レンコン海老団子スープ
まだ皆寝てる
私だけ食べちゃう
「インターセックス」というのは
女と男の間に典型的ではない人が存在する
それは染色体の異常であったり
ホルモンとそのレセプターーの間の関係であったりして
起きてくる現象らしい
上の図ほどの確率ではないけれど
思ったより多くの確率で出現するらしい
2クラスか3クラスに一人くらい
男と女というのが
その二つしかないと思い込んでいたら
ずいぶん乱暴なことなのだと分かった
考えてみれば
正常と異常の間
お利巧とお馬鹿の間
美人と不美人の間
認知症とまだ認知症ではないあいだ
みなそうだ
この話の作者は
精神科医だから
そこからのアプローチもあるんだろうなあ
かつて
いじめを受けていた少女は
普通と違う 変ってるからとからかわれ分かってもらえなくて
まだ幼かったから
自分が悪いのかと思い
それでも自分を捨てることは出来ず
混乱して
だんだん
引きこもりがちになって
危うく登校拒否に陥りそうになった
変ってて何が悪い
奇人じゃないよ貴人だよ
と居直れなかったのよねえ
でも
子供は学習する
やわらかいからね
子供社会の中で
典型的ないい子や素敵な子ばかりが基準にならないで
それなりに
かけがえのない特性が
認め合えれば
欝も減るかなあ?
わが子の通う高校で
合唱祭のあと
ある少年と話した
彼は
それまで
音痴だといわれ 決して人前では歌えなかったそうだ
音痴と絶対音感の持ち主の間も上の図だなあ
でも 音が少々外れても
一緒に歌うことを友人たちに求められ
音痴と笑われることは決してないと言うことが胸に落ちて
どう見ても合唱群像の中では
一番のびのび大口あけて歌って見えた
その高校はわが子が通うぐらいだから
変な子がいっぱいいたからね
変が普通だった
お互いに
自分との違いを知り合い
認め合えるのが楽しければ
戦争もなくなるかなあ
と子供のように思っても駄目ね
欲望と言う国家的モンスターは
そう生易しくはない
この話「インターセックス」のなかでは
自助グループが出来るはなしがある
自助グループは
コメントなくただ自分に話を聞いてもらえる場であり
人の話を聞く場であって
そこに参加することで
解放されていくさまが書かれてあった
心を解放すると言うのは
あるがままを受容できると言うことなのか
そうはいっても心は身を守るバリアー後必要だし
ときには
閉じこもってもいいのだと
私は思う