さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

相手変更&WOWOW

2009-10-26 23:14:21 | 長谷川穂積
長谷川のV10戦、相手変更だそうです。

ニカラグアというと、最近じゃローマン・ゴンサレスですが、
この選手も若くて、ニカラグア人世界ランカー同士の試合に勝ったばかりで
上り調子のサウスポーなんだそうです。

正直、世界的な有名選手じゃないけど、こういう登り坂の選手って
けっこう怖いものじゃないでしょうか。
個人的な意見ですが、モレル戦よりも、こっちの方が良かったかな、
世界戦として中身のある試合になるんやないかな、と思いますね。



あと、先日届いたWOWOWの11月ガイドを見て知ったのですが、
来月のパッキャオ、コット戦の放送、生中継だと思っていたら、
生はWOWOWデジタル193chのみで、従来のアナログBS5chは、
翌日月曜の、いわゆるタイムリーオンエアのみ、なんだそうですね。

実は私、先日WOWOWデジタルに乗り換えたばかりで、
生中継を見られるんですけども、それにしてもボクシングを、
デジタルへの切り替えを促すための材料に使うというのは...。
他の映画とか、サッカーとかでそんなこと絶対しないと思うんですけど。
私同様、ボクシングが第一の目的でWOWOW加入した視聴者の皆さんにとり、
到底、納得し難いことではないでしょうか。

海外のビッグファイトを低コストで見られることに対し、
これまで感謝こそすれ、非難など考えもしなかったですが、
今回の、デジタル化促進のために余計な一手間をかけてまで、
従来の視聴者に不利益をもたらす放送の仕方には、憤りすら感じます。
今からでも遅くない、従来のアナログでも生中継を行うようにしてもらいたいですね。

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長谷川穂積、モレルとV10戦

2009-10-20 23:13:34 | 長谷川穂積
長谷川穂積、次の相手はエリック・モレルに決まったそうです。

元WBAフライ級王者、あのデンカオセーンが唯一の黒星を喫した相手です。
ロレンソ・パーラに負けてフライ級王座を失うまでは、攻防兼備の強打者としてならし、
「鉄の拳」の異名通りの強さを見せつけていて、フライ級でありながら
「118ポンド以下では世界最強」という評があったという話です。

しかし減量苦の影響もあってかパーラに負け、一階級上げてマルティン・カスティーヨにも負け、
その後、2年間の服役を経てカムバック、6連勝でWBOバンタム級1位に浮上し、
Z・ゴーレスとの暫定タイトルマッチ出場が決まっていたのがどうやら流れ、
急遽?長谷川に挑戦となったわけです。

で、以前の記事で「相手の名前見て『おお』と思える試合を見たい」と書いた私の感想は
「うーん、そう来るか」という感じでした。
ちょっと、現状の力がどうなのかわからないので、何とも言いにくいです。
以前見たフライ級時代の、一番良いときのイメージで言うと、相当な強敵なんですが。
仮にバンタム級に上げたとて、普通に世界獲るだろう、と思うくらい強かったですから。

まあ、全盛期の強さからするに、今でも充分強いであろう、と思いますし、
何しろ本格派の、巧くて強いボクシングですから、無敵王者となりつつある長谷川とも
見応えのある試合が期待出来るんじゃないでしょうか。
期待したようなスーパーマッチではなかったですが、まあまあかな、と思える範囲ですね。

と、普通の王者ならまず脅威を感じるレベルの挑戦者でも、今の長谷川と比べると、
まあ長谷川勝つわな、どんな試合になるかやな、という感じになってきている自分に気付きます。
ある意味、どこか見る者の感覚を麻痺させているのが、今の長谷川穂積ですね。

来年にも複数階級制覇や米大陸進出の実現を期待したいところですが、
そのためにも負けられない試合ですね。
モレルの名前はあちらではやはり通りがいいでしょうから、その意味でもきっちり勝ってほしいです。

