さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

人生を見ること

2008-01-31 23:34:03 | 関西ボクシング
再来週の日曜日、高砂市総合体育館にて、
日本ミドル級タイトルマッチが行われます。
見に行きたいなー、と思ってはいるのですが、
実際どうなるかはまだ見えてきません。

3度の防衛を重ねた姫路の豪腕、江口啓二に、
攻防兼備の逸材と評判のホープ、鈴木典文の対戦。
勝者にはOPBF王者佐藤幸治との対戦話もあるそうで、
いわば日本重量級の明日を占う、重要な一戦です。

当日深夜、スカイA様で放送があるそうですが、
こういう試合はやはり直に見たいなぁ...と思っていたところ、
BOXING EYE」さんにて、鈴木の紹介記事
リンクされていました。

そういえば、チャンピオンの江口啓二にも、このようなインサイドストーリーがあります。
江口のみならず、他のボクサーのことも書かれていますね。


ボクシングを見るとき、ボクサー個人の人生に関心を持つことは、
果たして良いことなのかどうか...私にはよくわかりません。
当たり前のことながら、人の数だけそれぞれに人生がある。
そんなことは踏まえた上で見るもの、それがボクシングだから、
取り立ててあれやこれやと言い立てるのは邪道だよ、と言われれば、
全くその通りかも知れません。

しかし、あくまで私の勝手な思い込みかも知れませんが...
私はボクシングというものを通じて、さまざまなものを見ている気がします。
それは、目もくらむほど美しい芸術であり、高貴かつ高度なスポーツであり、
確かに、厳かに存在するモラルであり、灼熱を放つ闘いであり、
時に血なまぐさい暴力や政治であり...そして、やはり、人生を見ているのですね。

江口啓二、鈴木典文、ふたりの若き戦士は、
それぞれの人生をそれぞれに生き、それぞれの生き様で固めた拳をもって
運命に導かれたリングの上で闘います。
やはり、この二人の闘いを、この目で直に見たい。改めてそう思っています。

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これぞ「中心人物」

2008-01-21 22:52:48 | 関東ボクシング
先週、ついに決まった第4戦目、内藤大助vsポンサクレック戦です。
しかし、彼の試合が決まると、それにまつわるさまざまな話題が出てきますね。
以前、どこかの誰やらが「フライ級の中心」を自称していましたが、
真の「中心人物」とは、今の内藤大助のことを言うのでしょう。
あれやこれやと、まとめて取り上げてみたいと思います。


まず、チケが高い!って話は、避けようもないので最初に済ませます(^^;)
確かに、ちょっとお高いですね、どれもこれも。
しかし、ふと思い直してみると、「世界」タイトルマッチって、
そもそもそういうもんなのかなぁ、という気がせんこともないですね。
内藤大助とポンサクレックの試合なら、ある程度のプレミア感があって然るべき、かも。
もっとも、今回の価格設定が「ある程度」の範疇か?というと、
意見が分かれるところでしょう。


内藤が勝てば、という話も既に出ております。
ま、この子の場合は、一筋縄ではいかないというか、金平かいちょが何言うても、
その通り行くとは誰も思ってないわけですが。


思わぬところから、というと失礼かもしれませんが、
東海のリングからは、OPBFチャンピオンの長縄正春が名乗りを上げてるんですね。
この記事には、内藤が勝ちさえすればもう決まりみたいに書いてありますね。
正直、ようわかりませんが...あと、見出しもようわからん...誰や、渡辺って(^^;)

長縄の試合は、6回戦時代に一度、長谷川穂積vs宇野スナオ戦の前座に
出ていたのを直に見たことがあります。
あとはジョジョ・バルドン戦のビデオです。
パンチはないが、スピードのあるボクサータイプですね。
昨年、内藤が日本、OPBFのダブルタイトルを保持していた頃、
対戦話があったとかなかったとか(どっちやねん)。
もし実現すれば、その頃のビジネスがきっかけになった話なのかもですね。


ライバルのWBA王者、坂田健史は結婚披露宴(^^)
と、3月末にも防衛戦の見込みですね。
相手はまったくわかりませんが...それにしても1位の奴、
指名挑戦権を行使せず、もう1年くらい経ってませんか。
このままだと、歴代最長記録を作るんじゃないでしょうか(^^)

