ああ
一日中探し物をして
出てこない!
あと少しで
プールだ
ちょっとむしゃくしゃするから
初恋の時代にGO。
それは小学校のときだ
我が家のおやじは飲んだクレ
近くにもう一人飲んだクレおやじがいた
酒屋さんのおじさん!
どうしょうもないね
そこの息子が私の初恋の相手だ。
我が家はおやじが飲んだクレのせいで生活が出来ないから
母がお菓子屋パン屋と細々お店をやって
私を育てた。
同病相哀れんでいたんだろうかね
酒屋さんにお使いを頼まれると
お酒以外の買い物ではうきうき出かけ
お酒のときはおばさんにかわいそうにねとやさしく言われて
件の酒屋のタケちゃんは
やっぱり我が家にもお使いに来る
ただそれだけでうれしいな
と言うだけの話
相方は結構おませで
受験情報なんかに詳しかった
(我が家のあたりでもそんな昔なのに
お受験はブームだった)
それで彼が模擬試験を受けに行こうと誘ってくれて
仲良く
出かけた
会場は専修大学だった
そんな風に情報通だった彼は受験はせず
私は受験して地元の学校に行かなかったのでそれっきり。
ところが
中学校では彼は大モテ男で有名な子になってしまった!
そういうことがよく分からなくて
なんでだ!?
普通の子じゃない?
と思ったけれど。
私的には気持ちの通じ合う友達のつもりが
なんだか
浮かれ初恋のような感じになって
いやだった
それに似たことが
わが娘にもある
我が家とはキャンプ仲間の家の子が
恐ろしいモテ男になった
その子は娘より一学年年上。
小さい頃から同じテントで寝泊り
裸ンボウで川遊びなんかした仲だと知られて
取り巻きの女の子に嫉妬された
なんじゃこれ!
といってたっけ。
中学校に入ったら
私も変な子だったかなあ。
絶対大もてになるような子は好きにならないと決めた。
ちゃんと自分だけが分かる気に入ったところのある人がいい
と思ったの。
ちゃんと自分だけが分かる気に入ったところがあって
タケちゃんが好きだと思ったのに
ただのミーハーか?私?
と思うのがいやだったのよね
それで
中学校では普通にモテル条件
背が高いとか
スポーツマンだとか
イケメンだとか
そういうものはないけれど
いい子はいないかな
って
色々な人を眺めて
自分用に決めた男の子がいた。
とてもおとなしく
とても賢く
とても目が綺麗
いい!
と思ったんだけれど
相手は気味悪いこというなよと
ひいた。
でも
どうでもよかった気もする
まだ分からなかったんだね。
今も分からないけれど。
でも
中学時代は男も女も
人としてどんな魅力があるのか
心が開かれていった時代ではあった。