。
微妙な印象もありましたが、簡単に倒れない選手が続けて打たれる危険というのも、確かに存在しますし。


試合後、清水聡との対戦を希望した、という久保ですが、本人や会長のコメントからは、もう細かいことを抜きに、強敵だろうが遠征だろうが関係ない、という段階に進む意欲が見えました。
肩書きや格、実績の違いからして、この相手に勝って絶賛、とはいかないわけですが、試合中に、クリンチされても左一本でパンチを繰り出し続けた姿も含め、これまでの印象とは少し違う形の闘志も伝わってきた試合でした。

もちろん、清水聡が森武蔵に勝てると決まったわけでもありませんが、このカードの勝者に挑む、という方向で行ってもらいたいですね。
久保は不安定で脆い印象が残る反面、良さが出る展開になれば、なかなか手強い選手だとも思いますし。


ところで今回、上記したとおり、もうほどんどスーパーフェザー級の契約ウェイトでしたが、けっこう身体が大きく見えたように思います。
やっぱり、減量は相当無理というか、それはSバンタムの時のみならず、フェザーでも同様だったのかもしれません。
清水戦となればフェザーですが、案外、さらに...というところにも、彼の可能性はあるような気もしました。ちょっと驚きでした。


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ホワイト、圧勝で雪辱 ポベトキンを4回TKO

2021-03-29 12:55:17 | 海外ボクシング


ということで昨日は朝からDAZNのライブ配信、ヘビー級の強豪対決を楽しく見ておりました。
午後からは真正ジムの神戸での興行がYouTubeで配信され、夜は遅くからG+。
あ、これはMotoGP開幕戦ですから、関係ないですが。
さすがに途中で寝ましたし(笑)


初回早々、タイムまでは覚えていませんが、ディリアン・ホワイトが右を外して返した、アレクサンドル・ポベトキンのアゴをかすめた右アッパーが、相当ダメージを与えていたのか。
何しろ試合はそれ以降、時々返すポベトキンのパンチにも鋭いものはあったが、全体的にホワイトの優勢、攻勢ばかりが目につきました。
4回、ホワイトが右を打ち込んで追撃し、ポベトキンが倒れ、セコンドがタオルを入れるTKOまで、ジャブでセットアップして右被せ、カウンターも取り、という具合で、ワンサイドと表現していい内容でした。

前回の逆転劇までも、ホワイトが優勢ではありましたが、逆転されたことの精神的な影響は見えず、自分はこうしたら勝てる、という道を踏み外さずに勝った、という印象。
これはこれで、なかなか難しいことだと思いますが、ホワイトは改めて、その実力を証明したと言えそうです。

ポベトキンは元々強く、今回の内容ほど、ホワイトとの間に大きな実力差があるのかという違うでしょうが、反面、早々に効かされて、立て直しが出来なかったあたり、年齢的なことも含め、厳しい現状だった、というところでしょう。


そんなことで、ヘビー級でもごつい部類で、なおかつ技術面でもしっかり作られた上位同士の、迫力ある試合を楽しく見ることができました。
しかし、会場の雰囲気見て、なんか独特やなーと思ってたら、ジブラルタルでの開催だったんですね。
そんなところでボクシングの試合があって、それをライブで見られる日が来るとは、かつては想像もしませんでした。


と、見終えてしばらく後、正午にもなっていなかったと思いますが、DAZNはYouTubeに、もうフルカードハイライト出してました。
これは如何なものか...と思ったりもしますが、まあ一応ご紹介、ということで。








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タイトルの価値より、結局「都合」がまさる

2021-03-28 12:31:06 | 関東ボクシング




井上拓真、獲得したばかりの東洋太平洋バンタム級王座を、防衛戦なしに返上
空位決定戦は5月13日、大橋ジムの興行にて、中嶋一輝と千葉開の間で行われるとのことです。

拓真の返上理由は「次期世界挑戦に向けた準備」なんだそうですが、昭和末期のテイストです(笑)。
まあ、本当に何か話があるんならいいですが、別に後日改めて、言ったことに突っ込まれる心配もない業界ですから、狸さんも気楽にモノが言えるんでしょうね。

