さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

7月Amazon配信試合、本日会見あり 

2024-05-31 05:01:13 | 関東ボクシング



ということで本日13時より、Amazon配信試合、LIVE BOXINGの記者会見があるそうです。







すでに情報が出ているのは、WBCバンタム級タイトルマッチ、中谷潤人vsビンセント・アストロラビオ。
有力視されているのが、WBOフライ級王座決定戦、加納陸vsアンソニー・オラスクアガ。
さらに那須川天心の試合。WBOアジアパシフィックのタイトルマッチになるかならないかはともかく、相手はどういう感じなのかに注目。

Amazonの配信試合興行は、タイトルマッチないしそれに次ぐレベルの試合を含め、だいたい大きな試合を4つ組みますから、あとひとつ何かあるかな、と期待していますが、田中恒成の試合はここに入るんでしょうかね。
もしやるとすれば、前回は決定戦でのWBOスーパーフライ級王座獲得だったので、最上位のケビン・ジェイク・カタラハとやる運びになりそうですが...。


これは確たる情報では無いかもですが、両国国技館で開催と言われています。
あの会場でこのラインナップは非常に豪華で、人に聞かれれば是非観戦すべき、とお勧めしますね。
何しろ二階席からでも見やすいし、良い会場です。枡席については評価が分かれましょうが。



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リングの上では二階級違う? 井上尚弥、次戦はTJドヘニー有力

2024-05-30 13:31:42 | 井上尚弥




井上尚弥の次戦について、いろいろと盛り上がって?いますが、昨日練習を公開した井上本人のコメントなどを見るに、どうやら最初から「ボタンの掛け違い」で始まった話のようですね。






まあ、天然というのか何というのか。
あの東京ドームの試合後、サム・グッドマンをリングに上げたときは「この大イベントの次について、もう根回しが出来ているとは。大橋会長、凄い」「こんな試合をしたあとに、その段取りをちゃんとやる井上も凄い」と感心したものですが(笑)。
勘違いというか、そりゃ先方も色々とあるわけだし、今日言われて明日やれるスポーツでもなし。
もちろん条件とかの話もあったとは思いますが、それより前に、こういうところから始まっていたのだなあ、と。


そういうことで、次戦は一応未定となっていますが、TJドヘニーでほぼ間違いないでしょうね。
岩佐亮佑戦の頃は、パワーよりも機動力としぶとさで、岩佐の射程を外しつつ攻勢は取る、という技巧派ファイターのイメージでしたし、グッドマンに負けた試合でも、案外コロッとダウンした印象で、もう限界なのかとも見えたんですが。
しかしその後、来日して3連勝。中嶋一輝、ジャフェスリー・ラミド、そして先日ドームのバヨゴス戦、いずれもパワフルな強打を押し立てて倒す型に変わっています。

ボクシング・アナリスト増田茂氏はよく、記事の中で選手の当日体重について取り上げますが、その中でもこのドヘニーは相当な「戻し」があり、試合当日はスーパーウェルター級の範囲まで体重が増えている、と指摘していました。
井上尚弥も先日のネリー戦では、スーパーライト級の範囲まで増やしていて、当日体重でネリーを僅かに上回っていたとのことですが、さすがにこれ以上増やすことはあり得ないでしょうから、もしそのまま次の試合、リング上で対峙するとしたら、二階級ばかり差があることになります。

それこそ、この先にフェザー級転向があるとして、そこで対する誰と比べても、勝るとも劣らない体格の相手と闘うことになりますね。
もし、ネリー戦のような先制打を受けるようなことがあったら、あの時以上の甚大なダメージを被ることになるかもしれません。
もちろん予想をすれば井上有利ですが、このあたりがどう出るか、については要注目であり、ネリー戦のようなミスは許されない、とも言えましょう。

反面、上記のグッドマン戦や、先日のドームにおける試合でも(遠目に見ただけですが)攻められたときは意外に脆く、簡単にぐらついたり、足元が乱れたり、という印象もあります。
元々、受けに回って良さがあるかというと、そういう選手では無いのかもしれません。また、岩佐戦にまで遡れば、長丁場になると、疲れて失速する傾向も見えました。

