さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

あっという間に明日 井岡のみならず、ロドリゲスの健闘にも期待

2021-08-31 13:45:14 | 井岡一翔




明日の井岡一翔、フランシスコ・ロドリゲス戦について、三浦勝夫氏のレビュー記事がありましたので、ご紹介。


確かに、日本側の目線でいけば、井岡が順当に勝つのでは、という予想に収まってしまうんですが、以前も少し触れたとおり、ロドリゲスの実力も侮りがたいものがありそうです。
わかりやすい話をすれば、あの戸部洋平をTKOで破っているというだけでも大したものだ、と。

メキシカンのスター選手といえば、アメリカで「売れ」ることが目標で、それを達成した選手ということになるのでしょう。
しかし、その前の段階にいる、いわば「国内組」とでもいうべきメキシカンの中で、間違いなくトップクラスの選手である。
ロドリゲスについては、そういう評も耳にしたことがあります。


発表から試合までが短く、あっという間に明日ですが、ロドリゲスの健闘、奮戦があれば、見どころの多い試合になるでしょう。
三浦氏のように「肩入れ」とまでは行かずとも、そういう期待もしてしまいますね。





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梶颯、強打の三冠・福永亮次に挑む G+生中継予定

2021-08-30 13:09:47 | 関東ボクシング




こちらの記事にあるとおり、日本スーパーフライ級のトリプルタイトルホルダー福永亮次に、帝拳のホープ梶颯が挑む試合が決まりました。


新人王戦の頃は、もう抜きん出て強いだけでなく、何か闘う男の風格さえ感じさせた梶颯ですが、パンチのある選手ならではか、国内の若手対決や上位への挑戦、という感じの良いカードに恵まれず、あんまり強くない外国人ボクサーを「びたん」と倒すような試合があり、そのうち普通の試合でも攻めあぐみ、みたいな感じになっていった、という印象です。
老舗、大手のこだわりなのか何なのか、ユースタイトルマッチに出るということもありませんでしたし。
少なくとも、遂に!あの梶颯が!という感じの盛り上がりがあるキャリアで、タイトル初挑戦を迎えた、ということではない。それが率直な印象です。


しかも、相手は中川健太やフロイラン・サルダールを沈めてきた、間違いなく「国内」最強のタイトルホルダーです。
普通に考えて手強い、強打者だし左だし、充実した勝ちを続けている時期だし、梶にとって不利予想は当然でしょう。
しかし、この選手は何かひとつきっかけがあれば、元々持っている素養というのか、相当強くなれる可能性を秘めているように思えます。
どこかで自分の「型」を見つけて、それにすんなり「入って」闘えるようになれば...そのような試合が一度でも出来れば、そこから...と。


少なくとも、ここまでそういう試合があったとは思えず、もうタイトルマッチが「来てしまった」感じではあるんですが。
しかし、タイトルマッチそのものが、そういう「飛躍」の試合になる可能性も、高くはないだろうがゼロでもないのでは、という気持ちを、心の片隅に抱えつつ、しっかり見てみたい。そんな試合です。



期日は10月2日、ホール。セミには田村亮一vs久我勇作、実に三度目の対戦も組まれていて、なかなか良い興行です。
月間番組表によると、G+も生中継の予定。もっとも、野球(巨人のデーゲーム)が伸びたりしたら、時間が変わるかも、とのことですが。





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三浦隆司より先に、ダンテ・ハルドンを破ったボクサー

2021-08-29 15:22:59 | 関西ボクシング



ボクシングマスターさんブログにて、ダンテ・ハルドンが英国遠征でKO勝ちした、という記事がアップされていました。
相手はウェルター級の無敗選手だったそうですから、まあ番狂わせと言って良いんでしょうね。


しかし、他にもこの試合結果を取り上げているところがありますが、何故、三浦隆司との対戦だけにしか触れないんですかね。
三浦に挑む二年前、すでにWBC1位の座にあったハルドンを、メキシコに乗り込んでKOしたボクサーがいるんですけどもね。








