NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

「逝きし世の面影」にみる江戸人のNPO魂(その1)

2013年12月29日 | NPO
不肖椎野は、藤沢市市民活動推進センターが毎年開催するクリスマス会で、「NPO四方山話」というコーナーを担当していますが、今年は日本近代史家である渡辺京二氏の「逝し世の面影」を題材に「江戸人のNPO魂」という話をさせていただきました。

「逝し世の面影」は、幕末から明治維新にかけて日本を訪れた外国人の訪日録を丹念に検証し、近代化以前の日本社会の実相を明らかにしようと試みた名著です。この本では多くの外国人が登場しますが、その中からエドワード・モースとイザベラ・バードの記述を引きながら、かって日本人が有していた親和力について話をさせていただきました。この年末年始は、その誌上版をシリーズでお伝えしようと思います。

エドワード・モース
米国の動物学者。明治10年にシャミセン貝の研究を目的に米国から来日、東京大学の動物学教授としてダーウィンの進化論を紹介した。横浜に上陸後、新橋に向かう車窓から大森貝塚を発見したことで知られる。3回、通算4年間にわたって日本に滞在、江戸の風情が残る東京の下町の散策をこよなく愛した。著書「日本その日その日」には、江戸の暮らしが連綿と続いていた庶民の日常が克明に描かれている。

イザベラ・バード
明治11年に来日し、日本の原風景的色彩を色濃く残す地域の探訪を試みている。6月から9月にかけては、東京から日光、新潟、北海道にいたる北日本を旅しており、北海道ではアイヌの生活ぶりや風俗に接している。また、10月からは神戸、京都、伊勢、大阪を尋ねており、新島襄・新島八重夫妻にも面会している。これらの体験を「日本紀行」にまとめて紹介している。
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