さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

黒田雅之、空転を糧に出来るか

2013-02-27 22:06:08 | 関東ボクシング

公式採点を見ると、思った以上に黒田にポイントが行ってました。
辛く見たらフルマークもあるか、思い切り甘く見ても黒田の取った回はふたつまで、と見ましたが。
いずれにせよ、予想を覆すことのない完敗でした。

黒田雅之のボクシングは、若手の頃から好きでした。
大柄で、強打者で、型の決まったスタイルで、順調に伸びてくれば
スケールの大きな選手になってくれるのではと期待していました。

しかし、同時に融通の利かなさ、リズムがスローなことなどの弱点も抱えていて、
今回、急に(という見方をせざるを得ませんでした)決まった世界戦において、
その弱点が露骨に出てしまいました。

ファン・カルロス・レベコは、言っちゃなんですがやれ暫定や正規や、
他の王者のスーパー昇格や、という話ばかりがついて回る、
いかにも「当世風」なタイトルホルダーに過ぎず、けっして超一流とは言えないですが、
それでも、黒田の身体の軸をしっかり見て、サイドに回っては黒田のパワーを外し、
打ち終わりに黒田が止まったところに、リズミカルで多彩な左を当て続けました。

正直、世界戦として見るには、あらゆる意味で不足の多い試合ではありました。
しかし、こうした南米の技巧派との接点が、客観的に見れば無理があるにせよ、
タイトルマッチの形態を取らないと実現しないことに、納得はしないにせよ、
黒田雅之のような選手にとり、良い経験にはなったという意味付けはあってほしいものです。

そしてその意味の有無は、黒田の今後のキャリアが証していくことでしょう。
厳しいレッスンではあったでしょうが、今後の糧としてほしい一戦でした。
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名城信男再起戦と、その先への勝手な要望

2013-02-20 17:56:38 | 名城信男

率直に言って気分の良くない話題に囚われていましたが、
まあそれ以外にも色々とあります。
気を取り直して、まずは名城信男再起戦決定について。

相手はWBCバンタム級の14位にランクされるタイ人、ヨドチャンチャイ
一階級上で、19勝(16KO)2敗となっていますが、対戦相手に強豪の名は無し。

タイのボクサーとの対戦、というのは想像していましたが、
今回はナコンルアンプロモーションの選手ということで、たぶんWBC系列の方ですね。
バンタム級で闘う名城を見てみたいと思っていたファンのひとりとしては、
ある意味で、待望の一戦だったりもします。
実際にこの先、どちらの階級で闘うかは不明ですが、もうそろそろ転級があって良いと
かねてから思っていたので、そういうことで話を進めます。

陣営が、大晦日に戴冠した河野公平に対し、年明け早々オファーをした、なんて話を聞くと
またも「組めたら組むで、世界戦」なのかと思ってちょっとがっかりしましたが、
まあ考えてみれば右から左に組めるものでもないですし、
こういう、ちょっと難しめ?の試合からやり直す、というのは良いと思います。

私の個人的な希望を言うと、この試合を良い内容で勝ってもらって、
その後はバンタムで、大場浩平vsジェロッピの勝者と対戦してほしいところです。
せっかく近場に日本王者が生まれるんですから、是非やってもらいたいです。

このカードなら、昨夏、世界戦をやった住吉の大きい方の会場でも、けっこう客が来ると思いますけどね。
なんなら、神戸の大倉山の会場へ乗り込む、お出かけアウェー挑戦でもいいじゃないですか。
ご近所同士の遠慮なんて、ファンの勝手を敢えて言いますが、クソ喰らえであります(^^)

せめてこういうのを経てから、世界再挑戦へ、という形であれば、
もちろん内容と結果によりますが、基本的にはファンの納得度の高い挑戦になるし、
何より名城本人の士気というか、気合いの乗りも出てくるんやないかなぁ、と思います。


