さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

ひさびさの府立第一

2008-09-23 00:52:36 | 高山勝成
ということで、なんとか府立体育館に駆け付けました。
ひさびさの観戦ですが、ご存じの通りランダエタ様欠場というトラブルがあり、
ちょっと残念なところでした。

高山、頑張って勝ったら大チャンスやなぁ、と楽しみにしていたんですが、
文字通り土壇場も土壇場の3日前にキャンセルとは、さすがに驚きです。
まあ、この件に関しては何が何やら、という感じです。
あれこれ裏情報が飛び交っているそうで、やれやれですが...。


今日は4回戦が二試合、そのあとすぐ日本タイトルマッチ。
サウスポーの技巧派、野中悠樹が、強打の古川昭裕を序盤から打ちまくり、
8回にTKO勝ち、ワンサイドの展開でレフェリーストップでした。
かつて、仲宣明、洲鎌栄一を擁して「ポスト辰吉」時代の
関西ボクシングを盛り上げた尼崎ジムから、3人目の日本王者が誕生となりました。

野中の試合を見るのは久しぶりだったんですが、以前見た頃からすると、
バランスが良くなってパンチも切れ、スピードもついていました。
ちょっと偉そうに言わせていただくと「成長したなぁ」という感じでした(^^)
ちょっとガードが低いのが怖いとこもありましたが、よく動いては
古川の強打を外して、カウンターを決めていましたね。
チャンピオンとしての道は、今までよりさらに険しいものでしょうが、
さらなる精進、健闘を期待します。おめでとう!


高山はハビエル・ムリージョに三者フルマークの勝利。
直前の相手変更にもかかわらず、よく闘ったと思います。
ランダエタ戦、見たかったですが...世界挑戦のチャンスは巡ってくるんでしょうか。
攻防一体、軽いが速いパンチを積み重ねていく高山のボクシングは
今まで通りの安定感があり、リング内での高山には何の心配もありませんが、
今回の試合のごたごたを見ていると、リング外での高山の今後に、一抹の不安がよぎります。


さて、メインなんですが、世界8位マルコ・アベンダーニョと
生野のジョニー・デップ(...誰ですか?)石田順裕の世界ランカー対決でした。

序盤から、アベンダーニョが小刻みなリズムを刻み、ジャブで石田に打ち勝つ展開。
石田のジャブの芯を外し、自分のジャブは良いところに踏み込んで当てる。
石田は懸命に応じるも序盤、失点を重ね、挽回を図って出た5Rに、
右から左の返しを喰って、痛烈なダウンを喫します。

これは終わったかと思うダウンでしたが、石田が驚異的な粘りを見せて、
中盤以降は一進一退。とはいえ、序盤の失点続きが大きく響いたと見え、
私は115-111でアベンダーニョの勝ちと思ったのですが、
判定はいずれも僅差ながら2-1で石田でした。

石田は久しぶりに苦戦しましたが、これは相手が強かったというべきでしょう。
アベンダーニョのリズム、距離感、立ち位置の巧さ、目の良さに対し、
石田はジャブを当ててリズムを取り、リターンを決める展開を作れず、
ダウンを喰う前あたりからは自分のスタイルをかなぐり捨てて、反撃しました。
辛勝とはいえ、強敵と12R渡り合った石田、よく頑張ったと思います。



府立第一は1月の長谷川の試合以来でしたが、今日はちょっとした偶然で、
リングサイドのけっこう間近なところで観戦できました。
アリーナに降りての観戦となると、はてさていつ以来やら...
思い出すのも一苦労です。
やはりいい席で見る世界ランカー戦やタイトルマッチは、
迫力があって、大いに楽しんでまいりました(^^)

コメント (2)
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西岡、ついに戴冠!(^^)!

2008-09-15 23:28:51 | 西岡利晃
先ほど、追っかけ再生で4試合を見終えました。
取り急ぎ感想を書きたいと思います。


まず木村vsコテルニクですが、WOWOWで見た限り、
決して米大陸のスター選手たちほどの圧倒的な強さはなく、
木村もうまくすればチャンスあるかな、と思っていましたが、
やはり要所に決めるパンチの威力(特に左フック)と正確さは、
さすがに世界王者という感じでした。

木村も自分の打てるパンチを積極的に打っていましたが、
国内でやっている試合のようには当たらず、効かずでした。
でも、こういうレベルとの初めての試合を良い経験にしてほしいですね。


グローブ問題で話題になった名城vs河野戦は、
一番「こうなってほしくないなぁ」と思っていた試合展開になってしまいました。
とにかく、あまりにも揉み合いが多すぎました。

名城についてですが、今日の試合はしょうがないかな、というところです。
僅差とはいえ勝ちだったので、まあ一安心でした。
米国開催の可能性もある暫定王者との対戦、頑張ってもらいたいと思います。