まあ、井上相手に試合を長引かせたら、それだけで大健闘ではありましょうが。
しかし、マーロン・タパレスのように、受けて引いて長い試合になったときに、攻防共に...特に防御面ですが、質を落とさず闘える選手かというと、そうではなさそうですね。



とりあえず相手もほぼ決まり、という情勢になったようです。
9月、首都圏開催とのことですが、出来れば観戦したいと思っています。

カードとして弱いとか、いろいろ雑に簡単に言ってしまいそうになりますが、考えたらボクシングとは、一人のボクサーがチャンピオンという最強の地位に就くものであり、その最強のボクサーに、おいそれとライバルがいること自体がおかしい、とも言えます。
井上尚弥は、チャンピオン乱立、さらに言えば粗製濫造が常態化した時代にあって、その異様な状況を、その力で平定した数少ない一人であり、そのこと自体が偉大なのであり、誰と闘うからどう、という段階にいる選手ではない。
それが本来あるべき「世界チャンピオン」の姿であって、井上はそれを体現しているに過ぎない。

そう思えば、仮にどんなカードであっても、その姿を遠目にであっても、やはりこの目で、かなう限り見ておきたい、と思う次第です。


そういうことですので、出来たら平日は避けていただいて、日時は週末(土曜日なら幸いです)、場所は交通至便なところが...とか、まあ勝手なことですけども。
田舎からお出かけの身としては、何とかお願いしたところであります、ハイ。
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「身勝手」とは言い過ぎ? グッドマン7月に試合、井上との9月対戦は消滅

2024-05-29 12:56:37 | 井上尚弥



9月予定といわれる井上尚弥の次戦、挑戦者ですが、サム・グッドマンの線は消滅。
グッドマンが7月に、WBC8位のタイ人チャイノイ・ウォラウトという選手と対戦することを正式発表した、とのことです。





大まかに言えば、挑戦者の立場でありながら、王者側から呼びかけられているのに...と思うところですが、グッドマン側から見れば、受けない理由もありましょう。

まず日本で闘うこと、そして相手が井上尚弥であることを考えれば、グッドマン及び陣営は、得られる限り最大の好条件を見込み、また実際に求めたことでしょう。
記事の中でも、ノーリミット・ボクシング公式サイトのコメントとして、報酬100万ドル、という数字が出ています。
しかし、実際の交渉で出た金額が、これを下回っていたのだとしたら?

とりあえず7月に決まっていた試合をしておいて、改めて年末に向け、豪州開催を主張して、IBFなりWBOなりの入札が行われれば、それぞれに規定のとおり、王者と指名挑戦者の報酬が一定の割合で振り分けられるはずです。
そうなった場合、入札で日本側、豪州側のどちらが勝とうとも、グッドマンが得られる報酬が、100万ドルを超える可能性が出てきます。
或いは、その入札への意志をもって、再交渉をし、日本側からさらなる好条件を引き出す、という手もあります。

まあ、色々考えているんだと思います。
何しろ井上尚弥と闘うというのは、誰にとってもそれだけの大ごとだ、とも言えましょう。
井上が階級最強、真の世界一であるチャンピオンだからこそ、それこそ昔日の8階級一団体時代の王者のように、世界戦ひとつ組むのに、様々な立場の意志が存在し、策謀が...とは大袈裟なれど、すんなり簡単にいかない、ということですね。

少なくとも、サム・グッドマン側を「身勝手」と簡単に言って済む話では無いよなあ、と思う次第です。
そりゃグッドマン本人は、ボクサーですから当然闘志でモノを思い、言うのでしょうが、陣営の総意としては、当然ながらグッドマンが得べかりし利益を、最大限確保しようと考えるのですから。



ただ、とはいえ、です。
傍目の違う見方からすれば、王者として井上と対したスティーブン・フルトンやマーロン・タパレス、そして元王者であり、それ以外の付加価値を持っていたルイス・ネリーと比べると、グッドマンの立場はやはり、一段下というか、落ちるところにある。
そういう見方が確かにある。それもまた現実ではないか、と思います。