昨夏の試合、評価は人によりさまざまなれど、心情的な面も含めて言えば、
名城の闘いぶりは称えられて然るべきものだったと思います。

しかし彼が重ねてきた熾烈な闘いを経て、彼が何を得て、何を失ったのかを考えれば、
あの闘いぶりは「懸命」ではあっても「賢明」とは言えないのではないか。
届かなかった、足りなかったものを掴むためには、あと一歩の頑張りを心する、だけでなく、
最初から、今の名城信男のボクシングの全体像を見直し、組み立て直せないだろうか。
そのように思うのもまた、事実です。

一昨年の、WBO8位のレイ・ペレス戦や、敵地でのスリヤン戦あたりには、
名城のそうした「刷新」の方向性が見えたようにも感じられました。
今回の試合にも、そうした前向きな何ごとかが見られることを、まずは期待しています。


...とかなんとか、偉そうにあれこれ書いといて何なんですが、
私、この日は諸事情あって、観戦出来ないことがすでに決定的になっております。
何やねんお前、そらないやろが、と言われても、返す言葉もありません(^^;)
なんとか、スカイAさんで放送されることを、今はひたすら祈っておる次第であります...。


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井岡一翔、モラトリアム王者の道へ

2013-02-18 02:39:25 | 井岡一翔


その昔、世界タイトルというものは、獲ったら当事者はもちろん、
いわば赤の他人である我々ファンも、時には万歳三唱までして喜ぶ物でした。

TV局の都合により、叩き込みで行われた試合も、無いことはなかった。
しかし、そういう試合で生まれた王者には、普通より厳しい初防衛戦が
待ち受けているのが常で、それ故にファンは、新王者のさらなる勝利を
祈る思いで応援したし、結果が敗北となっても、ボクシングというスポーツの尊厳、
優勝劣敗の冷酷な真実を悲しみつつも、それを心底、愛せたんだと思います。

前王者とのリマッチを強いられた白井、原田、海老原を持ち出すまでもなく、
その後においても、多くの王者がその苦難を強いられ、多くが辛酸をなめています。

ロイヤル小林は初防衛戦にて、戴冠後わずか45日、韓国での防衛戦を義務づけられ、陥落。

中島成雄、友利正は共に、同級史上屈指の技巧派イラリオ・サパタに敗れました。

小林光二は、王座交代が続いたWBCフライ級タイトル戦線において、ついに登場した
「本命」と言うべき強打のガブリエル・ベルナルに、壮絶なKO負けを喫しました。

六車卓也は、当初挑むはずだった王者ベルナルド・ピニャンゴの突然の引退を受け、
調整期間不足の2位アサエル・モランを破って王座を獲ったあと、「60日以内」と決められた
1位朴賛栄との指名試合を戦い、バッティングの不運もあって王座から転落しています。

さらに、初防衛という区切りを外せば、避けられない強豪との対戦において、
壮絶な敗北を喫した事例は、いくらでもあります。


昨今のボクシング界において、どの試合がどの例に相当するのかは議論百出でしょうけど、
今回のロマゴン、井岡両陣営による「当面、対戦しないという合意」と、
それ故の入札回避の話が、主に海外サイトによる情報通りの内容だとすると、本当に残念です。

興行事情、というより「TV番組」の都合で、ありもしないタイトルを作り上げて戴冠し、
その際に棚上げになった本来の王者との対戦を、金銭によって回避した、というのが事実なら、
そのようなタイトルには、世界王座としての正当性がどこにもありません。
返上してWBCに鞍替え、という、普通ならあんまりな話の方が、まだ良いか、と思えるくらいです。

確かに、現時点で勝算が薄いから、というのは、ひとつのプロの判断ではあります。
しかし、仮にも「世界王者」の肩書きを背負っている以上、勝てる見込みが立つまでは、
というような猶予期間を求めるというのは、話の筋が違います。
まして、亀田兄弟のような、もともと箸にも棒にもかからないような手合いならともかく、
井岡一翔のようなボクサーをこのような「モラトリアム王者」にしてしまうことは、
ロマゴンと対戦して敗れること以上の恥辱です。やってはいけないこと、なのです。