で、空位になった王座を、4位と12位で決定戦と...確かに若手同士の好カードではありますが、これがイーストアジアやパシフィックの王者を決めるカードかというと、間違ってもそうではない。
階級によっては「日本第二王座」「JBCインター」と揶揄されることもあったりしますが、そこにも手が届いていない。
誰の目にも明らかな事実です。明らかすぎて、もう誰もごちゃごちゃ言う気を失っている話ではありますが。

普通の価値観で言えば、王座が空位になり、次の王者を決めるカードが組めないなら、そのまま空位にしとけよ、というところでしょう。
けど、やっぱり「都合」かまさって、こういう話が当然のこととして通る。
そして、それを異を唱える方が変わり者みたいな...。

こういう事例が堆く積み重なった結果が、ボクシングに対する世の無関心であり、その事実に苦しんでいるはずのボクシング界ですが、その苦しみから逃れるために、さらに同じ方向に転がり落ちていく、という「絵」に見えます。
一介のファンでしかない者の目には、それをまたも見せられた感じで、心苦しいとしか言えませんが...。



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致し方ない間隔かもしれないが 井上尚弥、次戦は6月19日

2021-03-27 16:53:36 | 井上尚弥



井上尚弥の次戦、マイケル・ダスマリナス戦について、トップランクのボブ・アラムが言及し、大橋会長も「大筋合意」を認めたとのことです。
週明けにも正式発表、というところでしょうか。
場所はラスベガス、6月19日、日本時間だと20日ですかね。


このカード自体、昔日のそれと違い、難関と目すには甘いカードになることも多い「指名試合」で、情勢次第では国内もあるかも、と思っていましたが、結局ベガスでやるらしいです。
トップランク、ESPNの通常週末興行として、けっして「強い」カードとは言えないはずですが、井上の評価故に成り立つ話なのかもしれません。
先のカネロ、イルディルム戦の縮小版、とは言い過ぎかもしれませんが、大まかに分ければそういうところでしょう。


新型コロナを取り巻く情勢は、ワクチン接種が進む国や地域で好転...と言えるかはともかく、だいぶ変わりつつあるようです。
少し前に勘違いして書いてしまいましたが、京口紘人の渡米も試合一週間前で済みましたし、昨日タシケントに向けて成田から出立した岩佐亮佑も、4月3日には試合が出来ます。

井上も、前回の試合よりは余裕を持った調整が可能になるでしょうし、ダスマリナスの戦力も、記事にある木村隼人戦を直に見たのを始め、数試合の映像を見た限り、井上の脅威となるほどではありません。
もちろん油断は禁物ですが、井上がベストなら、おそらく快勝系の試合を、ベガスのリングで披露してくれるでしょう。

そして、先のカネロ同様、それ自体が批判的に語られるのではないか、とさえ、心の片隅で思っています...とは、ちょっと言い過ぎでしょうか(笑)。
まあ、これは今まで、日本人ボクサーの試合に対して、あまり抱いたことのない予感であり、やはり井上がそれだけ凄いということですが。


ただ、もうちょっと試合間隔、縮まらんかなぁ...と思います。
もちろん昨今の情勢が容易いものではないのは当然ですが、ベガスで闘うといっても、日本のTV局との調整なんかもあり、今回の場合は五輪開催に向けてのあれやこれやに、話が絡んだ可能性もあり、色々難しかったのかもしれませんが。

前回のマロニー戦から7ヶ月、今回勝ったとして、次は年内ギリギリというところでしょう。
もっとも、その方が都合が良いという、変わった興行事情を持つ国の関係者諸氏にとっては、望ましい展開なのかもしれませんが...年3試合が無理なら、せめて2年で5試合ペースにならんかな、と思ったりもしますね。



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コンスタントに試合があるのは良いんですが 比嘉大吾、次戦は世界戦と同日