また、東京ドームという大箱を使う興行でもないし、二団体の1位相手とはいえ、井上尚弥にとっては、ビッグファイトの狭間に闘う普通の試合、でしかありません。
レナードがハーンズを倒したあとの、ブルース・フィンチ戦みたいなものです。
そんな試合で挑戦者に、100万ドルの報酬を当たり前に求められてもな、という。


もし、大橋会長がそんな条件を出していたとしたら驚きですが...もしそれでも、グッドマン及び陣営が、今回のような先送りを選択したなら、それはもう、井上との闘いを回避した、としか見えません。
まあ、実際どうなのかなんて、我々に知れようはずもないのですが。



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「あちら」と取り合うのは分が悪そうで カシメロ、ネリー戦噂あり

2024-05-28 01:04:01 | 海外ボクシング


先日、伊藤雅雪プロモーターが、井上尚弥挑戦を目指すジョンリエル・カシメロに、再度評価を上げるキャンペーンたりうるマッチメイクを考えている、とYouTubeの動画で語っていましたが、海外での情報というか噂?も含め、その相手がルイス・ネリーではないか、という話題が出ています。






実現すれば、多くの興味を集めるカードだとは思います。
どちらも好悪抜きに言えば、話題性を持つキャラクターです。それ故に知名度も高いですしね。
これが日本で開催されるとなると、単独興行のメインになるのか、まさかの井上尚弥防衛戦アンダーに入るか、いずれにせよ一定以上の盛り上がりがあることでしょう。
まあ、あの初回ダウン奪取で、変にネリーの値打ちが上がってしもうたなあ、と嘆かわしい気持ちでもありますが。井上も罪なことをしたものです。



ただし、情報として語れば、錯綜しているなあ、としか言えません。

まず伊藤雅雪のYouTubeですが、ネリーと明言はもちろんしていません。
フィリピンの情報サイトも、他の情報やニュースも、話の出所がわからないものですし。
日本で噂になっているらしいぞ、という話が「情報」として国内外をぐるぐる回っている状況かな、という印象です。


そしてこの記事の中で一番信憑性があるのは、USAvsメキシコ対抗戦企画の話です。
サウジアラビアの娯楽庁長官殿、トルキ・アルシャイフ(様々な表記がされていますが、一番もっともらしい感じのコレで当分行きます)が企画した対抗戦(こういうの好きですね)、メインにカネロvsクロフォードを据えて5対5という構想があり、その中にスティーブン・フルトンとネリーの試合が上がっていました。

井上尚弥戦というビッグマッチで、心身の負荷は相当だったであろうネリーが、再起初戦でいきなり強敵フルトンと闘うのは難しそうな気もします。
さりとて、じゃあカシメロとなら楽なのか、というと、そういう話ではなくて、やはり井上尚弥と闘い終えたら、しばしの休息は必要でしょう。フルトンもまた、そうだったように。
まあ、マーロン・タパレスみたいに、ささっと再起した人もいますが。


いずれにせよ、米大陸のマーケットで知名度があり、需要がある選手を、あちらのプロモーターと取り合う、となると、伊藤雅雪、トレジャーボクシングにとっては、分が悪い勝負というか、荷が重い仕事だろうとは、容易に想像がつきます。
おそらく、残念ながら...という感じになる可能性の方が高いでしょうね。

それより、アジア地域で、カシメロの相手として成り立つような選手を探した方が良いのでは、と思います。
それこそタパレスとか(あのマネージャーが噛んでたら組めない?)。
或いはネリーより一段下のグループから、というと悪いですが、その辺の選手なら、米大陸の選手でもOKでしょう。

