LOHASな感じ!

日頃、仕事やプライベートで感じた事をLOHASな感覚で書いています。

自転車とヒッチハイク

2011-07-23 | lohas的情景
何の変哲もないこの道、久しぶりに通ってみた。
思えばあれからもう30年以上も経ってしまったのだ。
この辺は近くにコンビニが出来たぐらいであまり変わっていないような気がする。

高校一年の時、国鉄のストがあった日に(今では聞かない言葉だが)、
電車で通学していた私は、自宅から30Km 程離れている学校まで自転車で行こうとふと思いつき、そのまま行ってしまったのだ。
たいした授業をやるのでもなく、勿論勝手にそう感じているだけなのだが、何故か学校へと向かったのだ。
学校へ着いても当然登校する生徒は少なく、結局休校になってしまったような気がする。
弁当を10時頃食べる習慣が身に付いていた私は、いつものように早々と弁当を平らげ暫くして学校を後にした。

学校を出て途中軽快に走っていたが、10km程行った所で後輪がパンクしてしまった。
パンクを直そうにも道具は持ち歩いていない。
自転車屋に入って直してもらうなどという考えが浮かばなかったか、
近くに自転車屋がなかったか、手持ちのお金が無く自転車屋に入れなかったのかは
記憶は定かでない。

この写真の信号の所まで自転車を押してきた時に、「そうだヒッチハイクで帰ろう」と思いついた。
中学3年の時、NHKFMの日曜喫茶室で、中近東をヒッチハイクしながら旅してきた方が話しているのを興味持って聞いていた。
その頃から放浪とかバックパッカーとかに憧れていたのである。
ヒッチハイクは、親指を立てて、止まった車に乗せてもらうという事は分かっていたが、何しろ初めての事で勝手が分からない。
しかも、この自転車はいったいどうすればいいのだろうか。
ここに置いて帰る訳には行かない。

自分で言うのも何だが、その時は何故かとても気転が利いていたのだ。
とりあえず自転車を隠し、まずは身軽になろう。そう判断し、
ヒッチハイクスタイルの親指を立てずに、信号で止まったトラックに直接交渉してみる事にしたのだ。
どのくらい経過したのかは覚えていないが、チャンスはやって来た。
空荷のトラックが目の前で止まったのだ。
運転手に行き先を告げると「良いよ」という声を聞くや否や、
自転車を勝手に積み込み助手席に乗り込んでしまった。

嬉しくて嬉しくてたまらない。
でも運転手は寡黙な方だった。
ただ黙っている。
私も黙っている。
ただ嬉しさの余り、自分の顔がほころんでんでいるのがはっきりと感じる。
抑えようとしても抑えきれない。
こんな経験は今までに無かった。
本当に嬉しかった。

そして暫く沈黙が続き、次に新たな展開が始まってしまったのだ。

中年風の運転手はタバコを吸いながら、「お兄ちゃん、その座布団もみ消してくんねいか」と話しかけてきた。
助手席に敷いてあった座布団の上に座っていた私は、やたら跳ねるトラックの中でその座布団を取り出し、
言われたように座布団に少し穴が開いて汚れていた所を車の窓を開けて擦り付けるように落とし始めた。
うん?何やら座布団から煙が出始めたのだ。
まずい。段々と煙が強くなってきた...。
そうか、汚れを落とすのではなく、座布団に落ちたタバコの火を消してくれという事だったのか。

手間取っている私に見兼ねたのか、車を路肩に着け私から座布団を取り上げるや否や、
水溜りにそのまま突っ込んでしまった。
何とか消火活動は無事に終了した。
もみ消すどころか火をおこしてしまった愚かな自分がそこに居た。

運転手はただ黙っている。
運転手の顔色も伺えない程恐縮してしまった私は、ただ黙って前方を見ているだけだった...。

そしてまた走り続けた。

信じられない事に、今度は警棒をもった警察官が路肩に入るよう誘導しているのだ。
なんとスピード違反で捕まってしまったのだ。
私は運転手がパトカーの中に入っていくのを横目で見ただけで、ただひたすらジッとしているだけだった。

どのくらい経ったのだろう。
私には、非常に長い時間が経過したように感じた。
暫くして運転手はトラックに乗り込んできた。
ただ黙っている。
どんな表情をしているのか分からない。
いつも間にか車は発車していた。
私は先ほど以上に体を強張らせ前方を直視するだけだった。
何を話せばいいんだろうか?あやまった方がいいのだろうか?
スピード違反で私が誤るのも変だし、でも、座布団の火を消すのに時間をとられスピードを出していたとしたら...?
そんな事ばかりを考えていたが、ただただ時間が過ぎるだけだった。

初めてのヒッチハイクだったが余りも信じられないような出来事が続き、
運転手の顔をまともに見られず、
どのような方に乗せていただいたのか当時も印象に残らなかった事を記憶している。

