遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

「熟年のための童話セラピー」

2010-03-04 22:05:22 | ただの記事

熟年のための童話セラピー―「末永く幸せに」暮らすヒント (ハヤカワ文庫NF)

この作者は心理学者だから

発達心理学的に昔話をメタファーとして解説していく

 

物凄く面白い

 

たとえば

瘤取り爺さん

この話ずいぶん忘れていた

私小学校のとき劇で青鬼の大将をやった

鬼は高い山の中にいる

これは無意識の中の象徴なんだって

鬼と躍り遊ぶことは

分別を捨て無垢に還えることの象徴で

こぶは人生の中の醜悪邪悪なものの象徴

 

老年期は

それまで培ってきたものを脱ぎ捨てていき

無垢に還る過程だというのよ

 

心理学者って

やたら象徴だとかメタファだとかこじつけて

分かったようなことを言うから

避けて通りたい人種だけれど

(心理学の先生ごめんなさい)

物語を解釈するのは面白い

 

語るとか朗読にも面白いかも

 

この本には世界の面白い話も載ってるし

 

つづいて

エルミタージュの鼠 (新潮ミステリー倶楽部)

これは

熊谷本を借りるとき

間違えて借りちゃった

読み始めたが

ミステリーらしい

面白そう

エミルタージュ美術館が出てくるし

名画を巡るたくらみの話だし

 

お出かけすると

電車の中で本が読めるから

楽しい

 

コメント (4)
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