2021-03-26 18:52:31 | 関西ボクシング



比嘉大吾、バンタム級で再起して、3戦目の昨年大晦日、WBOアジアパシフィック王座を獲得しましたが、初防衛戦が4月24日に決定
4ヶ月の間隔で試合が出来るのは、このご時世の中、恵まれていると言って良いでしょうね。
相手はデビュー3戦目で大森将平を破った六島ジムの新鋭、西田凌佑。

カードとしては、表面的にキャリアだけ見比べれば、国内のバンタム級で、他に選ぶ相手おるやろう、と思います。
しかし、階級を二つ上げて4試合目で、海外から楽な相手を選べない中、格下選んだつもりでいても、若くて上昇期にある選手というものは、すでに実績ある選手にとっても、油断ならなかったりするものです。

予想しろとか、それこそお金賭けろとかいわれればともかく(笑)思うとおりにいくものかどうか、という想像もしてしまいます。
比嘉にとっては負けられない試合でしょうが、これは案外、見ものかもしれませんね。


ただ、何も世界戦と同日にやることないやろう...とは思いますね。
悲しいことに、どちらもTVの生中継の話はないらしいですし、大阪と沖縄ですし、関係ないやろう、ってなものなんでしょうが、報道のされ具合とか、なんかこう...まあ、余計なことかもしれませんが。
けっして、どうせなら同じ会場、それも大阪で一緒にやってくれれば見られるのに、とかいう、自分の勝手を言っているわけではなく...(笑)







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次の日曜、早朝はDAZN、午後からは“BOXING REAL”

2021-03-23 20:41:43 | 関西ボクシング




すっかりTVよりネット配信づいている昨今ですが、28日、次の日曜も早朝からDAZN、午後からはYouTubeのライブ配信があります。


先に神戸の方から。真正ジム興行、久保隼vs佐伯瑠壱斗戦がメイン。
久保にとり、戦績以上の難敵、佐伯との一戦、楽ではないでしょうが、この上を目指すには負けられるカードでもありません。

こちらで視聴出来るのでしょう。プレビュー動画のリンクです。
午後1時からの予定。





で、この日の早朝、アンダー開始午前4時で、英国の試合がDAZNでライブ配信。
アレクサンドル・ポベトキンvsディリアン・ホワイトの再戦がメインです。
前回、あまりに突然で信じられないくらいの、衝撃的な逆転KOで終わった一戦の直接再戦。
珍しいパターンかもしれませんが、せっかく見られるのだから、ありがたく拝見しましょう。



で、明日はBoxingRaiseで、おそらく当日深夜か後日、配信されるであろう堤聖也の試合が...と思っていたら、メインカードが中止になった模様
残念なことですが、コロナと関係あるのかないのかは不明ですが、セミだったカード以下、けっこう見どころありそうなカードです。
これまた後日、ゆっくりと見るとします。


会場観戦もぼちぼち、というのは変わりませんが、こうしてあれこれ見られるのは、なんだかんだ楽しいことです。
明後日はG+もありますし、苦しいとき、難しいときでも闘える場を得た、ボクサー諸氏の健闘に期待ですね。



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登り坂だから出来る「勝負」 バージル・オルティス17連勝

2021-03-21 17:00:59 | 海外ボクシング

ということで今日はDAZNにて、WBOクルーザー級王座決定戦と、ウェルター級のKOパンチャー、バージル・オルティスの試合を、ライブ配信で見ておりました。
英国の試合が早朝から、米国の試合がお昼前から、というパターンは、本当に一昔前のことを思えば、信じられないことですが...。