ただ、自宅近くの交差点で降ろしてくれた時に、
「気いつけて帰れよ」と最後に言ってってくれた事は、本当に嬉しかった。
今でも鮮明に覚えている。

名前だけでも聞いて置けばよかったなぁと後悔するも、
心から感謝するという事を初めて感じたのもこの日だったのかも知れない...。









サザコーヒー本店にて

2011-07-18 | lohas的情景
小生もたまにはこのような店に立ち入るのだ。
サザコーヒーは確かに美味いと思う。
以前はサザブレンド一辺倒だったが、ここに来て飲むと様々な味に出会う事ができる。

窓際の席より写真を撮る。

夏の強い日差しを浴びながらパラソルに映し出される木々の葉がとても印象的だった。
日中影絵を楽しむかのような光景を窓際より覗き込んだ。


湖岸花:千波湖~逆川緑地

2011-07-18 | lohas的情景
なでしこJAPAN、感動したなぁ。
アメリカに2点目を取られた時、敗退の二文字が脳裏に鮮明に浮かんだのは小生だけではないだろう。
パスが見事にカットされ、巨体が迫ってくるシーンは何度も目を伏せたくなった。
しかし、勝ったのだ。実力の差はあれ勝ったのだ。
粘りに粘って勝ったのだ。
天晴れ!なでしこJAPAN!

TV観戦後、すぐに朝食をとり自転車で千波湖へ向かう。
カメラ片手に逆川緑地を経由して千波湖まで自転車で行き、そのまま1周歩いて拙宅へ戻る最近のパターンだ。


逆川緑地では睡蓮が咲いていた。
朝日が湖面に光り輝く、そんな中可憐に咲く。





逆川緑地から千波湖東岸に出る。
ウォーキング道路から一歩湖岸に踏み出す。







名はほとんど知らないが、爽やかな表情を見せる湖岸花。

日々の感動は、自らを研ぎ澄ませる事により生まれ出るものではないだろうか...。


夕暮れ時:大洗

2011-07-17 | lohas的情景
こんな日はボサノバが良い。
朝からすでに暑く、決して無駄な動きはしたくない。
気だるいテンポのボサノバをBGMに、先日図書館で借りてきた書籍数冊に目を通す。

午後からはさすがに出かけようと思い、大洗まで足を伸ばす。

大洗フェリー、何時から再開していたのだろうか。


昨日の大洗の人出は例年の1/2と今朝の朝日新聞に掲載されていた。

大洗リゾートアウトレットは昨日オープンした。
いつもの街の賑わいはもうすぐだ...。



脱原発??

2011-07-14 | 宇宙・環境・資源
原発の是非について、13日に管首相が発言した。
「原子力発電に依存しない社会を目指す。将来は原発のない社会を実現する」
首相は政策転換の理由として、「原子力事故のリスクの大きさを考えたときに、
これまで考えていた安全確保だけでは律することができない技術であると痛感した」

代替エネルギーをどうするか、温暖化ガスをどう減らすのかを含めた総合的な戦略はないままの発言ではあるが、
現状では原子力の安全性を担保できないという事なのだろう。

しかし、原発の代替として火力発電を増やそうとすればLNGや石油の輸入経費がかさむ。
そのため電気代の一層の値上げを招きかねない。
国際競争力が低下し、産業の空洞化に拍車をかける恐れがある。
また九電のヤラセメールが物語るように、原発関連従事者の雇用問題も当然生じる事になる。

いずれにしても先日のブログに掲載したように、
我々は原発に関して究極の選択をしなくてはならない時期にきているのは確かなようだ。


早く起きた朝は

2011-07-10 | lohas的情景
夕方になってもあまりにも暑いので、冷凍庫に忍ばせてあったゴードンジンを取り出し、ごく僅かのベルモットを注ぎマティーニを口にした。
「なすとズッキーニと地鶏のラグースパゲッティ」を作っているときだった。
口当たりがいいので一気に飲み乾した。
うーん、体じゅうが熱くなってきてしまった。
火照った体を冷まそうと、今度は冷蔵庫にあったロゼのワインを取り出し一口飲む。
サッパリしていてこれまた飲みやすい。
ついついグラスに注ぐペースが早くなる。
途中ビールも飲んでいたようだ。
食事が終わった後の記憶がなぜかない。

早朝4時頃、目が覚めた。カーテンを開けるとすでに外は明るいではないか。
自転車で千波湖へ向かうことにした。
湖畔は5時前というのに人が多い。
この時間は、ウォーキングする人よりもジョギングする人の方が多いのだ。
後ろから颯爽と走ってくる人々を横目に1周3キロの湖畔を自転車を押しながら1周半歩いた。
寝息以外は静まり返っている拙宅に6時半頃到着。
今日も暑くなりそうだなぁ...。

催涙雨

2011-07-07 | lohas的情景
七夕の今日、残念ながら雨のようだ。
最近、まともに星空を眺めることもなかった。
そう言えば星空が煌々としていたのは、震災後大停電となった時だった。
瞬間的にしか見ていなかったが、と言うより単に視界に入っただけという気がする。
そのような環境下での星空よりも、まだ今日のような雨空の方が良い。

七夕に降る雨を催涙雨と言うそうだ。
織姫と彦星が流す涙。

まるで原発と永田町を嘆いているかのような雨ですね。