いまだに納得いかないのが、このどこをどう見てもケチの付けようがない勝利にもかかわらず、玉越強平のWBCランキングが大して上昇しなかったことです。
本当なら、ハルドンに成り代わって1位になっても良いようなものですが、ハルドンは7位に落ち、玉越はというと、11位。勝った方が下!
1位には、タイの強豪ターサク・ゴーキエットジムが上がって、後に当時の王者、粟生隆寛に挑戦します。


まあ「世界ランクって一体何よ」と思うことはしばしばありますが、その端的な事例ですね。
大方「そういうこっちゃろう」と察しはつきますが...根っこから腐っとるな、としか言いようがありません。


久々に懐かしい名前のボクサーが勝った、という話から、色々と思い出すこともあります。
しかし、単に懐かしむだけではなく、中央の、大手の、王者のことだけしか語られない傾向に対しては、改めて反発を示しておきたい、と思って、動画を紹介した次第です。

まあ、正直言ってこの試合が決まったと知ったときは、間違いなくこれが、玉越のラストファイトになるんだろうなあ、と思ったりもしたんですが...(^^;)




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根本的に何も変わらないが WBA、暫定王座廃止「へ」

2021-08-28 06:39:09 | 海外ボクシング




こちらの記事によると、WBAが全ての暫定王者からタイトル剥奪し、この制度を廃止する見込み、というニュースです。


記事中にある暫定王者の名前は、全然知らないものもあります。反面、最近WOWOWやDAZNで見た選手もいますが。
今後、これらの暫定王者は各階級において、最上位挑戦者として扱われ、一階級一王者が実現、ということです。


しかし、普通に考えて、今まで暫定であれ何であれ、タイトルマッチとなれば承認料取ったり、ベルト買わせたりしてきたんでしょうに、選手側にしてみたら「どう始末つけてくれんねん、ワレー」という話でしょうね。
今後、そういう揉め事が「王者」の数だけ勃発する、なんてことにもなりかねないと思うんですが。
まあ、我々ファンは何も悪いことはしていないんですから、高みの見物決めこんでれば良いんでしょうけども(笑)。


しかし、この話、言ってみれば今までが異常過ぎただけで、別に朗報でもなんでもありません。
ファンの側から見れば、4団体ある時点で、根本的には何も変わらない。そのうちのひとつが飛び抜けてイカレていたのが、何のつもりか知らんけど思い直した「らしい」というだけです。


これはまあ、少し前のウェルター級暫定戦で起こった疑惑判定と、その試合のオフィシャル任命を巡るトラブルから、米国ボクシングコミッション協会=ABCが圧力をかけた「せい」なのか「おかげ」なのか、ともかくそれ故、なのでしょう。
米国の各州にあるコミッションで構成された協会なんでしょうけど、こういう圧力かけてくれるんなら、4団体全部に対して、同様の抗議をしてもらえんものかな、と思ってしまいますね。


最新のWBO発足からもう30数年経ちますが、各階級でナンバーワンは誰か、と決めるのに「4団体統一」が必要であること自体が異常で、それこそ井上尚弥など、とうの昔に「世界バンタム級チャンピオン」と書けば済む選手なのに、形式上は対立王者がいたりする。
日本人だからどう、というのでなく「どういうこっちゃ」と言いたくもなろうというものです。
本当に、何だかんだ永いこと、それこそ「ボクシングの発展になど、何の興味も無い」ボクシング・マフィアどもの醜悪なツラ...姿を見せ続けられてきて、もういい加減うんざりしてますし、何とかならんものかなあ、と思いますね。



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寺地拳四朗、コロナ陽性 矢吹正道戦延期

2021-08-27 07:01:35 | 関西ボクシング




またしてもバッドニュースです。
寺地拳四朗、9度目の防衛戦延期、拳四朗コロナ陽性のため、とのこと。

金曜とはいえ平日、第一試合開始夕刻16時、大阪府立とかじゃなくて京都開催、しかもいつもの島津アリーナではない。
TV放送も昨日の時点で発表がない、ということで、状況的に非常に厳しい興行だなあ、と思っていたら、そういうのとは別のところで問題が発生しました。

