最近手にした新書本の中から
~武器なき環境戦争~ 池上彰・手嶋龍一著
電気にも質があるそうだ。
日本にいると分からないが、電気が明るくなったり暗くなったりと安定していないのが低品質の電気と言うらしい。
電気の周波数に狂いが生じてしまうとそのような現象が起きるそうだ。
周波数を一定に保つためには、需要量に応じて供給側の出力を増減させなければならない。
日本では、ハイレベルでコントロールされているので問題ないが、
自然エネルギーが今後急激に増加してくると、需要に合わせたコントロールが難しくなってくるそうだ。
アメリカでは、ガソリン自動車からハイブット、プラグインハイブリットへと
モーダルシフトをしていく事がグリーンニューディール政策の中で推し進められている。
そこで登場してくるのが、スマートグリッドだ。
プラグインハイブリット車は、昼間太陽光パネルで発電していた電気を夜中に充電する。
この時電気が余った家と足りない家とで融通しあったりもするのだ。
こうしたコミュニティの情報をITを活用し配電網を張り巡らしていく。
それがスマートグリットなのだ。
日本でもスマートグリットの構想はあるが、アメリカのそうした背景には、アメリカ電力網の脆弱さを解決するためにも有効なようだ。
電力網の再構築、雇用の創出等を見据えた早くからの戦略。そこにアメリカと日本のインテリジェンスの違いがあると著書の中で指摘していた。
※インテリジェンス・・・この場合、国家の指導者や巨大企業の経営者が、組織の舵取をするために役立つ情報を言っている。
京都議定書における各国のCO2排出権取引に関しては、国際取引でも国内取引でもマーケットを通じて売買され、
将来CO2の先物取引も実施されるのではないかと述べているが、やはりそこでも各国のインテリジェンスが隠されているとしている。
確かに日本においては省エネ技術がハイレベルである現在、各国との削減目標のベースが違う。
当然排出権の購入は余儀なくされ、海外にジャパンマネーが流出していく事になるのだ。
EUの思惑、新興国との溝...。
著書は、温暖化懐疑論やエコポイント制にも触れている。
直近の原発問題も含め、日本はどうあるべきなのだろうか?
~武器なき環境戦争~ 池上彰・手嶋龍一著
電気にも質があるそうだ。
日本にいると分からないが、電気が明るくなったり暗くなったりと安定していないのが低品質の電気と言うらしい。
電気の周波数に狂いが生じてしまうとそのような現象が起きるそうだ。
周波数を一定に保つためには、需要量に応じて供給側の出力を増減させなければならない。
日本では、ハイレベルでコントロールされているので問題ないが、
自然エネルギーが今後急激に増加してくると、需要に合わせたコントロールが難しくなってくるそうだ。
アメリカでは、ガソリン自動車からハイブット、プラグインハイブリットへと
モーダルシフトをしていく事がグリーンニューディール政策の中で推し進められている。
そこで登場してくるのが、スマートグリッドだ。
プラグインハイブリット車は、昼間太陽光パネルで発電していた電気を夜中に充電する。
この時電気が余った家と足りない家とで融通しあったりもするのだ。
こうしたコミュニティの情報をITを活用し配電網を張り巡らしていく。
それがスマートグリットなのだ。
日本でもスマートグリットの構想はあるが、アメリカのそうした背景には、アメリカ電力網の脆弱さを解決するためにも有効なようだ。
電力網の再構築、雇用の創出等を見据えた早くからの戦略。そこにアメリカと日本のインテリジェンスの違いがあると著書の中で指摘していた。
※インテリジェンス・・・この場合、国家の指導者や巨大企業の経営者が、組織の舵取をするために役立つ情報を言っている。
京都議定書における各国のCO2排出権取引に関しては、国際取引でも国内取引でもマーケットを通じて売買され、
将来CO2の先物取引も実施されるのではないかと述べているが、やはりそこでも各国のインテリジェンスが隠されているとしている。
確かに日本においては省エネ技術がハイレベルである現在、各国との削減目標のベースが違う。
当然排出権の購入は余儀なくされ、海外にジャパンマネーが流出していく事になるのだ。
EUの思惑、新興国との溝...。
著書は、温暖化懐疑論やエコポイント制にも触れている。
直近の原発問題も含め、日本はどうあるべきなのだろうか?