米国の方のメインは、バージル・オルティスが、キャリア最強の相手であろう、一階級下の元WBO王者モーリス・フッカーと、中身の濃い攻防を繰り広げました。
痩身ながらパンチの切れ、上下のコンビが良いフッカーに苦しみながらも、スタートからぐいぐい迫り、ジャブを応酬、右クロスを飛ばし、ボディも狙う。
行く道ひとつ、決まってますがな、みたいな闘いぶりで、見ていてわかりやすい「勝負」の覚悟を決めている。
フッカーも堂々と迎え撃ち、ジャブや右ストレートを決めて、オルティスに少しだけ後退を選ばせる時間もありましたが、オルティスの左ボディの威力によって動きを止められていき、6回に上下のコンビでダウン。

そして7回、右の相打ちになったとき、フッカーの右はオルティスの肩か胸あたりに当たったように見えましたが、これでフッカーが右拳を傷めたようで、自ら座り込み、そのままTKO。
こんなん、先週も見たとこやなあ...珍しいことが続くことってあるのやな、という感じでした。


終わり方はちょっと残念でもありましたが、試合内容自体はもう、両者に拍手するしかないものでした。
共に持ち味をしっかりと出し、これ以上どうしろこうしろと言う隙も間もない試合で、客数制限が勿体ない、としか。

ことにオルティス、相手の巧さも強さも重々承知の上でしょうが、締まったフォームで、真っ向から強打を繰り出し、打ち勝とう、倒そう、という外連味の無さは、見ていて目に眩しい、というと大袈裟ですが、惹き付けられるものがありました。
こういう闘い方を迷い無く採るのも、今この時期、登り坂を駆け上がる途中だからだろうなあ...とも思いつつ、ボクサーのこういう時期の姿は、しっかり見とかんと、という気持ちになりました。




英国の方は、元五輪代表のローレンス・オコーリーと、クジシュトフ・グロワスキの決定戦。
グロワスキがマイリス・ブリーディスと再戦するはずだったものが、ブリーディスが応じず空位になったもの。

若いオコーリーの試合ぶりは、DAZNの配信で何度か見たものの、今日で16戦目、世界タイトルというのは微妙、ちょっと早いかも、と思いましたが、長身とリーチを生かし、右アッパーも時々、ボディに送るなどして、接近を阻止する組み立て。
見ていて、単調な印象もありましたが、細身のヘビー級と小さめのクルーザー級、という感じの対比で、体格差ははっきりとあり、その差ゆえなのか、展開は変わらず。
オコーリーが6回に右ショートを決めて、グロワスキがダウン。そのままTKOとなりました。
こちらも結果「若い者」が勝ちましたが、オコーリーは良い意味だけでなく、悪い意味でも「まだまだこれから」という印象でした。



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やっと実現 日本バンタム級タイトルマッチは1年10ヶ月ぶり

2021-03-19 19:40:07 | 関東ボクシング





世界最強の井上尚弥、国内では抜きん出ている元WBC暫定王者の井上拓真がいるバンタム級で、日本タイトルマッチがやっと決まりました
先頃、眼疾で引退を表明したチャンピオン、鈴木悠介が最後に闘った19年7月以来、実に1年10ヶ月の間を置き、5月23日、墨田区総合体育館にて。
鈴木と対戦予定だった、指名挑戦者の澤田京介と、2位の定常育郎の間で決定戦が行われます。

この階級、鈴木が戴冠するまでも、試合が何度も中止になったりして、呪われたタイトルみたいに言われましたが、それが鈴木の引退で空位となったわけで、もちろん仕方ないことですが、まだ暗雲晴れるとはいかない感じです。
とにかく上位同士で王座決定、これがすんなりいって、井上兄弟に次ぐ位置にいる栗原慶太、比嘉大吾、石田匠や、新鋭の堤聖也、中嶋一輝、石井渡士也らが争う中で、日本タイトルとしての価値を取り戻してほしいものです。


少し前からひとつずつ?カードが発表されているようですが、5月の22日、23日は、墨田区総合体育館で二日間三興行が行われるそうで、スーパーフライ級のトリプルタイトルを保持するサウスポー、福永亮次が22日のメインに登場、防衛戦を行うとのこと。
次いで23日、この澤田、定常戦も、ということですが、他にも、ざっくりした言い方をすれば「DANGAN勢」が出ることになるのでしょうか。
また、そのうちの一人が、A-Sign興行で売り出したあの選手に挑む?という話も、噂になっているようです。