あと、国内で思いつく名前としては、再戦となる小國以載と決着戦を、と最初に出てきますが、カシメロ、やりたがりませんかね。
ウェイトが合うなら和氣慎吾も、知名度では負けていません。現状、勝負としては和氣にとり、厳しいかもしれませんが。
下町俊貴や中嶋一輝、村田昴らが、一気に国際的な知名度と評価アップを狙うチャレンジマッチ、というのも...やればいいのにと思わんでもないですが。はてさて。


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判定とやかく商法、ですかね カテラル、テイラーに実質連勝

2024-05-27 08:47:33 | 海外ボクシング



日曜早朝DAZNのライブ配信、ジョシュ・テイラーvsジャック・カテラルの再戦は、カテラルが判定勝ちで雪辱成る、と形式上は書かねばならんのですが、内容的にはカテラルの連勝でした。
前回以上に揉める要素の無い、クリアな勝敗だったと思います。

確かに公式の数字はちょっと開いている印象でしたが、とはいえ見方一つでアリだろう、と思う範囲。
カテラルが先制して、テイラーが挽回を図り、しかし何度かカテラルが強く正確な右リードを駆使して流れを取り戻し、後続打に繋げる。
11回には実質ダウンではないかとも言えそうな場面もあり、カテラルの勝利は動かないものでした。


ところが試合後、ボブ・アラムが声高に何か言ったとか、テイラーもその意を受けて?三度目の対戦アピールとか。
何というか、判定とやかく商法、って感じですね。
個人的にはカテラル連勝なのに、三度目かぁ...と、どうしても思ってしまいます。

ただ、その反面、英国では想像以上に盛り上がるビッグマッチだったみたいで、場内の雰囲気は凄いものでした。
まあ、世界タイトルつかなくても、このくらいのカードをメインに置いて大箱が埋まり、盛り上がるというのはひとつの理想であり、羨ましく思ったりもします。
逆に日本じゃ、このカードに世界タイトルかけるんか、と思うことも多かったりしますから。



ところでジョシュ・テイラー、一時はもう140ポンド無理、とウェルター転向を盛んに言ってませんでしたっけ?
今回、計量失格などせず、きちんとパスしてフルラウンド健闘しましたが、やっぱり色々「目減り」してるなあ、と思って、その辺はちょっと残念でした。



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ビボルの名前見当たらず、軍団対決でPPV3000円也 今回は見送り決定

2024-05-25 00:00:29 | 海外ボクシング




DAZNではこの週末、日曜未明から、ジョシュ・テイラーvsジャック・カテラル、因縁の再戦が配信されます。
いろいろと盛り上げにかかっているようですが、なんかもう、試合以外のじゃらじゃらした話なんてどうでも良いので、試合だけはまあ見るかな、という。
でも因縁どうというのは、判定で揉めたからなんでしょうけど、試合内容としては普通にカテラルが勝ってたし、普通に判定してたら何も無かったわけですから...基本、テイラー「雪辱」なるか、という試合ですね。


国内試合の配信は来月1日のU-NEXT、坂晃典vs波田大和までありませんが、この翌日未明からは、またサウジアラビアはリヤドからライブ配信。
犬猿の仲だったはずの英国二大プロモーター、フランク・ウォーレンとエディ・ハーンが、それぞれ傘下の選手を出して、5対5の対抗戦をやります。





そもそも滅多に交わることのなかった両者が、仲良く会見して、同じイベントに選手を出すんだから、サウジマネー恐るべしです。
カード自体も結構良くて、デオンテイ・ワイルダーvsツァン・チレイ、ダニエル・デュボアvsフィリップ・フルゴビッチ、レイモンド・フォードvsニック・ボールに加え、ハムザ・シェラーズ等の試合も。

ただ、本当ならこの日は、「世界」ライトヘビー級タイトルマッチがメインだったはずが、アルツール・ベテルビエフの負傷で中止になりました。
そして、今回出ているポスタービジュアルには、ディミトリー・ビボルの名前が出ていません。マリク・ジナードという選手と対戦するはずだったんですが。
この日のメインはワイルダー、ツァン戦なのでしょうが、ちょっとはっきりしませんね。


