ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

フェイク・ニュースとデマ

2018-10-23 05:48:03 | 雑感
 2年前の米国大統領選挙以来、フェイク・ニュースという言葉がトランプ氏によって広まった感ありですが、元を質せばデマということです。強いて挙げれば情報通信媒体で広がるのがフェイク・ニュースであり、口コミで直接人から人へと広がるデマに比べ、同じデマでも巧妙さにおいて全く異質な悪意を感じるのは私だけでしょうか。

 威力から言えば、口コミで広がるデマの方が断然強い影響力を持っていると思います。生きた言葉で個人的に直接伝えるのが口コミですから、それだけ受け手の感情に強く働きかける力があるようなのです。

 先週、AAのミーティング前にあったM氏との会話です。細かい経緯は忘れてしまいましたが、ひょんなことから福島原発事故のときの避難指示範囲の話になり、米国の放射能調査能力の凄さが話題となりました。

 当時、日本政府は半径30 km以内に避難指示を出したのに対し、米国は自国人向けに半径50マイル(約80 km)以内からの退避としたのですが、これはちゃんとした米国側調査の裏付けがあってのことでした。私もこの事実は知っていたので、ふんふんと相槌を打っていました。

 その後M氏は、この優れた米国の調査能力を盾に、原発事故による放射能汚染の過酷さをたたみかけてきました。

「アメリカは凄いよ。あのスリーマイル島、今どうなっていると思う? 上空も含めて半径120 km以内は今でも完全封鎖になっているんだよ! メディアも近づけないから何も報道していないけど・・・。」
「へぇー、それは知らなかった! ?」

 スリーマイル島は事故後、無難に廃炉作業が済んで今では何も問題ないものと思い込んでいたので、この話には正直面食らってしまいました。どこかオカシイと違和感を持ちながら、話につい引きずり込まれていました。

 M氏は反原発のイデオロギーに染まっている人なので、普段ならかなり話を割り引いて聞くことにしています。が、秘密のニュース・ソースがあるらしく、色々と裏情報にも通じている物知りなので私も一目置いていました。

 私が違和感を持っていたのは「上空も含めて半径120 km以内は完全封鎖・・・メディアも・・・報道していない」の部分でした。それで帰宅してから早速ネットで調べてみました。

 その結果、1号機は事故を免れて2034年まで運転認可を得ていたにもかかわらず、採算が取れなくて2019年9月に閉鎖予定との記事がありました(2017.5.31 AFP通信)。案の定、デマだったのです。やはりこれもM氏ならでは、と思いました。

 M氏は、相手の出方次第で微妙に話の調子を変えて様子を見る人です。このことをすっかり忘れていました。「上空も含めて半径120 km以内は完全封鎖・・・」は、私の出方を見るためのジャブでした。

 まんまと担がれてしまったカモを見て、M氏はさぞかしニンマリしていたことでしょう。せっかくのヒントに即切り返しできなかった私としては、どう意趣返しをやってやろうか思案中です。



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