やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

ギフチョウ(飼育)(蛹化)(富山市)

2020-06-11 15:58:08 | 昆虫類

富山市近郊の丘陵で採集したギフチョウの卵(9個)を、自宅で飼育してみました。

途中、事故(食草をいけた水で溺死)などで5頭の幼虫が死亡、最終的に4頭が蛹になりました。主な経過は次のとおりでした。

2020/05/09 卵が孵化直前の状態になる(9個)。
2020/05/10 幼虫が孵化する(9頭)。
2020/06/03 終齢幼虫(4頭)のうち最初の1頭が落ち葉で前蛹となる。
2020/06/05 最初の1頭が落ち葉で蛹化する。
2020/06/08 最後の1頭がヒメカンアオイ(生葉)の裏で蛹化する。

蛹化場所は、落ち葉が2頭、枯草の茎が1頭、ヒメカンアオイ(生葉)の裏が1頭で、すべて帯蛹でした。

蛹は、来年の春まで長い眠りにつくので、孫の使わなくなった虫篭にいれて、植込みの日陰に置いておくことにしました(自然の状態に近いように)。


《孵化直前のギフチョウの卵 2020/05/09》


《孵化したてのギフチョウの1齢幼虫 2020/05/10》


《ヒメカンアオイの葉を食べ始めたギフチョウの1齢幼虫 2020/05/11》


《最初に前蛹になったギフチョウの終齢幼虫 2020/06/03》


《最初に蛹化したギフチョウ 2020/06/05》


《最後に蛹化したギフチョウ(赤丸内は蛹化殻) 2020/06/08》

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サラサヤンマ(県森林研究所樹木園/立山町吉峰)

2020-06-11 04:09:51 | 昆虫類

いつものとおりクロコモンタマムシがいないかと、ヤマナラシの木の周りを何度かうろうろしましたが、今回も見つかりませんでした(このところ、1週間に一度は見に来ています)。

このヤマナラシが数本生えているあたりの歩道のほんの数mくらいの狭いところを、往復したりホバリングしたりしているトンボがいるのに気づきました。複数個体がいて、追いかけあいもしています。どこかにとまったら写真に撮ろうと思いましたが、なかなかとまってくれません。しかたがないので、ホバリングしているところを撮りました(オートフォーカスで撮っているので、このような小さくて動くものにはピントが合いません)。後で.しばらく飛ぶとその周りにある草の茎や樹木の低い位置に止まることを知りました。もう少し待てばよかったのに…。

帰宅して、ピンボケの写真の中からある程度 写真をもとに調べていくと、どうやらサラサヤンマのようです。

サラサヤンマは、春に湿地に現れる小型のヤンマで、5月下旬頃、♂は縄張りである湿地などの上を長時間ホバリングをしながら、狭い範囲を行き来します(ウェブサイト『神戸のトンボ』参照)。 


《縄張りの中でホバリングしているサラサヤンマ 2020/06/06》


《縄張りの中でホバリングしているサラサヤンマ 2020/06/06》

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