ブログ仙岩

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キク科のタンポポ(蒲公英)の現状は?

2014-04-26 09:22:30 | 日記
タンポポにはカントウタンポポやカンサイタンポポの在来種とセイヨウタンポポやアカミタンポポの外来種がある。

違いは、花の下の総苞片が反れ返りが外来タンポポ(画像下)で反り返らないのが在来タンポポ(画像上)である。

在来タンポポは春にしか咲かないのが外来のタンポポは受粉せずに結実するのでクーロン遺伝により年中咲いている。そして種子は在来より小さくて多いからどんどん増える。

だから、都市部には外来タンポポで郊外や田園に在来タンポポが見られる。都市化による自然が少なくなり在来タンポポが住めなくなったためである。
人間の環境変化により、在来種は遠くに追いやられ、身の回りにタンポポが多いと感じるのは外来種で年中咲いているからでもあり、在来種に変わって我々を癒やしてくれている。

また、在来種が郊外に増えたように見えるが、実際は在来種が外来種の受粉により雑種のタンポポが増えたからでもある。こうして在来の純粋なタンポポが希少植物になりつつある。