で、その1位の奴と、内藤、坂田を同列に扱ってるんですね、この記事。
なんやかや言うて、いまだにずいぶんお得な扱いをしてもらってますね。
ま、こういう扱いをされればされるほど、辛い先行きが待っているのかもしれませんが...。


で、もひとつ、さらに踏み込んだ表現をしているのがこちら

>タイトルこそ保持していないが、フライ級戦線の主役の座にいるのが興毅。

ええなぁ。さすがにデイリーさん。忠義とはかくあるべし、ですな(^○^)



ま、あれやこれやありますが、この試合、とにかく国内開催になって良かったです。
そりゃ、出来れば会場で見たい、内藤を応援したい(し、ポンサクも見たい)ところですが、
いろんな意味で厳しそうです...(^^;)
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武本在樹vsセーンヒラン

2008-01-18 00:22:03 | 関西ボクシング
武本在樹、タイの怪物セーンヒランと対戦!とのことです。
こらまた、えらいカード組んだもんですね。

ちなみにこの記事にある「再び」ではなく、正しくは「三たび」なんですけども。
武本には、PABA王者サオヒンとの対戦経験もありますので。

昨年の世界戦では完敗を喫した武本ですが、
再度挑戦に向けた実績作りを目指すようですね。
昨年、同国のライバル、ナパポーン戦に敗れ初黒星を喫した
セーンヒランですが、それまでは数々の強豪を破り、
タイの怪物と言われていました。

武本にとっては強敵でしょうが、こういう相手に挑むのは立派です。
なんとか見に行きたいなぁ。
武本にも頑張ってほしいですが、セーンヒランも見たいし...(^^)

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全力を尽くす、と言いますが

2008-01-14 23:31:02 | 関東ボクシング
人間、全力を尽くす、なんて口にしても、
なかなか、実際にその通りのことをできるもんじゃないでしょうが、
今夜の川嶋勝重は、本当にそれをやったんじゃないでしょうか。
はっきり言って、ワンサイドにやられて負けると思っていましたが、
今日の試合内容は、私の想像を木っ端微塵に打ち砕きました。

判定については、私はドローと見ました。
ちょっと川嶋に甘い「感動採点」かもしれませんけど(^^;)

全体としては、序盤ムニョス、4Rから中盤はやや川嶋という流れで、
8Rが終わった時点で、充分逆転は可能だと思っていました。
しかし、川嶋が巻き返していた流れのなか、9Rにムニョスが
改めてしっかり構え、狙いを定め直したとき、
川嶋がほぼ3分間、ほとんど打っていけなかったですね。

あのラウンドを見たとき、逆転は不可能かな、と、
ちょっと冷静にさせられてしまった感じでした。

とはいえ、川嶋勝重には、改めて脱帽します。
彼が費やした膨大な労苦と、その健闘を、大いに称えたいと思います。


しかし、同様のご意見も多いかと思いますが、
出来れば数年早く見たかったカードでしたね。
もちろん、今日の試合も、レベル云々を言うとアレなんですが、
充分面白い試合ではありましたが。

それにしてもムニョス(の野郎)、また勝ち(やがり)ましたね。
今回は、なかなかに不調でしたが。
次の挑戦者はいったい誰なんでしょうか...。
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とりとめもなく昨夜の試合について

2008-01-11 23:32:16 | 長谷川穂積

あれやこれやと忙しい上に、平日にこんな興行されると大変です。
と、いきなり愚痴ですが、ホントに大変でした。
いつもなら当日遅くにでも試合を振り返るところなんですけど、
昨日はさすがに無理でした。

ということで、なんとか行ってきました府立体育館(写真はこちら)。

まず、池原信遂ですけど、心情的には健闘と言いたいところなれど、
ボクサーとしての技術を比較する以前の問題で、基本の出来が違いました。
上体と下肢とのバランスがバラバラで、腰の座らない池原に対し、
シドレンコはくっついても離れても、きちんとしたフォームで打てます。

2R、池原の左肩の上を滑るように決まった、小さく強い右クロス一発で、
両者の格付けは完全に済んでしまったように見えました。
とはいえ、そのあとも懸命に手を出し続けた池原、よく頑張ったと思います。