そういう状況で、DAZNのライブ配信、これも当然PPVです。3000円也。
メインが当初の予定どおりなら購入してライブで見ましたが、今回はパス。このくらいのカードなら、数日後のアーカイブを見れば充分です。
そりゃ、メインは凄いKOになるかもしれませんし(もつれたら酷い凡戦にもなりましょうが)、デュボアvsフルゴビッチはIBFタイトルマッチになるかもと言われますし、新鋭シェラーズの試合も要注目ではありますが、今回のは別料金払ってまで、というほどじゃない、ですね。
さすがに数日情報シャットアウトは厳しいですから諦めますが(笑)昔日のWOWOW独占、録画放送当たり前の時代を思えばまあ、数日後には見られれば充分、でもありますね。




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リングに上げたが交渉は無かった 井上尚弥次戦はグッドマンでなくドヘニー?

2024-05-24 00:06:08 | 井上尚弥



世界ランクの変動を機会に、その都度いろいろ話題が出てくるのは当然ですが、わかりやすく全部の団体で王座にあるSバンタムの井上尚弥、次戦についてもいろいろとあるようです。






WBOのランキングは、1位がサム・グッドマンで変わらないが、2位がTJドヘニーに。先日まで2位はルイス・ネリーだったので、ネリーが落ちてドヘニーが上がった格好。
これ以下のランキングですが、3位ジョンリエル・カシメロ、4位カール・ジェームス・マーティン(フィリピン)、5位にムロジョン・アフマダリエフと続きます。
ネリーが抜けて、ひとつずつ順位が上がっていますね。カシメロ、3位なのか...意外に良い位置ですね。


で、こちらの記事によると、その1位グッドマンが対戦を渋っている、と大橋会長がコメント。
ちょっと意外な感じです。母国オーストラリアで闘いたいのか、7月に試合予定があるから12月に、とか、理由(になってませんが)はあるにせよ。
井上の王座返上を待っているのでは、という推測もあり得る感じですね。
また現実として、井上のフェザー級転向云々を抜きにしても、4団体の王座保持は、かなりの負担でもありましょうし。

ただ、東京ドームでネリー戦の後、グッドマンをリングに上げたのは、てっきり内々に交渉済みで、ほぼ合意しているような状況だからなのかと思っていたので、その点は驚きです。
実は言葉どおり、本当に「これから」交渉するところだったのか、と。そんなことがあるんですね。うーん。
まあ、二団体1位で、会場まで見に来てるんやし、当然やる気なんやろう、と井上や大橋会長が思ったことは、無理も無いかもしれませんが。


で、2位のドヘニーが候補に挙がっているとのことですね。
こちらの記事だと、やはり今回、リザーブという立場を受け容れて来日「してくれた」ドヘニーに対し、感謝の気持ちもあり...という。これはわかる話です。
確かにカードとしては弱いといえばそうですが、試合当日、Sウェルターまで体重が戻るというドヘニーの体力、そして強打は、間違いを起こす可能性を秘めてもいますね。
それこそこの先フェザー級に上げたとして、そこで当たる相手よりも体格的には大きいのではないか、と思うくらいです。
その辺のあれこれも含めると、誰か知らん選手を当てるよりは、ずっと良い、とは言えるでしょう。


相手が誰であるにせよ、井上の次戦は9月、首都圏開催ということですが、2月に続いて、7月の中谷潤人の試合が国技館で決まったように、良い会場での開催が決まっていますから、9月も期待してしまいます。

首都圏、特に東京都内の大会場は、1~2年前くらいから抑えておかないと使えない、と言われますが、帝拳や大橋といったプロモーターは、AmazonやLeminoの配信、そして井上尚弥ら、強い王者の存在をバックに、一昨年あたりからそういう会場を抑え始めたのではないか。
だから昨秋あたりから、良い会場での世界戦開催が実現している...というのは、あくまで私の勝手な憶測ですけども(笑)。
でも、昔日の世界戦開催のように、交渉締結から開催まで数ヶ月、単体の試合ばかり、勝算も常に高く見積もれない、という話とは、だいぶ事情が違っていますし、2年先の会場予約というのも、充分可能になっているのではないか、と思います。



