NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

国民総幸福量

2011年11月27日 | 日記
先日、ブータンのワンチュク国王とペマ王妃が国賓として来日されましたが、テレビニュースをご覧になってお二人に魅せられた方も大勢いらっしゃると思います。

若いお二人の穏やかで誠実さあふれる物腰は、どこから生じるのでしょうか。それは、「国民総幸福量」というブータン独自の哲学によるもののようです。

*以下は、ブータン政府観光局の公式サイトからの抜粋です。

「これまで、世界中の経済学者が、幸福になるためには物質的な発展を遂げることが必要だと言ってきました。しかし、ブータンは物質的な成長を積むことが必ずしも幸福に結びつくわけではないと主張し、これまでの説とは別の方法で考えようとしてきました。ブータンは、これまでの概念に対して、その発展の度合いを測るのにGDP(Gross Domestic Product/国民総生産)ではなく、GNH(Gross National Happiness/国民総幸福量)を使っています。

GNHの4つの柱とは
 1 公正で公平な社会経済の発展
 2 文化的、精神的な遺産の保存、促進
 3 環境保護
 4 しっかりとした統治

これらの柱は、国家や地域の価値、美学、精神的伝統を具体化しています。その結果、今や多くの他国が、ブータンに続いてGNHコンセプトを取り上げています。このコンセプトによって、繁栄というものが、より広い意味で定義されました。GNHがより深く理解されるために必要なことは、まず、他国へ広く知られること、次に、たくさんの指標ができることによって物質的な利益も測れるようになること、そして最後に、経済方針の核として道徳と文化価値統合の必要が高まること、の3点があります。」


物の豊かさから、心の豊かさへ というフレーズは言い古された感がありますが、それを本当に具現化しようとした国があったでしょうか。

私は、ブータンに一筋の光明をみた思いがします。





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