こちらの記事によると、発熱は37度台半ばで収まり、その後は下がって、現在は自宅療養とのことですから、まあ症状としては、重篤ということはないのでしょう。幸いなことです。
本人は何とか日程通りリングに上がりたい、と思っていたらしいですが、仮にそれが許されたとしても、急ごしらえの体調で試合をするより、やはり万全の状態で闘ってほしいです。
矢吹陣営からも気遣いのコメントが出ていますが、本当にこればかりは...誰に起こるかわからないことですしね。



しかし、この調子だと、ただでさえ難しい、具志堅の防衛記録更新という目標が、さらに遠ざかってしまいますね。
具志堅は戴冠後、ほぼ滞りなく3~4ヶ月の間隔で防衛を重ね、ほぼ4年で13度防衛していますが、拳四朗はWBC王座獲得後、もう丸4年、プラス3ヶ月で8度防衛ですから...高額報酬にこだわらず、複数世界戦のひとつでも構わず、なおかつ強敵を選ぶのを厭わず、という「方針」であるにも関わらず、こうなってしまう。
もちろんその一部は自らの不祥事でもありましたが、やはり一番大きいのは...ですから、改めて不遇かつ不運ですね。本当に巧くて強いんですけどねぇ...。



この試合、実はチケット早々に頼んでいて、近々届くという話だったんですが...不祥事のときとは違い、これは仕方ないことですね。
まあ、以前、京口紘人の試合で、同様の事態になったときは試合前日でしたから、それに比べれば残念度はだいぶ低いですけども。





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大統領選をにらんで? パッキャオ、来年1月再戦を検討

2021-08-26 12:52:46 | マニー・パッキャオ




先日、ヨルデニス・ウガスに敗れたマニー・パッキャオ、進退や大統領選挙出馬については来月にも、という話でしたが、ジ・アスレティックの記事によると、1月復帰の可能性を否定しなかった、とのことです。

こちらの記事にもあるとおり、足の不調を抱えながらも奮戦し、またそれを可能にしたトレーニングへの献身など、年齢やキャリアを考えれば、敗れてもなお偉大なり、とも言える試合ではありましたが、やはり敗戦というものは、すんなりと受け容れられるものではない、ということでしょう。
また、当初予定のエロール・スペンスとの闘いと比べ、勝ち負け以前に、試合後に「残った」ものが、パッキャオを満足、ないしは納得させるものではなかった、ということも、容易に想像が付きます。


ただ、純粋にボクシングの話だけで、是非を語られる再起かというと、どうもそうではないらしいので、色々と気にかかる部分があります。
要するに今回の試合、当初スペンスを、実際にはウガスを相手に闘い、勝ち名乗りを受けて、その熱狂を「元手」に大統領選挙になだれ込もう、としていた。
しかし敗れ、その目論見が崩れたので、来年5月の選挙までにウガスと再戦し、雪辱して...という理由で、再戦を考えているのではないか、という。


こういう、ボクシングそのものとは何の関係の無い話を持ち込んでいるのだとしたら、それだけで充分、危惧の理由です。
しかしそれに加えて、今回の敗因が、単にパッキャオの不調によるもの「だけ」なのか、というところも、重大なテーマでしょうね。
足が全然動かなかったのは確かでしょうが、言ってしまえばそれもこれも含めての「衰え」であって、以前の好調な自分なら...と思って闘った試合が、後に「余分な一試合」として語られる。
歴代の名王者たちのストーリーは、大抵が同じパターンの繰り返しだったりするのも、悲しいですが事実です。