さて、話は戻ってランキング、この下で気になるのは当然、ジョンリエル・カシメロと、元二冠王ムロジョン・アフマダリエフですが、その辺を伊藤雅雪プロモーターが語った動画がありましたんで、ご紹介。





カシメロとグッドマンの対戦話が進んでいたが破談になったことや、アフマダリエフが日本での井上戦を忌避し、サウジアラビアでの対戦を目指していることなど、興味深い話が出ています。
あと、カシメロの「再起路線」についても、色々と動いているのだとか。誰相手に組もうとしているのか、上位陣の知られたところ、なのだとしたら、また話題を呼ぶでしょう。
まあしかし、上手く行かないこともありましょうし、まずは伊藤プロモーターの健闘を祈りましょう、ということで。



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マッチルームのミドル級TM仕切り直し 7.15大阪は吹田市、大和アリーナで

2024-05-23 00:00:07 | 関西ボクシング



3月末名古屋での、亀田の会社との共催が頓挫した後、話が途絶えたままだったマッチルームボクシングの日本進出が、仕切り直しで動き出したようです。
マッチルームのX投稿。






日時は7月15日、月曜。大阪は吹田市、大和大学・大和アリーナでの開催。
ボクシングの会場として使われるのは初めてではないかと。
こちらが公式HPによるアクセスですが、吹田ですからまずまず。駅からちょっと歩くみたいですが、10分かそこらなら...あ、夏場ですから大変かもですが。

構内はこんな感じ。4800人収容。こういうところがあったんですねー。
まあ、アリーナは真っ平らですから、いろいろ限界はありましょうが。


投稿の画像をクリックすると、マッチルームのHPに飛びます。
こちらはその記事
100万ドル賞金トーナメント、カードとしては、以前名古屋でやるはずだったもの中心、ひとり外れた選手がいて、そこに先日韓国で敗れたばかりの竹迫司登が入る、というだけでも驚きですが...さらに、もう闘われて結果が出たカードをそのまま持ってくる、という、力技というのか強引というのか、何を考えているのかわからん仕業もあったりします。


とりあえず、カード一覧。

国本陸vs可兒栄樹、再戦。
マーク・ディッキンソンvs竹迫司登。
アイニウェ・イリシャチvsキーロン・コンウェイ。
アーロン・マッケンナvsジェオバニ・エステラ。


国本と可兒は3月に闘って、国本のKO勝ちですが、4ヶ月経たず再戦。
これは要するに、賞金がかかった大会に出られるはずだった、その機会を改めて選手に与える、という意味合いなんでしょうか。
にしても...という気がしますが。


マーク・ディッキンソンは3月予定では他の相手との試合でしたが、今回は竹迫司登と対戦。
ディッキンソンは英国の24歳、6戦6勝(2KO)無敗。今回のエントリー選手の中では最も「新人」の部類。
竹迫の不調が記憶に新しいだけに、この辺に負けているようでは...という強気の予想も出来ない?


アイニウェ・イリシャチは中国籍、新疆ウイグル自治区ウルムチの出身。
ルックスは中央アジアルーツかと見える。31歳。20戦19勝(14KO)1敗。19年、丸木凌介に判定勝ちの星がある。
対するキーロン・コンウェイは英国の28歳。24戦20勝(5KO)1敗。
一昨年まではSウェルターで闘っていて、スレイマニ・シソッコ戦では判定負けもダウンを奪っているとのこと。


アーロン・マッケンナはアイルランド出身、24歳。18戦18勝(9KO)無敗。
プロモーターとしては、アイリッシュというのは売り出したい要素だが、それ故に?レコード見ても良い戦績の相手とはあまり闘っていない。
ジェオバニ・エステラはアメリカ、フロリダ出身の23歳。14戦14勝(5KO)無敗。
こちらは勝ち負け共に多いベテランや、10勝前後の若手同士の対戦に勝っていたりする。