今朝、一部の国内向けの報道の中で「両陣営とも、統一戦はもっと準備期間をとって、
将来的に大興行として行いたい意向があった」という、言い訳のようなコメントが出ています。
...ようもまぁ、こんな子供だましみたいな理屈を思いつくものですね。

誰も今、このカードを「統一戦」として期待しているわけじゃありません。
井岡の持つ王座に、本当の価値が無く、棚上げされた形の王者ロマゴンに「挑戦」せねば、
その王座に正当性はない、という話を、平然と「王者同士」の話にしてしまう。
その感性は、まさしくあの一家と共通するものです。

数年前、亀田大毅が世界王座にあった頃、亀田陣営がパナマに代理人を派遣して
強打の暫定王者ルイス・コンセプションと「対戦しない契約」を交わした、という現地報道があり、
それを「うさぎにく」さんのブログで知った時は、心底驚き、呆れ、嗤ったものですが、
今回の井岡陣営による交渉が、報じられている通りならば、完全にこの例の踏襲です。

善き行いは真似難く、悪例はすぐに広まるのが世の常とはいえ、
本当に、どう見ても救いのない話になってしまいました。
考え得る限り、最低最悪、下の下、という感じですね。
人もあろうにあの井岡一翔が、こんな無様な形で、内実のない王座に就き、
王者の宿命に背を向けてしまうとは...。


私は、井岡、ロマゴン両陣営の合意にならって「当面」井岡一翔の試合を見ても、
全面的にそれを支持する気持ちを持てないと思います。
そして、その思いを拭い去れる日が来るのかどうかも、かなり疑わしく思います。
108ポンド級において、ローマン・ゴンサレス以上の対戦相手が存在しない以上、
彼に匹敵せずとも、それに次ぐ強豪との対戦を、3~4試合立て続けに行うくらいであれば、
一定の信頼は回復されるかもしれませんが、その頃には、ロマゴンはフライ級に去っているでしょう。

これまで何度も書いてきたように、井岡一翔というボクサー自体は今でも好きですし、
ミニマム級における実績、今後の将来性をも疑うものではありません。

しかし、いったん経済的成功を収めたが最後、それを維持すること「のみ」を優先し、
ボクシングの持つ(時に悲劇的な)宿命に背を向けさせてしまった、陣営の舵取りに対して、
私は批判的立場を取ります。

そして、井岡一翔が、当面の間、多くから向けられるであろう懐疑の視線を払拭するためには、
それこそ膨大な労力が必要とされるでしょう...もっとも、陣営の方々にしてみれば、
そもそもそんなものを払拭するつもりなど、ハナからないのかも知れませんが。


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井上尚弥、三戦目決定(祝!TBS離脱)

2013-02-10 21:22:14 | 井上尚弥

井上尚弥、デビュー三戦目は松田ジムの佐野友樹と対戦。
日本人ランカー、しかも1位相手。
そして、大きなトピックスですが、フジテレビにてゴールデンタイムに生中継、とのことです。

報じられているフジテレビのプロデューサーのコメントには、思わず笑いが漏れました。


>「海外から相手を呼ぶのではなく、アメリカに殴りこんで、外国人選手を全員ノックアウトし、
>かつての野茂(英雄、元米大リーグ・ドジャース)のように強い日本人の姿を見せてほしい」


まあ、ひねくれた解釈をしようと思えば出来るコメントではあります。
しかし、私は、地上波TV局のプロデューサーが(どの程度、ボクシングに対して見識をお持ちかは存じませんが)、
日本のボクサーに対し、海外進出を夢に見て、それを希望した、という話を寡聞にして知りません。
従来型のドメスティックな構造の元に、最大の資金提供者として存在する、それが日本のTV局であり、
こういう方向性が見えたことは、おそらく過去に無かったかも知れませんね。