もちろん、単に偉大なボクサー、チャンピオンというにとどまらず、フィリピンという国家にとって大を成すマニー・パッキャオの心の有り様、その決断は、凡百の身に計り知れるものではないのでしょうが。
しかし、今さら言うのも何ですが、やはり政治というものは、情け容赦なく、スポーツの世界では「王」者、と言われる存在をも呑み込み、様々に「絞り」取ってしまうものでもあります。

出来ることなら、そういう世界とは距離を取っていられたらなあ、と傍目には思えてなりません。
そうするには、マニー・パッキャオは、あまりにも巨大過ぎる「星」なのかもしれませんが。



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WOWOWで配信、放送決定 デラホーヤ、公式試合でUFC元王者と対戦

2021-08-25 14:59:48 | 海外ボクシング



今月のWOWOWは、ヨルデニス・ウガス殊勲の勝利=英雄パッキャオの終戦?という、見終えて大きな印象を残す試合があり、やはりWOWOW入っとくべき、というありがちな結論が残りましたが、来月も当初予定のもの以外に、思わぬところから?ライブ配信の予定が追加されました。


イーファイトの記事によりますと、オスカー・デラホーヤ再起戦が9月11日、日本時間12日に挙行されるとのこと。
「多くのメディアが報じた」とありますが、WOWOWでは日曜の生中継番組中、そしてTwitterにて、12日午前10時頃からオンデマンド配信、同日夕方5時30分から、数時間遅れの録画放送がある、と告知されています。


テオフィモ・ロペスの試合を巡って、なかなか話が前向いて進まず、やはりいかにもありがちな新興プロモーターの躓き、という印象をまき散らしている「トリラー」社の主催、ということで、直前になって中止や延期や、とあれこれあり得るんでしょうが、今のところ「ホンマにやる」なら配信、放送する、ということですね。

対戦相手の元UFCチャンピオン、ビクトー・ベウフォートは44歳のブラジル人で、18年まで現役だったというから、デラホーヤよりもだいぶ「現役」に近いのでは、と思います。
ライトヘビー級の8回戦ということですが、当然技術はデラホーヤでしょうけど、体力や実戦勘となると、どうなんでしょうね。
ましてパッキャオ戦後、今日までの長い間、クリーンに暮らしてきたというわけでもない身で...心配なところです。


記事の最後には、ボクシングマッチに挑んだMMA選手が勝利できておらず、という記述がありますが、そりゃあボクシングの試合ですから、ボクサー有利なのは当然のことで、むしろボクシングルールの試合に挑むこと自体が立派で、勇気あることです。
コナー・マクレガーという人もそうですが、事の是非は置くとして、メイウェザーとボクシングの試合をやろうというだけでも凄いです。
どこやらの国には、アリと闘うのにレスラーのまま出てきて、寝転がって蹴って、それを自慢話にしている者もいるというのに。偉い違いです。


正直、楽しみな試合、というわけではないんですが、これからは時々、この手の「試合」を目にすることになるんでしょうね。
タイソン、ジョーンズのエキシビションや、メイウェザーとユーチューバーの「腕自慢素人」戦なんかと違い、今回のは公式試合だという形式以前の問題で、組み合わせとして、より「本気」なのが、なんか怖いなあ、と思ったりもします。
見終えて、拍子抜けするような凡戦というか、つまんない内容で終わってくれたら、それが何よりなのではないか、という気さえ...。





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秋から年末へ向け「状況」はなかなか好転せず

2021-08-23 17:16:51 | 関東ボクシング



先週の月曜から、フジテレビオンデマンドで見られるようになっている、吉野修一郎vs仲里周磨(やはり、10位というランクは不当に低いことを証明する健闘でした)などを最後に、国内のスケジュールは少し間が空いている状況です。
来月に入れば、1日には、昔の感覚でいえば「急遽」決まった世界戦があり、10日にも京都で日本人同士の世界戦があり、翌日には海外で防衛戦に臨む王者がいて、国内で日本王座決定戦もあり、注目試合が続きますが、それまではちょっと小休止、という感じです。