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硬いかなと思った矢先でした

2009-10-10 22:04:36 | 西岡利晃
後から何を言っても、しょうがないんですが、立ち上がり、硬そうに見えたのです。
肩の辺りがいかにも力みがちで、或いは膝から下のバネが効いてないな、とか。
いかにもしなやかで、ひらりひらりと舞うように立ち上がった挑戦者と比べると、
ますます重いな、硬いな、と見えました。
しかしそれは言ってみればいつものことで、と思った矢先に、
挑戦者の左フックらしきものが飛び、リナレスが倒れていました。

こんな試合見たことあるぞ、WOWOWの生中継世界戦で、帝拳の選手といえば...
と思う暇もなく、かつての葛西裕一よりもあっさりと詰め切られてしまったホルヘ・リナレス、
初回73秒で試合は終わり、王座を失いました。

体調不良でもあったのか、さんざん繰り返されたVTRを見ると、
明らかに身体が重そうでしたし、再開後にいたっては相手が詰めてくる姿が
見えていない様子でした。

まさかまさかの結果で、本当に驚きました。
リナレスの今後はいったいどうなるのでしょうか。
当然、再戦すると思うのですが、昨年同じく痛烈な初回ノックアウトを喫した
アミール・カーンのように、慎重なカムバック路線が必要になるかもしれません。


新チャンピオンのファン・カルロス・サルガド、風貌といい体つきといい、
しなやかでキレのあるボクシングといい、短い試合でしたが、なかなかの実力者に見えました。
まあ、初回ノックアウト勝ちで弱く見えるボクサーもいないでしょうけど、
それを割引いても、ナックルを立てたまま打つロングの左フック一発で、
あのリナレスを倒したのですから、その一点だけ取っても見事です。
いずれまた、試合を見る機会がありそうですので、じっくり見ていきたいですね。


メインの西岡利晃は、イバン・エルナンデスに3回終了TKO勝ち。
アゴの負傷による挑戦者の棄権、という、ある意味本場っぽい終わり方でした(^^;)

試合自体はロングのストレートパンチで西岡を切り崩そうというエルナンデスに、
右を当てて左は下、要所で左強打を上に決められるか、という緊迫した攻防が繰り広げられました。
エルナンデスは打ったあと、身体が前にのめってしまう場面が多く、ややボクシングが崩れてるかな、と
思いはしましたが、それでも西岡が攻めきるのは容易ではない感じでした。
それだけに、あっさり棄権で驚きましたが、左は相当効いてたんでしょう。

西岡は相手の長いリーチを克服して左を決める場面も多々あり、自信持って闘っていました。
仕上がりも良さそうでしたし、次はビッグマッチになるかもと言われていますが、
この感じで行けば、ジョニー・ゴンサレス戦に続く大仕事、期待してよさそうです(^^)



さて、WOWOWの無料放送ということで、きっと普段のエキサイトマッチ以上に、
多くに視聴されたであろう3時間生中継でしたが、ちょっと不満もありました。

まず、最初のほぼ1時間が、そして早く終わったメインの後が、無為に解説やら紹介VTRに費やされたこと。
ゲストや解説がリングに背を向けてトークをしている最中に、背後で細野と榎が闘っている姿が
小さく見えたときは、本当に驚きました。ずんだおじさん...じゃなくて香川照之さんなんか、
しゃべりながら試合見たそうにしてた...ように見えましたが。

ハイライトで流れたこの試合、なかなかの好ファイトとなったようでした。
フルに見ていないのでなんとも言えませんが、細野の若さが榎を押し切った、という感じでしょうか。

あと、下田vsセーンヒランと、三浦vs小口など、ハイライトでいいから流して欲しかったですね。
どっちも普通ならメインで通じるカードなのに、もったいない限りです。


結果的には、リナレスの痛烈な敗北、西岡もちょっと唐突な終幕で、好カードを揃えた興行が
必ずハッピーエンドになるとは限らない、というボクシングの厳しさが出た印象でした。
しかしこういう魅力ある興行を実現した帝拳には、ファンとして敬意を払いたいと思います。
地上波放送が厳しい状況であるならば、出来れば年に1回くらい、WOWOWの枠でこういうイベントを
やってもらえたら嬉しいところなんですが、いかな帝拳といえど、楽ではないのでしょうね。


しかしリナレスがなぁ...誰や知らんようなのに(←私が無知なだけなのでしょうか)
一発でやられてしまうとは。ボクシングって怖ろしいです。
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あした死んでも後悔はない

