エネルギーを選ぶ時代は来るのか ~NHKスペシャル取材班
原発からの脱却は可能なのか。
電力選択の可能性、日本の課題等を取り上げていた。
著書の中で興味をもったのはスウェーデンの政策だ。
スウェーデンではエネルギーのあり方を国が決めるのでなく、市民の判断に委ねられている。
電気の発電方式を市民が自由に選べるのだ。
「私はA社が売る風力発電による電気を使いたい」
「私はB社が扱っている水力の電気を使いたい」...
同国では電力会社と送電会社が分かれており、各家庭に電気を売る小売業者が様々なプランを出しているそうだ。
電気の小売プランには次のようなものがある。
例えば、プラン1は水力90%に風力10%を組み合わせたもの。
プラン2は、風力100%。
あるいはプラン3は原子力100%など。
同量の電気使用でも価格的に異なるのだ。
消費者が選んだ発電方式に消費者が支払う対価が流れ、さらにその発電方式が増えていくというものだ。
なるほど、確かに消費者が自らの責任においてエネルギーを選択していっているのだ。
自然エネルギーで代表的な太陽光や風力は温室効果ガスが発生せず再生可能エネルギーとしての長所があるが、
気象条件により発電量や出力が左右され不安定という短所を併せ持つ。
不安定な発電量をカバーするため火力発電などによるバックアップ電源を用意する必要があるほか
電力を送る送電線を敷設するための系統費用が相当程度かかるとも言われている。
それらの経費は電力会社または我々が支払うことになる。
スウェーデンでは、自国だけでなくフィンランド、デンマーク、ノルウェーの送電網と相互接続し4カ国1体の運用がされている。
電力を融通することにより天候の影響を小さくしているのだ。
日本では、買い取り法と併せて電力システムの抜本的な見直しを表明し、
発送電分離を含め電力システムの改革を進める方針ではあるのだが、
様々な利害関係が絡み合い、複雑さを呈している。
原発を減らし自然エネルギーを増やすという事は、様々な負担やリスクを受け入れることに他ならない。
私たちは果たしてそれを受け入れることができるだろうか。
それを受け入れるべきだと主張する事ができるだろうか。
社会を改革し、エネルギーの新しい未来を開く「魔法の杖」は私たち自身の手の中にあり、
それをどう使いこなすのか、私たちの覚悟が問われていると最後に述べていた...。
原発からの脱却は可能なのか。
電力選択の可能性、日本の課題等を取り上げていた。
著書の中で興味をもったのはスウェーデンの政策だ。
スウェーデンではエネルギーのあり方を国が決めるのでなく、市民の判断に委ねられている。
電気の発電方式を市民が自由に選べるのだ。
「私はA社が売る風力発電による電気を使いたい」
「私はB社が扱っている水力の電気を使いたい」...
同国では電力会社と送電会社が分かれており、各家庭に電気を売る小売業者が様々なプランを出しているそうだ。
電気の小売プランには次のようなものがある。
例えば、プラン1は水力90%に風力10%を組み合わせたもの。
プラン2は、風力100%。
あるいはプラン3は原子力100%など。
同量の電気使用でも価格的に異なるのだ。
消費者が選んだ発電方式に消費者が支払う対価が流れ、さらにその発電方式が増えていくというものだ。
なるほど、確かに消費者が自らの責任においてエネルギーを選択していっているのだ。
自然エネルギーで代表的な太陽光や風力は温室効果ガスが発生せず再生可能エネルギーとしての長所があるが、
気象条件により発電量や出力が左右され不安定という短所を併せ持つ。
不安定な発電量をカバーするため火力発電などによるバックアップ電源を用意する必要があるほか
電力を送る送電線を敷設するための系統費用が相当程度かかるとも言われている。
それらの経費は電力会社または我々が支払うことになる。
スウェーデンでは、自国だけでなくフィンランド、デンマーク、ノルウェーの送電網と相互接続し4カ国1体の運用がされている。
電力を融通することにより天候の影響を小さくしているのだ。
日本では、買い取り法と併せて電力システムの抜本的な見直しを表明し、
発送電分離を含め電力システムの改革を進める方針ではあるのだが、
様々な利害関係が絡み合い、複雑さを呈している。
原発を減らし自然エネルギーを増やすという事は、様々な負担やリスクを受け入れることに他ならない。
私たちは果たしてそれを受け入れることができるだろうか。
それを受け入れるべきだと主張する事ができるだろうか。
社会を改革し、エネルギーの新しい未来を開く「魔法の杖」は私たち自身の手の中にあり、
それをどう使いこなすのか、私たちの覚悟が問われていると最後に述べていた...。