で、来月上旬はそんな感じですが、中旬に予定されていた注目カードがふたつ、中止になりました。
平岡アンディ、佐々木尽戦が注目されるスーパーライト級で、こちらも本来、隅に置けないはずの技巧派、内藤律樹が新型コロナ感染のため、麻生興一戦を中止。延期して行う方向ではあるようですが。


まあこの辺は、起こり得ることではあります。
ただ、他の話では、理由を若干ぼやかしたものも散見されます。

ライト級ウォーズ「決勝進出」者たる三代大訓も、西谷和宏戦を「延期」とのこと
「体調不良」という理由は、普段なら明かしたくないこともあろうか、と思うのですが、何しろこのご時世ですから...。

あと、こちらは「負傷」という話ですが、来月11日のホールに出場予定の辰吉寿以輝も試合を中止する、と。
こちらは別に裏もないのでしょうけど、負傷って、どこをどう怪我したんやろう、と。
そういえば先日、ドバイで尾川堅一と闘うはずだったシャフカッツ・ラヒモフも、どこ怪我したんかもわからんままでしたが。



10月や11月には、国内の好カードがいくつか決まっていますし、それ以外にも世界タイトルでビッグカードがあるかどうか、注視しているところですが、その頃には色々と事態が好転し、あれこれ規制もなくなって、と思っていたところ、なかなかそうも行かないですね。
音楽フェスが挙行されたり、と思えば中止されるものがあったり、F1やMotoGPの日本開催もなくなっているのと同様、井上尚弥や村田諒太関連の大箱興行を年内に、というのも...日本の場合、準備期間などがどうしても欧米と違って長く要るのが常ですし、いよいよ「詰まって」きている感があります。


しかし、そういう事情あれこれ以前に、ワクチン接種がもっと広まって、事態が落ち着かないとなかなか...普通の試合見に行くにも、前日に中止とかは、普通にあり得ることです。
個人的にも京口紘人の世界戦を見に行く予定だったのが中止になった経験がありますが、ああいうことが、もっと規模の大きい興行で起こったら...。


この辺の話については、総じて、情報が乏しいのが何よりも困ります。
体調不良、負傷、と言われて、具体的にどういうことなのかを書かねばならない、という意志を持たないまま、それを記事にしてしまうメディアの怠慢には、批判の言葉も底を突いていますが。
上記したような事例を見ていると、そもそも選手諸氏のワクチン接種状況はいかなるものなのか、と、まずその辺の情報が欲しい、と思います。
少し前に「職域接種」が可能かどうか、厚生労働省と折衝する、という話がありましたが、その後どうなっているのか?
まあ、続報がないということは、今のところ、どうにもなっていない、ということなのでしょうけども。


本当に、一日も早く、落ち着いて観戦予定が立てられるような状況になってほしい、と願います。
なんやかや、もう一年半以上、あれやこれやと足枷だらけで、目に見えるところでも見えないところでも、様々な苦衷が積み重なっていることでしょうから。



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思った以上の「苦手科目」だった パッキャオ、代打ウガスに判定負け

2021-08-22 18:10:58 | マニー・パッキャオ




ということで生中継を見終えました。
実況解説の見解と違う判定が出る、WOWOW生中継で時々起こる現象ですが、いつもは見方の違いだから、と思うところ、今回だけはちょっと...と思ったりもしました。
まあそれはさておいて、経過と感想を。



初回、マニー・パッキャオまずまず快調。軽いコンビ、左ボディ、右フック。しかしヨルデニス・ウガス、ラウンド終盤から長い左ジャブ連発。
思いの外、さっと立て直す。大柄な身体を縮めてクラウチング気味に構えて牽制。ガードを絞って、前でパッキャオを突き放そうとする。
ポイントはパッキャオかと思ったが、これ、パッキャオの苦手な型やなあ、とも...。