ということで、日本からは日本チャンピオン国本陸と、挑戦者の可兒栄樹、そして前OPBFチャンピオンとなった竹迫司登の三人が出ます。
外国人選手達は、超はつかないまでもこれから一流のレベルに上がって行く選手もいそうですね。
マッチルームとしては、こういう段階の選手を競わせて、勝ち残った者を売り出していく、という感じで、その中に日本のミドル級ボクサーが割って入れるか否か、が問われます。
ある意味、これまで日本の重いクラスにはほとんど無かった、真の国際的なマッチメイクが実現した、と言えるでしょう。




そして、試合以外のところでは、映像配信がどうなるのかな、と気になりますね。
今回出た画像には、一番最初にマッチルームが日本で会見したとおり、マッチルームと楽天チケット、そしてイベント、マネジメント会社のNSN(ネバー・セイ・ネバー)の三者、そしてDAZNのロゴだけが入っています。
引き続き、亀田の会社と関わってやっていくのか、それとも他の業者さんが出てきたのか、よくわかりませんが...何しろすんなりライブ配信などが見られるようにお願いしたいものですね。
まあ、このくらいのラインナップでPPV、それも無茶な金額を言われたら困りますが...。


しかしこうして会場を抑え、興行配信の枠がひとつ出来たんだから、ここにもうひとつ何か追加というか上乗せされるカードがあったりするのかな、と思ったりもしますね。
それが何かと言われると困るんですが...日本人三選手を中心にしているとはいえ、このラインナップで、月曜平日にこの規模の会場を埋められるものか、不安ではあります。はてさて。




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2位を追い越し1位に浮上 比嘉大吾、9月に武居由樹挑戦へ?

2024-05-22 05:53:14 | 関東ボクシング



WBOが世界ランキングを更新したということで、日本関連の階級でも変動があり、ニュースが出ています。
Sバンタムでは、1位サム・グッドマンで変動無し、しかし2位にTJドヘニーが浮上という話が。
これはまた、後に語ることもありましょうか。


それより少し意外だったのがバンタム級。
1位レイマート・ガバリョが健文トーレスに初回KO負けを喫するアップセットによりランクが落ちるのは当然として、3位だった比嘉大吾が、2位ダビ・クエジャールを追い越して1位に浮上したとのこと。
クエジャール、他団体ではSフライにランクしているところもあるので、そちらに行く可能性が出てきたのでしょうか。






今年に入って中谷潤人、西田凌佑、武居由樹が相次いで戴冠、バンタム級4大王座を日本人が独占。
石田匠は井上拓真に敗れ、残るチャレンジャー候補と言えるのが堤聖也、栗原慶太、そして比嘉大吾というところでしょうか。
増田陸や、那須川天心はまだ考慮するには及ばず。日本チャンピオン、富施郁弥は、増田との再戦が試金石ですね。


以前海外で出た情報では、IBFイリミネーションが堤聖也vsクリスチャン・メディナで闘われるという、ちょっと?な感じもする話がありました。
栗原慶太は昨年、西田凌佑との対戦が結局実現せず、フロイラン・サルダールに敗れ、そして雪辱という流れで現在に至ります。
比嘉大吾はタイ人世界ランカーに連勝していて、次は世界へと喧伝されているところでした。


昔のTV局による「分割統治」時代と同じように、配信の系列で判断すれば、比嘉と同じABEMAで試合が配信されているのはIBF王者西田ですから、西田挑戦を目指すのかと思うところ。
ただ、一度敗れた相手であり、ならば雪辱を、となるか、或いは勝算の有無を見て...となるのか。この辺はわからないところです。

元WBCフライ級王者の比嘉は、フジテレビ放送の世界戦で勝ち、知名度も上昇して、全国的なスターへの道を駆け上がっていたところで計量失格により挫折し、ジムを移籍して今に至ります。
そういう比嘉が、フジに成り代わって?世界戦を大々的に扱うAmazonPrimeの興行に、すんなり出してもらえるのか...移籍した先のジムがまた、独自路線というか独特というか、表現に困るような感じのところなので、よくわかりません。
が、この辺に何も問題が無いなら、比嘉の世界挑戦は現実的になってくるのでしょうね。
個人的には、堤、栗原、比嘉のうち、直接対決がひとつくらい組まれてから、という感じになったら良いなあ、と思います。そういう話ではなくなっている、のでしょうが。