メインの長谷川穂積ですが、序盤に切ってしまい、それがヒットによると
判定された時点で、今日は鮮やかでなくても勝てば良いと、それだけを思っていました。
それでも毎回、何か仕掛けては山場、見せ場を作ろうとし、
実際にそれを作って、明白に勝ってしまう長谷川は、やはりさすがです。

ただ、ヘナロ・ガルシア戦でもやっていましたけど、
ロープ際に詰められたときに回らず打ち合うのはどうかなと思います。
あれは見ていて面白い反面、やはりリスクが高すぎると言わざるを得ません。
ましてカットしてて、それがヒットによると判定されている試合です。
いくら地元だから、最終回だから、と言っても。ちょっと疑問です。

さて、試合前、良い試合だったら、KO勝ちだったら、という言い方で
米国進出の話が出ていましたが、私には充分良い試合だと見えました。
某ナベツネプロモーター(笑)は、「追試」という言葉を使って、
先送りを示唆したそうですが、私は次が米国進出であっても良いと思います。
しかし、「追試」とはね...他に言い方はないんですかねぇ(呆)

欧州王者で世界1位のマルドロット、相手が長谷川でなければ
もっと強さが見えたと思いますが、何せ反応が速く、判断が速い長谷川に対し、
たまに良いの当てても、長谷川のリターンを怖れて
追撃の手が止まってしまう場面がちらほらありました。

しかし、あのスイッチ戦法はそれなりに面白かったですね。
かつて鳥海純の右フックを相打ちされてぐらついた長谷川を研究して、
サウスポーからの右フックを狙っていたのであれば、怖さも感じたでしょう。
どうもそういうことではなく、単に自分の技だからやっていただけでしたが。

以前からぼんやりと考えていたことですが、長谷川穂積に勝てるとしたら、
どんな選手でしょうか。私は、相打ちだけでなく、長谷川が右後方へスウェーするとき、
その長谷川のアゴを追いかけて、前に伸びる右フックを打てるサウスポーだと思います。
タイプとしては、レパード玉熊を破ったエルビス・アルバレスのようなボクサーかな、と。


何にせよ、世界王座を5度も守れば、世界中のボクサーから研究されるでしょう。
長谷川穂積はその才能を順調に伸ばし、世界王者となりましたが、
まだ彼の壮大な夢は実現していません。
昨日の負傷(しかし、もうちょっとしっかり止血してほしいです)が癒えたら、
ごちゃごちゃ言わず、すぐにでも米国での試合に向けて動いてもらいたいです。
長谷川とて、いつまでも世界王者でいられる保証などないのですから。

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明日はバンタム二本立て+久高快勝!

2008-01-09 23:40:05 | 長谷川穂積
ということで、あれやこれやで少々タイトなのですが、
明日は何とか、府立体育館に駆けつけたいと思っております。
無理ならおうちでTVですが...(^^;)

長谷川穂積には、明日勝利すれば米国進出という話が出てますね。
個人的には、目の前の試合こそ大事、あまり先の話なんて
しないほうが良いと思います。どうも、縁起が良くない気がしますし、
本当に現実的な話なら、勝った翌日の会見で言えば良いことじゃないのかな、と。

挑戦者のマルドロッツ、かなり好調らしいですね。
youtubeでちろっとだけ見たんですが、けっこう踏み込みが速いです。
ヘナロ・ガルシアほどタフじゃないかもしれませんが、
より攻め込めるのはマルドロッツの方かもしれません。
もっとも、長谷川がより鮮やかに勝てる余地があるとも言えましょうが。

とにかく、明日の試合に勝利したあと、晴れやかで壮大な夢が
長谷川の眼前に広がっていれば、こんなに嬉しいことはありません。


池原信遂に関しては、不利な予想が大半でしょうね。
実は私も、完全に同意しとるんですが(^^;)
ひょっとしたらスーパーフライ級でも出来るんちゃうか、という感じの
小柄な王者シドレンコを、大柄な池原がうまく攻め込めれば...
とも思いますが、あくまで希望的観測に過ぎません。
何にせよ、ここまでの集大成を見せて、全力を出し切ってほしいと思います。