また、TV局から見て、このような希望を持てるだけの実力を持つと見なされる若手ボクサーというのも、
なかなか存在しなかった、それもまた事実でしょう。
我々ファンが、かつて辰吉丈一郎に壮大な夢をいくら見たところで、TV局にとっては、
彼はあくまで「浪速の」ジョーでなければ意味がなかったでしょうし。

マイケル・カルバハルの登場以降、その時々で程度の差こそあれ、
アメリカのリングにおいても、軽量級ボクサーの存在感は、かつてよりもずっと大きくなっています。
現在、ミニマムからフライまでの三階級において、デンバー・クエリョ、ローマン・ゴンサレス、
ブライアン・ビロリアと、各階級最強の選手がいますが、井上尚弥が、米大陸のリングで
これらの強豪と、或いは彼らに取って代わった選手とグローブを交えることを目標に、
充実したキャリアを重ねてくれるのなら、フジテレビへの「移籍」は大歓迎ですね。

もしこうした前提がきちんと守られるのなら、そのための切符代わりとしての
最短奪取狙いの、或いは「穴」狙いの世界挑戦計画も、とりあえずは良しとすべきかも、とさえ思います。


これがTBSだと、目先の「番組」のために、ありもしないタイトルを作ってしまい、
なおかつその先の強敵相手との試合を組まずにほったらかし、という実例が少なくともひとつあり、
今現在、ふたつめの例が生まれるかどうかの瀬戸際にあるわけですが、
フジテレビには是非、こうした俗悪な例を踏襲することなく、井上のキャリアを支援し、
高い志をもって共に闘い、勝利していってもらいたいものですね(^^)


しかし、三戦目で佐野とやりますか...。ちょっとびっくりです。
私は以前、松田ジムの興行をよく見に行った時期があり、彼の試合は何度も見ています。
いくら井上が凄いと言っても、かなりリスクがあるカードじゃないでしょうか。
TV局が安易な見通しを持って組んだとしたら、それは大きな間違いだという気もします。
とにかく、今から楽しみなカードですね。



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村田プロ転向報道、一日経って

2013-02-03 00:59:37 | その他

村田諒太、プロ転向...は、まだ完全に決まったわけではないようですね。

連盟からは「引退勧告」が出る、という記事も見ました。

どうやら、AIBAのプロ団体参加問題が絡んでいるような感じです。
これに参加した選手でも五輪参加は認められる、日連も選手の参加を決めたと
少し前に報道されましたが、さらに一歩進んで、これに参加しないと五輪に出られない?
というようなことになるのかも知れません。

アマとプロの垣根が良くも悪くも揺らぎ、連盟もAIBAとの関わり方が難しくなってきた今、
引退か続行かプロ転向か迷った村田に対して、少なくとも表向きは
厳しい態度を見せないといけないのかもしれませんね。


何にせよ、良い形で話が進んで欲しいものです。
もう、一昔前までの、不毛なプロアマ対立みたいなのはご免ですから。


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村田諒太、プロ転向

2013-02-02 05:51:23 | その他

早朝から驚きのニュースが飛び込んできました。

村田諒太、プロ転向とのことです。

所属ジムは三迫ジムとのこと。
故・桜井孝雄氏と同じですね。

このジムは過去にアマチュアのトップボクサーと大型契約をしてきましたが、
桜井氏以来の大物、クラスを考えればそれ以上とも言えるかもしれません。
ミドル級のメダリストといえば、本人にその気があれば、
欧米のプロモーターと直接契約しても、何の不思議もないわけですから。

これもアマチュア時代から天才を謳われた石田順裕が、ミドル級の世界戦線で奮闘し、
一定の道筋がついているというか、実績を残していることも、村田にとって好材料かもしれませんね。

あと、TVメディアにおけるボクシングという意味では、平常運転(やや徐行?)の日テレ、
あらゆる意味で突出のTBS、大健闘のTV東京に比べ、TV朝日と並んで音無しのフジテレビに、
ボクシングの目玉スターが登場した、という点で、興味深いところでもあります。


しかし、これは本当にビッグニュースですね。
一瞬、AIBAの主導するプロリーグへの参戦、という話かと思ったら違いました。
朝からただただ、ビックリです。
誤報じゃないことを祈りたいところですね(^^)