2009-10-08 16:41:52 | 長谷川穂積

ということで我等が長谷川穂積チャンピオンですが、
磯山さやかさんという方とデートし、冒頭のコメントを発したそうです。

ボクサーがこういうセリフを口にするときって、もっとシリアスな局面であると
あしたのジョーの国に生まれたボクシングファンの大半が思うはずなんですが、
そこは史上最強のオトボケさん王者であります。一筋縄ではいきません。
嫁はんに怒られても知らんで...(^^;)

ということで、次期防衛戦は年内に。
やはりというかなんというか、もう一試合バンタム級にとどまるようです。

まあ、3連続初回KO防衛とかいう話は、話題としては良いですが、
別に狙ってもしょうがない話です。それより相手が誰になるか、ですね。
シンピウェ・ベチェカとの再戦とかいうのは、あまり嬉しくはないですね。
初回ノックアウトが困難である、と言う意味でいえば、最大の難敵でしょうけど...。

減量苦が伝わる王者ですので、その心配はありますが、
国内最大の強敵であろうサーシャ・バクティンとか、
世界的に知られる選手なら、GBPのアブネル・マレスとか、
そういう注目度の高い試合をやってほしいなぁ、と思います。
挑戦者の名前を見た時点で「おお!」と思えるような試合、とでも言いますか。
皆さんのご意見は如何でありましょうか?

実際は、手近な?ところでエデュアルド・ガルシアだったりするのかな、と
思ったりもしておりますが...。

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これが世界戦とは

2009-10-06 22:58:20 | その他
これが世界戦とは、正直言って、TV見てて情けなくなりました。

チャンピオンのデンカオセーンは、最初からかどうかは不明ですけど、
おそらく序盤のどこかで、これは適当にさばいて勝てる、無理はしないという風に
考えを定めてしまったように見えました。

相手の前進と低い姿勢、そしてボディを打たせることを許容した高いガードに、
強打を決めることを早々に諦めたのか...まあ、そういうのとはまた別の理由かもしれませんが。

で、対する亀田大毅ですが、何せ前に出る、打つ、それだけのボクシングで、
しかし一打必倒の強打もなく、当てる精度も低く、手数がさほど出るでもないので、
デンカオセーンはジャブを見せて、右ボディを当ててクリンチ、または足を使ってさばく、という
繰り返しだけで、終盤までほぼワンサイドにポイントを稼いでしまいました。


亀田は、内藤大助戦の無様さからすると、確かにまともになっていました。
あの試合については、神聖なるタイトルマッチを...というより、プロボクシングの公式試合を
一体何と心得るのか、この馬鹿者、という言い方にしかなりようがありませんでしたが、
今回はまともに12Rを闘い抜きました。当たり前のことに過ぎないといえばそれまでですが。

しかし、やはり今の時点で世界タイトルマッチに出すようなボクサーでは、まったくなかったですね。
試合を通じてひとつのことしかしていないデンカオセーンに対し、何一つ対応できずにさばかれ続けでした。
世界タイトルマッチに出る選手としては、技術、経験の不足が明白です。


そしてそういう相手に、ただ勝てばいいというだけのデンカオセーンの試合ぶりが相まって、
冒頭に書いた通り、これが世界タイトルマッチか、世も末や、とTVの前で嘆くような、
極めて中身の薄い、スカスカな試合になりました。

採点については、あれだけクリーンヒットの差があってドローとか2点差とか、ホンマでっかそうでっか、
という感じですが、勝敗がひっくり返らなかっただけまだマシか、と思っておきましょう。
セコンドで大きな顔してたおにーさん(鬼塚のことじゃないですよ)のときを思えば、
まあ...長くなるのでやめときますが(^^;)


あと、やっぱ凄かったですな、TBS。
デンカオセーンのヒットは、無視できる限り全部無視の実況。スロー再生は亀田のヒットのみ。
少し前の日テレ世界戦実況を批判したことがありますが、ちょっと格が違いました。
依怙贔屓ってものは、堂々とやればひとつの芸ですね。
電波系実況の大御所TBS、さすがの貫禄でした。


コメント (18)
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