LOHASな感じ!

日頃、仕事やプライベートで感じた事をLOHASな感覚で書いています。

たい焼きの魚拓

2006-10-27 | その他
なんてふざけた本なんだ。と思いつつも興味本位でその本を手に取った。
たい焼きを魚拓にするなんて...。
ページをめくると全国各地のたい焼きの魚拓が、講釈付きで掲載されていた。
「たい焼きの魚拓」宮嶋 康彦著

たい焼きは、一匹焼きのものと数個が一度に出来上がるタイプに分類されるらしい。
そこで、著者は一匹焼きのものを天然物、数個同時に出来上がるものを養殖物としていた。

一匹焼きは生産効率が悪いため、いまや絶滅の危機にさらされているらしい。
確かに、一匹づつ焼いているたい焼きなど見たことがないような気がする。

著書の中では、日本各地で人知れず生息する天然たい焼の、体長・値段・採取地など全データを掲載している。
残念ながら、茨城のお店は掲載されていなかった。
福島県では、会津若松の「白虎たい」なるものが掲載されていた。

しかし、魚拓(たい焼きの魚拓)を見ると、店それぞれで大きさも形も見事に違っている。
たい焼きの表情などしみじみ見たことなどなかったが、
こうして魚拓を見る限りではなんともいえない表情をしているのがわかる。

一匹焼きのたい焼きに込めた職人の思い...。

ひとつひとつ、形や空間を作り出している我々もまた同じだと感じた。
必ずそれぞれの思いが存在するものだ。


送別会

2006-10-24 | その他
今日は、会社の先輩の送別会だった。
定年を迎えて今月末で退職するその先輩と、私は仕事上で直接係わり合うことはあまりなかった。
先輩は業務畑で、私はもっぱら営業畑。
仕事で係わる事があったのは、業務的な指導を何度か受けたぐらいだと思う。
けれど、会社人生を実直に全うしていった先輩の姿は、なんとも言えない晴れ晴れしさを感じる。

人それぞれの人生は、それぞれの価値観や人生観があり、人それぞれが何事でも決断・選択していった結果が今あるのだと改めて感じる。
そういった個人個人の有様を 会社という狭義の世界かもしれないが、会社が一部担っていることは確かだろう。

今、こうやって地域の他部門のスタッフと共に先輩の門出を祝っている。
先輩の会社人生を思い出すと共に、会社における自分自身も同様に彷彿される。

先輩に敬意を表して、乾杯!!





JFKとマティーニ

2006-10-18 | 男の料理
そう言えば、何故か突然映画のワンシーンを思い出した。
ケビンコスナー主演のJFKの一場面。
地方検事ギャリソン役のケビンコスナーが、閉廷後スタッフ数人と飲食店に入り、マティーニを注文するシーンだ。
マティーニと単語だけ発して注文していたので記憶にあったのだろう。

なんでもないシーンだ。
けれど印象に残ったのだ。
意外とこういうケースはあるかも知れない。
仕事においてもそうだと思う。
お客様が何気なく思い出す私たちの印象は、意外と普段の何気ない言動などかも知れない。

ところで、マティーニ。どうしても気になってしまった。
さっそくいつものように行動に移してしまった。
カクテルの本を探すと共に、帰宅時にはドライジンとヴェルモットを手にしていた。
講釈を読みながら片手には...。

うーん。何でも奥が深いなぁ、としみじみ感じた。




磯磯新の思考力(2)

2006-10-12 | 建築と文化
「磯磯新の思考力」の中に、磯崎新が丹下健三を追悼した一節がある。

建築することとは、単に街や建物を設計することではない、
人々の生きているその場すべて、社会、都市、国家にいたるまでを構想し、
それを目に見えるよう組み立てることだ。

これが、私たちが教えていただいた〈建築〉の本義であります。
先生はこの本義を体現されていました。
〈建築〉の化身だと私が考える由縁であります。

うーん。やはり自己満足であってはならないのだ。
今、私はリフォーム業に携わっているが、丹下健三氏の基本理念は個人宅も都市も共通するものだと思う。
建築設計・リフォーム設計においても、「人々の生きているその場すべて」を考慮したものでなければならないのだ。

意外と分かっているようで分かっていない、そんなケースってないだろうか?

鏡の法則

2006-10-09 | その他
小学五年生になる息子が、学校でいじめにあっていることで悩む主婦がいた。
そんな書き出しではじまる本を手にした。

私もちょうど同年代の息子がいるので、なんとなく気になった。
ページ数も少なく、すぐ読めると思い、「鏡の法則」野口嘉則著 総合法令出版社
を購入することにした。

著者は心理コンサルティング事務所やコーチングマネジメント社を設立している。

鏡の法則、サブタイトルは、〈人生のどんな問題も解決する魔法のルール〉とあった。

結果には必ず原因があって、その原因は○○○にあるとしている。
でも、なかなかその○○○には気づかない。

うーん。ちょっと考えさせられるなぁ。
気になる方は書店まで。




磯崎新の思考力(1)

2006-10-06 | 建築と文化
「磯崎新の思考力」磯崎新著 王国社を手にした。
磯崎新は、つくばセンタービルや水戸芸術館の設計でポストモダニズムを提唱したひとりだ。

著書の中で、【グラウンドゼロが冗長性(ジョウチョウセイ)を増加させる】という見出しがあった。
グラウンドゼロ。そう、WTC(ニューヨークワールドトレードセンター)の跡地だ。
磯崎新は、テロによるWTCの崩壊について、建築学的側面からこう述べていた。

WTCは近代デザインの評価の中では、ただの直方体の箱というイメージが強く、
まったく評価されていなかった。
しかし、効率性・経済性・簡潔性・反復性など、近代デザインの基本原理の究極な到達点にあったことは確かだとしている。
WTCは資本主義文明のアイコンであったがためのターゲットになってしまった。

近代デザインの原理に共有するのは、冗長性(ムダ)を減ずることだ。
徹底的に冗長な要素を排除して、ギリギリの材料で最大の容量を獲得すること。
すべて計算されつくされている。
想定できる危険はすべてクリアされていた。
しかし、多くの人々が瓦礫の下に埋まってしまった。

もし、構造システムに更なる冗長性が加えていたならばどうだったろうか?

冗長性を経済効果から排除してきた近代デザインの原理を問い直さなければならないとしている。

うーん。都市計画における冗長性かぁ。
ポストモダニズムを提唱する磯崎新としてはなるほど判るような気がする。

冗長性は、今の社会にとってある意味大切なのではないだろうか。
ライフスタイルにしても、LOHASやスローライフなど
冗長性を求めているのかも知れない。