2回、少し打ち合いになってもウガスのリターン、左ジャブ。右ボディも。パッキャオ、サイドに出ようとしていたが、徐々に正対しての攻防を強いられ始める。ウガス。
3回、パッキャオ、フェイント入れつつ「見」の間を増やし、リターンを当てる。逆ワンツーでロープ際へ追う場面。右フック、ボディも。パッキャオ。

4回、パッキャオ軽く探っていく感じだが、後半ウガスがジャブ、右ロングをヒット。より正確に当てている。ウガス。
5回、パッキャオの軽いコンビより、ウガスの単発パンチがより強く見える。しかし数が少ない。迷うがパッキャオ。

6回、ウガスの少ない好打、右ボディなど。パッキャオはミスが多い。左アッパーも浅い。迷うがウガス。
7回、両者リードパンチの応酬。ウガス右ボディから上に返す。ダブルジャブから右ヒット。ウガスの回。
8回、パッキャオ連打を仕掛けるが、ウガスがボディブローを返して接近を阻む。右のロングも単発でヒット。ウガス。

9回、ウガス少し疲れたか、パッキャオの軽い連打の回数が上回る。ボディもヒット。パッキャオ。
10回、ウガスは右ヒットが二度ばかり。左ジャブが減る。パッキャオ速いコンビで飛び込む。パッキャオ。

11回、パッキャオ、ダブルジャブから左ヒット。しかしウガス右フック、パッキャオ少し下がる。右ボディ、ワンツー。
攻撃の回数、ヒット、いずれもウガスが上。ウガス。
12回、ゴールが見えたウガス、断続的に手を出す。右クロス、フック、左フック。
クリーンヒットは乏しいが、パッキャオが巻き返しに出る前に止める効果は充分。ウガス。


ということで、さうぽん採点は パウパウ、パウウウ、パパウウ、7対5でウガス。
公式も7対5、8対4×2、というところでした。私の採点は、少しウガスに辛いのかもしれません。



初回見た印象、結局それが最後まで変わることなく続いて終わった、そんな試合だったように思います。
かつてパッキャオが敗れたいくつかの試合で、大柄でパンチ力のあるストレートパンチャーが、突き放す意識で来たら苦しむ、ということは実証されていて、一番わかりやすいのがエリック・モラレスとの初戦でした。
二戦目、三戦目のKO勝ちによる雪辱の印象が強烈なので、忘れられがちな試合ではあるのですが。

何しろ遠くに突き放しておければ、パッキャオの速い出入りも、サイドステップしての切り返しも、小刻みなステップインによる「走り打ち」も、基本的には防げるわけです。もちろん、全部、とはいかないですが、その大半は。
長いリーチを生かし、一定上の威力を持つストレートパンチを高い精度で当て、なおかつ無駄なパンチを減らし、受けに回っても安易に下がらず、動かされず我慢して、また構え直し、突き放して距離を保つ、という「タスク」は、極めて難易度の高いものですが、今日のヨルデニス・ウガスは、その闘いを、ほぼ「完遂」した、と言って良いでしょう。
ジャッジも単にヒットの差のみならず、ウガスによる試合展開構築をしっかり見て、妥当な採点をした、と思います。



敗れたマニー・パッキャオですが、対エロール・スペンス戦に向けたトレーニングは、少なくとも現状においては充実したものだったのでしょう。
立ち上がりはまずまず好調に見え、大柄なウガスをスピードで翻弄して崩す展開に、すんなり持って行けるのかな、と思いました。
しかし徐々に、ウガスがしっかり構えて突き放す「堅陣」を敷くと、思うように攻め崩す流れが作れませんでした。
攻防共に足捌きが抑えめに見えたのも、ブランクや年齢、相手変更の影響以上に、ウガスが思った以上の「苦手科目」だったせい、と見るべきなのかもしれません。
大柄で頑健な肉体と、五輪銅メダルのアマチュア歴に裏打ちされた防御の堅さ、攻撃の精度、そしてひとつの作戦に徹する確かさは、現状のパッキャオを苦しめるに十分なものがあった、ということでしょう。