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井岡陣営、108ポンド級での後始末は...その他

2013-02-01 18:10:35 | 井岡一翔

久々の更新です。
関西選手の今後に関わる話が出ているのでまとめて。

============================

井岡一翔の次戦ですが、やはりというか、すんなりあの人には決まりませんね。
昨年、井岡陣営は、ロマゴン陣営(帝拳及びザンファー)への交渉も打診もいっさい行わずに
あの大晦日の試合を組んだという話なので、そもそも交渉する意志もルートも無いんでしょう。
まして、帝拳の意を汲んだ?WBA裁定による、厳しい条件下(報酬比率3対1)での対戦など、
あり得ないでしょうね。ここまで行くと、他のタイトルに鞍替え、なんてこともありそうです。


ロマゴンについて言えば、フライ級転向の話も同時にあるようですね。
井岡陣営が勝手にタイトルを作り、獲得したことに対する怒りはあるでしょうが、
交渉もせずにタイトルを作られた怒りは、陣営(日本国内に関しては帝拳)にはあっても、
軽量級最強のブライアン・ビロリア戦を望むロマゴン本人や周辺(ザンファー)にとっては
突き詰めてしまえば、どうでもいい話なのかも知れません。
その辺の実情は、そのうちはっきりと見極めがつきそうです。


しかし、TV局主導の、ありもしないタイトルを作り出しておいて、
その後始末を一切つけないんだとしたら、いよいよ問題ですね。
今現在、やっていることは、あの、浪速の屁っ放り腰とほとんど同様です。
まあ、その反面、ボクサーとしての出来は歴然と違いますから、
冷めた目を向けることすら億劫な、というのとは、別の話ではあるんですけど。

でも、だからこそ、こんな真似はしてもらいたくなかったし、
少なくとも108ポンドクラスで、ロマゴンと闘うか、
それが転級によってかなわないのであれば、その他の強豪と闘うか、
どちらかは最低限、やってもらいたいですね。

============================

こちらは聞いた瞬間、おお!と素直に思える話。
石田順裕、WBA王者ゲンナジー・ゴロフキンに挑戦へ。
3月31日、モナコ公国で、という話です。

淵上誠を一蹴した試合の後、米国進出も果たし、評価急上昇中の元五輪銀メダリストですが、
こういう選手からオファーが普通に来るというのは、欧米のリングで堂々と闘い抜いてきた
石田順裕ならではのことです。このクラスの日本人ボクサーとしては、史上希なることでしょう。

もちろん、ウィリアムス、ピログなどに敗れた結果も含めての選出であるとしても、
最低限、試合にはなるし、勝って防衛を果たすことがゴロフキンにとって一定の利になる、
評価もされる相手だと思われないと、オファー自体が来ないわけです。
欧米の重量級上位選手が形成する「リーグ」の一員として認められている石田順裕の存在は、
あまたの国内世界王者のそれを上回るのかも知れません。

ゴロフキンは最初見たときは、そんなに...と思ったのですけど、
だんだん印象が良くなってきました。WOWOWでやった試合も含め、
ちょっと小柄?だけど、スピードと強打は目を引きますね。
石田がどの程度相手のリズムを落として、ジャブや逆ワンツーで対抗出来るか、
厳しいとは思いますが、期待して結果を待ちたいです。

===========================

最後に、アブネル・マレスが、WBCスーパーバンタム級王座を返上したとのこと。
フェザー級に転じるのでしょうが、結局ドネアとは当面やらないということでしょうか。

ま、それはおいといて、そうなると我らが長谷川穂積の世界挑戦は...という話になりますよね、当然。
モンティエルを破って1位の座にあるビクトル・テラサスあたりと...?

まあ、そのうち話がめくれてくることでしょうから、今は静観するしかないです。
個人的には、そういうのより、もっとこう...(笑)
まあ、しょうがない、如何ともし難い面もあるんでしょうが。



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