わたしは
つべこべ屁理屈をこねるけれど
現実に絵を描き始めると
例えばよ
このカリフラワーなんか
もう
神様の技に ひれ伏しちゃうのよね
で それを味わうということと描くということがごちゃまぜ
カリフラワーの花蕾のありようが面白いのよね
でもそれをとらえるのも表現するのも
難しい
大きさの階調というのもつかみにくいし
全体と部分との関係も絶妙
もう
私の頭のなかは
それでいっぱいいっぱい
そうなってしまうので
そこから先に進まない
そんなことを考える私には
先日見た金山平三氏の絵は
だから 力量の高さをうんと感じてしまうんだよな
でも不思議なことがある
デッサン力の確かさとか
省略することで美しい階調を作り出していることなど
読み取れるものがいっぱいあるが
右の木立は
ほぼ等間隔に描かれている
これは現実にはあり得なかったものをこう描いた
その計算が
分からない
他にも ある
この 温泉宿の建物の幅のリズム
空間の表現を
色の強弱の諧調の作り方はよくわかるけれど
微妙に
ここでも
奥行きのある空間の中に
奥行きのないリズムを組み込んでいる
そういうのって
何か 私にわかるように教えてくれる人いないか?
セザンヌにもある
ただ 目に映るようにだけ描いていたのでは
表せないものがあるんだろうと思う
そういう 多視点を取り入れる わけ
納得いくように誰か教えて!
それがなきゃ 画面が ひたすら
つまりこうだ
という絵になってしまうな
というのは
分かるんだがな