LOHASな感じ!

日頃、仕事やプライベートで感じた事をLOHASな感覚で書いています。

ル・コルビュジェ

2007-06-30 | 建築と文化
ル・コルビュジェ・・・
上っ面でしか捉えることができない今の自分には、ル・コルビュジェを語る資格など到底ないだろう。
ドミノシステムと共に近代建築5原則を提唱したコルビュジェが、建築業界にどのように影響を及ぼした事など個人的な検証などしてはいないし、
ユニテ・ダビタシオンのピロティがどのような構造力学に基づいて巨大な箱体を持ち上げるのかなど知る由も無い。

しかし、そんな私でも感じる事は数多くある。
そう、感じることは自由なのだ。

個人的にル・コルビュジェの作品を取り上げるとしたら、
サヴォア邸とロンシャンの礼拝堂、そしてカプ・マルタンの休暇小屋の3つだ。
とは言ってもコルビュジェの作品を全て知っているわけではないが...。
コルビュジェに関する著書数冊からの感想だ。

サヴォア邸とロンシャンの礼拝堂は、同じ建築家が作ったものとは思えないぐらい対称的な建物だ。
白い箱体が、ピロティによって浮遊しているようにも感じるサヴォア邸。
これが80年前の作品?信じられない。
もちろん、保存するのに様々な手は加えられているのだろうが、単なる表面的な感動ではない。
中央に設けられたスロープが屋上まで続き、光を意識したさりげない演出があるようだ。
今にも空に向かって飛び立ちそうなサヴォア邸は、躍動感と共に光の存在を感じさせる建築だ。

また、このような発想がどこから来るのだろうと思うぐらい造形深いロンシャンの礼拝堂。あまりにも印象深い。
残念ながら、私はどちらの建築物も実際に見ていないので、様々な資料からでしか感じ取る事ができない。
それにしても、インパクトが強い。
この2点の建築物は明らかに光を意識している。
特にロンシャンの礼拝堂は、作為的に光を演出している。
対照的な建築物だが、「白」という事は共通しており、青空のブルーと草原のグリーンとの背景バランスもすこぶる良い。

建築家安藤忠雄が、ロンシャンの礼拝堂に行った時の体験談からも想像できるぐらい、感動的な建築物だ。

カプ・マルタンの休暇小屋は、建築そのものより、ここでコルビュジェが何を考え何を求めていたのか?
そのような個人的興味から選んでみた。
先日、森美術館で開催されているコルビュジェ展に行ったとき、
カプ・マルタンの休暇小屋の内部が再現されていた。
ここに、コルビュジェが居たのかという思いで、中に入ってみた。
限られたスペースを作為的に作り上げられていた。
このスペースでコルビュジェは何をつくりだそうとしていたのか?
非常に興味深いものがあった。

ル・コルビュジェ...著名な建築家が必ずと言って良いほど口にする。
暫し研究が必要だ...。




コルビジェとLC2

2007-06-27 | 建築と文化
コルビジェのデザインで有名なLC2のソファー。
森美術館で開かれているコルビジェ展の中でLCシリーズ数点が展示してあった。
水平・直角・垂直、いかにもコルビジェらしいデザインだ。

LC2を目の前にして、デザインについて改めて考えさせられる。
LC2は1920年代のデザインだ。
しかし、決して時代を感じさせないのだ。

コルビジェのLCシリーズをカッシーナ社が最初に作った企業であることは有名だ。
現在でも勿論根強い人気があるそうだ。
しかし、現在ではコルビジェのLCシリーズの意匠権はすでに切れていて、リプロダクト商品として様々な企業が現在では制作しているらしい。
ただ、それらの中には表面は同じでも中身が全く違う粗悪品もあるそうだ。

カッシーナ店にも行ってきたが、カッシーナではやはり自社商品に絶大なる自信を持っていた。
LCシリーズも皮革の仕様によって価格が全く異なってくる。
最高級の皮革も(サンプルではあったが)出して見せてもらった。

何に価値観を見いだすかは人それぞれだが、良い物を見続ける事は決してマイナスにはならない。
そう感じた。







曜変の小宇宙

2007-06-26 | 美の壺的解釈
曜変天目茶碗、あまりにもインパクトが強い茶碗だ。
誰でも一瞬見ただけで印象に残ることだろう。

小生残念ながら実物を手にした事はないが、その茶器のもつ神秘的表情は興味深いものがある。

先日の朝日新聞に「曜変天目」が掲載されていた。
この茶器の妖しい小宇宙を求めて、陶芸家が制作に挑んでいる。
曜変の制作経験を積んでも100回焼いて満足できるものは2椀程度だそうだ。
1回焼いて2椀残るのとはわけが違う。

瀬戸や美濃等の焼物産地では、「曜変に手を出したら身上つぶす」と言われている奇跡の茶器なのだ。
それでも、それを宿命と捉え曜変に挑んでいる陶芸家がいるのだ。

中国の建釜跡地を数十回調査し、40トンの土を2回、釉薬のための土を5トン輸入して試作を重ねる陶芸家や、
コンピュータ制御ができる釜を使用し研究を積む陶芸家など様々だ。

曜変に魅せられた陶芸の世界。
感動を与えるものは一朝一夕には為し得ない...。










今日この頃(腕時計の日付)

2007-06-24 | その他
実は、数週間前よりこの現象に気づいていた。
ブログからも遠ざかっていたのはそのためか?
いやいやこれは身勝手な言い訳に過ぎない。

小生、なぜか本を読むと視点が今までに無く合わないのである。
確かに半年ほど前に眼鏡を変えたが、その時の検査では特に指摘は無かった。
まあ、相変わらず超近眼はそのままで、前回検査したときよりも視力は僅かばかり落ちていた。
屈折率の高いレンズを使用しても、レンズの厚みはそれなりだ。

眼鏡を変えたのが原因かどうかは定かでないが、小生いわゆる老眼ではないかと疑い始めたのだ。
とても寝床では本は読めない。
そう、30cmから40cmほど離さないと視点が合わないのだ。
腕時計の日付も非常に見づらい。
自分の腕を前方に追いやり目を凝らしながら日付を確認する仕草、想像できるだろうか。

そう言えば、2週間程前の日経新聞に老眼に関する記載があった。
老眼は、40代から始まる...云々。
あまり気にしていなかったが、どうやら小生の事だったらしい...。