遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

三楽亭仙朝

2010-03-22 07:03:03 | 朗読

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この作者は

ホラーを書く人だって

私はホラーは好きじゃない

ほら話は好き

 

これは題見て想像のとおり

三遊亭円朝がモデル

ミステリー仕立て

 

面白かったところ二つ

噺の話がよく出てくる

「芝浜」も話題になる

 

落ちを湿っぽくやるという話

熊さんは最後に酒を前に

「また夢になるといけねえ」と酒をのむのをやめる

酒飲みにとって断っていた酒を一口でも飲めば

元の木阿弥になる

のめるもんじゃないし

お崎さんが最後に勧めるのも  本当はありえない

 

その苦渋の思いが

湿っぽい落ちで

いいという話

 

酒飲みの親を持ち苦労した母を持つ身では

「芝浜」勉強しながら

私の両親とは違うなあと思ってはいた。

 

酒を断つというのはありえなかったからね

でも断酒後 一口の酒が後の酒を呼ぶ

そういうものだと思う

依存症の人間はそこを断ち切るのが大変だ

 

もう一つ

円朝って絵をよく描くんですって

噺のバックに絵をぶら下げたり

作り物の装置を使ったりしてたとは知らなかった

 

地味に噺だけでその世界へと誘う師匠も出てくる。

 

私たちのコンサートは

音楽も使うし画像も使うし

シャボン玉は飛ばすし

 

耳で聞いてお話をイメージしていただくのが

正統派で私たちって  邪道?

でも  私は画像を作ったり  そういうの好きだし

と思ってたけれど

 

色々ありでいいんだと思った。

朗読がへただから

絵の助けを借りてることになる

と思っていたが

そんなちまちま考えなくていいや

と思った

 

コメント (2)
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