そういうことで週末怒濤の三日連続観戦を終えて、落ち着くかと思いきや、来週もまた馬鹿をやります。
ま、それはおいおい書くとして、週明けの話題を。
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関西ボクシングの話題に関して言えば、一番詳細にあれこれと記事を読ませてくれるのがデイリースポーツです。
今回は、
19日住吉区民センターで野中悠樹と激突する細川貴之の話題。
総じて、コミカルでありながらも真面目に意欲を語っている細川です。
プロとして「話題になる」のは大事なことで、奥さんの話、野中への敬意と闘志、会長や角界からの激励と
ひとつの記事に色んな話題を詰め込んであります。記者さん共々、ええ仕事やな、と思った次第。
しかし「ポンコツ」ってこたぁ無いですよねー(笑)
これは当日、観戦します。互いに譲れない大一番ですし、この興行、前座もなかなか良い。楽しみです。
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その六島ジム、日曜日も住吉で興行してまして、ミドル級の全日本新人王MVP、
前原太尊が、元王者佐々木左之介を7回KOで下したとのこと。
これは見に行けませんでした。日程の重複は、本当に何とかしてもらいたいものですね。
記事によるとちょっと荒いとこもあったようですが、大柄で、左で、パンチがある、貴重な選手だと思います。
今回は元王者佐々木との試合が組めましたが、今後、さらに上位と当たる過程で、マッチメイクが難しいかもですね。
順調に成長していくには、そのあたりも含めて、課題をクリアしていく必要がありそうですが、大成を期待したい選手です。
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昨年末、周辺の綱引きやら何やらで話題になった
和氣慎吾、次戦はIBFイリミネーション決定。
しかし、何か相手は微妙な感じですね。大場浩平や石本康隆がやり、岩佐亮佑がやろうとしていたそれとは、
だいぶ中身が違うようです。
何もかも誰々が悪い、どこそこが悪い、って言い方はあまり賢くないかも知れませんが、
それでもやはり、昨年末の揉め事の結果、フジからTBSに「移籍」したら、こういう感じになる。
やっぱり、という以外、あまり思うところがないです。
そりゃ実際、見てみないと何とも言えないでしょうが、見終えたあと、こんなんだったら小國とか大竹とかと
やっといた方が良かったんじゃないですか、と思うことになるかも知れません。
もっとも、標的?のカール・フランプトンも、強敵クリス・アバロスを退けたというから、
楽しみにWOWOWの放送を見たら、相手の腕をねじ上げ、怪我をさせて勝つというトホホな試合で、がっかりでしたが。
大勢入って盛り上がっていた会場でしたが、その熱気で全部なし崩し、というのは、関光徳さんがウィンストンに
ドサクサ負けを喫した昔から、何も変わってないんやな、という感じでした。
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意外、唐突、という印象しかない、
荒川仁人の移籍。
しかも初戦で、内藤律樹とのノンタイトル戦と。
何がどうなってこんな話になったのか、さっぱりわかりませんが、八王子ジムと荒川の間には、
今後の路線、方向性、さらに言うなら「進退」の選択について、意見の相違があったのかも知れません。
選手のために、積極的に動いてチャンスを作ろうという姿勢が見える陣営でしたし、
喧嘩別れのような話ではないと思うのですが。
そして内藤律樹との対戦というのもまた、驚きです。
これ、またダイヤモンドグローブとDANGANの興行らしいですが、CSフジの生中継があろうがなかろうが
これまで通りの好カード路線を貫くようで、嬉しい限りです。
もっとも、生中継が見られなくなってしまったので、カードによってはまた馬鹿をやらないかんかも知れず、
その辺はまた困ったことでもあるのですが...(^^;)
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井上拓真、初のタイトルマッチは、松本亮返上のOPBF王座決定戦出場。
と、これだけ見るとあまり良い話ではないな、というのが常なんですが、相手の名を見て驚きました。
マーク・アンソニー・ヘラルドは、向井寛史を2回ノックアウトした映像を見たことがあります。
当時WBO2位。小柄で、上体が厚いサウスポー、リーチは普通。サウスポー同士の試合だからか?右リードから攻める型。
2回、鋭くコンパクトなワンツーで向井を倒し、詰めの段に入ると左右ボディから左アッパーを上に返して
最後は外から側頭部を狙った左フックでフィニッシュ、という流れでした。
好機に上下、内外の打ち分けがスムースに出る、「倒し慣れ」を感じさせる強者、という印象が残っています。
記事にあるとおり戦績も良く、歳もまだ若い。この相手と今、115ポンドで闘うとなると...
遠い距離ではどうか不明ですが、距離が詰まるとかなり正確な攻撃が出て、強い。
井上拓真にとり、現段階で当たるには、かなり手強い相手と見ます。
スピードと正確さでまさり、丁寧な距離と立ち位置の確保を、終始ミス無く続ける必要があるでしょう。
しかし、OPBF、東洋太平洋の王座とは、本来ならこのくらいの相手と闘って勝ち取るものだったはず、
という古いファンの思いからすれば、井上拓真の「挑戦」には、それ自体を称えたい気持ちです。
そして、勝てば真に価値ある戴冠であろう一戦に、彼が勝利することを、心から期待しています。
それにしても兄弟揃って、大したものですね。どこぞのヤカラとはえらい違いや...。
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最後に明日の試合について、
残念なお知らせ。
記事によると、かなり厳しく体重を落とさせたけど駄目だったようですね。
この辺は日本のボクシング界の厳しさというか。海外の選手だったら絶対ここまでやらないでしょう。
昔、花形進会長に敗れたときのチャチャイ・チオノイは数少ない例外で、ギリギリまで頑張ったそうですが。
しかし重ねて残念ですね。世界戦の話が出たって、勝てるかはおいても、変な試合はしないだろう、と思えるレベルの闘いぶりを、
ここのところ続けていただけに。明日、良い内容で勝ったとしても、大きな停滞となりそうです。