旧盆にはいり、空き地や駐車場、芝生広場の上などで、群れて飛ぶウスバキトンボ(「精霊蜻蛉(しょうりょうとんぼ)」とも呼ばれます)が目につくようになりました。このところ猛暑が続くせいか、昼間は飛び続けてなかなかとまっている姿を見せてくれないウスバキトンボが、日陰で休んでいました。
ウスバキトンボを見ると、子どものころ、舗装されず車もほとんど通らない街中の車道の上を行ったり来たりするトンボを狙って、蜻蛉釣り※をしていたことを思い出します。このトンボは、ウスバキトンボだったと思います。
※ 長さ1mほどの細い糸の両端に、小指の爪ほどの大きさの丸い小石をキャラメルの包装紙でくるんだものを結び付け、トンボめがけて投げあげて、虫と勘違いして近寄ってきたトンボが糸に絡まって落ちてくるのを捕まえる子どもの遊び。
ウスバキトンボは南方系のトンボで、初夏のころに南から北に向かって繁殖を繰り返しながら分布を広げてきますが、九州より北では冬は越せずに死んでしまいます。
《バイカウツギの葉にとまって休むウスバキトンボ 2013/08/14》