ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

春の風物詩に異変が

2019-03-26 06:01:07 | 世相
 奈良東大寺の “お水取り”(3月1日~14日)と言えば関西を代表する春の風物詩ですが、これが終わると本格的に暖かくなると言われています。これに劣らず有名なのがイカナゴの “くぎ煮” です。私の住む阪神地域ではこちらの方がより生活に密着した春の風物詩となっています。

 “くぎ煮” というのは、生の新子を醤油・ザラメ・生姜または山椒の実で煮詰めたもので、できあがりが折れた釘のように見えるためこう呼ばれています。例年、煮詰めているときの甘い臭いが台所から漂ってくると春の訪れを実感できますし、新子漁が終わる頃にソメイヨシノの開花が始まるのも恒例です。

 今、このイカナゴの新子漁に異変が起きています。今シーズン最初の昼網では店頭価格が何とキロ¥3480でした。キロ¥700ぐらいだった数年前(?)のことを思えば約5倍に跳ね上がっています。

 例年、漁が進むにつれ値段も下がるのですが、23日時点でもキロ¥2580でした。今シーズンの漁が25日に終わって、今年は庶民にとって高嶺の花のままで終了しました。明らかに不漁のため高騰したのです。

 この “くぎ煮”、我が家では自家用として食卓に並ぶばかりか、息子達の所や彼らの嫁の実家にもお裾分けするのを恒例としていました。が、今年の値段ではさすがに厳しく、やむを得ずお遣い物のためにだけ買うことにしました。出来合いの “くぎ煮” なら330 gで¥3000弱ですから、まだ新子を買う方が安く済みます。

 イカナゴの新子の不漁も海水の温暖化のせいと言われてはいます。このままでは誰が見ても漁が先細りとなるのは明らかで、愈々庶民の味にはほど遠いものになりつつあります。それでも店頭に出た物はすべて完売となるほどの人気です。この根強い人気が風物詩たる所以でしょうか。

 漁師をはじめ水産加工業者の方には酷ですが、ここは思い切ってシーズン全部をしばらく休漁すべきではないでしょうか。そうでもしなければ益々ウナギの二の舞になりそうで、その方が庶民にとってもよっぽど酷だと思うのですが・・・。



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