さて、やっと西岡がやってくれました。
対戦相手のナパポーンがどういう調子なのかわからなかったんですが、
絵に描いたようなスロースタートぶりで、西岡が好スタート、
これは倒せるかも、と思ったくらいで、中盤までは西岡完勝のプロセスでした。
しかし中盤以降、ナパポーンが盛り返し、西岡はというと足が止まり、
サイドに回れなくなって被弾も増え...あああ、という感じでした。
しかし終盤、ナパポーン二度の減点もあり、西岡が粘り抜いて3-0判定勝ち。
悲しい願いと書いて悲願と読むんですが、ついに西岡悲願の戴冠なりました。

実は私、西岡とウィラポンとの試合は三度生観戦しておりまして、
今度こそ、今度こそ、と思いつつ、夢破れる西岡の姿を見続けて来ました。
そのときご一緒した知り合いは、今日の試合、終盤に涙が止まらず、
タオルを涙で濡らしながら見ておられたんだそうです(^^;)

私もそこまでではないですが、グリーンのベルトを腰に巻いた西岡の姿には、
感慨深いものがありました。
ついにやったかぁ...という感じです。
試合自体、快勝とは言えず、むしろこれまでの西岡の苦しいキャリアを
象徴するような試合展開でしたけど、でも、とりあえず良かったです。
西岡利晃、おめでとう!ですね(^^)


で、メインなんですけど...。
ロマゴンさん、日本初登場の試合見て、腰が抜けるかってくらい強くて、
非常に驚かされた記憶があるんですけど、今日、また、さらに一段強くなってました。

3R開始直後の新井田の猛攻には、目を見張らされました。
あの新井田が、はっきりと駆け引きを捨て、やるかやられるかの勝負を挑んでいました。
そういうところに新井田を追い込んでしまったロマゴンの圧倒的な強さに、
ただただ、感服させられた試合でした。

日本人としては屈指のセンスと、数々の苦闘を生き抜いてきた経験を持つ
あの新井田相手に、これほどの完勝が出来るボクサーは、滅多には出ないと思います。
新井田のライバル、高山勝成でも、太刀打ち出来るかどうか...。
恐るべきチャンピオン誕生でした。


ということで、本日の世界戦四試合放送、TV東京さまに感謝、感謝です(^^)
ウクライナでの試合まで見られるなんて、ありがたいことでありました。
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責められない敗戦

2008-09-08 16:31:29 | 関東ボクシング
ええのか悪いのか何とも言えませんが、
土曜日のOPBFミドル級タイトルマッチの映像を、
youtubeにて見ることができました。

ネットで試合結果及び経過は知っていましたが、
見た感想としては「これは、しゃあないなぁ」の一語です。

先にダウンを奪った江口が、我を忘れて追撃をしようとし、
減点されてしまうわけですが、江口も大きな試合での好機に、
我を忘れたとて責められず、マーチン主審の処置も、まぁ、妥当。

再開後にやはり追撃した江口、これも上記と同じく責められず。
ガードしてプレス、ではなくて、あくまで動いて外して打つ、
江口のボクシングをやろうとしたが、佐藤の強打に捉えられてしまい、
逆に攻め込まれてぐらぐら、レフェリーストップ。
このストップも、極めて妥当でした。

短い試合時間の間に、江口は自らのボクシングをやり通し、
佐藤も当て勘の良さ、強打、そして防御の甘さという、自分の長所短所を全部出した。
両者の強さと弱さ、そして特徴が凝縮された、濃密な試合でした。

こればかりはもう、しょうがない、どうしようもない試合だという感じです。
敗れた江口を責めることは出来ないでしょう。
江口及び陣営の皆さんは、かなうことなら再戦をしたいでしょうし、
江口ファンの私としても、是非それを見たいと思います。

しかし、スリリングな試合でした。
場内、えらい騒ぎになっていました。
江口が負けたことは残念でしたけど、それとは別に、
あの場に居たかった、という気持ちにさせられる試合でした。
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大吉和尚死去

2008-09-07 23:50:49 | その他
寺内大吉和尚が亡くなられたそうです

この方、ワールド・ボクシング誌でコラム書いておられて、
厳しくも愛情にあふれた記事が印象に残っています。
もちろん、個々の記事の内容についての賛否はそれぞれにあれど、
ボクシングは、ボクサーはかくあれかし、という己の意見、見識を
思う存分に書いておられたことは事実だと思います。

今は業界の権力者のご意向に背かない記事ばかりを
平然と毎月のように垂れ流して恥じない書き手が大半で、
大吉和尚のようなお爺さんの存在は、改めて貴重なものだったと思う次第です。
ご冥福をお祈りします。

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壮絶な死闘の末

2008-09-03 08:57:52 | 名城信男
名城vs河野グローブ問題は決着を見た模様です。

会長同士でやるのかとばかり思ってましたが、
河野が出てきたんですね。
ちょっとびっくりです。
よほど、体調が良いんでしょうね。
ここまで順調に来てる、ということでしょう。

そりゃ、じゃんけんに負けてグローブもレイジェスに決定、
多少は嫌な気分になったかも知れませんが(^^;)
試合が始まれば些末なことだった、となるでしょう。
あと二週間を切った試合が楽しみになってきましたね。

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