エロール・スペンスとの、待望のビッグマッチが流れてのカード変更は、世界中のボクシングファンを落胆させましたが、終わってみれば「代打」が期待以上の「ええ仕事」をして、大スターたるパッキャオを破る、殊勲の星を挙げました。

ご多分に漏れず、パッキャオ敗戦を残念に思う気持ちはありますが、同時に、やはりボクシングとはこうでないといかんな、とも思います。
昨日までは完全な脇役だった男が、アジアのデュラン、甦ったアームストロングと言われる歴史的なスターボクサーを破り、一夜にして檜舞台で勝ち名乗りを受ける。
「リングの上では肩書きは闘わん」とは、若き鬼塚勝也の名言ですが、まさにボクシングの峻厳さを端的に言い尽くしたこの言葉が、試合を見ながら頭の中を巡っていました。

当初予定の相手と闘っていれば、勝っても負けても、パッキャオの拳歴の掉尾を飾る試合として充分な華々しさがあっただろう、とは思います。
それに比べれば、試合展開といい相手の名前といい、何か地味な印象の試合ではありました。それは確かです。
とはいえ、それが悪いもの、後味がどうこう、というものだったかというと、全然そんな風には思いませんでした。
これはこれで、充分に見応えのある「劇」であり、運命の交錯であり...「闘い」である。そう思った次第です。




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WOWOWの「推し」を勝ち取れ 中谷潤人、出立

2021-08-21 07:42:00 | 海外ボクシング


ということで、これまであれこれと書いてきたんで、試合自体については書き加えることはないんですが、9月11日のティト・アコスタ戦に向けて、中谷潤人が羽田から出立
「一人で旅立つ」とあり、え?と思ったのですが、現地でルディ・エルナンデスのチームと合流するんでしょうね。

生中継するWOWOWが、空港でインタビュー、とのこと。
アコスタは強敵ですが、これに勝って、その内容も含めて、評価が上がるようなことになれば、インタビューにて名前の上がっているWBC王者フリオ・セサール・マルティネスとの対戦...は、すぐには難しくても、比較対象には充分なり得ることでしょう。
そして、将来、ほぼ間違いなくあるだろう「転級」に向けて、という話も含め、今回の試合は様々な観点から、ボクサー中谷潤人にとり、これまでで最も重大な意味を持つ一戦です。


加えて、海外で試合する際、井上尚弥に続いて、WOWOWが継続して取り上げる「推し」の座を勝ち取ってくれたらなあ、とも思います。

どうも昨今の情勢からして、全体的に高視聴率番組の多い日本テレビの、地上波ゴールデン世界戦生中継枠確保は、ハードルが高そうです。
コロナ渦における国内興行事情も、井岡や寺地拳四朗の興行などを見ると、それぞれに難しいところがあるようですし。

しかし、WOWOWにとっては、今後、国内のボクサーが海外に活躍の場を広めていく流れで、それをカバーすることで、DAZNとの競争において、一歩前に出られるかもしれません。
そういう意味で、中谷潤人が徐々に評価を高め、井上尚弥に次いで、定期的にWOWOWの生中継に登場するようになってくれたら、と思うわけです。
まあこれは、いち視聴契約者の勝手な願望込みの話ですが...。



明日のビッグマッチはカード変更、本当なら未明にあったはずの尾川の試合も延期、先週は歴史的大ぼんぼん戦と、今月はWOWOWさんの頑張りもいまいち報われず、という感じですが、来月、ちょっと地味な存在でもある中谷潤人が、一発盛り上げてくれれば、その先、色々と広がりのある話が出来そうです。
渡航経験は数多いとはいえ、実際の公式試合は初めて、それが強打アコスタ相手の初防衛戦とくれば、普通なら悲観的な想像もしてしまいそうですが、中谷潤人ならそれでも...やってくれるかも、と期待しています。今から楽しみですね。



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