NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

節電対策(その3・地方自治体レベル)

2011年04月20日 | 日記
<がんばろう日本!>

4月10日に行われた神奈川県知事選で当選した黒岩裕治氏は、選挙戦で「太陽光発電パネルを4年間で200万戸に設置することを目標とし、今夏までに5万~15万戸に設置する」と訴えていました。

黒岩氏の神奈川ビジョン・ソーラーパネル編によると、「神奈川県ソーラーバンクという組織を設置し → そこを通じて民間銀行がソーラーパネルを設置しようとする県民・企業等へ融資を行い → ソーラーパネル設置者は買電により設置費用を返済する → 理論上は無料でソーラーパネルを設置し電力不足を解決する」という夢のような構想です。

神奈川県の統計によると、平成20年10月1日現在における神奈川県の総住宅数は406万8千戸、このうち一戸建てが149万5千戸ですから、ソーラーパネルを設置できる住宅が200万戸もあるとは思えないのですが・・・

4月11日の記者会見で「具体的な議会の日程などを考えると、時間がない。夏の冷房需要に間に合わせるということは別枠で考えないといけない。公約は修正させていただく」と軌道修正しました。

夢と現実は違ったということなのでしょうが、夢を描かなければ現状を打破することはできませんからね。

岩手県に、新エネルギー等の導入に先進的な取り組みを行っている葛巻町という自治体があります。

葛巻町の新エネルギー宣言では、
『「天のめぐみ」である風力や太陽光、「地のめぐみ」である畜産ふん尿や水力、そして豊かな風土・文化を守り育てた「人のめぐみ」を大切にしながら、町民一体となってクリーンでリサイクル可能な新エネルギーの導入に積極的に取り組んでいくことを誓う』としています。

そして、次のような取り組みを積極的に推進しています。

•グリーンパワーくずまき風力発電所
•エコ・ワールドくずまき発電所
•畜ふんバイオマスシステム
•木質バイオマス化発電設備
•木質ペレット
•太陽光発電(葛巻中学校・アットホームくずまき)
•太陽光・小水力独立電源システム
•ソーラー街灯

大きな事業所が少ない町ですが、地に足のついた取り組みを町民と自治体が一体となって推進している姿は素晴らしいですね。

コメント
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