あと、おそらく井上尚弥の次戦、そのセミに武居の防衛戦が入るんでしょうけど、日本人同士の世界戦やたら多いなあ、と海外で見ている人たちに思われるのもどうかなあ、と。
仮に、DAZNで、イタリア人同士の世界戦とかが組まれてても、あまり身を入れて見ない、というのが正直なところで...先日の東京ドーム、最初の二試合を見ながら、これ、海外でちゃんと見てる人、そんなに多くはないだろうなあ、と思ったりもしました。
そういう意味で、この試合順は妥当だったのだなあ、とも...。


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PBC+Amazonの試合、またもWOWOW生中継 デービスvsマーティン、6月16日に

2024-05-21 12:00:28 | 海外ボクシング



そんなわけでDAZNのPPV「ほぼ」夜通し観賞を終えたところですが、全部で10試合あったんですかね。
一部寝てしまって見落としましたが、見た限りだけでも、これだけ色々盛り沢山だと、見る方もある意味闘いというか。大変でした。


王座転落となったジョー・コルディナはブレイク後?に打たれた左フックの影響もあったが、そもそも、元はライト級の選手で、身体付きも上手く回復出来ていない感じに見えました。
とはいえ、挑戦者アンソニー・カカーチもかなり強くて、これなら王座交代も納得か。
ウェールズとアイルランドのカードがサウジで、というのもなかなかですが、試合内容は熱のあるものでしたね。

ちなみにこのカカーチ、力石政法に敗れたイタリアのマイケル・マグネッシにはスプリットの判定勝ちを収めています。
この選手への、力石の挑戦は将来的にあるのでしょうか。
力石が130ポンドで、いつまで良いコンディションを作れるものか、ちょっと不安ですが、彼ならば、という気持ちもあります。


ヘビー級WBC2位と3位の対決で、フランク・サンチェスをボディ攻撃で沈めたアギット・カバエルには驚きました。
それまでのボディ攻撃も見事、そしてフィニッシュが左ボディジャブというのも、なかなか見ない。ある意味ヘビー級ならではでしょうか。

アンダーに出ていた若手選手、ダニエル・ラパン、デビッド・ニッカ(オプティマス・プライムのお面被って出てきた「ナイスガイ」)、マーク・チェンバレン、モーゼス・イタウマもそれぞれに特徴が出ていて、見ていて面白かったです。
最初に出てきた中東の選手は、やはり一人くらい入れておきたかった、というところかもしれませんが、ちょっと他とはレベルが違いましたかね。



確かにメインも凄かったし、長丁場もそれなりに楽しめはしましたが、やっぱり素材そのまんまをただ流すだけ、本当に何の手もかけていないDAZN日本の姿勢には、ちょっと不満というか、うーむ、と思うところ。別料金取ってこれかあ、という。

そこ行くと手間暇かけて、まあそれが邪魔に思える部分も僅かにありはしますが、やっぱり有り難いなあと思うWOWOWの生中継が、来月も決まりました。





これでPBCが米Amazonで試合を配信するようになって以降、3つの興行が全部、WOWOWでは生中継されることになります。
PBCが小規模な興行をこれからどうしていくのか、不勉強なもので何も知らないんですが、少なくともこういう大きな興行は、これからもWOWOWで見られるし、おそらく高い頻度で生中継、或いはオンデマンドでのライブ配信があると見て良さそうですね。

サウジマネーがバックにあるDAZNの猛威は凄いものがありますが、日本においてはトップランクとPBCの試合を安定供給してくれるWOWOWにも、負けずに頑張ってもらいたいものです。
上記の通り、番組作りの姿勢自体、比較するのも馬鹿らしいほど差がありますしね。
コメント (3)
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