==================================


さて、夕べ放送あった、久高寛之vsフセイン・フセイン。
去年は3連敗を喫し、ドツボにはまった久高が、最後の最後にきて
最強の相手に最高の試合で勝ちましたね(^^)
残念ながら観戦出来ませんでしたが、スカイAさまのおかげで見られました。

久高があの距離、あの展開で戦えると、やはり強いということが証明されましたね。
インファイター対策が今後の課題でしょうけど、苦しかった昨年を経て、
久高にはさらに活躍してほしいものです。


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小松則幸、まさかの敗戦

2008-01-05 23:54:07 | 小松則幸

難波の府立体育館地下にて、新年一発目の観戦をしてまいりました。

会場に着いてパンフレットを見ると、6試合中5試合が、日タイ戦。
まぁつつがなく、あけましておめでとうござーす、という感じで終わると
ついつい思ってしまったわけですが、これが最近観戦ペースが落ちている
私が少々「ボケ」ている証拠であります。

グリーンツダジムの「HonmamoN」シリーズが好評を博して以降、
外国人選手イコール噛ませさんという図式が、必ずしも通じない関西リング。
ことに10回戦三試合に出たタイ人三人は、年明け早々から、
けっこうな頑張りを見せてくださいました。

特に日本で勝ち星がないはずの、タイのライトフライ級チャンピオン、
スリヤ・クロンパジョンは、契約ウェイト115ポンドの試合で、
小松則幸を初回から右クロスで倒し、連打からアッパーでダウンを追加。
その後も小松のボディブローによる反撃に、正確な迎え撃ちで対抗し、
明白な判定勝ちを収めました。もちろん、序盤からアドバンテージを得た
試合展開ではあったわけですが、それを割引いても、なかなかの好選手に見えました。

その前の「セミセミ」では、西尾彰人(姫路木下)に敗れてからの再起戦となった
山本大五郎(金沢)が、パリンヤーに攻め込まれ、初回にダウンを奪った貯金をはき出して引き分け。
メインで高山勝成に9回、レフェリーストップで敗れたガオフラチャーンも
タフさ、勇敢さをもって健闘しました。

前座では井岡ジム期待の宮崎亮、ドリームジムから金沢ジムに移籍した
武市晃輔といった若手が、鮮やかなKOを見せてくれたこともあり、
総じて、内容の濃い、見応えある興行でありました。


新年一発目の観戦、大いに楽しみました、と言いたいところなんですけど、
やはり、小松則幸の敗戦、ちとショックです。
誰だって序盤に打たれればああなる、と言えばそれまででしょうが、
今までの試合で劣勢を挽回してきたエネルギッシュさ、
そして間合いひとつが合いさえすれば一打で相手を倒せたカウンターのタイミングが
全くと言っていいほど見られなくて、これは本当に小松か、とさえ思ってしまいました。
見方によっては小松が挽回したと見られる試合だったかもしれませんが、
私にとっては採点どうこう以前の問題で、厳しい内容の試合だと見えました。

考えたらもう何年もの間、小松則幸の試合を見続けてきました。
強敵との闘いを求め続ける情熱、技術論では括れないその強烈な存在感に、
私を含めて多くの人々が魅了され、彼を「そうせずにはいられない」という思いで
応援し続けてきました。
そのために費やした時間は、私にとって幸福な時であり、大切な記憶です。

彼の去就云々の話がどうなるかなど知らず、気の早い物言いかもしれませんが、
今日のうちに書いておきます。とりあえず、ですが、お疲れ様でした。
ひとまず、ゆっくり傷を癒してください。
コメント (1)
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賀正。

2008-01-01 22:45:16 | その他
ということで、こともなく元旦でございます。
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。


と、昨日の大晦日は、格闘技は見ず、
ダウンタウンの「笑ってはいけない病院」を見ておりました。
山崎邦正がレスラーの人にどつかれる前後の様子には
腹がよじれるほど笑わせていただきました(^^)


さて、今年初の観戦は、5日府立地下を目論んでおります。
小松則幸の相手は、タイのスリヤ・クロンパジョン。
戦績は悪いが噛ませさんではない、という評価も漏れ伝わってきます。
はてさて、どないなりますやら。
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