さすがに、東京に二泊三日の旅をして試合を見まくる、という経験はない...こともありませんが(笑)
たぶんBoxingRaiseにて視聴も出来ることでしょう。
今後の、さらなるカード発表、楽しみに待ちたいですね。




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「強さ」こそが絶対的な価値だった 帝王マービン・ハグラー死す

2021-03-18 04:42:58 | 海外ボクシング



日曜日、DAZNの中継を見ている途中、ネットで訃報を知りました。
元世界ミドル級チャンピオン、マービン・ハグラー死す。享年66歳。
今の常識で言えば、早過ぎる、と惜しまれる年齢でしょうね。

この選手については、昨年、マガジンのオールタイムベスト企画に便乗して、各階級のグレートについて書いたとき、ミドル級のところで、それこそ拳聖シュガー・レイそっちのけで、思うところはほぼ全て書きました。参照くだされば幸いです。
まあしかし、ちょっとだけ付け足しというか、手短に。




昔、高齢の友人に「昔の世界チャンピオンは、挑戦するまでが大変だった。良い選手でも、そこに辿り着く前に全盛期を過ぎていたこともよくあった」と言われたことがあります。
例えば小林弘は、世界獲ったときはもう「落ちていた」。日本チャンピオンだった頃の方が強かった。世界王座6度防衛は、あくまで巧さと経験で勝ち取ったものだ、とその友人は言いました。


昔日の世界タイトルとは、概ね、そのようなものだったのかもしれません。
それこそシュガー・レイ・ロビンソンなど、ウェルターで1度、ミドル級で5度、世界王座に就いていますが(州認定、とかいうのは除いて)、確か最初の戴冠までに75戦ほど要しています。
時代が違うとはいえ、軽量級のアルファベット・タイトルで最短記録を追い回すどこやらの国からすれば、その天空高き世界を仰ぎ見るしかないですが、それはさておき、当然のこと、そのような高みに片手をかけるまでの道程自体が、想像を絶する困難であったのは確かでしょう。


しかし、そういう時代もやがて変わります。
アリの後継を期待された金メダリストであり、メディア映えする風貌とキャラクター設定を持ち、TVネットワークの後援を受け、その背景からキャリア構築の全てを、自ら主導権を握って行い、世界王座に駆け上がった新時代のスターボクサー、シュガー・レイ・レナードによって。

ジョー・フレイジャーがモハメド・アリに憎しみを抱いたのと、似たところも違ったところもありますが、ハグラーは長年に渡り、レナードに対し、或いはレナードの「有り様」に対し、心中に怒りを貯め込んでいた、といいます。
しかし、そのレナードに敗れた試合を最後に、ハグラーはグローブを壁に吊しました。
そして、ボクシング界は、ハグラー的な「最強」を尊ぶ価値観を捨て、レナード的な「ビジネス最優先」の価値観に靡きました。
それが増幅され続けた「結果」が、我々が見ている、今日のボクシングである。乱暴に、大まかにですが、そう言って差し支えないでしょう。


「強さ」が絶対的な価値として通じた時代の最後を生き、その時代と共に去ったハグラーの姿は、しかし今なお、失われることのない尊厳と共に、ファンの記憶に鮮やかです。
人々がボクシングに求める「最強」を争う崇高さ、そしてそれに附随する、美しくも残酷な宿命を、かなう限り回避せんとする、スター選手とプロモーターの「専横」が目に余る時代にあって、ハグラーの名は、それそのものが強烈なアンチテーゼである、と思うほどに。


その名は、その姿は、死してなお、改めて、ボクシングの尊厳を示すものとして、語り継がれる。そう信じます。
帝王マービン・ハグラーのご冥福を。



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ということで、一曲。
thee michelle gun elephant「世界の終わり」。
奥田民生によるカバーです。






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