この本の案内を読むと
恋愛小説として読まれているらしいのでびっくりする
まだ半分ぐらい読んだところだけれど
一人の主人公が娘に読み聞かせをする
そのときのやり取りがとても興味深い
子供がどんな風にお話の世界を受け止めていくのか
それが物語りだなあと思った
その主人公の夫はギャンブルと借金依存症だけれど
夫婦のかみ合わない気持ちも
興味深い
夫は全く閉ざされた感覚で
普通に考えれば
これは病気です
それを妻の側から見た文章が載っているのだけれど
こりもせず
借金の尻拭いをするんだなあ
じれったいけれど
そこのところ
とてもリアルな話だと思うのです
この話の美しい恋愛(幼馴染との不倫)にはあまり興味がなく
悲しいほど通じ合わないこの夫婦の展開が
真実に見えちゃうのと
作者の愛情深い目というのも好きなのよね
借金依存症だったり
ギャンブル依存症だったり
薬物依存症だったり
アルコール依存症だったり
まあ
まともじゃない人って
切って捨てるべきかもしれないけれど
実際は自分の内側にもある話だもの
そういうのがどうなんだと言うことに興味がある
美しい恋愛
なんて来ると
錯覚じゃないの?
錯覚でも幸せならいいけれどとも思うけれど
あああ
私って夢がないのねえ