6/9(土) 今日は朝から雨となった。夕方に近い時刻となるが「堀切菖蒲園」に行く。雨の菖蒲園も乙なものかしれない、と思って向かうことにしよう。
元もとの目的地は、この菖蒲園がある駅近くの焼肉店であった。U老からの誘いであったが、焼肉に魅力を感じた訳でなく、この菖蒲園を見たことがなかった。いい機会だと、菖蒲園と焼肉が結び付いた。が、一つ困ったことがある。TV朝日系で放映されている「人生の楽園」が、東京では土曜日の午後6時からのオンエアーなのだ。焼肉店のTVで見せてもらうか・・・。
西田トシオがナレーションを入れているこの番組、家に居る時は見ている。シニアのセカンドライフをハッピーな物語に纏めてあり、楽しい。この番組に知り合いが登場する。それが今夕なのだ。
先週の水曜日、相棒の宏さんから電話があった。「三井さんから連絡がり、今週の“人生の楽園”に出演すると云って来た。それから、そのうちに酒や天ぷらを送るから、当てにしないで待ってて」と、言ってたのこと。
三井耕二さん、山口県に在住。当時、下関支店に勤務していた三井さんを訪問したのは、平成7年のことではなかったろうか。支店の会議室でお目にかかった三井さんは、終始硬い表情であった。それを、宏さんが解きほぐして書いたのが『家族冒険者たち』というタイトルの文章になった。17年ほど前のことになるか。その後、細々ではあるが交流があった。
8年程前にNTTを退職した三井さんは、自宅で木工の工房や、最近、食事ができる小さなお店を始めたと年賀状にあったのが、2年前であった。夫妻の、お店やライフスタイルが評判となりTV出演となったのか?
私たちが下関に取材に出かけたのは、三井さん夫妻が里親として、姉弟の子供を養育していたからであった。仮の親子の難しさ、これから育て上げるまでの道のりを思うと、簡単に取材など受けたくない、綺麗ごとで済ませられない、そんな思いが頑なな姿となったのであろう。
その子どもたちとも早や二十年以上となり、里親から養子縁組、結婚をさせ、本当の親子以上の絆で結ばれていることは、賀状に綴られた丁寧な言葉で承知していた。
「家族冒険者たち」に綴られた文章を改めて読み返した。仮初めの親子としての、三井さんの葛藤、悩み奮闘ぶりが痛々しいほどである。TV出演の話を聴いた翌日の夕刊、朝日新聞に”人生の楽園 夢への道”という記事があるのを見つけた。手作り空間で家庭の味 レストラン という見出しで、番組のことが紹介されていた。
レストランに立ち、お客さんと談笑するご夫妻の穏かな姿が印象的だった。三井さんからの、お酒と天ぷら(長州揚)が、早くも金曜日に届いた。何本か入っていた焼酎の中に、お店の名前「らくらく庵」を冠した一本があった。
さて、金曜日の弁当を忘れてはいけない。簡単に紹介しよう。
お菜は「牛煮」と「コロッケ」「卵焼き」である、フライをした残りのパン粉などでチジミを一つ。牛煮は、牛蒡・ニンジン・玉葱を一緒に煮る。
コロッケの方は、後輩が送ってくれたジャガイモを使いたかった。そこで、た挽肉と牛肉・玉葱を刻んだ小ぶりのメンチ風コロッケを作った。早朝から目覚めた成果と云える。
この日、朝からT物産へ直出となり、昼はOB会の総会がH・グランドパレスであり参加。そんな次第で、弁当袋の持ち運びを止めた。気の毒にもk君の弁当はなしとなった・・・。嗚呼無情!この日、二人分のお弁当であった。
夜は、赤坂にて郷里の或る会の総会とかで土佐料理の「祢保希」へ。元関取の土佐の海さんも参加、余計なことをひと言「八百長って本当にないの?」。真剣に否定された・・・。